ぶつぶつ日記
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2004年11月09日(火) 第二のベトナムに?

アメリカ軍によるファルージャの総攻撃が始まっている。
「15歳以上50歳以下の男性のファルージャ出入り禁止」。
アメリカは、ファルージャにザルカウィのテロ組織が潜伏しているとしているが、
以前からファルージャ側はこれを否定している。
その真偽はわからない。
けれど、出入りを禁止され、閉じ込められた形で
アメリカから攻撃を受けている「15歳から50歳までの男性」のほとんどは、
イラクの市民で、武器を手に持っていたとしても、
テロリストではないだろう。
攻撃され死んで行く彼らを見て、
イラク国内の緊張は、ますます高まって行く。
幸田青年を殺した犯人達が、
もしかしたら、外国人テロリストではなく、
イラク人テロ組織支援者ではないか、と言われている現在、
テロとの戦いは、一般のイラク人との戦いに、落ちて行く可能性が高い
(すでに、そうなっている可能性も高いが)。

ベトナム戦争を振り返ってみてもわかるように、
攻撃されている側は、決してあきらめない。
アメリカになにをされても、どんなに人が死んでも、
決してあきらめることはない。
結果、残るのは、イラク人の死体の山と同じに、
アメリカ人兵士の死体であり、
障害を持ってしまったり、精神を病んでしまった退役軍人の山であり、
国家予算の切迫であり、反米感情であり・・・・。

血みどろの20世紀は終わったはずだった。
しかし、21世紀はまた、血と弾薬のにおいで進みつつある。
おろかさを繰り返しながら。
私達には、なにができるだろう?
考える前に、何かをしないといけない。
オノ・ヨーコが言うように、現在は、世の中を悲観していられるような
ロマンティックな時代ではないのだから。


2004年11月06日(土) 50人に1人、68人に1人

これが、何の数字かわかるだろうか。
去年一年間で、19歳の50人に1人が、18歳の68人に1人が、
人工中絶をしていたのだ。
今回の計算を元に考えると、
日本人女性は18歳〜24歳の間に
7人に1人が中絶をするという。

18歳以下の性行為を、法律で禁止するという案もあるようだが、
女性の結婚可能年齢が16歳であることを考えなくても、
なんだか変な方向である。
第一、夕方おやじが見ている新聞の広告を見てもわかることだが、
大人の性知識ってやつですら、かなり怪しいのだ、この国は。
生理中だって、妊娠するし、
中だししなくたって、するし。
精子は1週間おなかの中で生きていていて、
排卵日は甚だ一貫性がない。
コンドームだって破れるし、
ピルだって、きちんとその仕組みを理解して飲まないと、
避妊率100%にはなりはしないのだ。

私の感想だが、これだけセンセーショナルに騒いでも、
やはり10代の性というのは、ごく一般的というところまでは、
おりてきていないように思う。
興味のある子は、どんどん進む。
そして、その割合は確かに多くなっているけれど、
ぼーっとして、子供のままの18歳や19歳もまだまだ多い。
でも、もしかしたら、そういうぼーっとている子の方が、
危険なのかもしれないな、と言う気もする。

臭いものにふたをすれば、
この中絶率が下がるとは思えない。
そんな時代は、この国では終わってしまったのだと思う。
さて、これから、どうする?


2004年11月02日(火) 羽ばたけ! 日本人

NBAについに日本人デビューですね!
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20041102&a=20041102-00020588-jij-spo

2メートルなんてざらなNBAで、
174センチの日本人がすいすいと活躍、
なんて、とっても胸がすく光景ではありませんか?

田臥勇太さんのプロフィール↓
http://www.nba.com/playerfile/yuta_tabuse/index.html?nav=page

色々、不安なことが多い最近だから、
こういうニュースはうれしいですね。
そして、結果は、瞬間的にはやってこない。
積み重なった時間や努力が、結果になる。
簡単には、「BIG」にはなれないことを、
今の若い人たちに、教えてあげて欲しい。

活躍を期待します!


2004年11月01日(月) イラク人男性から日本人への公開書簡(転記)

まわってきたものです。
ちなみに、私は現日本のマスコミ、およびジャーナリズムの
イラク戦争への功罪は、大変大きいと思っています。
もちろん、命をかけて、真実を求めているじゃジャーナリストの方もいます。
しかし、大手といわれる所は、
明らかにアメリカより、そして日本政府の子飼いでしかありません。
現在も、ファルージャではアメリカ軍による侵攻が再開され、
これまでにも、イラク人10万人が犠牲になっていると言われています。
そういうことが、メジャーなニュースの一面、
トップになることはありません。
どうしてでしょう?


> Subject: イラク人男性から日本人への公開書簡
> Raedさんのオープンレター(転送可)
>
>
> 武装グループに拘束されている日本人男性について,Raed
> Jarrarさんが29日のウェブ
> ログ
>
> http://raedinthemiddle.blogspot.com/2004_10_29_raedinthemiddle_archive.html
>
> で書いている。Raedさんは「彼の運命は楽観視できないと思う」とした上で,日本人

> 向けたオープンレターを書いている。
>
>
>
> 武装グループに拘束されている日本人男性について,Raed
> Jarrarさんが29日のウェブ
> ログで書いている。
>
> Raedさんは「彼の運命は楽観視できないと思う。これは(英国の)ビグリーさんや米

> 人2人を斬首したのと同じ集団だ。イラク兵49人を殺したのと同じ集団だ。彼らは

> 当に過激で原理主義的な集団のようだったが,今回も同じ集団のようだ」とした上で

> 日本人に向けたオープンレターを書いている。彼はこの4月の日本人拉致拘束事件の

> きもオープンレターを書いている
>
> http://ch.kitaguni.tv/u/917/voices_from_iraq/0000071180.html
>
>
> (私が彼と頻繁にやり取りするようになったのは,これがきっかけだった)。
>
> 以下転送可。
>
> ---------------------
> *「転送可」としてメール用に書いたものです(ゆえにタグなど一切なし)。ウェブ

> イトやウェブログへの転載もどうぞ。
>
> Raed Jarrarさんのウェブログを日本語にしているいけだと申します。
>
> http://raedinthemiddle.blogspot.com/
> ←原文
>
> http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/ 
> ←日本語
>
> つい先ほど,30日午前00:50ごろ,
> Raedさんから,今回の人質事件についてのオープンレターを受け取りました。
> 今,急いで日本語にしました。
> http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/ 
> にポストしてあります。
>
> 彼は4月の日本人拘束事件のときも,
> 日本に向けてのオープンレターを書いています。
> http://ch.kitaguni.tv/u/917/voices_from_iraq/0000071180.html
>
> ------------------------------------------
> 以下,Raedさんからのオープンレターの内容
> ------------------------------------------
> 日本の方々への公開書簡(4月に引き続き)
>
> 今イラクで起きていることをいかに僕が悲しく思っているかを,みなさんにお伝えし

> いと思います。そして,一般のイラク人には,事態に無関係な若い日本人人質の香田

> んを見つけるために,あるいは彼を解放するためにできることは,何もないのだとい

> ことをお知らせしたく思います。
>
> どうかわかってください,一般にイラク人は日本には敬意を抱いています。第2次世

> 大戦後に国を再建した日本の方々を尊敬しています。あの残虐で非人間的な一般市民

> 対する核攻撃は,人間の歴史始まって以来,最悪の大量殺人のひとつです。イラク人

> 日本の文化的体験を信じているし,日本のみなさんがなさってきたこと,今なさって

> ることから学ぼうとしています。
>
> どうか知っておいてください。僕はこれまで,日本の人々に対して憎悪や敵対心を抱

> ているイラク人には,まったく会ったことがありません。これらの誘拐事件は,イラ

> 人の多数が抱いている日本の方々への感情を表しているものではありません。僕たち

> ほとんどは,これらの事件が起こらなかったらよかったのにと願っています。僕たち

> 文化の関係が,このような暴力的な事件で始まらなければよかったのにと願っていま

> 。
>
> しかし残念ながら,今回の誘拐は,前回の日本人誘拐とは異なっています。イラクが

> の6ヶ月の間にいかにややこしく混沌とした状況になってしまったか,それを僕は知

> ています。
>
> どうかみなさんの政府に,イラクから日本の軍隊(military
> Forces)を撤退させるよう
> ,もっと圧力をかけてください。事態の解決は,ブッシュ政権(あるいはケリー政権

> とイラク人に任せてください。これは彼らの為すべきことなのです。ブッシュ政権に

> イラクに対する彼らの戦争を正当化するための「国際的」という隠れ蓑を与えないで

> ださい。イラクにあなたがたの国の武装集団(your military
> groups)がいることは,
> ただ単に,政治的なものなのです。米国政権の誤った対外政策を支持するためだけな

> です。人種差別的な「アメリカ帝国のための戦争」を支持することは,あなたがた平

> 的な国民のしたいことではないでしょう。
>
> どうかお願いです,あなたがたの息子さんや娘さんを,イラクで戦死させないでくだ

> い。お願いです,あなたがたの一般民間人の息子さんや娘さんがイラクで殺されるよ

> にしないでください。あなたがたの政府にこの新種の大量殺人に酸化させ,あなたが

> と僕たちの間に暴力と憎悪の恐ろしい歴史を始めないでください。新たな広島・長崎

> 作るのを,手助けしないでください。
>
> http://raedinthemiddle.blogspot.com/
> http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/
>
> 【原文】
> Another open letter to the Japanese People...
>
> I would really like you to know how sad I feel for what is happening in
> Iraq now,
> and I would like you to know that ordinary Iraqis cannot do anything to
> find or
> release the innocent young Japanese hostages, Mr Koda.
>
> Please know that Iraqis in general have feelings of respect towards Japan,
> and
> they look up to the Japanese people who rebuilt their country after the
> WWII, and
> after the brutal inhuman nuclear attacks against your civilian population
> which
> is one of the worst mass-murders in the history of humanity. Iraqi people
> believe
> in the Japanese cultural experience, and try to learn lessons from what you
> did
> and what you are doing now.
>
> You must know that I have never met a single Iraqi with feelings of hate or
> aggression towards the Japanese people, and these kidnappings do not
> reflect in
> anyway the feelings of the majority of Iraqis towards the Japanese people,
> most
> of us wish that these incidents didn
> ’t happen, and that the relations between our cultures didn’t start by
> these
> violent incidents.
>
> Unfortunately, I know that this kidnapping is different than the last
> Japanese
> kidnapping experience, and I know how much more complicated and chaotic the
> situation in Iraq has become in the last six months.
>
> I would like to ask you to put more pressure on your government to pull out
> your
> Japanese military Forces from Iraq. Let the Bush administration (or the
> Kerry
> administration) handle and solve the problem with the Iraqi people. It is
> their
> responsibility. Don
> ’t give the Bush administration a fake international cover to justify
> their war
> against Iraq. The presence of your military groups in Iraq is just
> political; it
> is just for supporting the American administration
> ’s misguided foreign policy. Supporting the racist “war for the U.S.
> Empire”
> is the last thing your peaceful nation wants to do.
>
> Please don’t let your sons and daughters in the military die in Iraq,
> please don
> ’t let your civilian sons and daughters be killed in Iraq, please don’t
> start a
> terrible history of violence and hate between your people and our people by
> letting your government take a part of this new mass-murder. Don
> ’t help in creating a new Hiroshima and Nagasaki.
>
> -------end------


2004年10月31日(日) 若者よ、家族を泣かすな。そして想像力を持て

今回、イラクの人質事件については、ほとんど言及していませんが・・・。
こういう結果になり、とても残念です。

1つ思うのは、プロのジャーナリストでもない限り、
やはり、家族に心配をかけたり、泣かせたりすることは、
やめようよ、若者、ということ。
以前亡くなった外交官の方々や、橋田さんの場合、
仕事として、職務を全うしていた中での被害であり、
また、旧拉致られ衆の人たちも、
それぞれ、すでに自分の活動の場を持っている中での事件。
少なくとも、「自分探し」だの、
「見なくてはわからない。」といった、
若者特有のセンチメンタルな感情では、
行って良い場所と、だめな場所があるということ。
他人を救う前に、家族を泣かすな。

そして、現地に行かなければわからない、
という言葉を全てに当てはめるな、と言うこと。
戦地について、確かに行かなくてはわからないだろう。
百聞は一見にしかず。
けれど、人間は、全てを実際に実体験しなければ、
何も理解できないものなのだろうか?
否、と私は思う。
想像すること。
そして、その想像の中で他人の痛みを思いやること。
そこから、自分の出来ることを、具体的に探すことはできる。
多くの人が、そうして、自分の活動の場所を見つけてきた。
見るだけでは、探せないものも多いということ。

失った代償は、あまりにも大きく、
家族に残された悲しみも、計り知れない。
家族を、泣かすなよ、本当に・・・。


2004年10月29日(金) 残酷な現実

新潟地震の3歳のお姉ちゃんは、結局死亡が確認された。
現場の状況から、遺体収容も一時中断されるという。
被害者の方とは縁もゆかりもないが、
それでもやはり、とてもつらい。
たった一人で、これからまたしばらく、
助け出されるまで1人でいないといけないのだ。
命はすでになくても、そういうイメージが頭をよぎる。

もちろん、現場の様子を見ていれば、
救助隊の方々の危険性もわかる。
救助隊の方々にも家族がいて、
自分の子供たちの姿と車の中に閉じ込められている子の姿がだぶり、
きっと、早く助け出したいという気持ちを持っているだろう。

災害とは、なんと残酷なものだろうか。
「断腸の思いだが、関係者の方々には深く感謝をしています。」
という祖父の言葉が、胸をえぐる。


2004年10月28日(木) 消えない命

土砂に覆われたほとんど見えない車体、
誰も、希望すら持てないような状態から、
小さな命が助け出された。
4日ぶり。
お母さんは即死だったという。
極限の中で、その小さな命は、どうやってつながっていたのだろう。
陳腐な言葉だが、奇跡と言う言葉しか、思いつかない。

どんな時でも、どのような状態でも、
助かる命があり、
私達の希望をつなぐ。
かすかな希望をつなげて、私達は生きてきた。
そしてこれからも、生きていく。



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