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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
千葉県の姉歯建築設計事務所の構造計算偽造問題に憤りを覚えない人はいないだろう。決して品質に手を抜かないと思われている日本人が、ブランド品を平気で偽造し販売する輩と同じく、イミテーションを作り、流通させたのだ。「品質への信頼」という日本人が半世紀以上かけた築いたアイデンティティが、たった一人のインテリの嘘で失われていく。私にはそれが耐えられない。
中国には乞食がいた。貧しそうな顔をしたおばさんが、小さな子供を抱いて近寄ってくる。子供がかわいそうなので恵んでください…というポーズ。確かに子供を見ていると胸が痛む。ベトナムには、手や足のない戦争被害者の乞食がいた。かつて日本でもよく見られた救世軍の傷痍軍人だ。気の毒だと思うが、彼らは乞食をビジネスとしてやっているのだから、こっちは同意しないだけである。
ベトナムの光景を見ていてとても懐かしいと感じた。昭和30年代後半〜40年代前半頃に似ている。わずか20�屬烹歓佑�暮らす狭い住宅街。家は狭いしクーラーもない。よって人々は外で時間をつぶす。道路はドライブを楽しむ人のバイクで溢れ、公園を見ればバイクをベンチ変わりに抱き合う男女ばかり。「あんな青春が送りたかった」。思わずそんな気にさせるエネルギッシュな光景である。
「上海雑技団」を観た。「××雑技団」は日本で何度かお目にかかったことがあるから期待していなかったが、見てびっくり、感激の連続。さすがにリッツカールトン内の劇場で行われるはずである。米国のブロードウェイと同様に、ここを訪れた人は、中国の奥深さや底力を感じてしまうのだ。翻って日本はどうか。東京を訪れる外国人をここまで唸らせるエンターテイメントはあるだろうか?
ベトナムの宿泊先のホテルの部屋にボーイが花束を持ってやってきた。「何かの間違いだろう」と思いボーイに「もらう筋合いがない」と伝えると、明日視察する企業の経営者からだという。「私には視察団の仲間がいるが、全員に花が贈られたのか?」と問うと「そうだ」とも。室内に花を飾って「ふ」と考える。人から花をもらうなんていつ以来だろうか?部屋に花が届くのは、男でも悪い気はしない。
一大ヒットした『甲虫王者 ムシキング』。ショッピングセンターだけでなくローソン全店に置かれたときには唖然としたが、ブームも去ったと思った頃、第2弾『古代王者 恐竜キング』が登場。更に女の子向けに『おしゃれ魔女 ラブ&ベリー』も登場。熱中する子供を見ていて「その手があったか!」と感心してしまった。大ヒットしたモチーフを3度まで踏襲することは、成功の秘訣かもしれない。
ベトナムではクラクションを聞かない日はなかった。というより、しょっちゅう聞いた。日本では滅多に聴くことがなくなったクラクション。鳴らそうものなら、同乗者に「そういきり立つなよ、待っていればいいじゃん」と諌められてしまう時代だ。これに対し「そこのけ!俺が先だ!」と、クラクションが鳴らされている。携帯の着メロのごとく、バイクは彼らの自己主張を表現する印籠なのだ。
勉強熱心なのは上海のみならずベトナムでも同じである。勉強意欲の強いベトナム人は仕事が終わった後、語学学校に通い第二外国語を習得する。やはり日本語か韓国語だという。狭い教室で鈴なりになって語学を学ぶ人を何度も見た。案内してくれたガイドも実に流暢な日本語を話した。てっきり当然留学経験があると思ったが、まだ日本に行ったことはなく学校で学んだだけという。その力量に感心した。
上海の上流階級では、子供を私立学校に行かせる。小学校1年から朝7:30〜夕方16:30まで、8時間勉強させるという。小学校までに中国語と英語を覚え、中学からは第2外国語として日本語や韓国語などを学ぶという。これだけ言葉を覚えるのは、上海では外資系企業に勤めることが高収入への近道だからだ。国営企業に勤めるなら人間関係が第一だが、外資系企業では実力が一番大事だからだ。
上海の情報家電量販店に立ち寄る。主力商品は、携帯電話とMP3。特に携帯電話は日本製もあるが、NOKIAや韓国製の小型で2つ折りタイプでないものが多い。上海人に理由を聞くと、上海では女性が強く、女性がより小型のものを好むことと、韓流ブームでTVに出てくる俳優が使っているものと同じモノをほしがるからだという。その彼は「何でも売れる街ではない。日本人はもっと上海を研究しないと」と笑っていた。
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