V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2013年02月02日(土) オムロンの研究所訪問記(6)自分の城を築城せよ

オムロンの若者たちは社内で選ばれ、自信満々で世界トップの人たちが集まる学会に行く。そこでディスカッションをし、自分では勝てないと、はじめてレベルの差を感じる。それがわかってくると自分は何で価値を出すのか必死で考える。現場に行って顧客の課題を探り技術的な課題を明確にする。レンズの水滴(曇り)をちゃんと認識するセンサや、より小型・高速化したセンサなど、世界のトップを生むためにどんな役割を果たすべきかを自分で考えるのだ。勝てないと自覚するからこそ、人は「ここなら負けない自分の城」を創ろうとするのである。

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2013年02月01日(金) オムロンの研究所訪問記(5)「とがり」と「つなぎ」

オムロンのショールームに展示されている技術が、二つに分かれていた。ひとつは「とがり」。他社にない突き抜けた技術を指す。もうひとつが「つなぎ」という技術で、とがりととがりを繋ぐOSのような技術である。具体的には「オープン化」「システム・センサーNW」「基礎化」「CAE、CMC化」などとあった。先日読んだ本にクレジットカード会社は、「小売店とユーザーを繋ぐ役割」を果たしているという話があったが、とがりととがりが繋がり続けるための優しいツールが必要なのだ。

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2013年01月31日(木) オムロンの研究所訪問記(4)研究開発の空間

オムロンの研究所のレイアウトを見て驚いた。コミュニケーションしやすいように仕切りのない大部屋方式で机の間のパーテーションは低い。真ん中に大きなプロムナードがあり、飲み物・喫煙・トイレなどはこのプロムナードを通らねば行けず、自ずと交錯するようにできている。プロムナードには長椅子が置いてあり、目の前の壁は全面ホワイトボードで、立ち話しながらどんどん書くことができる。コラボレーションすることを徹底的に意識した構造に驚いた。

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2013年01月30日(水) オムロンの研究所訪問記(3)グローバルな共創

ビッグデータを用いて高度な画像センシング技術で勝ち抜くには、単にデータを持っているだけでは不十分。川出参与は「他社よりも早く出すこと。スピードだけが価値がある」と語る。スピードを上げるのはグローバルな共創。世界トップの国際学会に同社は10人単位で参加し、「この技術はこの観点が素晴らしい」と話しながらパートナーを見つけていく。それも、他社が目を付けていない将来性で選ぶ。そうしたグローバルな「目利き力」が勝敗を分けるのだ。

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2013年01月29日(火) オムロンの研究所訪問記(2)ビッグデータ

今時のプリクラはいろんな変身ができる。痩せて見える、つけまつげを付けたり、目を大きくしたり…美肌補正、小顔補正、瞳補正、赤目補正など。変身願望を徹底的に叶えてくれるのだが、ここにもオムロンの技術が使われている。目を閉じた写真にならないような技術もあるらしい。これを可能にしているのは、10億単位のビッグデータを持っていたこと。データを収集し、分析し、評価し、活用する仕組みを持ってる企業にしかできないことだ。

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2013年01月28日(月) オムロンの研究所訪問記(1)本気が伝わる商品

奈良県のオムロンの研究所を訪問。そこで見たのは、画像センシングという技術だった。600万人もの顔のデータを集め解析したソフトは、ファインダーの中の人の顔を瞬時に見分ける。それも性別、年齢を1/100秒以下のスピードで見分ける。さらに大人と子供がいれば自動的に子供にピントが合う「赤ちゃん認識」「ペット認識」ができている。開発した同社の川出参与は「自分が欲しかったから作った」と言っていたが、「欲しくて作った」がユーザーに伝わる優れた商品だ。

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2013年01月27日(日) 富士フィルム復活初期に起きた社内対立

富士フィルムの小森会長の話を聞いた。就任後2年続けてデジタル化の影響で業績が後退。そのときCEOだった人と激しく意見が対立したという。このCEOは23年間もCEOを務め小森さんを社長にした人だ。CEOは「お前のパフォーマンスが悪い」と言い、小森さんは「こうなることはわかっていた。新しいことを何もやってこなかったのはあなたの責任だ!」と主張。会社を二分する論争になったという。結局は小森さんが勝ったわけだが、そのとき支えになったのは社内のオピニオンだという。人は済んだことの責任を個人に押し付けることよりも、次に何をやるかを考えたいのだ。

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2013年01月26日(土) 実践してみて初めてわかる経営者の握手の力

経営者が大勢集まるセミナーに受講生として参加した。そのセミナーの終盤で、人と繋がり続けることの大切さを説いた講師は、5分間で周囲の10人と握手をしてくださいといった。そこで握手をしたのだが、その力強さに感心した。この握手のチカラ強さは他のセミナーでは感じたことがないものだった。経営者はただ手を出して握手をするのではない。自分の熱い想いを伝えたくて握手しているのだと実感した。

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2013年01月25日(金) ブランドを築くために顧客の認識を利用する

ポッカサッポロの部長と話す。壜のシールは剥がれなくても行政上何の問題もないという。しかし、一部の消費者は「壜をゴミに出すときはシールは剥がすもの」と認識している。その認識は正しくないが部長は「正しくない認識でもお客がそのように認識しているのだからそれに対応いかないとブランドとして認知されない。だから対応した」と語った。正しいか正しくないかより、認識に合わせることを優先すべき場合もあるだ。

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2013年01月24日(木) ツケ爪が当たり前になって見直される容器

ポッカサッポロの商品開発部門を訪問。同社はCS向上のため容器に実に細かい改善を施していた。より袋を開け安くするノッチの位置の変更、カップスープの箱の蓋を簡単に破り安くするよう箱の形の改良、壜に貼られたシールを自分ではがせるようにすることなど。特に最近は付け爪の人が多く、その爪が剥がれないようにする必要があるという。改善のヒントは、コールセンタに入った苦情。それをCS委員会にかけ、改善すべき点を探すというが、このときコールセンタのオペレータの意見を重視するという。電話越しとは言え現場の生の声に接している人の意見を重用するところに感心した。

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酒井英之 |MAILHomePage
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