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2005年01月29日(土)
「エイリアンVSプレデター」は65点

「エイリアンVSプレデター」
エイリアンシリーズしか知らないのだが、
プレデターの設定も分かるし、
まあ退屈しないし、
ちゃんとシリーズに結びつくようなサービスもあるし、
1時間半いうコンパクトなつくりだし、
良いんじゃないの?



2005年01月28日(金)
「モーターサイクルダイアリーズ」は80点

「モーターサイクルダイアリーズ」ウォルター・サレス監督 ロバート・レッド・フォード製作 ガエル・ガエシラ・ベルナル ドロリゴ・デ・ラ・セルナ
見事なロード・ムービー。青年ゲバラが社会の不公平に目を向けるのは、旅に出た事のあるものには全員思い当たる、必然であろう。旅の魅力が一杯。私も旅に出たくなった。彼のように半年も出る事は出来ないが、当てのない旅を何日も。いや、きっと行くぞ、と決心をさせるだけの力を持った作品。




2005年01月27日(木)
僕の彼女を紹介します は50点

僕の彼女を紹介します 

単なるアイドル映画ですね。
この監督のこういう強引な展開にはもう飽きました。



2005年01月26日(水)
「ターミナル」は80点

「ターミナル」スティーブンスピルバーグ監督 トム・ハンクス キャサリン・ゼダ・ジョーンズ スタンリー・トゥッチ
クーデターで事実上祖国が無くなった男性が9ヶ月、ジョン・F・ケネディ空港のターミナルで暮らすことに。クスリと笑い、大いに笑い、やがてしんみりとする、素敵な「旅」の物語。いや、「人生」の物語。
男は暮らし始める。寝るところを確保し、言語を覚え、小銭の稼ぎ方を覚え、仲間が出来て、仕事をつかみ、恋をする。本来なら定番の展開になるところをあえて裏切っているところが3ヶ所ある。最大は彼女がやはりもとの恋人のところに戻っていったところだろう。「運命よ」と彼女は言う。真相はどこにあるかは想像の余地はあるが、しかしこれこそ「人生」というものだろう。男はそれでも「旅」の目的を達成する。仲間に支えられて。9ヶ月も待って達成したのだ。夢を忘れず、待つこと、それこそ「人生」というものだろう。
スピルバーグはこういう小気味良い物語が向いている。



2005年01月25日(火)
「丹下佐膳百万両の壷」は60点

「丹下佐膳百万両の壷」
役者良し。脚本悪くはない。きちんと笑わせる。しかし人情喜劇なのだから、その滑稽無塔な部分を支えるのは美術のはず。しかし、冒頭の長屋の場面で土部分のところが水たまりどころか全然凹凸が無く、もうそれで興ざめ。しかも和久井の長唄が明かに吹き替えで、録音のまずさが目立っていた。スタッフの技術力の無さでどうしても感情移入できず、どうもごめんなさいという映画でした。ただ、音楽は良かった。丹下佐膳にラテン音楽は良く似あう。



2005年01月24日(月)
「ミスター・インクレディブル」は70点

「ミスター・インクレディブル」ピクサー ディズニー
CGというのは、確かにこういうヒーロー者に向いている技術なのだ。「スターウオーズ」あり「スパイダーマン」あり、パクリだけど楽しい。スピード感と臨場感、なかなかのものでした。



2005年01月23日(日)
「レディ・ジョーカー」は50点

「レディ・ジョーカー」平山秀幸監督 鄭義信脚本 渡哲也 徳重聡 吉川晃司 長塚京三
役者は悪くはない。特に吉川晃司が思ったより熱演。しかし、この脚本もう少しなんとかならなかったのか。原作読んでないと分からないような部分が多く、そもそも原作読んでも省略していて分かりにくいところは更に分からなく、まさかここまで酷いとは。良かったのは冒頭の部分だけですね。もっとも酷いのは最後の吉川の顛末が明らかでない事。そしてそれぞの男たちの顛末の付け方も全て曖昧。もしかしたら某組織から圧力がかかったのか。そうだとしたらまさに「社会派サスペンス巨編」ですね。でもたぶんそうじゃない。あれ製作側の自粛でしょ。そんなんだったらこんな映画つくるなよ。これでどうして北村薫が絶賛したのか、理解に苦しむ。



2005年01月22日(土)
「ゴジラファイナルウオーズ」は80点

「ゴジラファイナルウオーズ」北村龍平監督 松岡昌宏 菊川怜 ドン・フライ 北村一輝 ケイン・コスギ
待望のヘドラも出てくるし、エビラみたいなマニアックなのも出てくるし、「ジラ」という明かにハリウッド版ゴジラも出てきて、その扱い方が爆笑もの。テンポ良く進んで、人間アクションまで盛り込んで。ゴジラシリーズの一本としては良いほうだとは思う。しかしながら、これでゴジラシリーズが終るというのが気にいらない。ゴジラ最後の年に、10年に一度という災害が立て続けに起きたのは偶然ではないだろう。(と、かってに断言)まだまだ壊すべき建物は次々に出てくる。自衛隊全面活用で撮影、人を思いっきり殺してきたゴジラではあるが、ゴジラが壊してきたのはやはり「お上」の側なのだ。ゴジラでさえも壊せないようなそんな大企業や国会のある日本でありたくない。私はへんな理屈をいっています。ゴジラは破壊神です。逆説的ではあるが、日本の民主主義が生んだ神であった。



2005年01月21日(金)
DVD「美しい夏キリシマ」は70点

DVD「美しい夏キリシマ」黒木和夫監督 原田芳雄 石田えり 左時枝 小田カオリ
1945年八月、宮崎県霧島地方の、ほんの数日の物語。確かに、事件らしい事件は起きないし、この映像の中で出された「問題」は何一つ解決はしないし、黒木和夫の自伝だという割には、康雄はこの作品の中で特別いちばん重要な役割ではない。確かに期待して観ると肩すかしを食うかもしれない。

康雄の同級性の妹は、沖縄の闘いで両親とも死んでいる。いつも屋根に登っている幼い妹はとんでもない修羅場をくぐってきているはずだ。フィリピンから片足を無くして帰ってきている男や、戦争未亡人で春をひさいで生活用品を稼いでいる女、その女を買う満州戦役から転属してきた男、これから特攻に出ようとする海軍の男、失恋して長崎から帰ってくるとその数日後に長崎の悲劇を知る少女、軍隊の鉄拳制裁、。それらが、いち地方の地主小作関係が残っている霧島を舞台に「日常」として描かれる。

明確に「生き残ったものの心情」を描いている「父と暮らせば」を観た後なので、この作品は良く分かった。黒木和夫はこの作品に全てを注ぎこみすぎている。だから分かりにくい。しかし言いたい事は単純。戦争で生き残ったものは日常を生きるしかない。しかし、ただ生きるのではない。けっしてわすれないこと。「ざくろのように割れた」友の頭を決して忘れない事。日常を生きながら決して忘れない事。それは現代の私たちにもひとつや二つはないだろうか。

DVDでは、なんと佐藤忠男と監督が作品をすべて見ながら丸々対談するという映像や、メイキング等、ものすごく「長い」特典映像が付いている。ちょっと充実しすぎている。



2005年01月20日(木)
DVD「阿修羅のごとく」は80点

DVD「阿修羅のごとく」森田芳光監督 大竹しのぶ 黒木瞳 深津絵里 深田恭子 八千草薫 木村佳乃 桃井かおり
森田監督は職人である。だから、こういう群像劇を描くほうがよっぽど良いものが出来るだろう。ストーリーにテーマは要らない。セリフに深みなど必要無い。ただ、出演者のここぞという演技だけあればよい。それぞれに歌舞伎みたいに、それぞれに見せ場を持たすところなんかさすがといえる。

いちばんはやはり大竹しのぶか。次ぎに八千草薫。次ぎはなんと木村佳乃。彼女の首をかしげて妖艶に笑うところなんかぞくぞくする。黒木を完全に食っていた。中村獅堂がこんなところに出ていておどろいた。「いま、会いにゆきます」の自信無い彼は良かったが、この自信なさげな彼は頂けない。つまり中村はこの2年で成長したという事か。