V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2014年01月06日(月) 部下が選んだ今年の一文字は「死」。その理由

私の部署では毎年全員で「今年の一文字」を披露する。その中の一人の一文字に目が点になった。彼が披露した字は「死」。前職の生命保険会社で「死ぬまでやれ」「死ぬ気でやれ」「死んでもやれ」というようにしょっちゅう上司に言われたようで、毎日パワハラ全開だったという。そんな嫌な思い出も、今冷静に考えると「死ぬ気でやれ!」が嫌なのは、最後の語尾が命令形になっているから。この語尾を「る」に変えて、「死ぬまでやる」「死ぬ気でやる」「死んでもやる」に変えると、自分に矢印が向く。そしてやる気が出る。だから、自分の今年の漢字一字は「死」です、というのが彼の説明で納得。30代前半の人材が「死ぬ気」で挑むことは、キャリア形成上滅茶苦茶重要なことだ。ちなみに私の一字は「V」。流鏑馬のように一気に日の当たる坂道を駆け上り、目標を射抜きたい。書き初めの儀式のようなものだが、初春ならではの風物詩である自分の未来像の披露会は実に愉快だ。

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2014年01月05日(日) 今年の経営方針は「お客様に未来を売り込む」

年始に当たり某社の副社長の方針発表を聞く機会があった。その中でとても心に響いたことが2つあった。1つ目は「お客様に未来を売り込む」。どんなビジネスでもお客様の未来創りのお手伝いをするのが仕事だが、最後の語尾が「提案する」とか「一緒に考える」とかではなくて「売り込む」となっている点が凄い。「売り込む」ということは力強く推す、ということで売り手側に「これからは、これです」という先進性と確信がないとできないこと。成功事例の提示は勿論だが、ノウハウの体系化や最先端技術を活かしたアレンジが問われる。2つ目は「当社のメソッドが業界標準になる」。そのやり方が業界で定着することだが、それにはNo.1企業に採用されるとか、早く導入して現場の意見を拾いながら改良を重ねていく必要がある。消費増税後に選ばれる企業になれるか否かは、ここに示した独自化商品の開発にかかっている。特定企業での方針演説だが、このことはどの業界にも言えることだ。

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2014年01月04日(土) TV版『リアル脱出ゲーム』に家族で大興奮

1月3日に放送された「リアル脱出ゲームTV版」。ネットを通じて100万人以上が参加し、1時間番組の最後に約1万人が最終的に正解する、という正解率1%の仕掛けに、家族中で興奮した。いつもリアルな劇場版に息子と娘と参加するのだが、どうやってこれをTVで実現するのか、私の頭では皆目見当がつかなかった。しかし、作品を見て「ああ、その手があったか!」と、いつものことながら良く練り込まれた仕掛けに脱帽した。そして、番組右上に出続ける参加者数と最終正解者数にも驚いた。同じ時間に別の場所で、数奇な暗号を解いて一喜一憂している人がいる、それも○○万人も!で、解けた人が○人もいる!ということが驚きだった。大晦日の紅白で『あまちゃん』を観て、その後いろんな人とFacebook上で感動をシェアしたが、今回はリアルタイムで感動をシェアしてしまった気分だ。このゲームはゲームだけでなく、新たな放送と通信の融合の可能性を示す画期的な番組だった。

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2014年01月03日(金) 「頂いたらお返しする」という商売道徳の美しさ

自分を可愛がってくれた叔母が入院したと聞いて母とお見舞いした。85歳で怪我をし歩けなくなったのだが、懸命のリハビリで立ち直ろうとしている。怪我なので至って気丈であり安心した。帰り際に見舞金を渡そうとしたら頑なに拒否された。理由は「私はお返しできないから」。仮に元気になり退院しても、逆に私たちが叔母さんの見舞いを必要とするようなことはないだろう、という叔母さんの考え方だ。が、「その代わり、香典を頂戴」。悪い冗談だが、確かに香典は返す必要はない。親類の間で貸し借りの感覚なんて持たなくていのに…と思うが、そこは長年商売をやって来た人だ。その断り方が潔く、またカッコいいと思った。「頂いたらお返しする」という当たり前の商人魂が、彼女にとっての道徳になっているのだ。私も「給料をいただいたらお返しする」「お世話になったらお返しする」「お返しできないものは受け取らない」など自分の道徳にしよう。

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2014年01月02日(木) 尊敬する人は「意地」で自らの危機を乗り切った

47歳で独立し、75歳の今も現役で社長を続けているN社長に挨拶に行った。私が心から尊敬し、とても頼りにしている人だ。N社長はサラリーマンだったが当時勤めていた会社が倒産し、同僚たちが路頭に迷う中、自分が再就職するか独立して会社を興すかで悩んだ。そして起業することを決意したとき、親からは「お金の心配はいらないから、頼むでサラリーマンになってくれ」と言われたという。しかし、起業の道を選んだ。事業を続けて欲しいと望むお客様や同僚たちの想いを汲んだ結果だ。私はN社長に「そのとき自分を支えたのは何ですか?」と尋ねた。すると、返って来た答えは「意地だ」だった。「意地」は経営者に不可欠な要素だが、身近で尊敬する人も自分と同じようにまた「意地」をバネに生きる人だったと聞いて感動した。意地が根底にある時は、何かを掴んで生きているという実感がある。私も今一度そんな実感のある生き方がしたいと思った。

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2014年01月01日(水) Facebookに刺激されて生まれた今年の抱負

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年になり、早速「じぇじぇじぇ」とビックリすることがあった。Facebookでの「いいね!」の数。私が書いた新年の挨拶は短く「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。皆さんに、幸多い年でありますようにお祈り申し上げます。今年は2020五輪スタート元年と位置づけ、昨年以上の企業のV字回復をお手伝いし、わが国の成長戦略を加速したいと思います‼」。これに対し、いいね!が138個。過去最高は中日新聞にでかでかと出た時の147個。このときの書き込みが23件。今回は30件。正月ということもあるが、この写真もない短文の中に皆が期待する何かがあるのだろう。キーワードは「2020年五輪スタート元年」「V字回復をお手伝い」「成長戦略を加速」か。この反応は私にとって大いに刺激的!今年は定期的に集まって勉強する「V字回復事例研究会」や「成長戦略事例研究会」などを立ち上げたいと思う。皆さん、是非協力してくださいね!

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2013年12月31日(火) 今年のV字回復アワード・ベスト3、第1位:子供

V字回復アワード第1位は、子供たちのこと。中学野球部の長男は昨年の秋、悔しいスタメン落ちを経験した。打てない欠点を克服するため、バッティングフォームのビデオチェックを受けた。欠点がわかった後は毎日素振りをして修正に務めた。また、昨年の冬は走り込みと筋トレに励み、身体を作った。その結果、春夏の大会とも5番レギュラーに定着。誰もが打ちあぐねる投手からヒットを放った。また娘は身体が小さいというハンディがありながら水泳で兄と同じA級になった。メドレーでは得意苦手種目のないバランスのとれた選手だ。現在、AA級への合格を目指している。二人に共通することは、アドバイスをするとそれをすぐに実践する素直さで、これはへそ曲がりの私にはない最大の財産(私は常に自分流をやって人を驚かそうとして失敗してきた)。成長は勿論だが、目標を持ち、素直に人のアドバイスを聞き、改善を重ねる生き方に感謝したい。ありがとう。

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2013年12月30日(月) 今年のV字回復アワード・ベスト3、第2位:仲間

V字回復アワード第2位は、私の部下たちのこと。私の部下は本当にまじめだ。お客様に喜んで頂くために、これでもかというくらいよく働く。それは評価できるのだが、反面、世の中の変化に疎くなってしまうことがある。今年はその傾向が顕著で、新しい仕事の話をしても、感心なさげに振る舞う。「どこの話ですか?私には関係ないでしょう…」なんて対応が相次いだ。そこで10月に、「このままじゃダメだ!」と突き放してみた。私があれこれ指示命令して動かすのではなく、彼らが自主的に動くようになってくれないと意味がないと思いわざと冷たくした。以来彼らの動きが変わった。小さなミーティングを重ね、お互いのノウハウを共有し、新しい分野にも積極的に取り組むようになった。がむしゃらに動いた結果、年末には望ましい成果が出てきた。これで自分たちに自信を持ってくれるのではないかと思う。皆の根性、粘りに拍手を送りたい。部下の成長は自分のV字回復よりもずっと嬉しい。ありがとう!

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2013年12月29日(日) 今年のV字回復アワード・ベスト3、第3位:自分

自分のテーマは企業や人のV字回復支援だが、今年を振り返るといくつかのV字回復に出会った。今年のラスト3日間でV字回復アワードを記してみたい。第3位は、自分自身こと。10年以上前、この日記を書き始めた頃、私は講師として当時の経営者の心をとらえる話をしていた。が、その後数年間、何を伝えることが経営者の悩みに応えることなのかを見失っていた時期があった。誰よりも社長を対象にした講演会はしたくないと思い悩む時期もあったし、自分の話が役に立っているという実感に乏しい日もあった。人並みの評価は頂いたので仕事が途切れることはなかったが、かつての大受けを知っているからこそ、足りなさに歯がゆさを感じていた。そこから試行錯誤を繰り返し、ようやく今年、伝わる話ができるようになった。受ける話ではなく伝えたいことを伝えることが一番だと気づいた。以来、社長相手に話すのが楽しくなった。昨年の今頃は3月の講演会が頭痛の種だったが、今年は次の1月2月にそんな機会があるのを嬉しいと感じられる。

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2013年12月28日(土) 相談しやすい環境を作るために伏線を張る人

 プリンタを買いにヤマダ電機に行った。キャノンの新製品をまじまじと眺めていると、黄色の「コミュファ」と書いたジャンバーを来た青年が「よろしかったらご説明しましょうか?」と声をかけてきた。コミュファは中部電力系の通信キャリア。彼は、コミュファの回線を売りに派遣された契約社員か代理店員だ。よって私は「失礼ですが、あなた、プリンタを説明できるのですか?」と聞き返した。すると、大丈夫だという。そこから彼は私の利用目的を聞き、お勧めの機種をひとつ選び、丁寧に説明してくれた。その説明能力はヤマダ電機の人よりもずっとハイレベルで、私は納得して一台を選ぶことができた。彼は、そのプリンタをレジまで運んでくれた。そしてその途中、ようやくネット回線の話をしてきた。「インターネットはフレッツをお使いですか>結構高くないですか?うち半額ぐらいなんですけど…」。そうやって説明されて全然嫌味ではなかった。プリンタの件で、既に彼を信用していたからだ…。
 成熟期を迎えた商品の借り換え合戦は、ここまで伏線を敷かないと土俵に上がれないのか?わけあってコミュファにはできないが、信用を作る誠実さに拍手を贈った。

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酒井英之 |MAILHomePage
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