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2005年03月10日(木) 休学?

学校を休むということはなんだかとても大きなことに思えるのは私だけだろうか?小さい頃から、毎日通うのが学校だった。遅刻をしたり、欠席をするのはよほどの理由があってのこと。少しくらい具合が悪くたって、がんばって行きなさい、そう言われて育ってきたからか、大人になってもその感覚は消えない。

昨日、私の先生に連絡をしたときに、というか夫に連絡をしてもらったときに、「明日(=今日)は大丈夫ですから」と言ってもらったので、やはり先生とのレッスンのアポイントメントには行ったほうがいいように思われて、自分で事情を説明しなければ、とがんばって学校へ足を向けた。

いつも何気なく歩いている道が、何気なく運んでいる一歩一歩が異常に重たく感じられた。自宅を出るときに、楽器を持っていくことも考えたけれど、どちらにしても弾くことはできないのだから、と思い、横目で眺めながら自宅を出た。

「すみません。今日は楽器を持ってきませんでした。事情をご説明していたほうが良いかと思って参りました」「昨日は眠りましたか?具合がよくないそうですね。数年前にもありましたね、こんなこと」涙ながら少し話しながら、話題が休学に触れた。自分自身でもぼんやりと考えていたけれど、先生の奥様が心配して、私にそう言う手もあることを知らせるようにと言ってくださったよう。

休学。できればそうしたい。

自宅で横になっていてもどんよりとしてしまうばかりかもしれないと、帰りに郵便局へ立ち寄り、メールをピックアップ。日系マーケットにも立ち寄って、特売のふじりんごも買ってみた。私の好きなタピオカミルクティーも買ってみたけれど、やはり体調が思わしくないせいか、おいしくない。がんばって出歩いてみたものの、なんだかものすごく疲れて帰宅した。


2005年03月09日(水) もうだめだ…

もうだめだ…
身体が動かない。
腕の痛み、息が苦しい、涙が止まらない…

「今日が学校、休んだほうがいいね」と夫。
そこで初めて気がついた。
「そうか、休めばいいんだ…」

ここのところ、情緒が不安定でよく泣いていた。
何が原因ともいえない不安に包まれて、涙とともに眠りに落ちる日々があった。

教授陣に連絡をとり、欠席を届ける。
皆、理解のある先生たちばかり。



2005年03月04日(金) 学校の帰りに

「昨日の食事はどうだった?」
クラスの帰りに一緒になったKくんがそう聞いてきた。
「北京ダックなんて頂いちゃった」
「見た見た。すごいの頼んでるなと思った」
てくてくと駐車場に向かいながら昨日の話は尽きない。本当はちょっと遠くのラーメン屋さんへ行く予定だったこと、私の都合でその中華レストランへ行くことになったことなど。
「今度はみんなで一緒に食べようよ、ね」
Kくんのそんな言葉がちょっと嬉しかった。


2005年03月03日(木) 北京ダック

火曜日のオーケストラのリハーサルのときに、ティンパ二のNちゃんに声をかけられた。「木曜日、A先生がラーメン食べに行こうって言っているんだけど、一緒に行かない?」いろいろと事情を聞いた後、「多分、大丈夫だから当日またリハーサルのときに返事するね」ということになっていた。そして、今日がその木曜日。

「今日、行ける?」「うん。でも8時までに帰らなければならないのだけれど…」このお食事の話を聞いて、もちろんノーと言ってしまおうかなという自分もいた。でも、少しづつでも、もう少し人に対してオープンになれるようにしたいな、という自分もあって、今日は思い切ってイエスということにしたのでした。

結局、先生がお目当てのラーメン屋さんは遠すぎて8時までに帰宅するなど無理、ということになり、私の家の近所のおいしい中華のお店に行くことになりました。

このお店は本当に人気があって、夕食時はいつもものすごく混んでいます。もちろん私たちも待つことになったけれど、「今日はまだいいほう。いつもはもっと長く待たされますよ」と先生。

何気ない会話をしながら順番を待っていると、ふと左わき腹に何かがツンと軽く触れたような感覚が。「え!なに…?!」と思ってそちらを見ても何もない。気のせいかしら、と思って姿勢を元に戻すと、知った顔が。「Kくん!」まさかこんなところで会うとは思わなかったので、大笑い。Kくんは私も顔見知りのお友達と一緒でした。「A先生とNちゃんと一緒にお食事なの」

もちろん、私たちが先にきていたので先に順番が回ってきてテーブルに導かれる。「お先にね」

テーブルにつき、先生にお勧めを伺うと、「ここは何でも美味しいんですよ。ラーメンのようなヌードルインスープもあるし…。クラムのスープも美味しいんですよ。あ、そうそう、あなたたちいわゆる北京ダックは食べたことありますか?」「1度くらいは日本で食べたことがあるような気がしますけど…」「じゃあ、それを頼みましょうか?」「ではもう先生にお任せします」

そんなこんなで今日のお食事はクラムのスープとベイビーバクチョイ、ショウロンポウ、そしてメインは北京ダックに決定。

ダックは日本でよく見る薄皮に皮を包んで食べるものとはちょっと違って、皮とお肉の両方を厚めのバンに包んでいただくもの。鯛味噌のような(笑)ちょっと甘めのソースをつけていただきました。美味しかった。

途中でKくんが「お先に〜」と手を上げて私たちのテーブルの横を通っていった。そういうところ、礼儀正しいな、と思いました。

私たちの会話もかなりいろいろと盛り上がって、とても楽しいお食事となりました。8時を過ぎて、そろそろ行かなければならない時間になったので、お礼を言ってお店を出ました。残りを頂いてしまったのも私でした。(笑)本当にごちそうさまでした。

帰宅し、その後中古車の値段の交渉にある方のお宅へお邪魔しました。夫はかなりいろいろと情報を収集して、その方に見せましたが、その方は多分車を個人で売るのは初めてなのでしょう、なんだかあまりいい雰囲気ではなく会話は終わってしまいました。


2005年03月02日(水) クラス内演奏:フォーレソナタ2楽章

今日は室内楽のクラスでフォーレのソナタ(2楽章のみ)を演奏しなければなりませんでした。CDの演奏を参考に、自分の演奏を録音しながら直すという作業をし、昨晩一生懸命準備をしました。

正直に言ってしまうと、私のピアニスト、私は好きになれません。彼に歩み寄ろうと私は一生懸命努力しましたが、どうしても音楽がかみ合わないというか、みている方向が違うような気がします。確かにフォーレのピアノパートは難しい。それにしても…。

先日のブリテンのように先生たち(プロ)とリハーサルをさせてもらって、心の底から感じたのは、それぞれの奏者に対するリスペクトと線の引き方がはっきりしているということ。リハーサルは基本的にアンサンブルに集中し、それ以外は個々に任せる。私は自由に弾かせてもらっているという喜びとともにアンサンブルのなかにいることができてとても気持ちがよかった。

フォーレに関しても私はそうアプローチしている。彼にも自由に表現して欲しいし、私もそうしたい。以前に彼とのリハーサルがとても苦しく思えていたときがあったのだけれど、それはやはり彼に「こうしろ、ああしろ」といわれていたから。私も言い返すことはできるけれど、そんなことをしてもリハーサルの雰囲気が悪くなるのもいやだし、彼は彼でこの機会をつかっていろいろな発見をしてくれればいい。私自身もあれこれ指摘されるよりは、自分自身で発見し、成長していきたいほうだし、そのほうが気分が良い。

彼の演奏が大きく変わることにあまり大きな期待はないけれど、私は着実に弓のコントロール、音色、フレージングなど、いろいろなことを学んでいる確信があるし、私は私の音楽を演奏しようと決心し、今日の演奏に関しては私は満足ができたので、よしとしています。(笑)

夜、早めに眠りに着いたけれど、物音で起きてしまい、背中の筋肉がかなり張ってしまっていることに気がついた。昨日、今日とフォーレに入れ込んで久しぶりに練習時間が長くなったからでしょう。やはり音を出すために、身体的なComfortablenessを無視してしまっている自分がいるようです。最近気がついたのは私は演奏中に肩を前にINしてしまうこと。アレクサンダーテクニックのレッスンを受けて、そういう癖を「しない」方向に持っていこうとしているけれど、やはり今の私にはかなり難しいような気も。夫にマッサージをお願いして、ようやく明け方また眠る。


2005年02月27日(日) バレエ公演最終日:チャイコフスキーセレナード

午後1時からフォーレのリハーサル。
その後公演。コールは2時40分。今日は直前リハーサルもなし。(笑)

3日間にわたるダンスの公演が終了した。
私たちはバランシンのセレナードだけの演奏だけれど、プログラムの中にはウイリアム・サイフォースなども含まれており、できることならば客席から観たかった。

私のスタンドパートナーは昨日から演奏をがらりと変えてくれ、とても弾きやすくなった。今日は昨日気になった奇妙なアクセントなどもなくなっていて、すっかり別人のよう。きっと神様が助けてくれたのだと思う。感謝。


2005年02月26日(土) バレエ公演2日目:チャイコフスキーセレナード

午前中に教えて、今日はマティネの公演。2時15分コール。
今日もショップでリハーサルをして本番。

ひとつ驚いたことは、私のスタンドパートナーががらりと演奏を変えたこと。本番後、「今日はよかったよ!」と声をかけると、「今日はあなたのことをいつもよりずっとよく聴くようにしたから。昨日、Gくんと5,6時間出かけてて、オーケストラの話をしたの」とのこと。演奏中に初めて、彼女とコミュニケーションができているように感じ、ついには一緒に弾きたいとも思えた。これはものすごい変化。彼女はもともととても頭が良く、性格も前向きなので、いつかは変われるだろうと思っていたけれど、このように突然変化できるとは想像もしなかった。私にとってはとても嬉しい驚きだった。まだ奇妙なアクセントがついたりするところもあったけれど、以前に比べると、というか比べものにならないくらいよくなった。神様に感謝。

帰宅後、もう一人生徒を教える。
夜にはかなりくたびれてしまって、寒気もするし、風邪をひきそうな予感がしたので、とにかく早めに横になる。


けい |MAIL

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