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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
私自身としては初めてだが、お世話になっている人たちを集めて無料のセミナーを行った。60人ほど集まって頂いたが、実施前は有料のセミナーに比べて何倍も緊張した。無料だからこそ問われる品質があるような気がするのだ。有料でお粗末な場合は「ちっ、これで○○円かよ」と文句を言われる。が、無料の場合は、文句なく去って行きおまけに「只でも買うな」と噂される。その方がよっぽど怖い。
岐阜の大野町の「おおの温泉」に遊ぶ。この温泉には温水プールも隣接しているが、その長さが20M。普段、25Mプールで泳ぎ慣れていると、とても短く楽な距離に感じられた。これがストレッチゴールの効果だ。ビジネスでも、自分に与えられた課題よりも少し高いレベルに目標を置く。そしてその水準を目指して頑張っていると、当初の課題は難なくクリアできる。気持ちよいプールだった。
最近、これからの時代は「量」より「質」だと言う意見をよく聞く。経済全体を見れば合併・統合ばやりは相変わらずで、中国・韓国を巻き込み規模追及に拍車がかかったようだ。一方で質を高める上で大事なのは、商品の品質ではなく「人間の質」だという意見がある。他人を思いやり、他人を喜ばす「他喜力」に富んだ人材。そのような人材が作る商品は、自ずと差別化できる。人材が成長する時代なのだ。
昨日のマルイリの外国人が親指を立てて「マルイリサイコー!」というので、マルイリの何がそんなにいいの?と聞いたら、「社長さん、常務さん、部長さんが毎朝『オハヨウゴザイマス』と挨拶してくれること」だという。この3人は毎朝、作業着に着替えて現場に出てひとり一人に挨拶をする。現場の大変さを知っているからだが、ひと声かけられるのは誰だってが嬉しい。改めて挨拶の価値を知った。
焼津市のマルイリフードサプライ�蠅侶弍鎚�針発表会に参加する。そこには外国人が多数出席していた。工場労働者で日本語もわからないのだが、仲間意識を高めるためにそこに出席しているのである。もちろんその後のパーティにも出席し、一緒に飲み食いをする。他社ではまず見られないことだが、このような一体感が人のモチベーションを上げる。これからは、外国人を戦力化できる会社は強い。
「今の主力商品を陳腐化させることが、リーダーの仕事だ」とは、ドラッガーの言葉だ。「売れている事実に安住するな。それを上回るものを追求せよ」という言葉を、髭剃りのたびに思い出す。今私が使っているものは、5枚刃。3枚刃のときに5万刃を求めなければ、今は価格競争しかなかっただろう。過去の栄光に留まったままなんて情けない。自分で作った過去を自分で消しながら前に進むものなのだ。
「みこしに乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人。さて、あなたの生き方は?」。私の友人が作った日めくりカレンダーの20日の項に出ている言葉だが、私の座右銘でもある。私は、人に喜んでもらうための草鞋をせっせせっせと編み続ける腕の良い職人でいたい。昔、「人に花もたせて男よ」というCMがあったが、企画屋とはそのような仕事だろう。そこに美意識を持ち続けたい。
20年近く前、同じ夢を見てある商品を世に出そう!と力を合わせた仲間がいる。その仲間が発明対価を求め、かつての勤務先を訴えた。当時は、これを売っていくら儲けようとか、全然考えていなかった。単純に、自分のアイデアや知恵が形になっていくのが面白く、無我夢中だった。私は原告には加わっていないが、原告の人と同姓なので間違えられるのが困ったことだ。静かに見守っていたい。
雑誌『一個人』に般若心経の訳が載っていて、それを読んで驚いた。「受想行識」=「受(感覚作用)、想(表象作用)、行(表象から生み出される意思作用)、識(認識作用)で作られている心の働き」とある。この四文字は、学習の基本である「知る」→「考える」→「形にする」→「伝える」と同じではないか。成長の過程が、般若心経に盛り込まれていたとは…改めてこの262文字の奥深さを知った。
人を輝かせるものは何か。作家の平安寿子さんは言う。「自信なんか、持っているほうがおかしいのだ。目の前にある課題をクリアできるかどうか不安だから、祈るような気持ちでとにかく働く。一生懸命の原動力は、不安だ。不安を消したいから、懸命に集中するのだ。自信を持っている人は輝いているというのは見間違い。人を輝かせるのは、集中力に他ならない」。凄い名言。そうだ、集中力だ。
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