V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
金融機関でワイガヤ形式の営業戦術立案会議を開催。参加したのは各支店の渉外リーダ+サブリーダ。それぞれの支店の目標達成のために何が必要か、2人は喧々諤々の議論をする。そして、手順が明確で具体的で、誰がいつ何をすればいいか明確にわかる販売徹底計画書が完成。受講者からは感想は「こんなにも話し合って計画を作ったことはありません」「なんだか目標達成できる気がしています」が寄せられた。結果が楽しみだ。
某金融機関で、たまたま渉外部門の30分間職場を眺める機会を得た。全体会議前の30分間ということもあったが、全員湯気が立つくらい殺気立って業務処理をしていた。これだけの勢いと集中力でよくミスが出ないものだと思う。そして、会議時刻になると全員がサッと集まった。彼らにとってはこれが日常なのだ。金融機関はインフラのひとつ。今、日本をこんな人たちが支えているのだ。
4月に行った『販売徹底計画書作成セミナー』に参加した企業のフォロー面談を行う。木曽のガス器具販売会社はキャンペーンの目標達成に邁進中である。同社の面談はその日最終の17時から。当初18時までの予定だったが、日ごろ使っているチラシ、マニュアルなどを持参。キャンペーン目標達成以外のことをいろいろ聞かれる。終わったのは20時。聞くと「延長可能な最後を狙っていました」とのこと。こちらも質問をされて悪い気などするはずがなく、充実した時間を過ごすことができた。
高知訪問の夜は名物「塩かつお」を楽しんだ。かつおのたたきといえば醤油と生姜につけて食べるものだと思っていたが、こちらは塩ににんんくをかけて食べる。塩も荒塩がふりかけらえていて殆どそのまま食べる感覚だ。これが絶品。この店では醤油を付けて食べるものと2種類出たが、私は塩かつおばかり頂いてしまった。『龍馬伝』の中でも「塩かつお」と書かれた店の提灯が出てきたが、本当に美味かった。
今の高知は当然のことながらどこへ行っても龍馬一色だった。一日に何度龍馬の写真や文字をみたかわからない。誰もが龍馬のことが好きで龍馬に憧れて、そんな自分を好きだという気持ちは痛いほど伝わってきた。私は信長縁の地の岐阜に住んでいるが信長の偉大さは認めても、そこまでの親和性を持っている人は少ない。「ほんじゃ、先に行って待っとるきに」と言ってくれそうな偉人など龍馬以外にいない。
高知訪問ついでに有名な桂浜の竜馬の銅像を観る。その大きさ、迫力に圧倒されたが、もっと圧倒された存在があった。隣接する竜馬記念館に展示されていた、司馬遼太郎が書いた「竜馬さんの銅像、おめでとう」の文章。竜馬の生き方に感動した司馬遼太郎は、打ち震える信条で「全霊をあげて、あなたの心を書く」を書き記していた。人の一生を描くことは、それだけの覚悟を要することだと改めて思い知った。
高知では労組同士が協力して活動を盛り上げているが、「よさこい祭」のときは労金と労組の希望者が集まって鳴子を持った「おどり」に参加しているから驚いた。この「おどり」に参加しようとしたら、振り付けの練習に衣装揃えと準備に途方もなく時間を要するからだ。それも振り付け、衣装とも毎年変えるという。こうしたことに単独企業ではなく企業と客が一緒になって参加しているところが素晴らしい。
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