朝から台風の影響でものすごい風が吹いていた。窓がガタガタ鳴りっぱなしで、外へ出るのが怖かった。そこで家でじっとしていたのだが、昼過ぎ子供の塾の送り迎えのためにやむなく外にでた。そしたら庶民はいつもと変わらぬ感じで生活していた。車の運転をしてもハンドルを取られるようなこともなかった。「な〜んだ」と心が軽くなり、夕方には風を楽しみながら子供とキャッチボールした。
独自性の高い機械メーカーの社長と話す。独自性にこだわる理由として社長は自分のお爺さんの話をしてくれた。創業者である爺さんは「営業マンよ、申し訳ない。俺たちがさして特徴のない商品を作るばっかりに、君たちに頭を下げて売ってもらうことをお願いしている。俺たちが凄い商品を作れば、客から頭を下げて買いに来るのに…」。その言葉を聞きながら開発者魂の真髄を感じ、武者震いした。
独自性の高い機械メーカーの社長に、「人の力を借りる秘訣」を聞いた。すると社長は「失敗を許すこと」と即答した。具体例として会社に45万円の損失をもたらした社員に挽回のチャンスを与えたら、彼は合理化によってその後半年間で450万円の利益を作った話をしてくれた。「10倍にして返しよった」と話す社長は実に楽しそうだった。失敗した人がそれを機に逞しく成長するのは嬉しいもの。失敗を許さない風土は一新しないといけない。
東京で新商品開発に関するセミナー。品川で朝10時からだから朝に岐阜をやっても十分に間に合うと当日出ようとしたら、主催者から「新幹線が止まるといけないし、何とか前泊してくれないか」と言われた。これまではずっとそうしてきた。ただ最近の疲労具合から家でゆっくりする時間が欲しかったのだが、今時の災害のことを考えてれば主催者の心配はごもっとも。そのプロ意識に感心して前泊した。
世界陸上の解説者で高橋尚子が出ている。彼女の服装のセンスは相変わらず今一歩だが、少しふっくらとした笑顔と、何でも肯定するQちゃんスマイルと、決して流暢とはいえない話し方は健在。「女性はファッショより表情が何倍もものを言う」とはカーネギーの名著『人を動かす』に書いてあったことだが、Qちゃんはまさにそういう人だ。彼女の話しぶりからは一生懸命さが伝え割ってきて、こっちも元気になる。
近所の西友に、1枚200円のワンピースの名シーンのカードのガチャガチャがあるのを見つけた。中には、23巻の最後に出てくるビビとの別れを描いた一枚があるらしく、それが欲しくてついやってみたくなった。黄金の鐘が鳴るシーンのカードを自宅で見たことがあるが、それは息子がここで買ったものだったのだろう。名シーンがカードになるなんて他のアニメでは考えられない。これを商品化した人は頭がいい。
東京駅で土産にワンピースのWANTEDのポスターを買おうとしたら、一枚400円だと言われた。娘が好きなチョッパーのと自分が好きなゾロのを買おうとしたら、中身は不明でガチャガチャと同じく当ててみろの方式だという。全部で9種類あるから…その確率は2/9。いくらワンピが好きとはいえ、これはリスクの大きな博打だ。こんな大きな博打を考えたのは誰だ?と恨みながら、こんな儲け方もあるのかと舌を巻いた。
ディズニーランドを歩きながら人気の「ワンピース」について考えてみた。ワンピースを題材にしたテーマパークはできないものかとい…しかし、それは難しいと思った。あのワンピをもってしてもとても、これだけのスペースは埋められない。せいぜいハウステンボスやラグーナのイベントの一環として花を添えるのが精一杯。米国のテーママークであるディズニーはそれだけでかい、ということだ。
ディズニーランドで昼のパレードを6年ぶりに観る。今年のパレードの前半は「自然」や「森」をテーマにしていて、登場したキリンには度肝を抜かれた。しかし後半はそのようなテーマ性はなく人気のキャラが居並ぶお決まりのパターンだった。震災の影響とかいろいろあって準備が不足したのかも知れないが、テーマ性を重視するスタイルが好きな私としては最後尾まで同じテーマで貫いて欲しかった。
3年ぶりに家族と東京ディズニーリゾートに出掛ける。16時に急にゲリラ豪雨に襲われたので慌ててホテルに避難。小降りになった18:30以降、再びパークに戻った。そうしたら、園内にはびしょ濡れになりながらも、並んでいる人がたくさんいた。彼らの顔は「遠くから来ているのだから、こんな雨で諦めるわけにはいかない」という気合に満ちていた。21:00までパークで楽しむ。雨もいい思い出になった。