V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
世の中には監督官庁が存在する業界(免許業)とそうでない業界がある。例えばTV局は前者で新聞社は後者だ。だから新聞業界にはユニークな夕刊紙も存在するし、ナベツネのようなワンマン宰相も存在する。今回のプロ野球の騒動も監督官庁がなく、一向にまとまる気配はない。客のニーズと企業の利益と従業員満足のどれを優先するか。古いテーマの解決策が今、見られるのはあり難い。
チェチェン紛争の果てに子供達を大量虐殺!許せない行為だ。犯人は独立派武装勢力というが、こんなのはただの殺戮集団=テロリストだ。独立したがっている民族の支持がある場合、それは立派な独立解放戦線だ。が、こんな卑劣な方法をチェチェン人達は決して支持したりはしないだろう。誰だって報復の方が恐ろしくなるからだ。戦うなら軍と軍とで戦うべき。庶民まで巻き込むのは言語道断。
優勝街道驀進中のドラゴンズの相手は広島…。「なんや、また広島かいな…」。同一カードも20回戦を超えるとさすがに飽きがくる。既に20試合以上見たカードよりも「中日−ロッテ」「中日−日本ハム」の方がどれほど刺激的だろう。巨人戦が減るから収入減だと1リーグ制に反対しているが終盤の「飽き」が「空席」に繋がる損を考えれば、1リーグ制や5球団同士の2リーグ制はは望ましいのでは。
福留選手がケガで今季絶望だという。アテネで抜けていてようやく帰ってきたのにまたもその勇姿を見られなくなってしまった。ファンとしては彼のリタイアは1/9のウエイトではなく、半分抜けてしまった喪失感だ。優勝が確実視されているが、ナゴヤドームにまで足を運ぶお客様は今までより減るだろう。客は優勝確実なチームを観に行くのではなく、金の取れるプレーを観にいくのである。
ある試合でドラゴンズが負けたとき、落合が「今日は私のミスだ」と言った。そこで新聞記者がその理由を尋ねると、「それは君たちに言っても絶対理解できないのだから、話さないよ」との返事。新聞記者嫌い認めるが、新聞記者の後ろにいるのはファン。新聞記者に話すことはファンに語ること。「あんたたちに理解できるはずがない」と言われれば、バカにされたのは記者ではなくファンなのだ。
某社で若手社員に研修を行った。日頃、社長や管理職のオジサンばかりが相手だから、女性社員などは格段に眩しく見えた。始まる前、人事部長が「今日は若さを貰えますよ」と私に言った。「若さを貰う」とは先輩世代からよく聞く言葉だが、今まで実感がなかった。しかし、今日登壇してみて「若さを貰った」と実感した。若さを「財産」と語る意味も始めて理解。41歳とはもうそんな年なのだ。
某鮮魚問屋の社長がフランチャイズに加盟し、レストラン事業に進出することを決めた。その理由は、社長がこだわる同社の理念「笑顔・活力」と方向性が同じだと感じたからだ。ただし、FCの本部が「一度に3店舗やらないか」と強く押したのには閉口した。社長は「長生きする会社」にするのがモットー。そのためには経営も健康体であることが一番。高利ばかりを追求せず、力を蓄えておきたいという。
無借金経営になった某社。するとそれまでメインだったメガバンクがバッタリ姿を見せなくなった。一方、地銀の支店長はやってきて雑談をしていく。社長曰く「地銀はニーズを掴んでいるよ」。無借金の同社のニーズは、軌道に乗っている中国に作った現地法人から、配当以外の方法でいかに投資を回収するかだ。地銀の支店長は方法はあると答えたらしいが…。銀行への要望は借入ばかりではないのだ。
某社長が不振の直営店を建て直す策をどうするべきか役員会に諮った。好調な店を検証していると、ひとつのことに思い至った。それは元ホステスの美人を店員として採用していることだった。「これだ!」と思い、「時給3,000円でもいいから、モデル級の美人を採用する」方針を打ち出した。3,000円は高すぎるのでは?という声に社長は「こんなもの、客寄せの設備投資だと思えばいい」。その通りである。
男子マラソンで36km地点でトップを走っていたブラジルのデリマ選手が観客に妨害され、結果的に3位となるハプニングがあった。その彼は、「こういう予期せぬ出来事はよくあること。私は誰も非難したりはしない」と、笑顔で表彰台に上がった。一方優勝した選手は「それがなくても抜く自信はあった。私の金メダルに問題はない」と語った。さて、後世にその名を記憶される選手はどちらだろうか。
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