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しもさんの「気になる一言」
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2017年05月18日(木)
奴(メッサラ)が報いを受けないのは許せない

映画「ベン・ハー」(2016)
(ティムール・ベクマンベトフ監督)から。
1959年に製作された同名映画をリメイクした歴史アクション大作。
そう書かれてしまうから、つい比較したくなるが、
同名の別作品、と考えてしまえば、作品評価は出来るばず。
ストーリーや主人公など、鍵となる部分はほぼ同じでも、
4時間を2時間に縮めた時点で、もう別の作品と考え方がいい。
さて、主人公は、ユダヤの王子・ジュダ・ベン・ハー。
戦いの最中、ローマ軍の反勢力「ゼロテ」の子どもを守ることを選んだが、
その結果は、彼から簡単に裏切られることになり、
自分の家族ら、大切にしたい人たちがローマ軍に捕まることとなる。
映画だから、最後は家族と再会できたけれど、本来なら殺される。
自分の甘い判断により、家族が殺されるとしたら、
それは、正義感でも何でもない気がした。
5年に及ぶ「奴隷船」での重労働も、自分の判断が招いた結果として、
受け入れなければならないのではないだろうか。
「奴が報いを受けないのは許せない」「家族の無念を晴らすんだ」
そんな言葉が主人公から発せられ、「復讐」のために、
競技場で戦車競争をして勝つ、とした設定が、薄っぺらに感じた。
もっと大きな目的のために戦って欲しかったのは、
愛を訴え続け、張付けにされた「イエス」との差を痛感したから。
物語としてはハッピィエンドなのに、スッキリ感がなかったのは、
こんな理由なのかもしれない。
だからこそ「ベン・ハー」のタイトルを付けて欲しくなかったなぁ。



2017年05月17日(水)
車の運転は、他の運転手とのコミュニケーション

59歳を間近にして、5年ぶりの免許更新手続きに行ってきた。
平日・午前中の早い時間にも関わらず、混んでいて驚いた。
受付、視力検査、更新料などの支払いを済ませ、
5年ぶりの写真撮影では、5年間使用するのでやや緊張しながら、
少し薄くなった髪を気にしたが、無事に今の私を、写し終えた。
(散髪してくればよかったな、とちょっと後悔。(笑))
最後は、約30分間の講習。(ビデオ視聴と講義)
その中で、こんな感じの説明を受けた。
「車の運転は、他の運転手とのコミュニケーション」
言い換えれば、相手の立場を思いやったり、
相手の動きを察知することが、事故を防ぐことになる、と。
これは普段の「コミュニケーション能力」にも言える。
相手のことを考えず、自分の主張ばかりする人は、
「コミュニケーション能力」が欠けているので、
人間関係でも、トラブル、失敗を起こしやすい。
逆にいうと、運転をさせてみれば、その人の性格がわかり、
「個人のコミュニケーション能力」もほぼわかる、ということ。
こればかりは、自分の運転も振り返りながら、
私の周りの人たちの運転ぶりを想像してみた。なるほどなぁ。

P.S.
ビデオの中に登場する人のコメントに「国道1号線」という単語が・・。
画面下のテロップまで「国道1号線」だったので、メモしちゃいました。
国道には「線」は付けないのになぁ。(気にし過ぎかなぁ(汗))



2017年05月16日(火)
はじめての魚のドキドキ感と同じですね

飲み仲間の後輩たちが、私に向かって
「まだ、ポケモンGOやってるんですか?」と訊ねてきた。
「うん、やってるよ。歩いて歩いて、まだ見ぬポケモンに遭遇し、
苦労しながらゲットしたあと、ポケモン図鑑を埋めていく快感は、
少年の頃の昆虫採集と似ているね」と答えたが、
逆に、彼らは「釣り」が趣味で、機会あるこどに、
海や川へ、いそいそと出かけていくようだ。
だから、立場違えど、その気持ちには通じるものがあった。
「大きな魚を釣り上げたときも嬉しいですが」と前置きをして、
「はじめての魚のドキドキ感と同じですね」と笑った。
今までに釣ったことのない魚を目にする時は、舞い上がるようだ。
また「狙ったことのある魚が釣れた時は、記念日です」と、
「ポケモンGO」に夢中の私と同じ感覚を持ち合わせていた。
収集家、コレクション癖、マニアックなオタク・・
なんとでも言ってくれ。
この楽しさは、集めている人しかわからないに違いない。



2017年05月15日(月)
ケンカを売る前に、戦い方を知っておいた方がいいぞ

たぶん、メモの情報源は、
NHK BSプレミアム「追跡者 ザ・プロファイラー」だったと思う。
主人公は「カシアス・クレイ」。
彼は、小さい頃に、自転車泥棒にあった。(らしい)
苦労して買った自転車を盗まれた彼は、
血気盛んに「ぶち頼めしてやる」と飛び出そうとしたところ
調書を書いていた警官が、こうアドバイスしたと言う。
「ケンカを売る前に、戦い方を知っておいた方がいいぞ」
そう、戦い方を学ぶために、ボクシングを始めた一言となった。
それが彼の人生を大きく変えたといっても過言ではない。
この話をメモしながら「戦い方」について考えてみたら、
「逃げるが勝ち」という戦い方もあるし、
「勝ちはせぬが、負けもせぬ」という戦い方もある。
もちろん「立ち上がれなくなるほど、叩きのめす」のも戦い方だ。
どんな戦い方が、自分に合っているのか、を見極め、
どんな時でも「戦わないで勝つ」という方法を模索しながら、
次の一手を考えてていきたい、と思う。
してはいけないことは「戦略・戦術もなしに、
相手の懐に飛び込んでいくことだ」と、胆に命じて・・。



2017年05月14日(日)
何事も初めて起きるまで「前例」はない。

映画「ハドソン川の奇跡」(クリント・イーストウッド監督)から。
乗客乗員155人を乗せた航空機が、
マンハッタンの上空850メートルでコントロールを失い、
機長の咄嗟の判断で、ハドソン川に不時着水した事故をもとに、
映画化された作品である。
私が、航空機事故に際していつも関心があるのは、
なぜ起きたのか?ではなく、機長がどう判断して行動したか、であり、
その興味関心とピツタリだったのが、この作品だった。
特に事故の原因を調査する「国家運輸安全委員会」のメンバーが、
事故に際して「墜落」という単語を何度も使うと、
その度に「不時着水」と言い換える、機長の強い意思を感じた。
「冬のハドソン川に不時着するなんて、前例がない」と言えば、
機長は「何事も初めて起きるまで『前例』はない」と言い返す。
機長に素質として大切なのは、マニュアルどおり操縦することではなく、
前例がない故障の時に、どう対応するか、だと教えてもらった。
前例がないことに挑戦する時、それが成功であれ、失敗であれ、
その後の大切な「前例」としてのデータになることを胆に命じたい。
そう言えば、私は「前例がない」という言葉を耳にすると、
無性に挑戦してみたくなる性格なのかもしれないなぁ。



2017年05月13日(土)
前向きに考えると、前向き駐車は危ない

先日「前向き駐車推奨の違和感」について書いた。
意外と賛同者が多くて、嬉しいような悲しいような、
複雑な気持ちで、この反応を分析している。(汗)
中でも、コンビニ周辺に住んでいる方からのメールがあり、
これまた、驚く感想だった。
「自分はコンビニ周辺に住んでいますが・・」と前置きし、
「毎日の生活を振り返ると、排気ガス問題より、
光源の強いライトが部屋にあたる方が、ストレスが溜まります」
という内容のものだった。
確かに、冬になると、隣の家のイルミネーションが気になり、
なかなか寝付けない、という話も聞いたことがある。
そう考えると、運転手・コンビニ店・周辺の住民、
三者とも「バック駐車」の方が、安全に発進できるし、
駐車場の効率から考えても、多くの台数が停められることとなる。
よほどの住宅街でなければ、バック駐車の方がメリットが多いのに、
どうして、前向き駐車が推奨され続けるのか、不思議でならない。
「前向きに考えると、前向き駐車は危ない」な。(笑)



2017年05月12日(金)
近くは「異業種」、遠くは「同業種」なんです

「仕事で近くまで行くので、都合がつけば一杯いかがですか?」
G.W前にこんなメールをいただき、G.W開けに即実現した。
15年ぶりくらいに会ったにも関わらず、
お互いFacebookで近況を確認しているので、
その時間の経過を感じることがなく、楽しい時間が過ぎた。
情報発信の難しさや楽しさを語っていたときだろうか。
「自治体の作成する地図は、どうして自分のまちの情報だけで
近隣市町の(観光)情報を掲載しないのだろか?」という私の疑問に、
短いフレーズで答えてくれた。
「近くは『異業種』、遠くは『同業種』なんです」と。
「近隣自治体は、いわばライバル。だから掲載しにくい。
逆に、近隣県などの自治体は、ライバルにならないから、
観光客目線で、ここも面白いですよ、と情報提供できる」ということ。
例えば「近隣市町」の観光情報には「柿田川湧水群」の文字がないのに、
箱根や山梨県の観光情報に見つけることがある。
世界文化遺産の「富士山」を紹介するパンフレットなどには、
高い確率で「柿田川湧水群」の文字を発見する。
だから、情報発信の組む相手(コラボレーションの相手)は、
「近くは『異業種』、遠くは『同業種』なんです」が理解できた。
組む相手を間違えないこと・・大きな気付きである。
でも観光に関していえば、地域全体で情報発信する方が大事だから、
「近くても『同業種』」と組まなければならないんだよなぁ。



2017年05月11日(木)
「ジュラシック〜」は「人間が謙虚さを学ぶ場所」

映画「ジュラシック・ワールド」(コリン・トレボロウ監督)から。
「ジュラシック・パーク」も「ジュラシック・ワールド」も、
全国に何カ所かある「サファリ・パーク」の「恐竜版」という視点で、
絶滅したはずの恐竜を、この目で一度観てみたい、という、
人間の好奇心をくすぐる施設だと思っていたのだが、違ったようだ。
作品中、こんな台詞を見つけたから。
「設立の目標を忘れるな。人間がいかに小さく幼稚かを教える施設だ」
そして「その教えに値段はつかない」と続ける。
また違った場面で、こう定義している。
「CEOの目標は、ただの『動物園』『人間が謙虚さを学ぶ場所』」だと。
言い換えれば現在の「動物園」も「人間がいかに小さく幼稚かに気付き、
私たちが謙虚さを学ぶ場所」と言えるようだ。
今までに何度も「動物園」「水族館」に行ったが、
そんな見方をしたことがなかったので、ちょっと新鮮な考え方だった。
私の場合「植物園」の方が、そんな感覚をもって足を運んでいた気がする。
しかし、ストーリーは相変わらず、恐竜に襲われても「自業自得」だな、
と感じる場面の連続だった。
それは「大人の男性」に限らず、老若男女、謙虚さの微塵もない人たちが、
恐竜に追っかけられていく。
だからこそ「人間が謙虚さを学ぶ場所」という定義が薄っぺらに感じた。
「数百万年の進化で、人間は何を学んだ?」が、私たちへの問い掛けかも。
このシリーズ、まだ続くのかな?(笑)



2017年05月10日(水)
酒には品が大切だ

「懇親会」「情報交換会」と称する飲み会が続くと、
なぜか、ふと思い出すフレーズがある。
書籍「詩集 故郷への水へのメッセージ」
(大岡信著・花神社刊・141頁)から。
たしか「微醒詩」というタイトルだったと思う。
「ゲーテはいつた
『よきものは少女の目くばせ、飲む前の酒のみのまなざし、
あったかい秋の日ざし』と。(中略) 酒には品が大切だ」
「あったかい秋の日ざし」は、理解できるけれど、
「少女の目くばせ」や「飲む前の酒のみのまなざし」が、
「よきもの」なのか、私にはわからない。
ただ、最後の「酒には品が大切だ」は、納得がいく。
大きな声で不平不満を愚痴ったり、セクハラ・パワハラ、
途中から記憶がなくなり、どう帰ったのか覚えていない、
そんな品の欠片も感じない飲み方は、やはり私は嫌いだ。
まぁ、それを他人に強要するつもりはないが、
自分だけは、品のある飲み方をしたいな、と思う。
・・と言いつつ、出来ないことも。(汗)



2017年05月09日(火)
ちょっとお話しさせていただいてもいいですか?

朝の通勤途中、初老の女性から突然、声を掛けられた。
「ちょっとお話しさせていただいてもいいですか?」と。
柿田川公園で時々すれ違う女性であり、
同じようなタイミング(時刻)で会うので、
「おはようございます」の挨拶だけは交わすようになり、
顔は知っていたが、もちろん名前も知らない。
彼女にとって、毎日毎日、貴船神社でお賽銭を入れ、
何かを願っている私の姿が気になっていたという。
「何をお祈りしているのですか?」「お幾つですか?」等、
今までの疑問が、質問となって現われていた。(笑)
私が嬉しかったのは、女性に声を掛けられたことではなく、
その言葉づかいだった。
ほとんどメールで用事を済ませる現在、
緊急で携帯電話に掛ける場合は、相手が出ると
「今、お話ししても大丈夫ですか?」と確認するけれど、
目の前の相手に確認することは、なかなかなかったから。
道端を歩いていると「今、時間ありますか?」など、
キャッチセールスのトークは耳にするけれど、
こんな言葉で話しかけられ、嬉しくなっている私がいた。
私も、これからは、話す前に相手の立場に立って訊こうかな。
「ちょっとお話しさせていただいてもいいですか?」