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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ある独占企業の『利益』の定義を拝察した。その中のひとつに「利益は変化の際に発生するリスクに備えた保険である」というものがあり、このような考え方をしたことのない自分は、目から鱗が墜ちた。リスクの最も小さな「独占企業の定義」ですら、このような発想をするご時勢。競争の厳しい企業は自らを守るために高付加価値を追求せねばならない。
某社会長は二世に1年目:製造業で資材と品質管理、2年目:商社で経理、3年目:後継者育成講座参加、4年目:米国に留学、5年目:販売会社で営業と5年にわたり様々な経験を積ませた。戻ったときには「二頭政治はよくない」とサッと第一線から引いた。鮮やかに引けば、期待・責任の大きさが伝わる。多能教育と親の引き際は後継者育成の要である。
『つるばあちゃんの針仕事』と題された祖母の刺し子展が開幕した(祖母は「つる」という名前)。喫茶店の二階のギャラリーには知人の他、地元の新聞に紹介された記事を見て集まった人で予想以上の賑わいだった。84歳で個展を開くことができ、これだけ多くの人が集まる。何という豊かさ。こういう人生こそ羨ましいし、こんな祖母を誇りに思う。
「他社でも通じる人材になるためには、何が必要でしょうか?」。異業種交流会幹部からの質問に、私は昨日掲載の彼を思い出して「ものごとに自分なりの定義を持つこと」と回答。同一組織の上司の指示で働く間は「よくわからなくても仕方なしにやる」スタイルでも許される。しかし一歩外に出たら、「わからない」プロを許してくれる人は殆ど居ないのだ。
T社の29歳の社員。業務の目標を尋ねると「お客様の満足の向上」と答えた。そこで「お客様の満足って何?」と聴くと「商品への満足と、私への満足」とポンと帰ってくる。さらに「商品への満足とは?」には「○と×と△」のように3つのポイントを淡々と語った。自分で顧客満足の定義をし、いつも意識している証拠。彼が将来有望と評価される所以である。
「年30百万円の利益は確保したい。だけどそれ以上はいらない。それ以上を稼ぐくらいなら、それはいらないから社員が楽しそうに仕事をしている会社にしたい!」と語る30半ばの二世社長。お客様の礼状に感激した例に出し「こんな感激をもっと多くの社員に」と願う。ビジネスマンの笑顔はお客様からもらうもの。そのインフラを整えることが社長の仕事だ。
洗濯機を買い替えた。SHARPの超音波洗浄機能付きを選ぶ。本当に効果あるの?と疑心暗鬼だったが、カミサンは「使ってすごく感動した」。超音波の他、節水は従来の1/2、風呂の水を汲み上げる機能付などがその理由。洗濯機は典型的な成熟商品。それでも工夫次第でお客様を感動させることができる。日本人にしかできない芸当を見て私も感動した。
拙著を送った人から御礼のメールを頂いた。12年前、私の独立コンサルの第1号のお客様で、商売の醍醐味を教えてくれた恩人だ。文面は簡潔に「ただし、酒井君はいつまでも昔のままのイメージですので、今後も無理難題をお願いすることになると思いますので、よろしく」。会う度に駆け出しの初々しさを思い出させてくれるお客様は、本当に有り難い。
岐阜県白川村に住む祖母が趣味の刺し子の個展を岐阜市で開くことになった。母がその案内を創ったのだが、看板に書かれた文字は『飛騨白川郷刺し子』。この看板に改めて白川郷ブランドの強さを思い知らされた。『岐阜刺し子』『尾張刺し子』とした場合に比べなんと郷愁を誘うことか。郡上や高山市もそうだが、守るものを明確にしている街は強い。
4/29の項で触れたJR−名鉄の戦争。鉄道に詳しい友人に問い掛けると、昇降客数の最も多い栄へ直接乗り入れるようにすればよいとのことだった。速度・料金で勝てないとき、勝負のポイントは手続きの利便性になる。これを〒VSヤマトの競争に置きかえれば、両者とも同じぐらいアクセスし易く、ヤマトは集荷もしてくれる。〒は苦しいはずである。
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