ぶつぶつ日記
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昨日、新聞を見ていたら、 オーストラリアの記事が出ていた。 オーストラリアという国は、留学希望者にたいしてランク付けを行っており、 かんたんにビザがおりる国と、なかなかビザがおりない国が、 明確にされているそうだ。 もちろん、日本はかんたんにビザがおりる国で、 お隣の中国は半数以上が却下されてしまうという。
しかし、だからこそ、なのだろうが、 難関を通ってオーストラリアにやってくる中国人学生は、 ほとんど授業を休むことなく、 まじめで勤勉、成績も良いという。 ここを読んで、私はう〜〜〜んとうなってしまった。 うらやましい! 日本とは大違い。
もちろん、日本に来る中国人学生の全てが、 怠惰で休んでばかりというわけじゃない。 出席日数は厳しく管理されているので、 それなりに出てきていると思うが、 全般的に見て、「まじめで勤勉、優秀」という、 総くくりの評価にはならないだろう。
日本に来る中国人と、オーストラリアに行く中国人と、 一体何が違うんだろう。 もちろん、物価の違いもあると思うのだが オーストラリアの方がまだ少しは安い?)、 勉強が終わった後の、自分たちの将来設計の差が、 人材の差のようにも思える。
もともと移民国家であるオーストラリアは、 一見排他的差別的に見える留学生枠を明記しながらも、 一度その審査にパスし、ある程度の成果を上げられた者に関しては、 その国籍を問わず、永住権を取得する方法もまた、 明確化されている。 中国人学生たちのほとんどの希望がこの永住権であり、 そして、そのために、何が何でも優秀な成績を上げ、 大学を卒業し、仕事を得る!という目標がはっきりしているのだ。
しかし日本は、今でもそしてこれからも? あくまでも外国人に対して閉鎖的であり、 移民国家にはなり得そうもない。 日本に来て、日本語を勉強してどうするのか、 漠然とした野心みたいなものはあるが、 それが実現するかどうかは、 あまりにも雲の彼方、かすんでも見えない。 そのため、単純に流されてしまい、 お金を貯めることだけを目的としたりする学生も 増えてしまうのかもしれない。
入国を規制することもある程度は必要だろう。 でも、日本を学びたい!と思う学生たちに、 日本は何を教え、与えられるのか。 そんなことを考えている役人は、一体どれだけいるだろう。
あけましておめでとうございます。 すっかりご無沙汰してしまいました(汗)。 旅行に出る数日前に、いきなりPCのモニターが故障、 その上、その日の午後から数年ぶりのまさに鬼の霍乱、 自分自身が発熱と胃痛。 旅行当日まで参加するはずだった仕事関係のセミナーにも出られず、 くたばったまま、大量の薬と共に出発。 でも、現金なことにあちらでは絶好調(^^;)。 そのうえ、帰りのパリからの便は、 航空会社都合で、エコノミーからビジネスクラスに変更になり、 楽々で帰国いたしました。
さて、今年の目標、年頭所感。 去年の目標、達成できたことの方が少なかったかなあ(^^;)。 大学も、卒論は書けたけど単位はまだだし・・・。 うーむむ。
2004年の目標 *(引き続き)大学卒業! これしかないでしょ。 そしてその上、大宣言!次は大学院進学だあ! どこまでできるかわかりませんが(金銭的にも)、やってみます。
*地道な創作活動と発表の場を持つ 素敵なものをたくさん作りたいです。 そして、実際に見てもらえたら良いなと思います。
*語学のテストを受ける これは英語かな。 あと、アラビア語にも戻りたいよ!!!!!!
*貯金を2倍にする たーぶーん、これは無理(^^;)。 でも、できるだけ近づけるように。
*マドリッドに行かない これは理由は秘密ってことで(爆)。
帰国途中、デジカメをなくしたことに気がついたんですよね。 あっちゃーっと思ったら、 最後に泊まったホテルにあったそうです。 何となく、辻褄の合う、幸先も悪くない年の始まりかな。 中くらいに幸せ、そんな感じでいきたいと思う今年です。
野党について、よく言われることだが、 「文句ばっかり言って、何もしない。」 一見すると、正しい言い分のように思う。 私自身、そう思うときも多々あるし。 しかし、こういうことを言う時、 1つのことがすっぽり抜け落ちていることに、 言っている本人たちは気がついているだろうか?
野党は、文句を言うことくらいしか、出来ないのだ、この国じゃ(世界的に見てもそうか)。
自民党は一応決めてやっている、っていうけど、 そりゃあんた、当然でしょ。 与党なんだから。 与党が何も決めなかったら、それこそどうにもならないじゃないの。 そして、野党が提案したことを、 与党である自民党が受け入れて、採用してくれれば、 野党だって建設的な意見をもっと出すだろう。 そういう実績があれば。 でも、そういうことって、あるんですかね? あんまり考えられないし、聞いたことない。 だとしたら、「建設的な」意見を出す前に、 まず反対。 何でも反対。 とりあえず反対。 そういう戦法くらいしか、ないわな、実際。
文句言いで結構、 野党が文句も言えない国になったら、 それこそ暗黒なのだ。 そういうのを、独裁って言うんでしょう。 ばんばん、文句言ってください、野党の皆さん。 でも、文句の後に来る現実的な代案も、 もちろん、考えてるんですよね?
この日記も結構膨大な数になってきているので、 バックアップをとっていたのだが、 内容をチェックすると、 結構繰り返し同じようなことが書いてあるなと思う。 仕事の愚痴だったり、人生についてだったり、 それはしょうがないことのような気がするが、 それ以外のこと、 自分には直接関係のない、国際政治的なこと、 それもまた、繰り返し同じ気持ちが書かれていた。 偶然にも、911の前日にはじめたこの日記。 911からの時代の流れを目にしながら、 あと何回、繰り返し繰り返し、 同じことを私は言っていくのだろう。 何も変わらない、むしろ悪くなって行くばかりに見える、 この時代の中で。
すき焼きをつつきながら(のんきだなー)、 父親とまたしても意見の相違を見たのだが、 この人も、「にほんのため」自衛隊派遣やむなし派だったらしい。 でも、何で日本のため。 それは石油が必要だから。 わけのわからない国益とか言わないだけ、潔いかもしれない。
そういうことを考えても、 今回の派遣が国の将来のためになるとは、 わたしゃ思わないが (なぜならアメリカが世界で唯一石油を産出している国ってことじゃないから)、 国益とか国際貢献とか、綺麗事を言っていないで、 「石油が必要なんだ」とか、 「アメリカなしじゃあ日本はだめなんだ。」とか、 国際的にはっきり言ってしまえば良いのに。 かっこいいこと、わかったようなことを言ったって、 この国は結局、世界の中ではしょせんいわゆる『二流国』から 脱していないってことでしょう。 アメリカやイギリスに並んでいると思っている人も多いし、 アメリカは日本を特別に思っていてくれる、 と思う人も多いけれど、 そんなのを思っているのは、自分たちだけだ。 自分たちが、少し下に見ているであろういろいろな国と、 日本は何ら変わりはない。 むしろ、いっちょ前の顔をしている分だけ、 始末におえないチンピラみたいだ。 アニキがいないと、なーんにもできない。
どうして、もっとお気楽になれないのかな、と思う。 コイズミの熱弁に、諸手をあげて感動したり、 イラクの人はきっと、日本が自衛隊を派遣する理由を理解してくれると 単純に期待したり。 アメリカは、利権のためじゃなくて、世界のことを考えているって、 まるでヒーローを見るように思ったり。 悪いのは全てイスラム教徒で、世界の問題は全て、 宗教がその原因なんだ、と言い切ったり。
どれもこれも、私には出来ないことばかり。 裏の裏の裏を、どうしてもみてしまう。 どうしても、それが気になる。 世界の政治家なんて、自分たちの利権のことしか考えていないし、 イラクの人たちが日本の立場を理解することなんて、 多分ほとんどないだろうと思う。 宗教のオブラートを着せられているけれど、 世界の紛争の問題はほとんどが大国や指導層の利権争いが原因で、 アメリカはあらゆる利権を得るために、 深く広く暗躍しているとか。
本当は、そんなことを考えたくない。 もっとのんきに、自分の生活のことだけ考えていたい。 だって、私がいくら考えたって考えたって考えたって、 何1つ、世界は変わらないんだから。 耳をふさぎ、まるで水の中で水面上の音を聞くように、 遠くで誰かが何かを言っている、 でも、自分には関係ないし、ってそういう風に思いたい。 自分には関係ないし、自分は平和で安全だし、 ってそういう風に満足して何も心配しないで生きてみたい。
でも、だめなんだ。 どうしても、そんな風になれない。 なろうとしても、なれない。 ずっとずっと、考え続けるだろう。 家族や周りの人の反応に傷つき、 それでも考え続けるだろう。 世界が変わることがなくても、 やっぱり考え続けるだろう。 それは、私や私の家族や友達を、 少しでも災いから遠ざけるために。 誰かが理想を唱え続けなければ、 世界は、むごい現実にあっけなく負けてしまう。 それをただ見ているだけなのは、いやなのだ。
どちらが、より重いだろうと思う。 殺すことと、殺されること。 自衛隊がイラクに行って、自衛官が犠牲になることよりも、 自衛隊が行ったことにより、イラクの人が死ぬことの方が、 何倍も何倍も、重大な問題なんじゃないかと。 殺されることよりも、殺すことの方が救われないんじゃないかと。
毎日、死んでいるイラク人(そしてアフガン人)の全てが、 テロリストですか? 9人の子供たちもテロリストだったのでしょうか。 テロリストは、簡単には死なないのです。 簡単に死んでしまうのは、いつもいつも、 武器を持たないような一般の人たち。
何かがあった時、戦地に行った息子や夫や兄弟たちは、 抱え切れるんだろうか、その記憶を。 壊れることはないのだろうか、その心は。 そして、送り出した私たちは、 彼の苦悩を受け止められるんだろうか。
今、イラクに自衛隊が行くということは、 そういうこと。 全ての罪、全ての憎悪、全ての死を、 抱えるのは、実際に行く自衛隊員だけではなく、 日本という国、日本人という私たち一人一人。 私には、抱えきれない。
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