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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
子供たちと映画『オーシャンズ』を観た。何年もかけて録り続けた映画と聞いたが、その迫力に圧倒された。スタッフの地球の素晴らしさ、生き物たちと調和することの素晴らしさを伝えたいとする並々ならぬ本気度が伝わってきた。「本気度が伝わること」の大切さを改めて思い知らされた。息子はもう一度観たいといった。このスタッフの本気度はインパクトは多くの人の人生に良い影響を与えている。
某大企業で、先代のマネジメント上の不文律をテキスト化し、次代を担う人に引き継ぐ『DNA伝承プロジェクト』を指導している。文章化するのは同社の管理者たちだが、それを読んだ若手社員からは「過去の賞賛ではないか」との指摘を受けた。そう思われたは「これから、これを引き継いでどのような根本的な課題を解決するか」が示されていなかったから。この部分を付け足して、次代に実際に役立つ価値あるテキストにしたい。
社会構造の変化に対応できない要因のひとつに、経営者の年齢がある。今の経営陣が成功体験を積んだ30〜45歳の頃は、80年代。また部長たちが成功体験を積んだのは90年代。その体験をそのまま今のマネジメントに持ち込むと時代錯誤に陥ってしまう。「今の会社は新人類の能力を活かし、企業全体に活力を与えられる環境になっているか?」。トライ&エラーすべきときに規則で雁字搦め。これで活力が生まれるはずがない。
今年の大河ドラマ『龍馬伝』を家族で楽しく見ている。見所は龍馬がどのような過程で志を持つようになるか、だ。「志」が大事なことは分かっているが、「志」を持ちたくても持てない人が多いことは、「自分探し」という言葉の定着からも分かる。「志」を抱くには、「志」を持った人と出会うことだと昔から言われるが、それだけなのか。勝海舟に会う前に何かなかったか。龍馬伝を視ながら、その画き方に注目したい。
鳩山の首相の施政方針演説。「子育てへの不安、自殺者を増やす厳しい経済環境、地域医療や年金の崩壊、人類を脅かす核や地球温暖化…24回繰り返された「いのちを、守りたい」という言葉には命をつなぐための不安を取り除きたい…そんな思いがあるのでしょう。世界第二位のこの経済大国でマズローの欲求段階における第一段階の言葉を聴くとは…今この国に必要なのは不安除去による閉塞感の打破である。
某有名コンサルタントの講義を受けた。その中で先生は、日本企業の80%以上がグローバル対応できていない。よって内需拡大こそがこの国を救うことだと説き、「企業の売上げ拡大を支援できるコンサルタントとこそ日本を救う!」と実に楽しげに語られた。この言い切りには一瞬驚愕したが、やがて「そこまで自惚れてもいいんだな」と安堵した。そして、自分に営業力強化支援のコンサルティングができることを誇りに思った。
『社会構造の変化』に入れるべきもののひとつに、絶対的なリーダーの不足があると思う。創業者や中興の祖といわれたカリスマ経営者が引退し、その後を二世やサラリーマン社長が継いだとき、トップダウンで皆が動くこれまでの仕組みが維持できなくなるのだ。そのとき必要なのは、不易流行。不易=理念、文化を維持しながら、流行=行動を変えること。そうした課題に直面していながら手を打てている会社は少ない。
ミッションが大事だと言いながら、私もミッションに関しては失敗だらけである。ここ数年、私は『明るく楽しいワク・ドキ職場をどう作るか』を多くの会社に教えてきた。が、この分野に乗り出したもともとのキッカケは幹部社員のリーダーシップを高めることだった。つまり、私が追求していたのは職場作りでなくリーダー育成だった。それなのに自分のミッションは「職場作り」と勘違いしていた。よく言われる「目的と手段の履き違え」がここにある。恥ずかしい。
ミッションを訴えるときに注意することは、それが実現する理想郷ばかり語ってもちっとも響かないことだろう。むしろその逆にある、「そのミッションが実現されなかったときのリスク」を明確に訴えることである。格差社会に対応した安い商品が出なければ、多くの人が苦しむ。環境保護を訴える人がいなければ、地球は生存できない場所に変わる。そのリスクを語れば、ミッションは聞く者にリアリティをもって伝わる。
「その力を○○をしようとしている私に貸してください!」と言うときに、大切なことは「○○」の中身が『社会構造の変化への対応』であることだろう。人口構造が変わる。格差が広がる。環境が破壊される。若者がモノを買わなくなる。こうした変化への対応は、社会の要請である。貧困に喘ぐ人に対応した商品を出すことはできる。そうした変化への対応が今の時代の社会貢献であろう。そこに訴えかけるのである。
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