V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
私が部下に叱られた。「室長が社内で書類を作成したり、捜したりするときに社内でブツブツ、イライラ口調で独り事を言っていることもありますが、とても気になります。誰も言わないでしょうが皆さん、気になって、仕事に集中できないこともあると思います。周りの4、5人の生産性を落としてしまうのは勿体無いことです」。上司を叱るのは大変なこと。よく言ってくれた。有り難う。以後気をつけます。
同僚のコンサルタントが「一品入魂」という記事を書いた。その中で斑尾高原の土産物屋から成長したクリエイティブ・ヨーコを事例で取り上げていた。「はて…どっかで聞いたことのある…」と思いHPでチェックすると、やっぱ我が家にある商品だった。この商品をカミサンが買ってきたとき、その商品の物語を聞いたのだが、私の関心の外だった…。こんな感性でコンサルタントとは誠に情けない。
ホリエもんの動きは経営者ではなく資本家の動きである。資本家は常に利回りを求める。よって「ハイリスク・ハイリターン」を経営陣に要求する。するとサラリーマン社長たちには「新しいことをやれ。社長職は君のGOALではない。さもなくば辞めろ」という畏れを感じる。ライブドアVSフジTVは資本家VS労働者の戦いであり、Gain追及者とProfit重視者の戦いである。そのスタンスはSBIが株主になっても一緒だろう。
3/12の日記の補足。かつて私は目標はあってもそれを紙に書いていないし、それを持ち歩いていなかった。ところが、書いて持ち歩くとどんどん智恵が生まれてくる。3年先年商3倍にしようと思ったときは「無理かなあ」だったのが、書き出して眺めているうちに「あれ?案外ラクじゃん」「5倍でもいけるかも」と変わるのだ。計画筆記・携帯に限らず5Sも提携も、体験した人にしかわからない価値がある。
幼稚園の卒園式。最後の子供達が呼びかけで、「運転手さん…ありがとうございました…幼稚園に毎日無事に来れたのは…おかげです」「給食のおじさん…ありがとうございました…カレーライスがまた食べたいです…」を聞いていて泣けてしまった。誰かを支えるために影で頑張っている普通の人たちが、その誰かから感謝されるのを見るといつも耐えられなくなる。私はそんな人たちの味方でいたい。
今回の本のタイトルは失敗だった。「できるリーダーだけが知っている「稼ぐチームのつくり方」」。意図は『できるようになりたい』リーダーに読んでもらうためなのだが、どうも『できるリーダー』が、自分のしていることの確認のために読んでいるケースが多いようだ。私が助けたい人に伝えるには『私でも必ず成れる』『あなたもきっとできる』とか、そういうタイトルの方が良かったか。タイトルは本当に難しい。
洋菓子をもっと売るにはどうしたらいいか?某洋菓子屋の社長と一緒に考えていた時、その社長に「洋菓子で何がしたいの?」を聞いた。すると「一家団欒の食後の安らぎを提供したい」という。そこで社長の仕事を「あなたは『一家団欒のプロデューサー』だ」と定義した。すると、思わぬアイデアが次々と浮かんだ。どこに売れるかの売り先探しより、「一家団欒を求めている人」から考えたからである。
山口県の宇部市で講演する。この市は全国的に有名だが、セメントという地場産業と高校野球で「宇部商業」が強いからだろう。ところで公立野球部が強いということは、その地域の経済的自立と関係が深いのではないかと思う。私の住む地区は弱いが、隣の県の私立高校に優秀な生徒を皆取られてしまうからだ。これは隣県に経済依存しているからだが、経済衰退に比例して弱小化したように思う。
原田先生のメソッドに【心作り能力】がある。忘れないように書く。(1)心を使う=イメージ・目標設定 (2)心をきれいにする=5S (3)心を強くする=できることの継続、特例廃止 (4)心を整理する=過去の失敗の切捨て、準備による未来不安の解消 (5)心を広くする=感謝の心育成。某会長は100年経営の秘訣を「恩返しの経営だ」と語ったが、この(5)の発想である。(1)〜(4)ができたら、その域にいけるのだ。
中学生に誇りを持たせることで有名な原田隆史先生の講演を聞いた。先生は「生きる力」を(1)自分で目標を立て、達成しきる力(2)礼儀作法・道徳の向上(3)健康と安全に生きる力としている。これを経営に置き変えると、(1)はそのまま。(2)はコンプラ遵守と5S、(3)財務的な健全性と、社会的に意味のある業務提携だ。わが身を振り返り、これらが弱いと痛感。これで「誇りを持て」と、人にいう資格はない。
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