V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
高校の同級生名簿が送られてきた。めくると殆どの同級生の連絡先は住所が載っている程度で、勤務先も空白だらけ。進学校だったからみんなエリート人生を送っているのだろうが、それゆえにいろんな商品の勧誘が多くて辟易しているのだろう。私のところにも何度か「××高校のご出身ですよね…」という切り口で、営業アプローチがあった。事情はわかるが連絡先のない同級生名簿なんて…用なしだ。
名刺にその人の顔が印刷されているのは珍しくないが、顔のサイズはせいぜい直径7〜8mmぐらいだろう。ところが今日貰った名刺は2cmはあろうかという巨大な写真だった。さらに着ていた服は、浅黄色の作業着(帽子有)。バックは仕事場と思われる海辺の巨大プラント(それも夕暮れ!)。穏やかな顔の人で大仏を拝んでいる気分になった。素の自分を見て欲しいという気持ちが滲む名刺だった。
配管工事業の若い社長から、人手不足解消のためにNEETをどうしたら活用できるか質問された。彼らには働くことの醍醐味を味わってもらうのが一番。社長は同友会に参画しているというから、その同友会主催で「社長とNEETでキャンプをしてはどうか?」と提案した。自分が動かないと食事にありつけない。そうした環境の中で何かを掴んでくれるのではないかという期待だ。社長はこの案を歓迎してくれた。
元経営者だったオッサンと話す。オッサン曰く「私は東京から大阪まで飛行機で行くようなビジネスマンは信用しない」。なぜならば「その間、乗換えや待ち時間など、時間が細切れになり何もできない。しかし新幹線なら3時間近くも本も読めるし休むこともできるからだ」。私の師匠も新幹線派だったが、理由は「飛行機に比べ時間が狂わないから」。交通手段選びにもいろんな理由があるものだ。
誤送信などの事故が相次いでいる某社。原因はFAXが高機能化しすぎてイージーミスが発生しやすいことだ。そこで同社の責任者は、特定先に送信する安い専用FAXを1台追加してはどうかと思案した。モンキーよりスパナという考え方だ。モンキーはどんなサイズにも合わせられるが、スパナほど強力に締められない。「確かな仕事をするときはスパナを多数揃えた方がいい」は製造現場の常識だ。
久しぶりにコンペで敗退。ピアニストのフジ子・へミングさんの「確実に弾くのがいい演奏だと思わない。間違ってもいいから、他人に弾けない演奏をしたい」という言葉に憧れ、敢えて要求仕様書を若干逸脱した提案をしたのだが、要求通り仕上げた他社に敗れた。しかしこの案件を通して仲間とブレストしたり、部下たちの調査能力の高さがわかったり成果も多い。全力を出し切って負けてサバサバだ。
最近、いろんな人が作ったパワーポイント製のプレゼンテーション資料を目にする。共通しているのは色使いが綺麗なこと。特に目立つのは紺とグレーの「ドラゴンズブルー」。グレーの使い方が絶妙な「タイガースカラー」。エンジとイエローの「イーグルスカラー」など、使う色の範囲を限定し落ち着いた色の濃淡による組み合わせで構成していること。「癒し」ブームはビジネスの場面にも浸透している。
ある人から紳士服の展示即売会開催の相談。この人は紳士服と縁のない会社だが、縁故先から人を集めてやって欲しいと持ちかけられたらしい。やめた方がいい!と口から出かかかったが…紳士服を売るのに紳士服だけ見せるなら青山とかどこでも可能。紳士服+情報を売るなら可能性も…。紳士服を求める人はどんな情報が欲しいのか…?結局「ダンディ講座との抱き合わせ」でやったらとアドバイスした。
某ゴルフ雑誌にこんなページがあった。ゴルフを覚えたい女性は連絡先と写真を添えて編集部に送る → 一方、ゴルフを教えたい男性は同じく連絡先と写真を添えて編集部に送る → 応募した女性は応募男性の中から、教えて欲しい人を選ぶ → そして編集部立会いのもと、男性は女性にレッスンする…。これってすごい出会いの場つくり。出会いがビジネスになるってこんなことを言うのだ。
猪口大臣が就任の記者会見で「長年やってきたことが評価された」と語ったという。そして就任の記念撮影はあのドレス…。確かに信念を通してきた人なのだろうが、なんか猛烈に違和感。言葉とドレスだけみていると、まるで叙勲ときの喜び声みたい。「私は悲願に到達した!(I am arrived!)」って言っているみたいで。新しいPOSTの担当大臣なのだからGoalじゃなくて、これからが始まりなんですが…。
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