|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
プロ野球の解説者に質問をする。ドラゴンズが3連戦2勝1敗ペースで勝ち進んでいるが、連勝するチームと2勝1敗のチームではどちらの方がチームムードが良いか。答は後者だという。何連勝もすると何連敗もするような気がするらしい。これは経営者も同じこと。急激に伸びた会社の方が強い危機感を持っている。三歩進んで二歩下がる。デフレ下の歩みはその程度がよいのかもしれない。
提携でビジネスを起ち上げるのは早く、リスクも少なく容易である。そのため、いくらか自分にノウハウがある場合はお客様にも提携を進めている。しかし、確かなノウハウが確立されていない段階で安易に提携話に乗るのは、利用されるだけで足元を救われるのではないか。まずは自分の二本足で立つ。その足腰に自信が持てたら第三者を使うことを考えるのが何よりの基本だろう。
「私は事業に失敗したことがない」。某開発型メーカーの社長の口癖だ。その理由は「成功するまで諦めないから」。「人がいくら失敗だ失敗だ、と言ったところで自分が失敗だと思わない限り失敗ではない。自分の中ではまだ続いているのだ」。自分が失敗だと思えば失敗で、途中だと思えば途中である。画期的な商品を生み出す原動力は、社長と社員の負けん気なのだ。
二世経営者から前向きに考える秘訣を尋ねられ、「誰かの期待に応えようとする意欲」と答えた。取引先や社員、家族の期待に「なんとか応えたい」と願うとき、前向きのエネルギーは生まれる。周囲の期待を無視しても良いのは、大リーグに移籍した選手のように自分で自分に期待しているときだけだ。自分自身に特別な期待が持てない人は、他人の期待に応えるより自分を活かす道はない。
新商品を引っさげ一気呵成に市場を攻める某社の戦略会議に参加。営業・商品開発・広告宣伝・営業支援・顧客サポート等の各部の精鋭約50名が集い、各々の作戦概要を発表。私の役目は彼らの活動を実際の戦争になぞらえ、空軍の役目は誰…海軍は誰…陸軍は誰…武器は…風向きは…戦後処理は…を語ること。男の本能か、自分を軍人に喩えるとどんな社員もパワーアップする。
一度倒産した遊園地の恵那峡ランド(現恵那峡ワンダーランド)を復活させたのは大阪の遊具メーカーだ。乗り物の数を倍にし、すべて300円で統一。入場料は半額にした。増えた遊具は潰れた遊園地などから引き取った様々な遊具をリニューアルしたもの。子供は新しいモノとか金をかけたものを好むとは限らない。心のこもった再生遊具は親では作ることのできない子供の笑顔を作っている。
豊島園や後楽園が温泉を増設中である。豊島園は遊園地+プール、後楽園は野球場+プールだが、3つ目を模索中なのだ。これに対し好調のナンジャタウン=遊園地+水族館+餃子博物館 八景島=遊園地+水族館+海 長島=遊園地+温泉+アウトレットモール…今や遊園地は3つ以上のセットでないと成りたたない。時間消費をする場所だけに、更なる複合化が求められているのだ。
白川郷の合掌造りの屋根が葺き替えられた。この作業は、村中150人が総出で無償で行う。こうした協力体制が整っているコミュニティを「結(ゆい)」という。地元の親類によれば世界遺産に指定された最大の理由は、合掌家屋ではなくこうしたコミュニティが今も息づいていることだ。収入が減る時代は金で便利が買えなく時代。近所との無償の助け合いは益々重要視されてくるだろう。
若手の銀行員の研修。規制緩和が予想される業界の社長を招いて出題者とし、規制緩和時に展開すべきビジネスモデルを多数練ってもらった。終了後の社長曰く「自分が真剣な時、そして相手も真剣な時、大きなエネルギーが生まれいろいろな“気づき”が生まれました」。若い感性は素晴らしい。この瑞々しい創造力が官僚組織の中で埋もれ消えてしまわないことを願わずにいられない。
民間人の校長先生が多数誕生している。学校は「教える」といい、子供は「育てる」という。学校は「育てる」とは言わないから、学校は教える場所であって育てる場所ではなかったということだろう。民間から採用された人は皆、元中間管理職。校長もまた文部省や教育委員会を担ぐ中間管理職でしかないが、企業で人を育てる経験をしてきた人たちだ。ぜひ学校を育てる場所にして欲しい。
|