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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
某社の新任管理職研修の場で、過去の「へこたれ経験」を書き出し、仲間に語ってもらった。その中の一人は、昇進したときは誰からも華やかに見えるが、それが本人にはものすごいプレッシャーで、自信のなさに苛まれ続けたと語った。彼女は、自分に自信をつけようと、その後猛烈な自己啓発学習を続けた。また同じ立場の仲間に自分の心情を吐露し、それを受け入れてもらうことで立ち直ったという。その話を聞きながら、自分を晒すことの重要性を学んだ。
有馬温泉で合宿したクライアントの社長に「リーダーシップ持論」を尋ねた。社長曰く「話を聞くことと答えを返すことだな」。
神戸大の金井教授の話はとても面白かった。その中で「心配」と「計画」は同じ脳幹が司っている、というものがあった。矛盾するようで矛盾しない、両方持つのが当然なのだ。ただし、50歳を迎える頃、人生には「中年の危機」と呼ばれる過渡期が来る。節目を彩るキーワードは「期待と不安」「畏れと勇気」など相反する言葉。ここをポジティブな方を選んでくぐっていくことが人生を豊かにする。
神戸大の金井教授の話の中に、数字だけのビジョンは社員のモチベーションを下げる、というものがあり「わが意を得たり!」の想いだった。実際に多くの会社が「目指せ100億企業!」などのスローガンを掲げているが、なぜ100億必要なのかが理解できていないのに、100億と騒がれても燃えない。ビジョンとは本来ワクワクするもの=ストーリー展開を期待できるものでないといけないのだ。
有馬温泉での合宿研修では、私の前に高名な神戸大学の金井壽宏先生が半日講義を務められた。私の役目はそこでの学びをファシリテーとし、受講生一人ひとりの行動に繋げることである。金井先生も「理論を学ぶことに意味があるのではない。学者はいろんな本を読むが、皆さんの代わりに読んでいると思えばいい。忙しい中、立ち止まって振り返って経験から学び、意味づけをし、言語化することが大事」と語った。その言葉に、流石に学者と実務家の違いがわかっているなあ、と感心した。
有馬温泉で合宿研修。泊まったホテルに驚いた。入浴時間は23時まで。朝は6時半から。4時台に目が覚める自分は、5時ごろ風呂に入るのが趣味なのでがっかり。おまけに部屋にLANがなく、インターネットが使えない。IT革命といわれて15年。未だITの重要性がわかっていないようだ。温泉が有名でほかっておいても客が来るからだろうか。「楽をしすぎると努力しなくなる」とはこのことだ。
『月刊 中央公論12月号』に8ページにわたって記事が掲載された。友達が感想と共に要約を送ってくれたのでここに記します。
某社の課長が「部下に一生懸命事業部方針を説明した。ただ、質問が何も出なかった。本当に伝わっているのか不安だ…」と相談しに来た。非常に問題意識の高い、よい質問だ。それは、聞き手を完全に受身にしていることがいけないのである。聞き手が「もっと知りたい!」「これは何だろう?!」と前のめりになるようにすればいいのだ。といって方法は簡単。完璧な資料を提供せず、ところどころ中抜きにする。そしてその中抜きを埋めてみろ、とクイズを出す。たったそれだけで部下の集中力が高まるのだ。
「見る」ことから学ぶことはとても多い。以前、私の部署のMTGを見たいと見学に来た同僚の部長がいた。その後、その部長は、大変まとまりのある組織を作ることに成功した。私の部門のMTGを見て感じることが多かったという。MTGの活性化や状況の見える化などが課題の部門の部門長は、ひとりで悩まないでその成功事例を見に行けばいい。大企業なら参考人になる事例が社内に山ほどあるはずだ。
某社で営業部門を率いるT課長は、自部門で行ったES調査の結果、「コミュニケーション+教育不足」であることが判明した。そこで早速毎週のMTGで「皆の販売ノウハウを共有しよう」となった。ところがノウハウという言葉を使ったせいでほとんど意見が出なかった。そこで「今週の自分の成功体験/失敗体験を共有しよう」切り口を変えた。すると良い情報が出始めた。調査結果を見て即行動し、即改める。この超速行動の結果T課長は良い職場を作っている。
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