V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2013年11月17日(日) 人気セミナー講師によく見られる4つのパターン

コンサルタントが行うセミナーにはおよそ4つの類型があると気がついた。第一はノウハウ提供系。知識を伝え受講者に賢い生き方を伝える。誰かの弟子として学び守破離のプロセスを踏んで、独自性を出していく人。第二は注入系。受講者に自分が持っているパワフルさを注入し、その人の生き方、行動を変えてしまう人。ものすごくパワフルにやってきた人にしかできない。第三は引き出し系。コーチングやファシリテーションのスキルを用い、その人の意識や行動を内面から替えてしまう人。カウンセリングに近く、ワークとフィードバックを繰り返す。第四はワールド系。自分ならではの世界観を持っていて、受講者はその人の切り口を楽しみたくて来る。この中で私は、第四のワールド系なのだろう。受講者は話を聞いて、壊れて、違う形に組み直して、最後にできることからやるぞ!と思って帰る。そんな期待に応えることは容易ではないが、常に独自のものの見方だけは崩さないようにしたい。

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2013年11月16日(土) 仲間の力を借りて「思いが伝わる木」に育てる

難しいテーマの講演会の依頼。依頼主は以前自分ではあの講演は失敗だった…と悔んだことがある相手。5年ぶりの依頼に今度こそ快感を味わいたいと意気込んだ。が、伝えたいことの幹はできても、いかんせんコンテンツ(枝・葉)が足りない。そこで、とにかく自分のアンテナを高くすることにした。すると、一緒にビジョンを考えているクライアントや指導している部下との会話からもいくつか重要なヒントが見つかった。また、たまたま聴いた仲間の講義内容からもヒントを得た。それでも足りないところは、答えを持っていそうな友人にピンポイントで質問。すると、その質問への答えの他にも、書かれたおまけや余談にヒントがゴロゴロ見つかった。こうして集めまったコンテンツは、幹にくっついて枝葉となり立派な「思いが伝わる木」になった。その結果、今回の講演は自分でいうのも変だが大成功。5年越しのリベンジが果たし、溜飲を下げることができた。

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2013年11月15日(金) 自分を叱ってくれた人を自分の顧客にする方法

喫茶店への飛び込みセールスで食材を売る若い営業マン。その課のミーティングで、彼が「飛び込んだA店の店主にもの凄く叱られました」と報告した。原因は時間。11時過ぎに飛び込んだところ「うちを何屋だと思っているのか!!15時過ぎに来い!!」。ランチ前の仕込みの忙しい時間に、セールスの相手をしている暇などないのだ。そこで15時過ぎに行くと、別の用事で日を替えて欲しいとのこと。ここまでをミーティングで報告すると、幹部からは「普通なら出ていけ!で終わりだよ。そんなこと注意してくれるなんて凄い良い店主じゃん」。同席した私からは「『また来い!』と言ってくれるのはあなたの人徳だよ。次に行ったときは『大事なことを教えていただきにありがとうございました。是非お礼が言いたくて、また参りました』と言うといいよ」とアドバイス。さあ、彼は自分を叱ってくれた人をお客にすることができるだろうか?乞うご期待!

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2013年11月14日(木) ケーススタディはネガよりポジな事例から学ぼう

目的を共有することの大切さを伝えるために、私のセミナーでは交通事故現場で人の命を救う人々の連携プレーのケーススタディを行っている。テーマは「なぜ、誰も指示命令しないのに誰もが自主的に動いたのか」。すると、受講生の一人が懇親会の席で「同じような体験があります」と教えてくれた。それは子供の小学校の運動会。朝から雨模様で昼にはグランドが水浸し。が、午後は晴れそうな雰囲気。すると、ある先生がバケツと雑巾を持ってきてグランドの水をくみ出し始めた。それを見た父兄たちが、誰も何も指示しないのに自分の意思で砂場から一輪車で砂を運んだり、スポンジで水を吸ったりしてグランドを整備した。そして、午後からは、雨上がりの空の下、楽しい運動会ができたという。「子供たちに運動会を楽しんで欲しい」の目的が共有されたからこそできたこと。ポジティブな事例に感動した。

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2013年11月13日(水) ANAのCAによる感動を呼ぶ「InThiA」のサービス

「ANAのビジネスクラスの客が、CAから突然子供のおもちゃのお土産を渡されて驚いた」という話を聞いた。その客が「なぜ、自分に小さな子がいるとわかったのか?」とCAに尋ねると、彼女は「スマホの待ち受けが見えました。小さなお子様だったので」と応えたという。ANAではこうした行動をinspiration−Think−Actionと教えているという。私はこれを略して「InThiA(インシア)のサービス」と呼ぶことにしたが、自分の周囲の人に対し「何かお役に立てることはないか?」と探し続ける精神は、尊い。先日も部下が足を悪くして二日連続で登壇できない、というアクシデントがあった。が、二人の管理職が私の指示なく交互にカバーに入って助けた。そして、その後の報告もなし(笑)。職場の仲間の挨拶の声が小さい、顔色が優れないなど小さな変化を察知して助け合う部下たちのInThiAは素晴らしいし、誇りに思う。

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2013年11月12日(火) 「自分に何ができるのか?」を伝える時の伝え方

コンサルタントが「自分に何ができるのか?」を伝えるプレゼンテーションを聞く機会があった。そのプレゼンの仕方が人それぞれで面白かった。Aさんは自分ができる10個のことを10すべて語った。Bさんは自分ができることの中から代表的な1つを取り上げ、それにまつわるエピソードつけて深く語り、後は話さなかった。Cさんは自分が実施する予定のセミナーのチラシを持ってきて「もっと伝わるチラシにするにはどうしたらいいでしょう?」と、皆に意見を求めた。さらにDさんは「今、こんな問題に直面して困っています。皆さんの知恵を貸してください」と会場の人に問いかけて、答えをもらっていた。そしEさんは、彼のやりたいことを伝わりやすい彼の造語で伝えた。いろんなプレゼン方法があるものだ。自分も誰かに何かを伝えるときはTPOに応じて最適な方法を選びたいと思った。

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2013年11月11日(月) 「これがやりたい!」を見だした人はこんなに輝く

私の部下の女性がクライアントの女性ばかりを集めて企画した同社初の女性向け商品が売れている。従来ユニセックス系の商品を、女性に特化してデザインし直した斬新な発想が受けたのだ。そこでこの経験にこれまでの私のコンサル経験を加味し、女性PJTチームにより女性向け商品の開発プロセスをメソッド化し、コンサル商品として提供することにした。近い将来そのメソッドを伝える公開セミナーを行うが、この打ち合わせをしているとき、私は彼女が実に生き生きとしていることに驚く。彼女はチャレンジ精神が旺盛でいろんなことにトライをしてきた。そして、今回の経験でようやく「これだ!」という自分のドメインが見えたのだろう。「これだ!」と思える目標を見つけ、その方向に進む機会があること。また、そこに導く伴走者が横にいることがどれだけ人を快活にするか。彼女を見ていて改めて気づいた。とにかく部下の表情が明るくなるのは、嬉しいものだ。

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2013年11月10日(日) サザンのデビュー当時の曲を聴いてハッとする

私の部下の顧客先へのコンサル報告を聞いた。思った以上に良い出来で、お客様の満足度も高いという。そして驚いたことに、その内容の80%は私がかつて開発し、著書にしたためたメソッドだった。つまり、私の中では「古くて」「飽きた」面白みのないメソッドだったのだ。ところがそれらのメソッドは今も効果を発揮し、経営を活性化するチカラがあったのである。日々セミナーや講演に追われていると、新しいものを創作しないといけないのではないか…と追い立てられている気分になる。相手が同じときは尚更だ。すると、新しいものばかりが是となり、古くて良いものをつい見失ってしまうことがある。聞きなれたサザンのデビュー当時の曲を聴いて今もハッとすることがあるように、実は受け手も進化していて、同じメソッドでも今だからこそ以前以上に響くものがある。「それを見失わないようにね…」と、何回となく伝えてきた部下に、逆に教えられた思いだ。

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2013年11月09日(土) 現場の生の声が、硬直化した組織を動かす

某社の2020年のビジョン開発のコンサルティングを手掛けている。業界情報を集め、2020年までの経済予測などを同社の幹部に情報提供するが、このようなトレンド情報はあまり人の心を揺さぶらない。このような検討で最も幹部の心をつかむのは、お客様の生の声。「現在の某社をどう評価しているのか、お客様自身は今後どうなろうとしているのか、某社にはこれからどうあって欲しいのか」など、お客様へのインタビュー情報だ。例えば「いつも一方的で双方向でない」「相談しようにも頼りにならない」などの現場の叫びにも似た生の声は、某社の幹部の心を根底から動かす力がある。問題は伝え方。お客様には切実な問題であり、あなたにしか解決できない問題に見せないといけない。このような言葉を活かすのはコンサルタントの重要な仕事だ。

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2013年11月08日(金) 担当現場を毎日一生懸命掃除する人へのご褒美

建設会社の専務に聞いた話。同社の若手社員が、自分が担当している現場で、毎日一生懸命掃除をしていた。隣人の人を見かけると大きな声で挨拶をした。同現場では頼んでいた職人が片付けるどころか床下にゴミを捨てたままにするというとんでもないことがあり、施主からクレームをもらっていた。そのため、彼は一層基本動作に力を入れていたのだ。すると、彼の挨拶を気持ち良いと思った隣人が「こんなに気持ちの良い挨拶ができる人なら是非うちも頼みたい」と壁の補修工事の注文をくれたという。掃除の不出来がクレームを生み、気持のよい挨拶が受注を生む。「どんな思いをもった誰がやってくれる仕事なのか」で、天と地ほども業績が変わる時代を象徴する出来事。それを若いうちに生で体験したしたこの若手社員は、今後も基本動作を徹底し、人の手本となることだろう。

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酒井英之 |MAILHomePage
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