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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
10年以上の付き合いのある社長に呼ばれる。新会社で行うリサイクルビジネスの調査依頼だが、その会社名は「I−nok」。由来は「いつか・なりたい・大きな・会社」の略だという。同社長は他にも「T・T・K」という会社も経営。こちらの語源は「獲らぬ・狸の・皮算用」。万事これくらいの遊び心がある方が、うまく行くものだ。
毎日が講演会。今週は5件で述べ1,200人に話した。聴講者数は去年から今日までの通算で10,000人を超える。11年前コンサルタントを志したとき「『講演と執筆の日々』を送りたい」と願ったが、それが実現した。何が契機でこうなったのかはよく思い出せないが、「望んだことは必ず実現する」というのは真実だった。
市民ホールで講演会。講師控え室の楽屋から舞台への通路には全身鏡があった。役者が自分の衣裳を確めるためのものだが、鏡の周囲に緑・赤・黄色のランプが付いていて異様だった。役者がいろんな色で自分を映して観るためにこんなランプがあるという。たかが鏡でも使う人のニーズによってこんな風に変わるだ。
金沢のホテルに泊まる。チェックアウトのときフロント係から「では酒井さん、次は8日にお待ちいたしております」と声をかけられた。予約をしたときに8日の分も一緒にお願いしたが、この担当者はそれを知っているらしい。ITの恩恵か個人の記憶力か…いずれにせよ、この一言で僕はとても良い気分になった。
講演後、生コン会社の重役と懇談。「構造改革するならとっととやって欲しい、死にそうなゼネコンはバッサリ潰せ、そうしないといつ不渡りが出るかわからずに怖くてたまらない」。リスク回避のため間に商社を通していたが、先月ついに商社が「もう耐えられない」と取引を断ってきたとか。手術は早く行うに限る。
1日に2本講演会をこなす。いつも帰り道は「ああ言えば良かったな」という反省ばかり。黒澤明監督は「最高傑作は次回作だ」が口癖だったそうだが、悔いを払拭するにはそれしかない。改善は永遠に終わらない−それを知るビジネスマンにとって偉業を「通過点に過ぎない」と語った高橋尚子やイチローは同胞である。
マラソン世界最高記録の高橋尚子とMBL新人最多安打のイチロー。どちらも日本人には夢また夢の偉業だ。高橋尚子は「秒」単位でタイムを管理し、イチローは次の目標を聞かれて「次の1本」と応えた。綿密な細かい管理が、大記録を生んだのだろう。百万円以下は金やない、とそう思う者ほど失敗するのが経営だ。
住宅展示場を視察。まばらな人影の中、積水ハウスだけ妙に来場客が多い。聞くと今日は家相師相談会を開催しているという。風水と四柱推命の占い師が来ていて、坊さんのような格好で家族と話をしていた。同社は岐阜市で年間150棟、31%のシェアを誇るが、このような事前に安心を創る企画も高シェアの一因だろう。
増収増益から一気に倒産したC社。ゲーム「ぷよぷよ」を生んだが、倒産のトリガーになったのは「ぷよぷよ」を象った饅頭『ぷよまん』だ。キャラクタービジネスは権利を売るのが基本。ところが饅頭の生産工場を立ち上げ、直営店で売ったのだ。工場や店舗経営を甘く見た…井の中の蛙的経営者の驕りこそ、倒産の根源だ。
T社の中核社員研修は3カ月に一度1泊2日。毎回、講義の前に社長・常務各1時間の講話が付く。社員は講話を通じてトップの見方・考え方を学び取るのだ。夕食後は常務の部屋で2次会。強制ではないが、いつも全員が参加する。常務の講話から自社の現状を知り、ひときわ危機感を抱いた社員が集まって来るのだ。
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