|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
これまで何千回と聞いたはずのユーミンの『恋人がサンタクロース』を聞いて涙が出た。隣のお姉さんは恋人がサンタクロースだと定義すること一人の少女に夢と希望を与える。そのときは無理でも、その想いは少女が大人になったときに伝わった。自分もモノゴトの見方を変えることで、経営者やビジネスマンたちに閉塞感を打破する勇気と感動を与えられる、そんな人物に私はなりたい。
東京ゲームショウが幕張で開かれた。高画質・高性能のゲームに驚くばかりだが、こうしたゲームに興じると感性が鈍ってしまうのではないかと心配だ。小説ならば人間に想像力=イマジネーションが働く。が、作られたCGばかりを消費していると、登場人物の気持や空間を想像する必要がない。その結果、他人の痛みを自分の痛みとして感じる心が育たない。このような現象を情弱という。
某社社長は次代を担う役員を育てたいと願っている。そこで現在の部門長を集め、次のように語った。「仕事を抱えず部下に仕事をやりなさい。自分が遊んでいてもいいように。自分がいなくても仕事が回るようになれば皆さんは役員に昇進する」。役員はその時間の40%を未来の事業を探る時間に充てるべき。未来は考えるものではなく感じるもの。現業に捉われていては感じることはできない。
問屋業の某社。90年代半ばにPB商品を初めて開発した。この商品は今も売れ続けている。しかし、他のNB商品は価格競争に巻き込まれ事業縮小に追い込まれた。この事態に経営者は「NBに安心しきっていた自らの怠慢」と、会議の席で失政を認めた。この反省論がバネとなり今、同社は「新たなPBの時代を作る」と燃えている。復活劇には経営者の素直で強烈な反省論が必要なのだ。
食品関連会社の経営者とホテルで会う。手に丸めて持ってきた雑誌は『ためしてガッテン』。健康を研究するにはこれが最高だという。次に取り出した携帯電話。待ち受け画面はさっき入ったカフェのパフェの写真。他にケーキやゼリーなど気になる商品を取りまくっている。胸ポケットにはボイスレコーダ。ゴルフしながらでも気がついたことを録音し、二世に伝える。真に鬼が金棒を得たようだ。
某社会長と社内ベンチャーのことで打ち合わせ。曰く「これまで新事業という名の下にいくらも投資してきたが、わずかな額ではそのカネはどこに使ったかわからないまま消えていく。もっと思い切った額を投資しないと」。そして「経営というのは、背骨にヒビが入っているくらいが緊張しガムシャラになるから丁度いいのだ」。苦労した人は生きた金の使い方を骨の髄で知っている。
大阪でカフェを探す。それらしい店に入ると中はカップ式コーヒー自動販売機が3台+パンの自動販売機1台。店員が居ないセルフサービス店だ。ただし内装はドトール並みにさわやかで、若者中心で賑わっていた。カップの単価はドトールに近く130〜150円。価格があまり違わないのに彼らはなぜドトールに行かないのか。コンビニやFFの影響で味覚を失った現代人の姿を見たようだ。
某社社長は新入社員に問う。「客として二度と行きたくない店とはどんな店か」。新入社員は自分の過去を思い出す。「挨拶がない店」「掃除していなくて汚い店」「店員がボケている店」「商品が古い店」…。これらの理由の8割が、挨拶・掃除・点検などコストをかけずに克服できることばかり。ささやかな質問だが、こうして社長は新人に小さなことの大切さを理解させるのだ。
松坂屋が増床して面積日本一になった。百貨店はトキメキを提供するのが仕事だ。子供の頃、古い切手や鉄道モゲージやペットなどを見るたびにトキメいた。これだけ広く、滅多に見られないテナントを入れるとさすがにトキメク。問題は百円均一やドンキホーテのように、そのトキメキが続くかどうかだ。ハードに頼るトキメキは続かないのが常。どんどんリニューアルしていって欲しい。
プロパン供給会社の社員が髪を茶色に染めてきた。それを見た社長は黒に戻すよう指示。「俺が客なら、お前のような髪の店員が来る会社には二度と頼まぬ」「その事業所は10人のうち2人茶髪がいるだけで、大切な客を失う」「残りの8人に迷惑をかけることになるぞ」。翌日彼は髪を黒に戻してきた。納得できない指示は聞き流す若者も、納得すれば自分から行動を変えるのだ。
|