V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
いろんな人とWBCの話をする。その中で最も印象に残ったシーンとして上がったのが、最後のダルビッシュの登板。このとき、ブルペンに誰も置かなかったという原の采配だった。かつて山田監督が日本シリーズでそれをされて「俺は信頼されていない」と思って頭にきて、王に痛打されたことがあるが、同じ想いをダルビッシュにさせたくなかったのだろう。園信頼を意気に感じたからこそ、9回を抑えられたのだろう。
WBCの祝勝会の報道を何度も観た。とても楽しい映像だった。特に原監督の「お前さんたちはね〜本当に強いサムライになった。おめでとう〜!」には、なんともいえずに明るい気持ちになった。特に「お前さんたち」という語りかけ。時代劇で目上の人がよく使う言葉。現代では死語かもしれないがだが、上司が部下に使うときなんとも優しく響くことがわかった。これから使う上司が増えるだろう。
WBCで日本が連覇した。世紀の一戦を観ようと思ったが、この日は宮崎のホテルで研修の講師。昼休み、受講生とロビーのTV前で盛り上がろうと思ったが…なんとこのホテルのロビーにはTVがなかった。チェックインまでには早すぎて、部屋のTVを観ることもできない。結局受講生の皆さんはワンセグで観戦するが電波状況が悪い。テキストベースで時折情報が入るなんとも情けない観戦となった。
WBCの準決勝・決勝戦が平日の昼間になってしまった。2006年のときは準決勝と決勝の2試合を義父の家で見た記憶がある。福留選手がホームランを打ったときは家族中で叫んでいた。こういう感動共有のチャンスは滅多にないのだから、できるだけ家族全員で観たいと思っている。野球が好きなお袋も一人で観ていてもつまらないだろう。休みの日なら時間をやりくりしてそれができるのだが、残念だ。
WBCに選手を派遣する上で、選手が所属するチームが最も気にしたのは「試合に出られないこと」。本来ならOPEN戦を闘いながら試合の実践感覚を磨いていくところ。そのため、試合に出ないと所属チームにとっては大変なマイナスなのだ。大リーガーを打順固定で使い続けているのもそのせい。しかし、控えの選手はどうしても必要。巨人の選手を5人も入れているのはその犠牲を他球団に負わせないためだ。
息子の友達が引っ越して北海道に行ってしまった。以前ならここで今生の別れ…と泣けるところが、今はそんな悲壮感がまるでない。特に、マリオカートや動物の森のWiiを一緒にやって、登場するのは本人の個性を移したアバターたち。友達のお兄ちゃんも加わって、近所にいたときと同じ遊び方を同じような身近さで感じられる。息子も「なんでこんなことできるの?」と不思議の感じながら楽しんでいる。
レンタカーでVitzを借りた。150kmちょっと乗ったのだが、支払ったガソリン代が千百数十円。余りの燃費の良さに愕然とした。また、ハンドル周りもシンプルで無駄がなく、このクルマが爆発的に売れたのがよくわかった。モデルチェンジ後はデザインがイマイチで台数が落ちたと聞くが、性能は一流。現在エスティマに乗る40代の私も、次はVitzかな、と思う。コンパクトカーの時代はすぐそこだ。
クライアントに来期の計画を考えさせる研修を行う。私が要求したのは、現時点で2010年4月1日の未来日記。タイトルは『2009年度を振り返り、2010年度を展望する』。これから起こることを、すべて起こったこととして過去形で書くのである。これはイメージトレーニングのひとつの方法だが、狙いは能動的な精神状態で、計画をシナリオのように書いてもらうことにある。フォロー面談が楽しみだ。
息子と本屋に行く。拙著『仕事ができる人、会社に必要な人』が置いてあったがその横には、隣にはベストセラーになった小笹芳央先生の『トップ人事コンサルタントが明かす いる社員、いらない社員』が置いてあった。それを見た息子が「やばいしゃん!」という。派遣社員などは小笹先生の本を選ぶんじゃないか…というのだ。タイトルの付け方は大切。肯定と否定を並べるテクニックは私も『勝ち組になる会社・なれない会社』で使ったけど、いつの時代もインパクトがある。
DVDを借りてきて『レッドクリフ』を観た。三国志は曹操や劉備のような殿様の物語だと思っていたが、実際には殿様の家来(家老)の物語だった。日本でも『天地人』の直江兼継や少し前の山本勘助、山内一豊など、大河ドラマでは家来の物語が続いている。グローバル化が進み、トップからのメッセージがますます重視される中、重臣重視のドラマのヒットは、トップを全身全霊で支える人材を求めている証だろう。
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