ぶつぶつ日記
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2004年03月29日(月) 勝ち組負け組み

という言葉が、巷では流行っているそうだ。
未婚か既婚か、子の有無、年収、そのたもろもろ・・・。
簡単に言ってしまえば、所有している方が勝ち組で、
そうじゃないと負け組みらしい。
この本を書いた酒井さんと言う女性は私と同じ年、
そして彼女自身も負け組み。
社会的な地位や状態で言ったら、彼女なんかは勝ち組だと思うけど、
結婚していないと言うことが、結構敗北の大きな要因らしい。
私はと言えば、完全なる負け組み、しかも遠吠え系というらしい(笑)。
なるほど、よく言ったものだ。
確かによく吼えている(笑)。

私自身は結婚する予定はないし、その気もないけれど、
できることならした方がいいと思う項目に、
結婚、出産、育児というのは入っている。
縁があったら、やっぱりやってみた方がいいだろうなと、
思うは思うのであるが、
人には色々な状況があり、したくてもできない人もいるし、
気がついたら時期を逃していたということだってあるだろう。

そして、所有の有無で人の幸せが計れるのであれば、
人生こんなに悩むこともないんじゃないかと思う。
そういうものでは割り切れないからこそ、
人は悩み、壊れ、そして、救われるのではないかと。
はたから見たらすごく大変そうで不幸な境遇にあるのに
とても幸せそうな人もいる。
どうしてそんなに恵まれているのに、そんなに不満そうなの?
という人もいる。
所有で満たされない何かがあるのなら、
負け組みでもいい、前者のような人生を生きたい。




2004年03月26日(金) 住みづらい世の中

ル・モンド紙のメルマガを読んでいたら、
「オランダ国会は2月17日、滞在許可書を持たない外国人2万6000人をチェチェン、ア
フガニスタン、ソマリアといった国々に追放するとの法案を賛成多数で可決した。」
という記事が目にとまった。
帰すにことかいて、チェチェン、アフガニスタン、ソマリア??????
・・・・・・。
オランダでもこれなのか。
深くため息。

不法滞在の問題はどこの国でも頭の痛い問題だと思う。
不法滞在している人の中にもたくさんのまじめで勤勉な人がいるだろう。
しかし、滞在資格がないということは、
普通の人よりも簡単に、悪いほうに落ちて行く確率も確かに高い。
そして、そういう部分が国の犯罪率の上昇にも大きく影響を与える。
また、世界全体的に景気があまりよろしくない現在、
なんで、自国民じゃない不法滞在者に、金を使わなければならないんだ!
というような声も、徐々にではあるが、広がっているようだ。
世界的総右翼化とでも言いましょうか・・・。
自分達と違うものは排除する方向?
めんどくさいことは、できるだけしたくないとか???

でも、今、チェチェンやアフガニスタン、ソマリアに、
人を帰すことはどうなのよ?と私は思う。
帰って彼らは満足に生活できるの?
どう考えたって無理でしょう(チェチェンはちょっとわからないけど)。

世界は、ますます住みづらくなっている。
自分を守ってくれるものなんて、何もない。


2004年03月25日(木) 一言言いたい!!!!

イスラエル外相の発言:
ヤシン師殺害で、世界は確実に平和になった
・・・・・。
悪いけど、イスラエルの平和=世界の平和じゃないよ。
イスラエルの敵=世界の敵、でもないしね。
アメリカの政治は確実にユダヤロビーが動かしているけどさ。
だからこそ、世界はこんなに不安定なんじゃん。
自分たちの都合=イスラエルの都合、しか考えてないからさ。
ハマスは今回のヤシン師殺害の報復に関して、
アメリカの関係施設を攻撃するつもりはない、
と明言しているし。
ホロコーストの被害者だったからといって、
別の民族を迫害していいって、
そんなルールも世界にはないはずだしね。


2004年03月24日(水) 藁をもすがる気持ち

イスラエル国内では、ヤシン師の暗殺に関して、
容認派が6割という。
パレスチナ問題では、こういう場合、すぐにパレスチナ側への
自制が求められるが、
車椅子の人物(ヤシン師はその人生の大半を車椅子で過ごした。半身不随だったのだ)を
軍を動員して狙い撃ちする(しかも銃等ではなく、アパッチヘリで)のが許されて、
そしてどうしてそんな武器を持たないパレスチナ人が自制しなくてはならないのか。
普通に考えると解せないが、
こういうことを書くと世論では「テロ容認派」ということにされるらしい。

6割。
その6割の人たちだって、このことによる報復で自分の家族や友だちが殺されたら、
悲しいだろうし、怒り狂うだろう。
でも、その原因は、全てパレスチナにあるのだろうか?
妥協が必要なのはわかっている。
しかし、妥協するのは弱いものばかりなんだろうか?
強い立場にいるものは、なんら妥協をしなくても良いと?
教室でいじめられている子供に、ただ我慢しなさいなんて、
今の世論では言わないでしょう?
そういうことの拡大版なんだと思う。
まず、妥協するべきは、イスラエルなのだ。

4割。
その人たちがどういう立場にあるのかわからない。
でも、その4割の人々に、藁をもすがるような気持ちで期待する。
世論を変えていくのは、いつもマジョリティーの人たちじゃない。
最初は少数の、マジョリティーから見ればばかげた意見。
でも、そのマイノリティーの意見こそが、
今までずっと、世界を変えてきた。
兵役拒否をする若者や予備役の人たち。
パレスチナと共存したいと思う夢見がちな人たち。
そして、イスラエルとなんとか共存しなければならないと思っている、
テロは状況を悪くするだけと考えている
ほんのわずかなパレスチナ人達。
彼らをサポートしよう。
彼らしか、この現状を変えられる人たちはいないのだ。


2004年03月22日(月) 火と水

昨日、珍しくニュースでイラクの劣化ウランの特集をしていた。
イラクで死んだ20歳の米兵の死因は「保留」、
つまり死因を明確にはしたくない、ということか。
病院で横たわる子供達の姿は、私達の想像をはるかに超えている。
やせ衰えた姿は想像できる。
けれども、なんだかよくわからない腫瘍に全身を覆われ、
その女の子には1年前の面影どころか、「人」としての面影もほとんどなかった。
人間は、ここまで変えられてしまうのか、
「何か」によって・・・。

日本にも劣化ウランがある。
それは核の廃棄物としてのもの。
地下深く厳重に管理されているそれには、
取材クルーも数メートル先までしか近づくことが出来なかった。
「念のため、これ以上は近づかないでください。」
でも、日本政府は劣化ウラン弾について、
「アメリカから安全と聞いている。」と言っていなかったか。
その言葉と現実のギャップ。

イスラエル軍はハマスの指導者ヤシン師を暗殺。
報復活動が激しくなることは必死であろう。

風の谷のナウシカで、長老が言っていた言葉を思いだす。
火は一日で森を燃やし尽くす。
水と空気は100年かけて森を育てる。
失うことはたやすく、取り戻すことは難しい。
破壊することは、あまりにも容易だが、
その代償は、現在の私達には計り知れない。


2004年03月21日(日) スローライフはスローワーク

カイロ、シリアで暮らしていたことのある友達が、
だんなの転勤でデンマークに行った。
送られてくるメールを読むたびに、
「恐るべし、デンマーク(というか北欧)」と言う言葉が頭に浮かぶ。
何せ、今日送られてきたメールには、
「シリア人のほうがよっぽど働くよ。」という、
意外(でもなかったりするけど、実は)なことまで書かれていた!

北欧と言えば、現在結構注目度の高い国々。

必要なもの意外は買わない。
自転車を乗りこなすエコライフ。
自分達の身の回りのことは自分達で・・・。

こう聞くと確かに素敵な生活、
自分達のスタンスを大事にしているようなイメージがするが・・・。
実は、

・バスの初乗りが380円近くする。
・全て物がとにかく高い(卵だって一ダース400円以上)。
・なんでもかんでも税金がかかる(医療費はそうでもないみたいだけど)。

だから、自転車でどこまでも行くし、
自分達で作れるものは自分達で作らないと、
いくらお金がかかるかわからないということの、
裏返しだったしするわけだ。

幸い、友達とだんなの出会いの場はシリアだったので、
マーレーシュとインシャアッラーを合言葉に(なぜだ、北欧なのに・・・)、
乗り切って行くだろう。
住めば都、きっと楽しいこともたくさんあると思うが、
現在は、スローワークな状況に、
毎日インシャアッラーを連発している日々(苦笑)。
海外赴任ってのも、本当に大変です。


2004年03月18日(木) ヘジャーブにあこがれる心ーヘジャーブ考3−

テロ騒ぎですっかり間があいてしまいました・・・。

私の知っているボーンムスリマの中にも、
ヘジャーブをしている人、していない人、色々います。
派手な仕事をしていても、ヘジャーブをしている人。
主婦でもしていない人、若いけどしている人。
人それぞれ。
かぶっていない人が、かぶっている人よりも宗教心が篤いか。
実は、これも一概には言えないと思います。

何人か話をしていて思ったのが、
形から入るか、そうじゃなくて精神的な部分を強くしたいか。
どちらに重きをおくかで、
ヘジャーブをするかしないかを、決めている人も多い気がしました。
例えば、私の知っている日エジハーフの女性、
日本人であるお母さんは、ヘジャーブのヘの字でもありません。
スパッツはいて表歩いてるくらい。
でも、娘さんはまだ20代前半なのに、ヘジャーブ姿でした。
どうして?と聞いてみると・・・。
数年前、エジプトでは大きな地震があり(それでも震度5くらいでしたが)、
何十人という人が亡くなりました。
それを見て、怖くなったと。
今死んだら、天国にいけるかな?
行けないかも・・・。
というわけで、ヘジャーブをしてみた。

それから、日本でもコンサバ女性の方が男性には受けがいい・・・
みたいな感覚ありますよね。
男性に受ける髪形!とか、よくファッション誌にも載っていますし、
ミニスカートいけいけは遊ぶには良いけど、
結婚するにはやっぱりちょっとね・・・・みたいな(笑)。
それと同じように、ヘジャーブ=コンサバ=女性っぽい=よき伴侶
みたいなイメージもあるようです。

こちらは割りとインテリ層の女性に多いみたいですけれど、
「ヘジャーブ=人間性の完成」みたいに捉えている人。
トルコ=パキスタンのハーフで、アメリカ生まれアメリカ育ちの女性は、
一見するとわからなかったのですが、
実はものすごく敬虔なムスリマで・・・。
そういわれてみれば、スカートはいつもフルレングス、
ただ、お洒落な印象だったので、ムスリマコードにしたがっていると、
気がつかなかったんですよね。
彼女いわく、
「ヘジャーブをするには、まだ私の内面が出来上がっていないと思うの。
母のような立派なムスリマになったと思ったら、ヘジャーブをしたいわ。」
彼女の中では、自分自身がヘジャーブにそぐわない・・・と
受け止めているようでした。
同じようなことを、エジプト人のキャリアウーマンからも
聞いたことがあります。

髪を見せないことが社会一般的になっていたり、
法律でヘジャーブ着用が決められている国々と
イスラム国でもヘジャーブをかぶってもかぶらなくても良しと
一般的にされている国(エジプトなど)、
そして欧米に暮らすムスリマでは、
それぞれ、また、ヘジャーブに対する感覚は違うと思います。
実際、クルアーンでもヘジャーブという風に明言されているわけではないので、
それぞれ、結構色んな解釈ができるのです。
だから、かぶる人もいればかぶらない人もいる。
容認する人もいれば否定する人もいる。
本来、なんらする必要がない(と思われる)
欧米に住んでいるムスリマたちはどうしてヘジャーブにこだわるのか。
その辺も考えてみる必要がありそうです。


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