ぶつぶつ日記
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2004年05月13日(木) |
2人死んだ、それだけのこと |
実際、そういいたくなる気持ちもあるだろう。 見知らぬイラク人、たかが2人死んだだけで、 自分の家族や友人には、なんの関係もない。 自分だって、同じ「地獄」に住んでいるのだ。 当のイラク人たちとともに、自由のない場所に。 帰りたくったって国に帰れやしない。
虐待の場面を見た、議員達は口々に嫌悪感を口にした。 だが、彼らの家族や友人で、 その地獄に、行っている人はほとんどいないだろう。
地獄に落ちるのは簡単。 群集心理も働くし、自分がつらいのであれば、 それから目をそむけるために、 自分よりもひどい人間を作って、相手を貶め、 自分を引っ張り上げる方法っていうのは、 別に戦場だけの話しではないし。 だからこそ、管理っていうのはある程度必要になってくる。 人の道にはずれたことをしないように。
心を歪めて帰ってくるたくさんの帰還兵。 ベトナム戦争後の教訓は、 なんら生かされていないようだ。 それを受け入れる社会のリスクは、 数年経たないと、見えてこない。
冤罪というのは、どこの国にもあるものだ。 色々な理由で罪がでっち上げられる、 やっていない罪を自白させられる・・・ということだが (最近では猥褻行為で捕まったW大学の教授が騒いでいるが)、 政治的な背景があっての冤罪ほど、 厄介なものはないのではないかと思う。
つい最近、アメリカで1人の弁護士がテロ支援容疑か何かでつかまった。 彼は改宗ムスリムで、そういったこともあり、 イスラム側の立場に立ってそういう人たちを弁護していたようである。 その、アメリカで働いている弁護士の指紋が マドリッドの311テロ犯人達(と称されている)が自爆したアパートに残されていた 書類から発見されたという。 それで、テロ支援(もしくは共謀)容疑で逮捕。 これを聞いただけで、「なんか、でっち上げっぽいな・・・。」 と思ったのだけれど、 まさかねえ・・・、うーん、という否定する気持ちも働いたのも確かだ。 21世紀に入ってるわけだし。
しかし、毎日のように送られてくるTUPのメルマガで、 今も実際に米国ペンシルベニア州の死刑囚である黒人ジャーナリスト ムミア・アブ=ジャマールのメッセージを読み、 ああ、またここにも、政治的背景で冤罪に追い込まれる人物が、 新たなに生まれた「だけ」なんだな、と思い、 一体、自由な思想ってなんなんだろうと思った。 国家的犯罪ってどうにもこうにもならないのかな、と。
今は21世紀。 でも、実際国家のやり方というものは、 人権がまだ確定していなかった時代の、 やり方をまだまだ踏襲しているのかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (TUPより転記) ムミア・アブ=ジャマール フィラデルフィアのラジオ・ジャーナリスト。もとブラックパンサー党の広報 担当活動家。1981年12月に同市でおきた白人警官殺害事件ででっち上げ逮 捕され、82年死刑を宣告される。 一貫して無罪を主張。一審裁判には、検察 による証拠の捏造など多大な疑惑がある。95年から再審請求中。現在、連邦巡 回裁判所(中間上訴裁判所)で再審を請求中。 米国におけるもっともよく知ら れた死刑冤罪事件であり、支援・救援運動は、国際的な広がりをもっている。 2003年10月、パリ市はムミアを名誉市民とした。パリ市が名誉市民の称号 を授与したのは、1971年、パブロ・ピカソ以来である。
だれが払っているだのいないだの、それがかりが問題になっている 国会議員の年金未払い。 こういったことを言われると正しい国民の皆様には怒られるかもしれないが、 大体、国会議員の人たちなんて、年金なんてもらわなくてもいいわけでしょう。 だから払ってなかっただけのことじゃないの。 しかも、まだ議員年金制度があるんだし。 雇用年金とかそういうのを払っている人が、国民年金は払ってないのと 同じような感じでしょ。
何でもかんでも、目先のことばっかりに注目し、 根本的な問題から目をそらそうとする動きに、 これほど乗ってくれるマスコミや国民は、 そうそういないと思う。 年金を払っていない人が多いのは確かに年金制度を揺るがす問題だけれども、 そういう人は、自分が年金をもらう年齢になったらもちろん年金をもらえないという ペナルティー(?)が待っているわけだ。 今は、年金を払っていない人がとにかく悪者になっている。 でも、どうしてそんなにお金が足りなくなったのか。 払う人が少なくなったから? 原因は、そんなに単純じゃない。
一番の問題は、年金を無駄な公共事業につぎ込んで 赤字にしてしまった国の経営でしょう。 でも、どうしてそれは糾弾されないのだろうか? もう少しマシな運営をしていたら、年金が赤字になるなんて、 そんなことはなかったはずで、 赤字にならなければ、こんなにヒステリックに騒ぐ必要もなかったはずだ。 くだらないことに使ってしまった年金の貯蓄を、 せめて黒字に戻してから、 えらそうなことは言ってほしい>政府
日本では高校出たての18歳が、イラクに行って拘束され、 てんやわんやの大騒ぎになったが、 アメリカでは、美術の宿題にブッシュ批判の絵を描いた 15歳の少年が、シークレットサービスに尋問を受ける騒ぎがあったそうだ。
問題の絵は、米ワシントン州プロサーの男子高校生(15)が描いた、 銃を持ったアラブ風の男が、ブッシュ大統領の頭が先端についた棒を手にしているというもの。 イラクでの戦争をやめるよう求める説明書きがついていたという。 これに驚いた(なんに驚いたかしりたいが)教師→上司→教育長→警察に連絡 警察からシークレットサービスにファクスで絵が送られ、 23日の事情聴取となった。 もちろん、男子高校生は罪には問われなかったが、 学校内での処罰はあったという。 それを受けて高校生の友人の弁、
「15歳の子が大統領への脅威になるなら、 私たちが生きているのは(未来の超監視社会を描いた英作家ジョージ・オーウェルの)『1984年』の世界だ」
アラブや中国、その他のたくさんの「非民主主義な国」には 確かに言論統制がある。 けれど、政権を批判することが許されないような状況になっている アメリカという国が、 中東に民主主義をもらたそうとしている? 考えると、馬鹿馬鹿しい話である。 そう考えれば、血気盛んな若造が、 熱意のままイラクに突っ走り、 帰国後堂々と記者会見できる日本という国は、 まだいくばくか、マシな部分もあるのかもしれない。 それも、「反日分子」などいう政治家がいる以上、 油断は出来ない状況であるが。
2004年04月30日(金) |
「人の心」を失うことはたやすい |
アブグレイブ拘置所内での、イラク人捕虜に対する、 米軍兵士による集団的セクシャルハラスメントの 様子を報じるニュースが、 欧米で広く流れているそうです。 日本では、一切報じられていません。
http://www.smh.com.au/articles/2004/04/29/1083224523783.html
上記サイトに載っている写真は、 全く大人しいものです。 私が見た写真は、あまりに生々しく、 なんでこんなことをさせられなくてはいけないのか、 拷問された姿や、死体を見るよりも、 むしろショックなものでした。 アメリカ人兵士は、ムスリムにとって同性愛が もっとも重い禁忌であることを知っているのでしょう。 だから、それを捕虜たちに強制し、 それをみて、笑っていました。
どちらの心が壊れているか。 正義とはなんなのか。 やはり、イラクは戦場なのでしょう。 人の心を失う場所。
2004年04月29日(木) |
思い通りになんか、ならない |
いたずら目的などで不審者が子供に話しかけたりする「声かけ」が、 昨年度中、警察に確認されているだけで2700件を超えていたそうだ。 実際に事件に巻き込まれて命を落としてしまった子のニュースも、 いくつかあった。
可愛いと思って声をかけたけど、騒がれたから殺した・・・。 そう言い訳する犯人がほぼ100%。 ある程度の年になった女性とは、付き合えないという。
馬鹿だなーと思う。 大人の女性は、確かに自分の思い通りにならない。 好き勝手させてくれないし、 むしろそんな自分よりも全然強い。 だから、小さい子が可愛いと思う。 なぜなら、自分よりも弱くて、好きに出来そうだから。
でもね、親だって、自分の子供が思い通りにならなくて、 イライラすることがたくさんあるんだ。 それが、どうして他人の思い通りになんてなることがあるだろうか。 子供にだって自我があり、危険を察しする能力がある。 まだ、育ちきっていなくて、しらないことがたくさんあるからこそ、 本能的に、相手を判別できる能力も残っている (その証拠に、子供には子供好きな大人を見つけることができるでしょう?)。
自分自身の欲望をコントロール出来ないように、 他人のことなんてもっと、 コントロールできないのだ。 自分の思い通りにならないことが、この世にはたくさんあること。 子供の時から、それを教えていかなければならないのに、 その機会が、少なくなっている。 そして、自分勝手な大人が増えて行く。
2004年04月27日(火) |
本当に、とどくのか??? |
北朝鮮の列車爆破事故で怪我をした子供たち。 粗末なベットに寝かされ、 大雑把な手術、ほとんどの子供が失明するという。 韓国も中国も、すぐに物資と人手を準備した。 でも、韓国から事故現場まで、列車で行けば1日、 でも、船で来いと言う。 船だと1ヶ月????
救援物資が届かないのは、有名な話。 でも、この国ほど、届くのか不安に思う国は、 正直いってほかにはあまりない。 アフガンの方がまだ全然届きそうだ。 割と寄付好きな我が母がため息混じりに言った。 「見ていると、本当にかわいそうで、何とかしてあげたいけど・・・。 全然信用できないから、寄付もできないよ・・・。」
こう言う時、本当に、人の命なんて、 同じ重さのわけがない、と思う。
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