V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2013年12月17日(火) すべてで80点を取るより何か一つで100点をとろう

何事も平均点で80点を取るより、何か一つでも100点があり、他は50点の方が人間としては魅力的ではないか?と気づく話を某社のコールセンタで中心的な役割を果たしているAさんに聞いた。Aさんはセンタに異動してきた当初、慣れない職場で何をしてよいかわからなかった。自信を亡くし、ひどく落ち込んで上司に相談すると「できることからしてください」というアドバイス。営業的なことには自信がなかった彼は、料金処理ならできそうだと、その業務に取り組んだ。すると「料金処理ならAさんに頼むといい」という評判が立ち、センタ内の料金処理を次々依頼されるようになった。その積み重ねでセンタ内の多くの人と親しくなったAさんは、今度は自分がわからないことがあると、料金処理を手伝ってあげた人に聞いた。皆、Aさんのお世話になっているので快く教えてくれた。こうしてAさんはコールセンタのメンバーとして欠かせない人物になった。、一芸に秀でて仲間にGIVEをする。当たり前だけどなかなかできない生き方だ。

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2013年12月16日(月) なぜ、あの会社の社員はそこまで研究熱心なのか。

ノーベル賞を受賞した田中幸一さんが務める京都の島津製作所を訪問、見学させていただいた。大変に研究熱心な会社であるが、なぜそこまで皆が研究熱心なのかに興味があった。そして、その理由は、創業者にあると気づいた。創業者親子は大変に熱心な研究者で、特に二代目源蔵は小学校に1年半しか通っていないのに、16歳のとき英語で書かれた書籍の絵だけを見て放電の装置を開発。また日本初のレントゲン装置を開発、販売した人である。その姿勢は今も引き継がれ、今進めている研究について話してくれた吉田常務の言葉の端々には、「○○をわかりたい」という動機が語られていた。わかりたいという執念が、同社ならではの数々の発見を生み、オンリーワン商品を生んでいるのだ。同社の社員にとって、創業者が絶対の100点満点のお手本になっている。私も人生の一時期を心酔できる経営者と過ごしたことがある。100年も前の人に心酔できる同社の人々を羨ましいと思った。

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2013年12月15日(日) 伝えたいことがある人たちの、おもてなしの精神

岐阜で立志の教育を進めているNPOの一員になった。小中学生に志(夢)を持った生き方を推奨する活動で、小冊子を配布し専任講師を派遣している。学校の校長先生も多い。その望年会に参加した。このときの、来年の自分の一字をA4の紙に書いて持ってきて、皆にそれを披露する…というのが宿題だった。民間企業人のほとんどは、それをA4の紙にペンでささっと書いただけ。ところが、学校の先生たちは違った。ワープロで打っても書体にこだわったり色やデザインにこだわったり。さらには巻物にしたりと、工夫に余念がなかった。同じ文字を一字伝えるにしても、何かひと工夫しないと子どもたちに伝わらない。だからこそ、伝えるときの工夫が当たり前になっているのだろうと感心した。伝わるかどうかは、伝える側の責任。そこにこだわるのは想いを共有したいというおもてなし精神の表れ。こんな先生の創意工夫を子供たちも学んでほしい。

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2013年12月14日(土) なぜ、そこまで熱心に酒井は銀行員と語り合うのか?

銀行員相手の座談会で、「こんな遅い時間(22時過ぎなのに、なぜそんなに熱心に講義をされるのですか?)と聞かれた。そこで正直に応えたのだが、実はこの講義の前段で次のようなことを受講生に語っている。「私は、銀行員ほど崇高な職業はないと思っています。なぜなら、15年前に他界した銀行員だった父の葬式に、父が30歳のころに融資した会社の社長が来てくれのです。そのとき、私と同じ年の息子さんを連れてきました。そしてその社長は父の位牌に対し『この人がいたから今のわが社がある。お前も手を合わせろ』といい、息子さんと一緒に合掌してくれました。その時、銀行員の仕事は感謝が何世代にも伝わる仕事だと知りました。それが銀行員の仕事の凄さです」と。だから座談会で頂いた質問には次のように答えた。「皆さんが死んだときに、『この人のお陰や』と葬式に来てくれる経営者を増やしたいのです。そういう経営者が日本を救うから」。かっこ良すぎるとの話もあるが、本音だから仕方がない。未だに父の世話になっています。

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2013年12月13日(金) 長期間の自己啓発学習ができる人、できない人

私の研修に来た若い銀行員に研修への参加目的を聞いた。すると彼は「自己啓発できない自分を自己啓発できる自分に変えたい」と応えた。どんな自己啓発なの?と尋ねると「英会話ができるようになりたい…が、実行しない自分を変えたい」という。そこで「何のため、誰のために英会話ができるといいの?」と問いかけると、それが不明だった。もちろん自分の出世のために学びたい動機はあった。しかし、「誰かの役に立つために英会話を習う」が、なかった。そこが、自己啓発が長続きし、地道に力を付けていく人たちとは違った。無報酬でも自己投資できる人の多くは、学ぶ目的が「今の自分を守るため」であり「未来の自分を作るため」であるが、同時に「困っている人を助けたいとか、自分を必要としている人の期待に応えたい」などの明確な志を持っていることが多いからだ。他人のためと思う時、人は今以上に踏ん張れる。彼が、そのことに気がついてもらえると、嬉しい。

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2013年12月12日(木) 銀行員と考える「出向にメリットはないのか?」

昨晩は、30代の中堅銀行員相手の座談会だった。受講者から「半澤直樹の最後(出向)がしっくりこない」との質問が出たので、出向=×のイメージが強いが、出向にメリットはないのか?を考えてもらった。すると「外から銀行を眺めることができる=問題点、改善点が見える」「能動的に動ける範囲が広がる=経営者に近い立場でマネジメントができる」などの意見が出た。どれも正論だが、私は特に後者のメリットが大きいと感じている。私自身、入社早々業績の思わしくない関連会社に出向し、その立て直し策の一部として新商品の企画開発を担当した。その商品は後に累積800万台を超える大ヒット商品となるのだが、こんな貴重な経験が出来たのは業績の悪い会社に出向したからだ。ピンチはチャンス。弱い時、弱い立場だからこそ人は強くなろうとするもの。中堅の銀行員にはとかく出向=×なんて考えないでいて欲しいし、むしろ出向者を応援し、その人から多くを学んで欲しい。

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2013年12月11日(水) なぜ今年は多くの良書に出会えたのか?

今年はいくつもの書籍に恵まれた=良書に出会った年だった。なぜなら、自分で選ばなかったから(笑)。尊敬する先生や生き方に感心する友人が「やり方がわからなかったときにこの通りにやっていろいろ気づいた本」とか「この本は私の人生を拓いた」などと推薦してくれたものを購入して読んだ。また、「○○したいのなら、これさえ読めばいいんじゃないの?」と言われたものや、「この本をベースにワークショップをやるんです。この本は名著で有名ですが、これを実践に活用している人はほとんどいません。だから、皆でこの本のワークをやる価値があるのですよ」と言われた本もある。こんな前ぶれがあると、その人がどこに感心したのだろう?とか、自分ならそれをどう受け止めるかな?と考えながら読むから、理解が進む。読み終えた後に「あの本、読んだよ〜」と感想を交換する楽しみもある。何より読みやすいものしか推薦されない!!皆さん私の師匠です。

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2013年12月10日(火) 理論だけでなく、生き方もコトラーに学ぼう

日経新聞に連載されている『私の履歴書』にフィリップコトラーの自伝が記載されている。コトラーはマーケティングの父と言える人で、いうなれば私の師匠だ。その彼がマーケティングの教授になった時のエピソードが掲載されていた。彼は、マーケティングか経済学かいずれかの教授になること自分で決めろと言われた。そのとき彼の友人は、次のようにコトラーに言った。「君が正式にマーケティングを学んだことがないのは承知の上だよ。でも、専門がそうでないからこそ新たな視点を持ち込めることができるのではないか」。「経済学はすでに発展した分野だ。独自の理論を生み出せる可能性はマーケティングの方が高いだろう」。専門じゃないからダメだとも、伸びしろがあるとも言える。未発達な分野だから危険だとも、その分チャンスが多いとも言える。物事は捉え方次第。コトラーは最後に「このときの選択を後悔したことは一度もない」と結んでいるが、選択するときは後悔しないようにしたい。

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2013年12月09日(月) すべては負けから始まる〜弱いから成長できる

2日間でプロジェクトXを2本、プロフェッショナルのDVDを1本見た。いずれもV字回復の物語だ。過去何回も同じDVDを観ているだが、今回はV字回復をもたらしたきっかけは何だったのか?という点で観察した。やり方を変える前に、ネガティブからポジティブに心のスイッチが変わる瞬間があるはず。それを見つけたかったのだ。すると、いずれの場合も2つの点で共通していた。ひとつは指導者がそれまで部下に向いていた「お前たちがダメなんだ!」という矢印を「自分は彼らのために何をしたのか?」と自分に向け直したことだ。高圧的で一方的な指示命令で人が動くはずがないと気がついたのだ。もうひとつは、部下を「信じる」ことだった。部下がどんなにミスをしても「お前を、信じる」と言って、機会を与え続けた。決めるのは社員だ、というシーンもあった。先日聞いたV字回復した企業経営者の講演にも、この2つが出てきた。この2つこそが、部下のやる気を心の底から引き出す秘訣かもしれない。

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2013年12月08日(日) 2020年のある日をイメージして、夢を引き寄せる

  某社の幹部9人とビジョンを描く合宿を行った。約20時間の激論を交し凡その未来像を共有できた。それを確固たるものにするため、今から7年後、同社の2020年度がスタートする日の朝をイメージしてもらった。お題は「その日の朝、会社に誰がいるか。あなたは、その人に何と言われたら嬉しいか?」である。
 Aさん:新規事業で受注したという報せが入った。Bさん:ライバル会社でもありパートナーでもある会社の幹部が当社の新規事業を見に来て「『ほぉ〜素晴らしいですね』と感嘆した。Cさん:若い人たちが4〜5名入っていて、彼らが「おはようございます」と気持のいい挨拶をしてくれた。Dさん:若者のうち、所帯を構えた人が「思い切って家を買いました」と報告に来た。Eさん:業績も7年前の倍になった。次は何を目指そうかな?…
 新規事業の開発、若者の採用と育成、躾の行き届いた社風、業績の倍返し、そして充実した人生は同社の悲願。
ハッキリとイメージした引き寄せ効果で、今日ここから同社のVロード物語が始まる。

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酒井英之 |MAILHomePage
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