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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
「日本の太平洋戦争は不可避だったのか?」について考えるセミナーに参加した。そのセミナーの中で「わが国が暴走したのは、『天皇陛下が何とかしてくれる』などという漠然とした期待感があったため」との説明があった。無力化している天皇に対し、絶大なる信頼を寄せていた国民というズレもあったらしい。「曖昧な期待がリスクを見えなくし、暴走を生む」。この教えは大きな学びになった。
岐阜県板取川の高賀の里に立ち寄る。ここでは「高賀の神水」という天然水を頂くことができる。マラソン女子の高橋尚子選手が愛飲していたことで有名な水で、神社への初穂料100円だけでとり放題。そのため次々と巨大ポリタンクを持った人がやってくる。皆、10リットルくらいは持ち帰るが、来ているのは殆どが引退後の人たち。家族のためにおいしい水を只同然で仕入れるのが彼らの仕事なのだ。
2009年10月24日の日記に、「中小企業こそ豆腐屋のビジネスモデルを志向せよ」と書いたが、近所に訪販型の豆腐屋が復活した。黒い法被を着た茶髪の兄ちゃんがラッパを吹き鳴らし、リヤカーを引いてやってくる。工場から車で駅前まで来て、そこからコースを決めて歩いているそうだ。うちの近所に来るのは週1回。特徴のある豆腐を高い値段で売っているが、腕の良い豆腐屋の復活を素直に喜びたい。
工務店の社長がメディアのインタビューを受けた。感想を聞くと「わが社に足りないことに気がついた」という。施主へのビフォア&アフターサービスの充実で急成長し、地域No.1にまでなった同社。が、自社の特徴をサービスだけで語るうちに「特徴を、もっとハード面で語りたい」と感じるという。何が足りないか。そこに気づかせるインタビュアーの腕と、そこに気づく社長の前向きさが素晴らしい。
某社長に「環境変化の中で変えていくべきものと変えていってはならないものは何か?」を尋ねた。すると社長曰く、変えなくてはいけない4つ「経営者の意識」「商品の売り方」「仕事の仕方」「社風」。そして変えてはいけない3つ「創業の精神」「顧客満足」「人を育てること」。判断基準となる答えがスラスラと出ることに社長の非凡さを感じる。日ごろから極限の綱渡りの中でよく考えて生きている証だろう。
この2ヶ月間、息子が野球で結果を出せず苦しんでいた。何とか手伝えないかと手にしたのが市立図書館で見つけた「落合博満の超野球学�‖之睚圈廖F匹鵑任澆董△修竜甸囘�でかつ理論的な解析に驚いた。今までいくつかの野球打撃解説本を見たが、イラストや写真が最も少ないものの、ものすごくよくわかる。そのため、息子の打撃の改善に大いに役立ちこの日は3安打。スランプを脱出できた。
怪我をした家族が、松葉杖で家の中を歩くことになった。すると今まで気がつかなかった不具合に気がつく。特にトイレ前の段差が大変だという。8センチほど床が上がるのだが、それがあるために一人でトイレに行けないのだ。また床にインターネットケーブルが横たわっていると杖を突く場所がないという。また玄関前の階段8段が下りられないなど、体験してみて始めてバリアフリーの大切さがわかった。
デザイン性の高い特殊な紙を多数取り扱うことで有名な紙卸の大手企業の二世を訪ねる。販売所を兼ねるショウルームを案内してもらったが、印刷では出ないような微妙に色が違うひとつひとつの紙がキレイに、整然と、カラフルに並んでいるのを見て感動した。同時に美しいデザインに囲まれているうちに背中がピンとしてきた。良くデザインされた空間は人の心をシャキッとさせる力があるのだと知った。
某メーカーの開発担当者と話す。昔の商品には「誰もが使えるようにしよう」とか「オートメーションでできるようにしよう」とか夢があったという。が、昨今の商品は他社が1cm小さくするのならうちは2cm小さくするような開発競争が中心。相手が作った土俵の上で戦っているだけでは「夢にならない」という。不可能かもしれないことに貪欲に取組んだ結果生まれる画期的な商品…同社のファンもきっとそれを望んでいるはずだ。
某社の幹部たちが「わが社には組織的なビジョンがない」と嘆いていた。そこで彼らに「今の強みが将来失われてしまう可能性はないか?」「失われるとしたらどのような手を打つのか?」と尋ねた。彼らが出した答えは「�〆�と違う市場に出る」「�△茲蟶絞明�を打ち出した商品を生み出す」。この2点は、同社のビジョンそのもの。閉塞感漂う時代の未来像は、「機会の開発」「強みの強化」より「脅威への対応」「弱みの克服」から発想したほうが描きやすい。
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