集団就職列車 |
今日の秋田魁新報、朝刊の「集団就職列車」の記事を読んで。 泣いてしまった。
中学を卒業したばかりの人達が秋田駅から列車に乗って東京まで行くという話。 私の父は同世代なので苦労して来たと思う。 学校に行って勉強するよりも家のために働くことが当たり前だったという… 父は高校に入学したものの家計を助けるために中退し、缶詰や脱脂綿などをリュックに詰めて市場に売りに行ったりしていたそうだ。 親からお小遣いを貰うのだって大変で、自転車をピカピカに磨いてやっといくらか貰えたらしい。 何かを手伝ったらお小遣いが貰えるなんて今なら考えられないかもしれない。 父や父の友人はほとんどが中卒者だが仕事で成功している人が多い。 当たり前だが学歴ではないんだなって思う。 若い頃に弟子入りして職人の技を身に付けた人もいて貴重な存在だ。 今では自分が教える側だとか… そんな友人のことを父は誇りに思っているらしくよく自慢下に話をする。
私は恵まれた時代に生まれたんだなーと思った。 進学するためのお金も親が用意してくれて無事に卒業することができた。 感謝しなければいけないのだが普段はなかなかできない。
今の自分があるのは、今の若い人達があるのは、今のこの世の中があるのは、きっと高度経済成長期に死に物狂いで働いた人達がいたからではないだろうか。 そして更に昔、もっともっと昔までさか上れば、歴史や社会の教科書に出てくるような人物のお陰で今の○○がある、と思えるかもしれない。
私は歴史が大嫌いだ。 地理や政経の方がまだマシだったため高校では1度も歴史を学ばなかった(はず)。 でも昔(歴史)を知ることはとても大切なことで、それがわからなければ今の世の中が見えてこない…そんな風に思えた。 少しは興味を持って歴史番組でも見てみようかな。
秋田魁新報を読んでいない人や地元ではないので読めない人はHPがありますのでよかったらどうぞ! さきがけon The Web 企画特集のページにある「思い出でつづる秋田駅の100年」です。
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2002年10月19日(土)
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