V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
フランス料理店のオーナーシェフの仕入れは産地直売所。本人は「名前が付いたのをまとめて買う」というが、名前とは「○○作」と表示されているもの。例えば、すごく色が赤いトマトがあって、触ると硬い。ということはついさっきまで蔓に実っていたものを捥いできたばかりに違いない…そういうのを見つけると、これ全部くださいと買ってしまうのだそうだ。良い食材との出会いも一期一会なのだ。
シェフはある程度できたらマニュアルから離れろという。フランスでの修行時代のことだが、レシピどおりにジャガイモ料理を作っていると味が変わってしまうという。そんなとき、他のコックはレシピを無視してバターを増やしたりしている。曰く、ジャガイモの鮮度が変わるから、パターの量も変わるのだ。この加減の調整はコックの勘しかない。こういうことを学ぶのを修行というのだろう。
フランス料理店のオーナーシェフと話す。フランスで修行していた頃、一生懸命レシピ帳を付けていたという。ところが、2度もそのレシピ帳を盗まれたそうだ。これに懲りて、その後は出来るだけ頭で覚えるようにした。それ以来、レシピ帳を見なくても「こうすればいいかな?」と、イメージで考え実現できるようになった。創意工夫が必要な世界では、マニュアルを捨ててこそ、自分の腕を高められる。
堅実成長をしている社長に、マネジメントの秘訣を聞いた。第1はなんでも自分でやってみること。現在も秘書も運転手も持たないが、スケジュール調整も自分でやるからわかることがあるという。第二は「外の仕事」もすること。業界団体の役員のことを指すが、ここで同業者に仕事の貸しができ、ビジネスに繋がるという。人脈の固定は情報の固定というが、業界の仕事は情報の拡大に繋がるのだ
「やんちゃ坊がいない」。今の若い人を指して某社の役員が嘆く。その原因は学校教育や親にもあるだろう。授業参観で気付いたが、先生は「ハイ!ハイ!」と手を挙げる子ではなく、「姿勢の良い子を当てていた。子供の姿勢が良くなるから文句はないが、やんちゃ坊は出てこない。またカメラを回したり写真を撮る親がいる。四六時中被写体意識を持たせることは、やんちゃ坊が出てこなくなる一因だろう。
列車事故を起こした運転士は、13日間に19回も反省文を書かせるような日勤教育を受けていたようだが、教育のあり方を見直した方がいいだろう。小学校の授業参観に行ってきたが、50分の授業がきちんと「はじめ−中−終わり」の3幕構成になっていて、「中」には生徒の興味を引く仕掛けとがあり、最後は自分に落としこめるようになっていた。そういう構成を意識しないと訓練とはいえないだろう。
アミューズメント施設の屋上の貸フットサルコート。ここを訪れた一家4人(うち小さな子供2人)、クビから蛍光色の付いたチャンチャンコを来て2vs2に分かれフットサルをはじめた。お父さんは一生懸命良い所を見せようとし、お母さんも頑張る。それを観ながら「ああいうのがねえ…私の理想だったんですよ」。そう語ったのはこの施設の企画制作協力をした社長。こんな社長の夢は実現させたい。
カード決裁専用のコインパーキングに、1分5円と書いてあった。単位に驚いたが、30分だと150円、60分だと300円となり、周囲と大差ない。ただし、10分だけ停めたい場合は、50円で済むのだから30分単位のPよりは100円徳する。その分運営側は機会損失するわけで…。回転率の高い駐車場の差別化手段及び駐禁取締り強化エリアで有効だが、遊びのない価格設定は自分を追い込むだけである。
ドラゴンズが交流戦以降、負け続けている。4番不在とはいえあまりの豹変ぶりに「パ」リーグアレルギーなのでは?と疑ってしまう。日本シリーズで何回もパリーグのチームに負けると、いつしか「パ」と聞いただけで意識過剰になるのか。交流戦に上位のチームは、日本シリーズで勝った経験が豊かなチームばかり。膿は今のうちに吐き出して、シリーズでは12球団一の内弁慶という汚名を晴らして欲しい。
大関の栃東が関脇土佐ノ海に対し立会いの変化で勝った。負けた土佐ノ海は「ふ〜ん、(大関ともあろう人が)それをやるんですか」と思ったという。記者がそこを突っ込もうとすると、「でも、興味ないですから」。大関には大関の振舞い方がある。先代貴ノ花や貴乃花、千代の富士、朝青龍の立会いの変化は見たことがない。どう勝つかよりどんな相撲をとるか。大関とはその姿勢が問われる地位なのだ。
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