V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2012年07月05日(木) 二世に学ぶ事業承継の教訓(35)これからを担う経営者へ

「若い二世経営者に伝えたい言葉は何か?」と、名古屋の結婚式場でCS No.1経営を実践しているA社長に尋ねた。すると「『誰のため、何のためにその事業をするの?』その意味を後付でも良いから自分で探して、好きな形に変えていくといいよ」と言う。ねじ一本が欠陥品でもクルマは動かない。だから、ねじ一本を心を込めて作っている会社になる。そんな「幸せに貢献するストーリー」があることが、感動品質を生む会社になる。

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2012年07月04日(水) 二世に学ぶ事業承継の教訓(34)経営者が苦しい時に頼る人

経営者には相談のできる相手が必要だ。結婚式場の三代目となったA社長の相談相手は社労士の先生だった。先生はA社長にこう言った。「逃げたらまた同じ問題が降ってくるよ。今逃げて後で同じ問題と向き合うのと、今向き合うのとどっちがいい?」「人が辞めていくことを怖がってはいけません」「好きな人のために働きなさい」「何かを辞めないと新しいのは入ってこないよ」「会社は工事現場のようなもの。つねにトンカチの音がしているもの」。こうした言葉に励まされて、A社長はCS経営に舵を切ったという。その影響力に、敬服した。

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2012年07月03日(火) 二世に学ぶ事業承継の教訓(33)感動品質に一番大切なもの

CSに一番必要なのは「理念」。売上げ至上主義だった結婚式場を引き継ぎ、CS No.1企業へと変貌させたA社長は、引き継いでから4年目にドラッカーや松下幸之助の書籍を読んで、理念を作った。A社長が目指した社員にわかりやすいもので、「毎日話していて気持ちよくなるもの」「毎日目指していけることで言葉に出そう」「この理念に賛同した人だけで経営していこう」と思える理念だ。同社を紹介するVTRを見たが、最初にこの理念が出てきた。A社長は大好きな理念です…と語った。自分で作った理念に惚れて、憧れて、打ち込める。本当に素晴らしい経営だと思った。

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2012年07月02日(月) 二世に学ぶ事業承継の教訓(32)売上より利益より大切なもの

身内が経営する結婚式場を引き継いだA社長の話を聞いた。このとき、先代を支持していた多くの社員が先代を追って退社した。先代は「上場する」ことを社員に約束してきたが、A社長は上場(売上)より顧客満足を優先する方針を打ち出したからだ。このとき、「結婚式が好きな人だけ残ったらいい。3人だけでいいから、お客様を向こう」と割り切った。その後挙式組数は5/7まで減ったが、質は向上。同社は現在名古屋でCS No.1の結婚式場へと導いている。

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2012年07月01日(日) 二世に学ぶ事業承継の教訓(31)息子の失敗を見たかった父

27歳で父親が経営する副社長に就任したK氏は、就任当事創業者である社長から『これだけは守ってくれ』とも何も言われなかったという。これを二世は「私が失敗するところを見たかったのでは?」と、語る。お父さんは「息子は自分で考えて、何を始めるのか」をじっと見ていたのだろう。息子も「後ろに親父がいるときは何を失敗してもいい」と感じ、安心して自分のやりたいことにトライした。そのとき取り組んだランチェスター戦略の成功が、後に社長となって成功するK氏の大きな自信となった。

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2012年06月30日(土) 二世に学ぶ事業承継の教訓(30)採用面接は社長自身で

「自分で面接して、採用する」をポリシーにしているK社長。理由は社員に対して「自分が入れたという責任を持つ」ため。同社は加工工場を持つサービス業だが、「自分があれこれ指示するより現場に任せる経営を実践しています。よって儲かるか儲からないかは人次第で決まります。だから人のことが一番重要な問題です。」と語る。同社には人事制度がなく、給与賞与の査定も8人の部長と年3回話し合い、成長している人を上げるようにいる。

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2012年06月29日(金) 二世に学ぶ事業承継の教訓(29)同じ部署に身内は置かない

同じ部署に身内を二人は置かない。兄弟が創業し、社長と専務になり、その子息たちが会社を継いだ場合、役員に何人もの身内が存在することになる。そうなると一般社員は面白くない。もし、同じ部の部長と次長が身内だったらこの二人の話し合いも「家でやってくれよ」と言いたくなる。そこに気を遣った某社では身内は全員違う部署を担当。意思決定も長兄の社長が独断専行するのではなく、身内以外の部次長を含めて定期開催する「経営開発会議」で決定する。そうすることで仲のよさをキープし、「やらされ感」を払拭している。

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2012年06月28日(木) 二世に学ぶ事業承継の教訓(28)社内の隠し事をなくす

「社内に隠し事が増えた」。某社のK社長が、他社に勤務していた27歳のとき創業者であり社長である父親に連れ戻された理由だ。社長は会社の成長と共に自分の目が現場まで届かなくなったことに危機感を持ったのだ。小さな会社が多階層化することは機動力の低下を意味する。この危機意識、今でも同社の経営基本方針のひとつである「ミスは咎めない。ただし報告しないことは咎める」に語られている。

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2012年06月27日(水) 二世に学ぶ事業承継の教訓(27)仕事ではなく経営を学ぶ

「仕事は誰でもできる。仕事でなくて経営を勉強しろ」。某社のK社長は、27歳で父親の経営する会社の副社長に就いたが、その理由がこれ。その彼が経営の勉強として彼が力を入れたのは「人とお金」を見ることだった。この姿勢は以来20年間変わらない。その彼の経営の極意は、ヤナセの社長の言葉「経営は人を通してコトを成すこと」「自分よりできる人を使ってやること」。

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2012年06月26日(火) 二世に学ぶ事業承継の教訓(26)フラッグは遠くに立てよ

20%から50%へ。約15年前、自己資本比率を50%以上にするとビジョンに描いた会社が目標を達成した。当時副社長だった二世社長はその秘訣を「50%越えは期日を決めないとできなかった。10%UPなら手招きだけでできる。30%UPは経営のやり方を抜本的に変え、それを積み重ねた歴史があってこそできる」と振り返った。当時、私は50%越えなんて無理だと思っていた。そのことを素直に詫びると、「フラッグをどこに立てるか」。CNNの創業者テッド・ターナーは「生きている間に実現できるゴールは設定するな」といったそうだが、旗を立てるからこそスタートできるという。夢は本当に適うものなのだ。

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酒井英之 |MAILHomePage
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