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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
数学者の話を聞く。日本人は一度経験した問題は見事に解く。ところが経験したことがない問題、自分の考えを言う問題は途端に答えられなくなるという。コンサル先で「今まで『お前はどう思う?』と『お前は黙っとれ』と言われた回数、どっちが多い?」と聞くと圧倒的に後者が多い。『お前は黙っとれ』の一言で若い芽を摘む。日本人の悲しい性癖だ。
年商200億、経常利益率10%以上の勝ち組社長。売上を1000億円にしたいという。なのに200億しかないのは、やらなくてもいいことをして、やるべきことをやっていないからだ。そのひとつが東京移転。市場の6割が東京にあるのに、名古屋に軸足を置くことが200億止まりの要因だと。今に満足せず、理想から逆算して課題を探る。その迫力に脱帽する。
講演後の懇親会で、大手靴チェーン店の社長からの質問。「靴屋がやらなきゃいけないことを3つ教えてください」。この手の質問をする社長にはいつも脱帽する。立派な企業の創業者が、38歳の若僧にどうしてそんなに素直に聞けるのか。丸井やブックオフのMDを題材にいろんな話をしたが、発展の秘訣は施策にあらず。社長のこの素直さにある。
中小企業家同友会の青年部の忘年会に参加。「どんなことでも質問を受け付けます」とアナウンスすると、来るわ来るわの17人。クリーニング屋、仕立て屋、金属加工屋、和装小物屋等など。成熟時代に次の一手を摸索する2世達の必死さが伝わってくる。宴会では裸踊りも登場。次世代経営者たちの力を結集すれば、前世代の麻痺した感覚を払拭できるはずだ。
体調を崩して以来、いろんな方から様々なアドバイスいただいた。アガリクス、気功、鍼、湯治…。いろんな人にご心配頂いて望外の幸せだ。皆さんから言われたことは「栄誉栄達を望んで、倒れたら何にもならない」ということ。畑で採った野菜を、自分で料理して家族で食べる。そんな時間を捨ててまで取り組む価値のある仕事など、どこにもないのだ。
今年の夏以降、講演ばかり。その分コンサルの現場からは遠のいた。そこで仕事をどんどん部下に振る。1〜10のうち、私は1と10は見るが、2〜9はお任せだ。去年までは私の方を見て仕事をしていた彼らも、いつしか自分で考えるようになった。親は無くても子は育つ。彼らが日増しに逞しくなってきた。そして以前より楽しそうに仕事をしている。
徳山市の帰りにJR西日本のレールスターに乗る。グリーン並のゆったり車両は快適だ。そして「サイレントカー」。私の乗った4号車は車内放送や「お弁当いかがですか?」の売り子の声がしない静かな車両。前の椅子の背中に切符を入れるポケットがあり、そこにいれておけば検札で起こされることはない。お客を大人扱いするこのシステム。天晴れだ。
東京のK社の役員会議で、社長が突然この3行日記のコピーを配った。皆が読み終わった頃、社長は「面白いと思わないか?思わぬ人とは一緒に仕事ができないから、帰ってください」と言ったという。何度書籍を書くたびに本文よりあとがきの日記が評価される私だが、このように使われるとは驚きだ。作り手はいつも使い手に教えられるものだ。
東京の出版社に行き原稿を渡す。これまで数社に出向いたが、いつもけんもホロロに追い返されてきた。「面白い内容だし、こんなテーマの本は出したい。が、メジャーな人に書いて欲しいんですよ」と言われたことも。しかし、今回はスンナリ行きとても喜んでいただいた。あとがきに3行日記が掲載されることも了承していただき、とても幸せである。
京都の異業種交流会で講演。最初に同会の会長が約30分間、この1ヶ月間に自分が集めた経営に関する雑誌/新聞の記事を配布し、説明した。資料は十数枚。親切なことに重要なところに線が引いてある。これだけの資料を集めるには相当の読書量が必要だ…同会には大阪からも含め多数参加しているが、これほど熱心な会長の人柄によるところが大きい。
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