V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
クライアントの某社が自社ビルを改築するために引越をした。引越し先は駅前の大きなビル。それまで部門別に階層に分かれていたが、全部門がワンフロアに。すると社員から「これすごくいい!」の声が。これまでは連携する他部署に何かを依頼するのに相手の姿が見えずに電話で依頼をしていた。そのため「今、忙しい!」と露骨に嫌がられることがあった。その点、同じフロアに居ると「今忙しいどうか?頼めるタイミングか?」が一目見てわかる。ワンフロアのメリットは体験してはじめてわかる。
某上場企業で新規ビジネスを立ち上げるアイデア探しの研修を行った。ドラッカーに習い、過去3ヶ月間の「予期せざるもの」を持ってきてもらった。それだけで有効と思われる事業案が3つ見つかった。そして、そのうちの2つは「今やっていません!」と断ってしまったものだった。同社はこれから3年間で売上げを500億円も上積みしようという計画を立てている。そのためには小さなオファーを丁寧に拾って大きく育てていくことが大切なのだ。
中部マーケティング会議の評判が良かったのでとてもHappyだ。勝因は何と言ってもパネリストの皆さんが全く飾らない素直な人たちだったから。1200人もの聴衆を前にすると、田舎の人でもが天下国家を語ったり、哲学的なことをつい語ってしまうのだ。本当は、田舎で頑張っているあなただからこそ話して欲しいことがあるのに…。その点、今回の3人は皆、等身大の話をしてくれた。皆さん、ありがとうございます。
7日に書いたワークスみらい高知の竹村利道さんの言葉はストロングワード揃い。忘れないように書き足しておきます。「障害者を自立させたいと思っていたのですが、自分が一番自立できていなかった」「底力って本当に底に落ちたときに、底に足が着いてグッと踏ん張れるときに出るんです」「最初からそこだけはぶれていませんでした」「事実は真実の敵なり」「これんまでの常識に上書きをしていかないといけない」。圧巻!とはまさにこのことだ。
中部マーケティング会議のパネルディスカッションのテーマは「今こそ大切にしたい日本企業のチカラだった」。3人のゲストの方々の主張を元に私がまとめた結論は「10円いただいたら11円のお返しをしよう。その1円が未来をつくる」となった。
今年の中部マーケティング会議のパネルディスカッションの三人目のゲストはNPO法人ワークスみらい高知の代表・竹村利道さん。
今年の中部マーケティング会議のパネルディスカッションの二人目のゲストは小松製作所の須藤則之常務さん。
今年の中部マーケティング会議でのパネルディスカッションには3人のゲストに来ていただいた。一人は北海道礼文島のホテル花礼文の経営者・久保和夫さんだ。同ホテルはJTBやじゃらんのCSアンケートで何度も1位に輝いている。
サービス業は足し算だという話を聞いた。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「おいしかったよ」「ありがとう」という、小さな感謝とコミュニケーションの積み上げ。ところが一番最後のお金の受け払いや見送り方がゾンザイだと、それだけでイメージは全て崩壊。足し算は「×0(ゼロ)」となり、一気にご破算となる。サービスは全員で作り上げるもの。だからベクトルあわせ、心あわせが必要なのだ。
昨日の成果発表会の最後に、優秀支店を全員の投票で選んだ。2位に入ったのは意外にも目標未達成の店。同支店は中間点検後に危機感を持ち、行動量をめちゃくちゃ増やした。皆、結果ではなく、高い目標に向けて諦めず行動量を増やしたことに拍手したのだ。それを見ていて、この会社の皆は本心ではもっと行動量を増やしたがっているのがわかった。その意気があれば、来期はもっと良い成果が生まれるだろう。この支店を選んだ皆を頼もしく思った。
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