V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2011年04月16日(土) 成り行き経営の社長に学ぶ経営計画書の価値

経営計画を作らず、何事も成り行きに任せていた工事会社の社長の話を聞いた。羽振りがよかったときは豪遊三昧。が、予定外の補修費が発生して以来業績は急転直下。そのとき部下に改善策を求めたが、部下からは何も出てこなかった。このときのことを社長は「経営計画が示されていないのに、何をどう改善したらよいか意見が出るはずがなかった」と振り返る。基準があるから、現実とのズレがわかる。だから改善案が生み出されれる。あるべき姿のないところに改善なし。話を聞きながら改めて経営計画書の価値がわかった。

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2011年04月15日(金) マネジメントゲームから自分の欠点を学んだ社長

岐阜の縫製業のやり手社長の、マネジメントゲームに初めて参加したときの話を聞いた。彼はそのときすでに現役経営者として成功。よってゲーム前は「俺が負けるはずがない」と自信満々だった。しかし結果は、最下位。悔しくて、今度こそ、と思って2度目の挑戦。が、また最下位。普通の人ならここで切れるが、彼は自分に何が足りないのかを検証。そこで「販売力を高める前に設備投資をして、重い経営になっていた」という、自分の癖に気づく。製造業経営者にありがちな「いいものを作れば売れる」という発想で、販売を軽視していたのだった。「そんな気づきを与えてくれるマネジメントゲームはすばらしい」。なるほど、一流の経営者はゲームからも学ぶのだ

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2011年04月14日(木) 金だけ貰っても意味なし。生きがいはどうなる?

放射能汚染で農地や牧場を手放すことになった人たちが報道されている。彼らに対し東電や国は十分な金銭的な補償をするという。その補償があれば、それで食うには困らないだろう。しかし、金を貰ったところで彼らの「生きがい」「働き甲斐」はどうなるのだ?そんな金を貰っても、人生はさびしいままだ。そこにあったはずの「金銭では替え難い生きる意味、価値」を、人災によって奪った罪は大きい。

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2011年04月13日(水) 八百長力士は犯罪者か被害者なのか

大相撲の八百長問題で、25人の力士が引退または解雇となった。が、そこまでする必要があったのか。新撰組の規律のように、日本人は時に厳しすぎる判定を下し、切腹させてしまうことがある。が、厳しすぎる処分は、組織の末期症状の表れだ。相撲協会は自分たちが本当に腐りきった組織だと自覚していて、彼らは首謀者というより悪習の被害者ではなかったのか。大岡越前ならどう裁いたんだろう。

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2011年04月08日(金) ロンサルタントはもっとクライアントに寄り添う気持ちを持って

業績は好調だが、部門間に壁がありすぎる。もっとミーティングして、部門間の壁を取り払いたい…そのような手法があれば提案して欲しい。某社の社長からいただいたオファーだ。そこで私なりに考えたプランを提案したのだが、「これだけの時間で本当に壁がとれるかな?」「もっと時間をかけたい…」との指摘を受けた。社長が求める連帯意識は私の想定していたものよりずっと深いものだったのだ。次回再提案するが、初回の面談で社長の想いを掴みきれていなかったことを深く反省した。

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2011年04月04日(月) 故郷のイメージが塗り替えられてしまう辛さ

福島さん、という人の講演を聞いた。冒頭で福島さんは自分の名前と同じ「フクシマ」が「チェルノブルイリ」や「スリーマイル」と同じくらい世界的に有名になった、と語った。福島のイメージは、今、世界中の人にとって「フクシマ=放射能=近寄れない場所」となり、その臭さに本来の山海の美しさは消えてしまっている。心の中の故郷の景色をも奪われた福島の皆さんの気持ちを考えるとやりきれない。

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2011年04月03日(日) 『LADY〜最強のプロファイリング〜』を観て

1〜3月中に撮り溜めていたTVドラマ『LADY〜最強のプロファイリング〜』を観た。人間の心理の複雑さを題材にした気味の悪さはあるが、しっかりと創り込まれた良いドラマだった。特に登場人物の「命を守る」ことを第一に考えるプロ意識が美しい。こうした純粋な市民第一意識が、保身的な組織第一主義を打ち破る。この小さな一歩一歩の積み重ねが市民が進歩する唯一の方法である。

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2011年04月02日(土) シンガポール人が描く復興後の姿に希望を抱く

 「シンガポール華字紙・聯合早報」に、これからの日本を示唆する一文が掲載されていると友人が教えてくれた。

 『マグニチュード9.0の大地震と津波、原発事故は日本の歴史を変える大事件となった。
 それは19世紀の亡国の危機や第2次大戦の敗戦と比べても、決して引けをとらない。90年代のバブル経済崩壊後、「日本の時代」と言われた輝かしい時代は幕を閉じた。
 日本のその後の20年は経済の低迷、政治の不安定、社会の保守化が続き、有識者が何度も危機感を持って日本を再興しようと呼び掛けてきたが、効果はなかった。だが、今回の震災が日本人にもたらしたのは「危機感」ではなく、「実際の危機」だった。

 では、今回の震災は日本の政治にどんな影響を与えたのだろうか。
 震災前は虫の息だった菅直人内閣に盛り返しのチャンスを与えた。だが、数年後に再建を果たした日本では「どんな国づくりをしていけばよいか」という課題が再び浮上すると予想される。
 また、経済的には
 ▽電力不足からエネルギー利用効率の改善が進む
 ▽復興・再建に伴う経済成長が見込まれる
 ▽一極集中が見直される
 ▽日本経済のグローバル化が加速する
 という4つの変化が見られるだろう。
 外交面の変化は
 ▽日米関係の親密化
 ▽日中の国民感情の改善
 ▽日ロ関係が飛躍的な前進
 の3つ。また、安全保障上の脅威に対する定義が見直されるほか、エネルギー安全政策も大きく転換するだろう。
 
 いずれの角度から見ても今回の震災は日本という国の方向性を大きく変える事件となったことが分かる。日本がこの危機を利用して明治維新や第2次大戦後の復興に次ぐ、3度目の奇跡を成し遂げることを願っている』。

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2011年04月01日(金) 女性の部下に「命がけでやりなさい」

 どうしても取りたいコンサル案件があった。6社コンペ。その中には前年受注企業も含まれている。3月頭に担当の部下と面談し「何が何でも取りに行く」と発破をかけた。しかし、彼女は「見込みは薄い」と弱気な発言。そこで「ここで取れるかどうかであなたのキャリア形成が天と地ほど違う。あなたの興亡はこの一件にあり!」とプレッシャーをかけた。そして、先方が望む結果に対し、当社だからこそ提供できる付加価値を2点に絞り強調するよう指示した。
 以来、彼女の形相が変わった。数日後、彼女は私に一次案を見てもらいたいといった。突込みが甘い点が多々あった。いくつか修正ポイントを指示。その後、企画書の提出とプレゼンが行われた。
 そのコンペの結果が出た。受注。部下が命がけの戦いに挑み、報われたのが嬉しかった。
 が、彼女は至って冷静だ。これから訪れる大変さがわかっているのだろう。その慎重さが彼女をより輝かせていく。そのことも嬉しい。

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2011年03月31日(木) 提案が空振りに終わっても無駄ではない

 某社にコンサルの提案を行う。相手のことはほとんどわからない、データで知っただけの勝手提案だ。結果的には空振りに終わった。しかし、無駄だったとは思っていない。
 私のクライアントの専門商社はこのような勝手提案を約15年前からはじめた。その成功率は未だに20%程度。しかし、「良い提案を持ってくる会社」と評価され、売上げは倍増。更に「こんな提案能力のある会社ならぜひ当社の商材を扱って欲しい」と海外のメーカーの国内取扱いコンペに勝つことができる。こうして差別化できる商材を得ている。
 提案力は野球の打率よりも低く、業界によってはセンミツとも言われる。この非効率さを改善する努力は必要だ。が、その努力は無駄ではない。次もまたトライしたい。

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酒井英之 |MAILHomePage
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