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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
昨年度のトヨタの社員からの提案件数が61万件だと聞いて驚いた。単純に割算すると1人8件/年。この仕組みは多くの会社で挫折している。継続する秘訣は経営側の即時応答と提案者を讃える表彰制度。提案制度はボトムアップの手段のひとつであり、ボトムアップとは現場重視の現れであり、提案を受けることは経営側が現場情報を現場と共有するということ。提案制度が継続する会社は強い。
「銀行っていうのは誰かが画期的なビジネスモデルを考えて、それで20年間皆が食っていけるとか、そういう仕事じゃないでしょ。だからHEROが出ませんよね」。某商社マンの話に思わず納得してしまった。組織にはHEROの出やすい組織と出にくい会社がある。トヨタでは「私がやった」というと「お前一人でやったのか」と問い返されるという。効率を追求する組織にはHEROは不要かも知れぬ。
柔道の井上選手が負けたのは何とも残念だった。いくら「金」を重ねても、「あの人」が負けてしまうと喜びも半減…という「あの人」がこの世には存在する。どんな組織も何らかの「象徴」=精神的な支柱があり、それが崩れると組織は空中分解する。それは人かも知れないし、システムや商品かもしれない。象徴=支柱を明確にし、組織力を向上させるのはコンサルタントの仕事の一つだと痛感した。
先日も書いたが、メダルラッシュである。柔道家の敢闘精神は見事だし、競泳陣や体操陣もプレッシャーの中タフネスの一言に尽きる。松坂も腕に直撃されながらよくぞ投げぬいた。「今時の若い者は…」は先輩世代の口癖だが、大したものだ。今時の若者は目標が明確ならば、やりぬく力を持っている。経済も同じ組織と自分が同じ夢を見てそれを信じさせることができれば、この国はまだまだ強くなる。
某社の男子トイレ小便器の前にあった標語。「半歩前では中途半端だ!向上心があるなら一歩前へ出ろ」の文字。「一歩前へ」はよく見かけるが、自分の思いのたけを込めて長文にしたところが社長の真骨頂だ。こうした当たり前の言葉を題材に「あなたなら、どんなアレンジをする?」。着メロにも人それぞれの理想や個性が出て面白いが、トイレの標語のアレンジ方法も二世経営者に問いかけてみたい。
夏休みで子供を連れて朝から出かけた。�/�品蝋細工の館 ��等身大恐竜模型ラボ �L攅�人形の館 �ぅ�ラス職人工房。いずれも類稀な職人技に触れる機会だった。職人とは余人の及ばぬ技を持ち、完遂する力を持つ人を言う。振り返ってコンサルタントは本当に職人なのか。アドバイスするだけでは職人とは言えまい。請負ってこなし唸らせる技量・技術。自分について改めて考えさせられた。
某社の応接の机上に、まるで喫茶店のような飲み物のメニューがメニュースタンドに立てて置いてあった。対面に座った社長が笑いながらそれを指差して「どうぞお好きなものをお選びください」という。メニューには『ようこそ××へ』とあり、××にはその会社の可愛いロゴマークが入っている。ショウルームでは珍しくないが一般企業の応接室でこれができるとは…。来客を和ませる粋な演出だ。
「生きたへラクレスカブトムシに会える!」という水族館の触れ込みで息子と一緒に行こうと思ったら、カミサンが「そんな遠くに行かなくてもそこのホームセンタにいるのよ」と言う。驚いてHCに行ったら、本当にいた。ペアで約3万円。子供の頃昆虫図鑑で見て憧れた存在が、すぐそこに。が、痛々しく狭い籠に閉じ込められ動きがない。夢がかなった現実よりも夢が壊れたような気持ちになった。
アテネオリンピックがいきなりメダルラッシュ。絶対本命視された人が当たり前のような顔をしてメダルをとってしまう。あのプレッシャーに弱かったはずの日本人が、いったいいつからこんなにも強くなったのだろう。 練習の質やフィジカル対策もさることながらここ数年、メンタルトレーニング面での技術が格段に進歩のしたのではないか。その辺の克明に描くスポーツジャーナリストはいないものか。
某社の業務管理部長は、社員の工場事務所への休日出勤を禁止している。セキュリティ上の問題かと思ったら、違うという。「一人でも出勤すると、クーラーと照明を付けるでしょ。その費用が馬鹿にならないのですよ。事務仕事だったら本社でもできます。本社は休みの日でも誰かが出勤していますからね。そちらに来てもらえればいい」。この指示はコストの効果よりコスト意識の徹底に奏功しそうだ。
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