ぶつぶつ日記
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2003年09月24日(水) 日本人の、いいところ

カルロス・ゴーン氏のインタビュー集を読み終わった。
とても仲のいい人に、
ルノー・日産のサプライヤーの会社で働いていて、
毎日とてつもなく忙しい日々を送っている人がいて、
サプライヤーの苦労を聞いていたりする。
その人がこの本を読んだらどうだろうなあ、
と苦笑しながら読んだ部分も多々あったが、
それでも、やっぱり、大したものである。

深い洞察力。
絶え間ない、チャレンジ精神。
なにものにも揺るがない決断力。

彼が日産とのかかわりの中で捉えた日本、
そして日本人像というのは、
決して悲観すべきものではない。
そして彼が現在の日本の問題点をして挙げていることは、
私たちがうっすらと日々感じていることだ。
責任の擦り付け合い。
目的や目標といったビジョンのなさ。
だからこそ、何を目指し、どこに進んで言いかわからない
所在なさ・・・。

日本の、日本の潜在能力はなくなってしまったわけではない。
それに、私たちが気づかなくなっているだけだ。
責任を取りたくないから、
「日本はだめになった・・・。」と言って逃げているとも言える。

昔はやった「ディスカバー・ジャパン」と言う言葉は、
今こそ必要なのかもしれない。
日本人のいいところを、探そう。


2003年09月22日(月) やっぱり、優しくない国かも、日本。

日本語教師をやっていると、
今まで知らなかった相手のお国事情を知ることができたりして、
野次馬根性いっぱいの私としては、大変おもしろかったりする。
先週は、高齢者問題を扱ったのだけれど、
その時に、韓国の女性から、
韓国では、いわゆる財閥系と言われる企業は、
自分の会社の社員の子供の学費を全額出してくれるとか、
インドでは、企業が作った学校があるとか、
そんなことを聞いた。
考えてみると、日本の企業には、そういう福利厚生があまりない。
もしかしたら、学費くらい貸してくれる企業はあるかもしれないが、
負担してくれる企業なんて、ないだろう。

正直言って、韓国の企業が社員の子供の学費を負担している時と聞いて、
「あの韓国で?????」っと、私は思ってしまった。
日本よりも、全然景気は悪いんですよ。
財閥系だって、台所は苦しいだろう。
でも、その韓国の女性が学生の時は、
学校の上位半分以上に入っていなくてはもらえなかった学費が、
今では、全員になっていると言うことだ。
そういう補助があるから、みんな財閥系に入りたいんです・・・。
深く納得。
韓国も、日本と同じような問題を、
そういえば抱えているんだよな。
若年層の減少・・・。

日本の高齢化の問題は、
出生率の低下と深く結びついている。
国も産めよ増やせとやんやと言うが、
どうして、結婚しているカップルですら、
子供を生むことを躊躇してしまうのか、
その根本がわかっていないような気がしてならない。
もちろん、自由がなくなるから、、、といって
子供を作らない人や結婚しない人もいる。
けれども、
「本当はもう一人くらいほしいけどね。」
と言いつつ、一人っ子で我慢している人もとても多いのだ。

北欧は、婚外子の大変多い国であるが、
とある学者が言うのには、
女性は産める条件があれば、
結婚していようがいまいが、絶対に子供を産む。
産めという前に、産んだ後に育てられる環境を整えること。
それが、出生率に唯一歯止めをかけられる方法なのだ。

日本は現在、経済があまりよくない。
出産で仕事を中断されると困ると言う企業の、
出産ハラスメンも増えていると言う。
産休も、ろくに取れない会社すらある。
産んで欲しいなら、法的にそれくらい整えて、
守らない企業を罰することくらいして欲しいものである。


2003年09月17日(水) 色々とやってみる

先学期の大学の単位認定試験の結果が来ました。
案の定〜(^^;)、なのだけれど、
それよりもやっばい問題が。
やっぱり計算間違えをしていた、単位〜。
来学期(今学期か)単位を落とさなければ、
総単位数としては問題ない。
が!
内訳に問題がある〜。
た、足りない・・・。
ってことは、来春には卒業できないーーーーー。
がっくし・・・・。
やっぱり去年の今頃、単位申請をし忘れたのが
痛かった・・・・。
とほほ〜ん(泣)。

それでも、ちょっとあきらめきれず色々調べてみた
(今流行の給料泥棒)。
んで、面接授業の追加募集を発見した。
これも大変だけど・・・・。
これで何単位か取る方向でがんばってみよう。
簡単にはあきらめないで、
色々やってみます。
だめでも、少なくとも来年の秋には卒業できるでしょう
(インシャアッラー)。
はー。


2003年09月16日(火) ビジョンを持つ

最近、カルロス・ゴーン氏のインタビュー集を読んでいる。
レバノン系のブラジル人でブラジルで教育を受けたのかと思ったら、
ほんの幼児の頃にレバノンに戻り、高校までレバノン。
フランスとの関係の強い国なので、
バカロレア合格後、高等教育をフランスで受けたということで、
ポルトガル語よりもアラビア語の方が話せるらしい
(といったって、ポルトガル語だってできるんだがね)。
アラブオリジンと聞くと、
なぜか妙に親近感を持ってしまう(笑)。
レバノンには行ったことがないのだが。

日産や日本に対して、厳しい言葉がならんでいるのか・・・
と思ったら、あにはからんや。
ほめられてるぞ、日本人・・・・。
もちろん、日産や日本の経済の低迷の原因に関しては、
遠慮しない。
けれど、それは日本人に力がないということではない。
ビジョンを明確にすること。
それは、目標の結果を明確にし、
それに向かって進んで行くということだ。
日産にも、そして大多数の日本の企業にも、
こういったビジョンがない。
ないまま、なんとなーく進んで行く。
なんとなーく進んでいるから、結果も出ないことがほとんど。
そうして気がつけば、業績は悪化。
でもまだビジョンがないので、
それをどうしたら良いのかわからない・・・。

一般社員に、そこまで考えろというのは無理なのだ。
上に立つものがビジョンを持つ。
そしてそれをどう現実化していくのか、
その過程には社員の意見と行動力が必要になる。
ビジョンを与えられれば、社員は動く。
本来持っていた能力を生かしきって。

これは、大企業だけにいえることじゃないな、と思った。
自分自身について。
ビジョンを持つ。
どうなりたいのか、どうしたいのか。
そのためには何をすれば良いのか。
大それたビジョンを持つ必要はないけれど、
でも、日々をただ過ごすだけじゃもったいない。
10年後、20年後、
途中の経過はまだわからない。
でも、1つだけはビジョンがある。
さて、それを現実化するためには、
何をして行けばいいのだろうか。
過程を考えよう。


2003年09月15日(月) 健康狂想曲

テレビをあまりみないのでわからないが、
最近やたらと健康・美容関連の番組が多く、
人気があるようだ。
ローズヒップだ、アボカドだ、
なんだーかんだー・・・。
今日、家で炊かれていたご飯の中には、
何かが入っていた。
小さくってつぶつぶしている、
毛虫の卵状のもの。
一瞬、虫が湧いたのか????
と確認してみると、
アンデスの先住民族が食べていただか、
飲んでいただか、
とにかくそんなものらしい。
そして何に聞くのかは聞くのを忘れた。

それで・・・、
何気なく気持ち悪いーなーと言ったところ、
母親の怒りを買った(^^;)。
「そんなことを言ったら、何にも(なんて言ってかも忘れた)!!」
はいはい、パラサイターな娘は押し黙るのみ。
私の金じゃないし、食欲が減退するのは
ダイエッターにも良いことだわな。
でも、おとーさん、おかーさん、
健康診断も毎年しっかりやって、
悪いところなんてどこもないじゃーあーりませんか。。。

もちろん、健康で暮らしたいのは誰もが望むこと。
でも、次々とテレビで放送される、
新手の健康食品たち。
その全てを取り入れていたら、余計に具合が悪くなりそう。
それに、そういうものってのは、
長く続けなくちゃ意味がないでしょう。
さて、この謎のつぶつぶは、
一体いつまで続くのかな。

日本も、アメリカ並みの健康きちがい。
狂想曲は、今日も大音量で流れている。


2003年09月12日(金) turn

月日ばかりが巡って、911からすでに2年。
あのあと、
アルカーイダとオサーマ・ビンラー・ディンが望んだように、
世界は変わった。
はっきりと、悪い方に。
実際、大した奴だ、オサーマ・ビン・ラーディン、と
テレビを見ながら父が言った。
確かに、世界を変えてしまったんだから、と。

あの一瞬に、世界は急激に回転した。
より、強硬で頑なな方向に。
正義か悪か、敵か味方か、
単純で、でも危険な方向に。

あなたは、誰の味方ですか。
その問いに、答えられる人がどれだけいるだろうか?
あなたの敵は、誰ですか。
敵は時として味方になり、味方かと思っていたものが、
ある日豹変する。

何が物事を正しい方向に向かわせるのか。
市民の力は、その原動力になれないのか。
無気力さと、やりきれなさばかりが募る。
この地球はすでに、
「私たちの」地球ではなくなっているような、
そんな感覚すらする。

turnを!
正しい方向へ。
turnを!
それは、目に見える武力的な戦いよりも、
難しく困難で、果てしのない戦いなのかもしれない。


2003年09月05日(金) 今を生きる

テレビはあまり見ない方なのだが、
救急病院ものとか、警察ものとかは、
結構じーっと見てしまう。
今日も、大病院のドキュメンタリーをやっていたので、
思わずやることがあるのにみてしまった(^^;)。

心臓の手術をする、生まれたばかりの赤ちゃん。
生まれた時から呼吸器をしたままで2歳になり、
心臓手術を何度も繰り返す男の子。
生体間移植で夫と弟から肺を移植する女性には、
8歳になる男の子がいた。
700グラムもない赤ちゃんは、それだけでもたいへんなのに、
やはり心臓の手術を受け、生きる力を勝ち取っていく。
その中でも、胸を打たれたのは、
骨肉種になり片足を切断し、肺も何分の1かとり、
それでも明るく振舞う中学生の男の子。
母も子も、力強く明るく振舞っているけれど、
薬の副作用や母親の病気や、
経済的苦労や・・・。
退院する日、泣きながら「ありがとう・・」という男の子が、
入院中見せていた笑顔の影で、
どれだけの心の葛藤を抱えていたかと思うと、
見知らぬこの少年の退院が、友人のことのようにうれしかった。

色々、つまらないことで日々の不満をためているけれど、
今を生きていること、
それだけでも贅沢と思える人がたくさんいる。
無駄にしないこと。
17歳でガンで死んでいったいとこと、
20歳で白血病でこの世を去った同級生のことを、
思い出しながら、そう思う。
悩みや不安があっても、それは命にかかわることじゃない。
なんと、贅沢な不安や悩みであるのだろう。
今を生きていると言うことだけでも、
恵まれているのだと言うことを、
忘れないように。


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