V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
経営計画を作らず、何事も成り行きに任せていた工事会社の社長の話を聞いた。羽振りがよかったときは豪遊三昧。が、予定外の補修費が発生して以来業績は急転直下。そのとき部下に改善策を求めたが、部下からは何も出てこなかった。このときのことを社長は「経営計画が示されていないのに、何をどう改善したらよいか意見が出るはずがなかった」と振り返る。基準があるから、現実とのズレがわかる。だから改善案が生み出されれる。あるべき姿のないところに改善なし。話を聞きながら改めて経営計画書の価値がわかった。
福島さん、という人の講演を聞いた。冒頭で福島さんは自分の名前と同じ「フクシマ」が「チェルノブルイリ」や「スリーマイル」と同じくらい世界的に有名になった、と語った。福島のイメージは、今、世界中の人にとって「フクシマ=放射能=近寄れない場所」となり、その臭さに本来の山海の美しさは消えてしまっている。心の中の故郷の景色をも奪われた福島の皆さんの気持ちを考えるとやりきれない。 |