V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
山手線内に流れる分譲住宅の映像CF。「渓流釣りができて…」「菜園で農耕が楽しめて…」「週末は都心でショッピング…」。場所は大月市。週末こそ渓流釣りじゃないかと思ったが、この分譲は定年退職者を対象にしたものだった。映し出された家は平屋であり「夫婦で田舎に引っこむ」のススメ。引退してから家を買う人生は、田舎者からすれば可笑しいとは思うが…後で調べたら、100戸完売したようだ。
東京の山手線に乗った。列車内に無声の広告モニターがあった。眺めていると、健康食品のCMになり、ダイエットに成功したある女性が表彰される映像が流れた。こうした映像を、見せられたことに違和感を覚えた。他の品川プリンスや茶葉、JRのCMは抵抗なく入ってきたのだが…。告知型はいいが、洗脳刷り込み型は、列車という選択肢のない空間での広告として流さないで欲しい。
中国での暴動の一因に小泉首相の靖国参拝が掲げられている。首相が靖国を参拝するのは、旧軍人や、戦争遺児等が自民党の支持基盤となっていて、その世代の投票率が極めて高いからであろう。しかし、靖国にはA級戦犯も眠っている。村井などオウムの幹部の墓参りをする信者がいたら、人は同じ危険性のある人物としてその人をみるだろう。首相は参拝によりアジアから同じ目で見られているのだ。
万博会場に行ってみた。予想外の広さだった。パビリオンひとつひとつの間隔が広く、自分が行きたいパビリオンはゲートから歩いて30分もかかるという。こりゃだめだ…と今日は諦めたが、一日で済まないのだから何度でもいきたくなる。ということは、1回目を早く行くことが肝心。7〜8月にはじめて行っていたのでは日がなくなって中途半端に終わるだろう。暑くなる前が勝負だ。
中国で暴動が起き、株価が下がり始めた。経済的にキャッチアップしようとした国が、簡単に手が届かない存在だと分かったとき、人は対象となる国の欠点を引き出し、自らの優位性を確認しようとする。日本でも反米運動があったように。今回の暴動はそうした行為だと思う。特に常任理事国入りは日本の地位を更に上げる話だから、中国人は自分の優位性を失うと焦っているのかもしれない。
ライブドアとフジテレビが和解した。途端に、堀江社長と日枝会長、それにフジとニッポン放送社長が手を添える写真が新聞に載った。誰もが同じ不審感を持ったのだろうが、見ようによっては「これが大人だ」といいたくなるような一枚である。が、晩節を若造に汚されかけた思いはやりきれぬ想いがあるだろう。そういう感情を今後も押し殺せるか。トップのこんな感情で会社は動くものなのだ。
京都の人には「日本発祥の地」としての誇りがあり、それ以外の地域の人を文化も歴史もない人と見下す雰囲気があり、名古屋は眼中になし。神戸の人は東京・大阪には一目をおくが、横浜は米国を向いた戦後の街と捉え、欧州風の自分たちの方が各上だと見る。またその開放性から的、京都の閉鎖性を笑うものの、名古屋に関しては、少しは理解しようと務めてくれる。名古屋の見方は三都それぞれだ。
昨日の関西ミーツの名古屋批評の中で述べられている「どうせ私ら中途半端だし…」という感覚は名古屋人にはないもの。ただ関西人にしてみれば、自分たちは元日本の中心で、東京に大半を持っていかれたとしても、今も西日本の盟主である。一方、東京から見れば名古屋は西日本だが、大阪は名古屋を西日本と認めない。その定義の曖昧さが、中途半端な性格と映るのだろう。
関西ミーツという雑誌の6月号で名古屋が取り上げられる。そのキャッチコピーが粋だ。感心したので掲載。
上場企業の会長から電話があって、本を読んだが一度うちの会社に来て幹部社員達とオフサイトミーティングして欲しいという。「いいです、喜んで。ところで日程はどなたと調整させていただけばよろしいですか?」。すると「それは私でいいです。私が雑用係でして。自分が雑用をやらないと現場の人の気持はわからんですから」。まいったなあ、この感覚。これだけでこの人にはかなわないな、と思う。
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