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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
映画『あしたのジョー』を観た。期待に反して良い映画だった。段平が獄中のジョーに葉書で支持する。「あしたのために…その1」。やがて2通目が届く。「あしたのために…その2」。上司が部下に何かを伝えるときは単に「STEP1…」「STEP2…」ではなく「あしたのために…」という指導者の未来を信じる気持ち、覚悟を持っと出すべきだと思った。時代は古いが今に通じる部分が多い映画だった。
有名な女コンサルタントがこの東北の状況を「改革したくてできなかったのだから今がチャンス」とTVで話していた。聞いていて「この人は何もわかっていない」と思った。言っていることは正しい。が、そもそもチャンスとは何のチャンスなのか?金儲けか?GNPを高めるチャンスか?ピンチがチャンスなんて実感できるのは、ピンチの中ではなくピンチを脱したときだ。被災者は一瞬にして故郷をなくしたのである。軽々しく「チャンス」なんて言わないでほしい。
セ・リーグが29日の開幕を決めた。世間の感情と距離がある。この国の事情との間に距離がある。選手と球団との間に距離がある。セ・リーグとパ・リーグの間に距離がある。Jリーグなど他のスポーツと距離がある。自分が中心だと考えるのは勝手だが、自分が全体の一部だとわかっていない。自分がゲームをすれば会場が満杯になると思っている。セ・リーグの思い上がりに閉口する。
経営コンサルタントは悲しいかな被災者の前に無力である。そこで考えたのが、アーティストのチャリティオークションではなく、チャリティ「セミナー」。セミナーの収益金をそっくりそのまま、義援金として寄付してしまうのはどうだろう。私一人がやるのではなく、コンサルタント仲間が集まって、「セミナー祭」みたいにしてできるだけ多くを集める…早速友達のコンサルタントに連絡してみよう。
機械メーカーの技術者たちが2人1組で東北地方に急行している。目的は被害を受けたお客様の機械の修理。最も心配なのはガソリン。名古屋で満タンにしても東北に着く頃には空。しかも給油制限で次に進めない…それを見越して別にポリタンクにガソリンを積んで出発。さらに現地では一人がガソリンスタンドに並びもう一人が修理をする。そうまでしてもお客様を助けるプロ意識に感動した。
インフラ会社の幹部と話をした。同社では数百人の単位で技術者を被災地に送っているという。その中には「自ら進んで手を挙げた志願兵」が相当いるという。そして、その殆どが昭和世代だといった。若い人が「行きたくない」と言う中、40−50代は「私が行く!」。カッコいいおやじが多ければ、その背中を見た逞しい若者も育つはず。まだまだこの国にはサムライが大勢いると聞いて嬉しくなった。
福島第一原発での注水作業が始まった。空から水を撒くヘリの姿に、サンダーバード2号の姿が、地上からの放水車はジェットモグラの姿がだぶって見えた。脳裏にサンダーバードのテーマソングが鳴り響く。決死隊の皆さんの姿を想い「これで助かった」という希望がわいてきた。浅間山荘の鉄球作戦のように、時として原始的と思えるダサい方法が奏功することがある。どうか彼らの挑戦が報われますように。
神戸の女性経営者の相談。彼女は阪神淡路大震災で家が倒壊。東北の惨状を見てトラウマが蘇り、胸が痛むという。今、自分が暖房の効いた部屋にいて当たり前のように水を飲んでいることすら苦しいという。それを聞いて、同じ経験をした人はこんなにも苦しむものなのかと愕然とした。
この日記にもしばしば登場する元部下で、現在は天津で総経理を勤めるKさん。彼は神戸の出身で被災の経験がフラッシュバックする中、こんなメールをくれた。
地震報道を見ながら、「メラビアンの法則」の重要性を痛感している。たとえば �〇淕遒気鵑�官房長官で良かった。仙石さんだったら、不安や苛立ちが高まっていたのではないか �∋淕遒気鵑琉多幹兇蓮�台の上に上がるときの「しっかりした一礼」から来ていると感じる ��赤いネクタイをしてきた原発解説者にはそれだけで反感を覚える �じ業�解説者は話し方がたどたどしいと、中身を聞く前にチャネルを変えてしまった �ダこΤ道罎琉賁未�ら世界の関心事が原発の被爆性であることにあるとわかる �Ε縫紂璽茵璽�タイムスのトップ紙面の写真は、さすがの品質を誇る…etc。東電の印象も、原発の安全性も、誰が説明するかで受け止め方が変わるように思う。見た目への配慮は、ものすごく大事だ。
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