V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
技術開発力に優れる某社の話を聞いた。同社には「15%ルール」があり、仕事の時間の15%は自分の仕事から離れ、自分がしたい研究・実験や人脈NWづくりに使っていいという。しかしながら事業部にいると、日々の仕事の追われ実際に15%の時間を作ることはできないが、技術者はこのルールがあるだけで何か新しい発見があるような気がすると言う。人の集中力を引き出すには発散も必要なのだ。
週刊文春に紅白歌合戦のことが載っていた。アンケート結果では一番面白かったシーンの1位が「マツケンサンバ」。以下「特になし」「波田陽区」。つまらなかったシーンの1位が「旗揚げゲーム」以下「演歌全般」「特になし」。私は殆ど観ていなかったが美川憲一は観た。何時も通りの豪華さ派手さだったが、どちらもベスト10に入らず。同じスタイルだといくら高度化しても人は飽きることを象徴している。
父親や母親が不在がちで、今の子供は父母を目標にしなくなった。彼らにとって身近な存在はスポーツ選手であり芸能人。よって茶髪とかピアスとか真似をする。強い子のこういう恣意行動を個性といって保護すれば、まじめに勉強している弱い子が迷惑する。だから茶髪やピアスは許されない。原田隆史先生の著作物を読んで納得。学校崩壊の遠因は家庭環境の変化と、それに気付かぬ親と先生にある。
コーチングについていろいろ調べている。新しい技法ではなく、既に行われていることを集約した技術である。そのため、人によって言うこと・やること中身は千差万別だ。私は、部下育成は手法ではなく姿勢の問題だと思っているが、部下育成と聞いて一人一人のマネージャが描くイメージが、「俺の背中を見て育て」だと改めねばならない。丸覚えではなく、そういう要素だけ組み合わせていこう。
Mr.インクレディブルを観た。実に面白かった。観た人がどんな感想を持ったのかネットで探った。すると、先天性(特権階級)VS後天性(テクノロジー)の米国社会の構図や、「創られた悪(敵)による団結」を描いたとの視点があり恐れ入った。私はこんなアニメ映画を作りきろうとする米国人の執念に驚いただけである。彼らはアニメ市場で日本に逆襲しようとしている。そんな迫力を感じた。
元中日・阪神の大豊選手の中華料理店・大豊飯店にランチを食べに行った(800円)。店内には有名選手のユニホームの他に、大豊の直筆の書も多数あった。そのすべてに「野球人・大豊泰昭」と署名あるのを見て感心した。自分のことを「○○人」と言えるのは、それ一途に生きてきた証である。「私は…」で始まる文章を20個書く心理テスト(WAIテスト)を思い出した。自分の貢献領域が明確なことは美しい。
正月の親戚の会合で、介護の話になった。ちょっと座が暗くなりかけたときに、若い娘二人が福袋を買って帰ってきた。早速品評会。ひとつひとつ取り出して、本人達は勿論、周囲も歓声を上げる。定価で買った時に比べどれだけ得したかを計算。開店前から並んだり、ダッシュした甲斐があったわ!とまた歓声。その一部始終を見て、「買い物」という行為が人をどれだけ元気にするか、改めて認識した。
新年早々お世話になっている会計士先生宅で葬儀があった。参拝すると、親しくしている経営者に「今年の先生の新しい取組は…」と聞かれた。例年ならばパン!と答えるのだが、今年は「勤務先の合併を乗り切ることと、新体制の中で自分の組織を稼げる状態にすること」がテーマ。が、そんなサラリーマン的な答えはいらないはず。「新著が1月末と2月に続けて出ます」とだけいって、納得してもらった。
2005年の名古屋は中部国際空港の開港(2/17)、万国博覧会の開催(3/25)と、国際的なイベントが続く。地元民としてはそんな国際的なイベントだとは思ってなかったが、両方とも記念コインが出たことで、「こりゃ、皇太子ご成婚と同じBIGイベントなの?!」と気がついた。調べるとこの前は「W杯2002」「長野五輪」「関空開港」。さあ、この地にお迎えする年。僕らは明るくしてなくちゃ!
NHKへの憤りから紅白歌合戦を観る気にはなれなかったが、家族に誘われてチラッと覗いたら布施明が歌っていた。彼の歌唱力には本当に脱帽だが、歌声だけでなくその「歯の美しさ」にも感嘆した。「日本人は、なぜもっと歯に金をかけないのか」という米国人の意見を聞いたことがある。自分も人前で話すのが仕事。歯の美しさが与える印象は格別だ。同じようにケアしたいものだと思った。
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