ぶつぶつ日記
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同僚は悪い人じゃない、むしろいい人。 けれど仕事に対するスタンスというかなんというか、 そういうものが今ひとつ違うので、 ぶつぶつ言ってしまう私である。 しかし、その勉強熱心さには頭が下がる。 マイペースでこつこつと。 私みたいに暇な時間に遊んでいない(^^;)。 とりあえず、こういうところはえらいなーと思うのであった。
相手の悪いところばっかりを見ずに、 良いところも時折見てみよう。 自己反省も忘れずに。
2003年09月03日(水) |
神様はどこにいるか? |
小技の利いたスペインの映画「ウエルカム・ヘブン!」を見た。 過疎化の進む天国はフランス語、 超人口過密の地獄は英語、 一人のボクサーの魂を奪い合いに、 天国の工作員(ビクトリア・アブリル)と、 地獄の工作員(ペネロペ・クルス)が マドリッドの町にやってくる。
その中でも印象的だったのは、 天国での作戦会議。 結局、誰も神に会ったことがない。 財政難で、天国はあと1年持つかどうか・・・。 がけっぷちの状態だけれど、 それもこれも、作戦本部が何とかしなくてはいけない。
ははははは、と笑いたくなった。 同じようなことを考えている人が、 ここにもいるんだなーと。 きっとこの監督も、神や天国や地獄や、 そういったものを頭から否定するほどではないんだろう。 でも、神は具体的に何をしてくれるのか? そういう疑問を日々持っているのではないかな。 祈ってもすがっても、 具体的に神様が何かをしてくれるわけではない。 何かを「起こす」のは、いつも人間なのだ。 人間が何かを起こさなくては、 何も変わらない、何もはじまらない。 イジワルな真理。
・・・そのきっかけくらいは、神様が与えてくれるのかも、 しれないけれど。
タバコは吸わないし、嫌いなのだが、 現在とあるタバコの社内広告が気に入っている。 バリエーションある白黒の写真の下の方に、 例えば、 9:00am Perfect landing とか、 4:00pm Perfect garden とか入っていて、 今は、サーフボードを後ろ手に持った水着の男性が5人並んでいて、 11:00am Perfect lineup と書いてある。 好みの男性がいるわけではないのだが、 なかなか観察していると面白いので、 ついついじーっとこの人たちの体を見てしまう(笑)。 モデルさんたちなのであろう、 鍛えられたバランスの良い体をしているのだけれど、 一人一人、筋肉のつき方が全く違うのだ。 それは、鍛え方の違いなのだろうけれど、 改めて、人は誰一人として、同じにはなりえない、 という至極簡単なことに気がつく。 たとえ、同じように鍛えたとしても、 もともとの個体が違うから、それもまた違う体になる。 同じ遺伝子を持っていたといっても、 やはりどこかが違ってくるのだろう。
体1つとってみてもそうなのだから、 じゃあ人生はどうだろう?と考えてみる。 どうして、他の人みたいになれなんだろう。 どうして、私ばっかりこんなんなんだろう。 ついついそう考えてしまいがちだけれど、 他の人の人生だって、同じように見えて同じじゃないんだ。 何が幸せか、何が不幸か。 何が恵まれているのか、いないのか。 それもこれも、1つにはくくれない、 様々なバリエーションがあると思いたい。 私は、私の人生を生きるしかないのだから。
昨日トルコから戻りました。 正直言って、イスタンブールはそんなに新鮮じゃなかったのですが、 見るものも一杯あって飽きないところでした。 ぷらっと行ったブルサは、緑もたくさん、史跡もあって、 その上湯船付きのハンマム(風呂)まであって、 とてもゆっくりできてよかったです。 今までみた色々なモスクの中で、 ここにあるウル・モスクが現在ナンバーワンお気に入り。
それにしても、さすが世界3大料理の国。 何を食べてもおいしかった。 旅行中は常に腹五分目くらいを心がけている私ですが、 おなかの丈夫な人には大変うれしい国なんじゃないかと思います。 食べ物1つとってみても、 トルコって言う国は思っていた以上に豊かなイメージ。 今まで、なぜにトルコがEUに加盟したいのか? そうして、EU側も、なぜに全面否定ではなく、 様々な条件を提示しているのか理解できませんでしたが、 短い旅行の中で、なんとなくその状態がわかるような気がしました。 この国は、どう考えても東欧などよりは絶対に豊かで、 経済的基盤もしっかりしている。 以前からヨーロッパの生産基地であることも影響しているのでしょう。
せめてなー、と思いました。 せめてエジプトもこれくらいになれば、 もう少しなーと。 砂漠に作られたお台場のようなドバイみたいになる必要はないけれど、 トルコくらいになれればなー。 思いはなぜか、エジプトに飛んでしまうのでした。 因果な私(^^;)。
スペインに行くときは、ほとんど現金を持っていかずに、 現地のシティバンクで使うだけのお金をおろしている。 トルコにもシティバンクはあるのだけれど、 何せなれない土地、ATMを簡単に見つけられるかどうかわからないので、 久しぶりにTCを作ったり、ドルに両替をした。 さて、こうなると、これらをどこにどう持って歩くか、 というのが結構大きな課題になる。 一箇所にしておいてはいけないのはわかるが、 そうそう現金を隠しておけるようなところが、 普通のかばんにあるはずない。 大した金額を持って行くわけじゃないが、 それでもなくしたり取られたしりたら痛いし、 第一気分が悪くなる。 というわけで、給料泥棒をしながら いらない紙で小袋をいくつかつくり、 あっちへこっちへ分散してみた。
出発は夜。 イスタンブールまでは24時間かかってしまいます。 ドバイでトランジットが長いのです(^^;)。 とりあえず、いってきます!
また、須賀さんの本を読んでいた。 須賀さんの辿った道を紹介するフォトエッセイ集も。 そして、その最後に載っていた年表を見て愕然とする。 須賀さんがペッピーノ氏と過ごしていた時間は、 本当に短かったことに。 であって7,8年あまり。 結婚生活に至っては6年だけ。 その人といると、全てがするするとほどけて行くような そんな相手と出会えたと思ったのに。 ペッピーノ氏の家族を覆っていた不吉な黒い影から、 結局二人は逃れられなかったのか。
でも、とやはり思う。 時間というのは相対的なものだろうか。 どんなに短くても、それ以上の長さを持って 過ごせる時間を持てることは、 全ての人に許されていることではない。 須賀さんがペッピーノ氏や、コルシカ書店の仲間たちと過ごした時間は、 誰にでも訪れるようなものではなかった。 特別な、苦しむことを厭わない人のみが享受できる時間・・・。 人生の生き方において、激しさと穏やかさは同居できない。 濃密な激しい時間を持ってしまう人は、 極当たり前に、穏やかに生きて行くことができず、 七転八倒しながら生きて行く。 そして穏やかさを選んだら、時には退屈とも思える日常を 大切に生きて行くしかない。
そのどちらもが、輝きにあふれる人生になりますように。 私も、濃密な時間を持ちたいと思う。 どちらかというと、七転八倒して生きて行く方を選んでいる自分に、 諦めとおろかさを感じながらも。
2003年08月16日(土) |
なんでも金儲け・・・ |
我が家は動物を飼うのが嫌いである。 テレビで自然ものを見るのは大好きな親だが、 実際家に動物がいるのは絶対にいや!と言い切っている。 最近では親子して自分たちのことを、 「結局、動物がさほど好きじゃないんだよ。」 と言い出す始末である。 でも、だからこそ、わかることもある。 動物に対する責任とか、周囲との関係とか。
そんな中で、最近のペットブームの陰で、 過剰な繁殖が行われ、たくさんも問題が起こっているという番組を見た。 近親交配や、遺伝子病のキャリアを無視した配合、 かなりの確立で障害が現れることをわかっていながらの、 希少価値を求めた交配、などなどなど・・・。
ブリーダーって言うのは、犬好きの人がなるものだと思っていた。 そのブリーダーは自分では犬好きが高じて・・・と言ってたけれど、 本当に好きだとはみていて思えなかった。 廃墟のようなめちゃくちゃな家の中。 そこで生まれてくる障害のある犬たちを、 あっけらかんと「生きられませんよー。」という神経。 そんな犬たちが死んでいくのをみて、 どうして心が痛まないで、同じことを繰り返せたんだろうか。
障害のある犬が生まれてくることがわかっていながら、 ブリーダーは飼い主に何も説明をしなかった。 その説明もなく行われた交配から生まれた 耳と目に障害を持つ犬を飼う飼い主は、 「そんな危険があるならそんなことさせなかった。 自分ももっと勉強しなくちゃだめだったんだと思う。」 と言っていた。 寝たきりに近い犬を介護する飼い主は、 「追い詰められて、布団をかぶせて殺してしまおうかと思うこともある。」 と正直な、重い気持ちを告白していた。 人は、何かが起こってからはじめてそのことに気がつく。 それは仕方がないこと。 だからこそ情報の公開が必要だと言う獣医師。
なんでも金儲けなんだな。 小さな命だって、命は命。 でも、そんなことを無視して、 金儲けをしているたくさんの人たちが、 今日もうごめいているのだ。
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