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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
朝礼で3分間スピーチや決意表明を行う会社は珍しくないが、毎日1分間黙想させている会社があると聞いて驚いた。その1分間で昨日を振り返り、反省し、新たな気持ちで今日の仕事に向かうことが狙いである。前日を振り返ることは、誰もがその重要性を知りながら、なかなか習慣化されていない。毎朝の黙想は、自分を見つめる良い機会になるだろう。
大阪府内モスバーガー某店の店頭には、店員が自分でメッセージを書いた黒板が置いてある。「昨日、家の近所を散歩していると銀杏の木がキレイに色づいていました。ちゃんと見たのは始めてだったので心から癒されました。アルバイト××より」。なんかいいなあ、こういうの。誤字があるところも愛らしい。こんな情報ひとつでおじさんは親近感を持ってしまうのだ。
S社の新工場の落成式に、大企業の役員や銀行の支店長が駆けつけた。このとき大手企業の役員は駅からタクシーを使ったが、銀行の支店長は運転手付の車で来て、終わるまで運転手を待たせておいた。これを見たS社長は「あいつは何様だ!」と憤慨した。私も親会社から与えられた高級車を、敢えて返上した辣腕社長を二人知っている。銀行にはその実利感覚を見習って欲しい。
問屋の戦略を調べていてあることに気が付いた。メーカーの市場支配力の強弱によって進出するべき方向が違うのだ。メーカーが強い場合は川下に出て、お客様の在庫管理機能を代替する(酒・薬・油等)。逆に弱い場合は川上に出て、メーカーに商品提案したりPBを開発する(食品・電機・建材等)。コンサルタント10年でやっとこんな当たり前なことに気が付くとは何とも情けない。
携帯電話のD社は中高生市場でJ社に押されている。不思議に思いD社の友人に「D社は若者にD社の何を理解して欲しいの?」と聞くと「……」。理解して欲しいことがないのは、若者の今の想いが分かっていないからだ。J社は「とんがって生きよう」という若者の気持ちを汲んだCFと店舗で応えている。D社にはその対局の「頑張らなくたっていいじゃん」の癒し路線を主張して欲しい。
先日地元新聞の「この人」の欄に掲載された。すると「全国報道保存協会大分制作局」から手紙が届いた。私の掲載記事を銅板にエッジング加工し、記念額にしますという案内で医者などでよく見かけるでやつだ。料金は18,900円という。頼むつもりはないが、こんなスキマ産業があるのかと驚いた。担当者は集めた全国の新聞を、毎日血眼になってめくっているのだろう。
大学時代の同級生が、500人のベンチャー企業の役員になった。その彼からマンツーマン指導を受けている部下に彼の印象を聞くと「こんなに夢を語る人を見たことがありません」。これは上司が部下から貰う最上級の誉め言葉だろう。周囲に良い影響を与えることが管理者には不可欠で最も難しい要件なのだが、僅か40歳でそれを果たしている友人を心底羨ましく思う。
2泊3日など海外に短期出張する人が増えているが、なにもそんなに早く帰らなくてもよいのではないか。期待する社員には「仕事が終わったらその後3日、現地で時間をやるから好きなとこを回ってこい」と指示して欲しい。彼は現地で飛び込みセールスをしたり、人づてに新たな人と出会ったりするだろう。現地の視察は国内のデスクにいるより余程刺激的で成長するものだ。
10年前、小さなコンサル会社の入社面接を受けた。その社長は「君は採用しないよ」と言いながら、コンサルティングのコツなどを約3時間も語ってくれた。このとき教わったことが今の自分の礎になっている。その社長はその後とても有名になり、今日、彼の講演を聞く機会に恵まれた。挨拶すると昔のことを覚えていてくれた。近況を報告しながら深謝することができ、感激した。
岐阜市の紙の商社。9年前、紙のサンプルをそのまま配ってもつまらないと、サンプル紙にメッセージを印刷して配布しはじめた。メッセージは女子社員が新聞雑誌等から選りすぐったものを三編掲載。以来、毎週メッセージを変えながらお客様に届けられ、好評を博している。そしてこの試みを9年・毎週やり続けていることが、同社の品質を語らしむ大きなサンプルである。
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