ぶつぶつ日記
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2003年07月23日(水) 人とのつながり

通信制の大学と言うのは、かなり孤独な作業で、
自己管理がきちんとできていないと、
続けることも難しい。
はいるのは簡単なのに卒業者が少ないのはそのためだ。
放送大学でも、ある程度暇とお金のあるリタイヤ組みや主婦層は、
がんがんに面接授業を取って顔見知りを作っているみたいだけれど、
実際に働きながら授業を取っている層というのは、
面接授業は取りたくても、必要最低限しか取れないのが実情。
平日の授業はそうそう取れないし
(その都度会社は休めない、何せ試験のためにも休みは取っておかないとね!)、
土日がつぶれるのもたまにはいいかもしれないが、
それが続くと疲れもたまってしまうだろう。
結果、何年在籍しても孤独な一人の戦い・・・みたくなってしまう。

その状態で卒論を書くことを考えたら、
かなり憂鬱になってしまっていた。
調べて書いて、一人で???
でも、幸いに私たちを見てくださる担当教官の先生は、
とても面倒見がよく、
実際に去年卒業した先輩も混じって、
毎月わいわいと、楽しく研究会など行っている。
日本語教育と言う特化した項目なので、
実際卒論を書く人たちも日本語教育に関わっている人、
もしくは関わりたいと思っている人だし、
先輩も同級生も、ほとんど同じ年代で、
それもまた居心地が良い。

私の卒論テーマは日本語教育におけるコンピューター利用についてなのだけれど、
教育の中で「対面学習」というのはやはりとても重要なものであり、
たとえバーチャル授業ができるようになったとしても、
こうした人とのつながりというのは、
なくならないだろうし、
なくなってほしくないと思う。
コンピューターは面白くて可能性のあるツールだけど、
やっぱり、先生の暖かさとか、
同級生との助け合いとか、
そういうものには絶対に敵わないんだよな、と思う。

人は人によって成長していく。


2003年07月20日(日) 卒論のため・・・

昨日は卒論研究会でした。
同じくらいの年の、
そして日本語教育に関わっている女性たちが集まって、
必死に卒論をこねくり回しているのです。
そしてなんと、来月の末までに、
本論を書き上げる!という
なんともスパルタな課題が出てしまいました。
仕方ないのですが、
何せ提出は11月の頭。
あー、それなのに来月は1週間も
現実から離脱してしまう私(^^;)。

というわけで、この日記も、
毎日書くというわけには行かなくなりそうです。
ご了承くださいませ。
無事卒論が書き終わった暁には、
ご報告いたしますm(__)m


2003年07月17日(木) イスラムの真髄

いまだに混乱が続いているバクダッド。
政府機関が全く機能していないため、
市民生活もままならない状態だが、
見るに見かねた人たちが、
有志を募ってごみ集めをはじめたと言う。
実際にごみを集めるのはその団体から賃金をもらっている人。
町はきれいになるし、数少ない現金収入の道でもあるし、
集める方、集めてもらう方とも、
感謝していると言う。

イスラム団体というと、どうも原理主義とか
きな臭さが漂うが、
原理主義団体にしたって、何もカルト的な教義で
人々を縛り付けているわけではなく、
どちらかというとこういう社会的な救済授業で、
人々の信頼を勝ち得ている場合がとても多いのだ。
病院や学校、その他もろもろの相談事・・・。
心の底からわきあがってくる社会に対しての義務感というか。
もちろん、それを意識的に利用している輩はいるだろうが、
相互扶助の精神が、今なお自然に生きている、
それがイスラム社会である。

こういうのが本来、イスラムの真髄なんだと思う。


2003年07月16日(水) 中東(イスラム圏)への旅行

某メジャーどころの中東掲示板は嫌いであるので滅多に見ないが、
何の情報もなく単純にホテルを選んだ場所が、
なんだか怪しげなところだとあとになって知り、
久しぶりに色々とトピを巡ってみた。

中東トピの主な論争は常に、
「バカな日本人女性が中東男にだまされる」であり、
永遠にこの話題で盛り上がり続けるのだろうが、
どっちの意見にも一理あり、
どっちの意見も偏っていると私なんかは思う。

例えば、「中東は女性一人が旅行するところじゃない!!」
「中東女性一人旅なんて買春旅行!」
と言うような意見。
そんな意見主から見れば、
中東で3年近く暮らしていた私なんて、
フシダラなことをやりつくしたどうしょうもない女、
ということになるのだろうか。
でもそんなこともなくまじめに地味に、
のんきに過ごしていたんだけどね。
近所の人たちだって、それなりにこちらに礼を尽くしてくれて、
売春婦呼ばわりされたこともないし。
何か、ボタンを掛け違えてしまったような時に、
外国人が悪者扱いされることはある。
でも、そんなのは日本だって同じことだろう。

ただし、だからと言って全く問題ないよ!なんて言い切れない自分もいる。
文化が違う、価値観が違う、
そして金銭感覚が違うのだ。
どこで何があっても、おかしくないだけの差が存在する。

どこかで誰かが、
「日本では知らない人に黙ってついていったりしないでしょう?
日本でしないことを、どうして外国でするの?」
と書いていた人がいるが、本当にその通りだと思う。
日本でも変なことは、やっぱり中東でも変な場合が多い。

今年の夏は、どれだけの人が、
旅先でこけるのだろう(^^;)。
自分のふんどしも引き締めます。


2003年07月14日(月) 温度差

自衛隊が派遣されることにより、
またクローズアップされているイラク情勢(それも、変)。
ニュースの特集で、1月(フセイン政権下)で取材した人の現在の様子を
報告するものがあった。
長いことヨルダンで亡命生活を送っていたけれど、
バクダッドに帰国した作家。
シーア派のウラマー、
そして、サッダームの肖像画を描いていた画家たち・・・・。

一月、取材に答えてある画家が行った。
「フセイン大統領を愛していますよ。彼は私たちの大統領のわけですし、」
けれど現在、彼はフセインの肖像画など決して描かない。
フセイン政権が崩壊したあと、一番最初に描いたのは
背中を向けた裸婦像だったそうだ。
自由に描ける喜びを語るその人に、
取材はこう問いかける、
「一月にあなたが何を言ったか、覚えていますか?」

ナンセンス、もしくは弱いものいじめに近いなーと見ていて思った。
1月の彼に、何を言える自由があっただろう。
もちろん、「そのこと=フセイン政権下では発言の自由がなかったこと」を
浮き彫りにするための意図で行われた取材だったかもしれないが、
だったらもう少し、違う聞き方ができたんじゃないかと思った。
言い訳を口ごもる画家を執拗に写す必要はなく、
もっと自由に、絵への思いを語ってもらえばいいじゃない、とか。

ヨルダンから帰ってきた画家は、
バクダッドにとどまるかどうか決めかねていた。
自由になった!と思った祖国で、
彼は自分の考えとはまた別の考え方があることを思い知らされる。
自分の考えが、街角では否定されてしまったこと・・・。

同じイラク人でも立場によって様々な温度差。
その差はまだまだ縮まりそうにはない。


2003年07月10日(木) どうしてそうなるんだろう

長崎の幼児殺害事件、12歳を逮捕。
凶悪犯罪は、どんどん低年齢化している。
警察官の兄が言うには、最近ではやくざの罪状の方がかわいいもの。
未成年はどんどん凶悪化し、罪状は複合的になっているそうだ。

日本は平和な国だ。
日本には極端な貧困があるわけじゃない。
日本の子供には少なくとも自分のしたいことができる選択権と
チャンスが用意されている。

でも、子供たちはどんどん道を見失って、
思いもかけなかったことをやってしまう。
親子の対話が足りないから?
社会が悪いの?

母がよく言うことだが、
昔は「親子の対話」なんて重要じゃなかった。
むしろ親たちは子供をどうやって食べさせていくかが大事で、
仕事に追われ家に帰ればぐったり。
食事の時に話しかけようものならどなられることすらあった。
でも・・・、ほとんどは普通に育って、
こんな犯罪は起こることはなかったのだ。

なんでだろう。
日本は世界でも有数の恵まれた国だ。
それを忘れている人がとても多いけれど、
実際は、そうなのだ。
物理的に恵まれることを、どれだけたくさんの国の人が
毎日願っていることだろう。
そういう人たちは生きるのに精一杯で、
自分自身の命を絶つことも、
不可解な犯罪を起こすこともない。
犯罪を起こすとしたら、命のため、食べるため、
わかりやすい理由のためだろう。

満員電車の床に座ってマスカラを塗る女の子、
ところかまわずコンビにで買った食べ物を食べ散らかす若者、
誰のためにも席をを譲ろうとしない、
歩いている時も人のことをよけずにぶつかっていく。
私は自分の興味のままに4歳の男の子を殺した12歳と彼らに、
共通するものを感じる。
「自分のしたいことだけをする。あとのことは、知らない、かまわない。」
マスカラを塗っている分には大人たちはそのことにあまり気がつかない。
でも根本は同じ気持ちのような気がする。
その興味や欲求のベクトルが思いもよらなかった時、
大人たちはたじろぐ。

人間は自分のやりたいことだけやっていれば、
いいのだろうか。
そんな単純なことを忘れているのかもしれない。
大人も。


2003年07月09日(水) 人のやる気をそぐのがうまい

昨日久しぶりに株価が1万円を超えたが、
それにしても、日本の景気の回復の兆しも見えないような感じ。
欧米では物価が下がれば人の購買意欲がアップし、
消費が増えるそうだけれど、
日本の場合はものの値段が下がれど一向に消費はアップせず。
貯蓄高があがっていくそうで、
欧米投資家を悩ませているんだそうだ。

どうしてここまで景気が悪くなったのか、
それがわかったらこんな状態にはならなかっただろうが、
最近なんだか考えることがある。

現在の私の職場には役付きが3人。
うち一人は置いておいて、
2人の人は商社あがり。
そしてそれが大のご自慢。
自分がいかに仕事をしてきたかアッピールするが、
私はこれほどまでに人のやる気をそぐのがうまい人を、
今まで見たことがなかった。
私が働いているところは非営利団体のせいもあるのだろうが、
何しろ彼らは、何一つ革新的なことはしたくない。
めんどくさい決定もしたくない。
自分たち以外の人が力を持つのももちろん気に入らない。
やることといったら、
自分の自慢話。
人の悪口、足を引っ張ること。
決定を先延ばしにして、その責任を担当者に負わせること。

全部の会社がそうだとは思わないが、
多分、現在の日本の社会のいわゆるお偉いさんって言う人たちは、
こういう人が多いんじゃないだろうか。
割と良い家に生まれ育って、
お金があるから自然に大学まで行って、
その後でいわゆる一流の会社に入ったけれど、
きっと、その会社を回していたのはこういう人種の人たちではなくて、
たたき上げの人たちだったんじゃないのかなあ。
でも、たたき上げの人たちには分厚い壁があった。
出世を阻む壁。
だから定年でどんどんいなくなってしまい、
残ったのはえばることしかできないさもしい人たち、
が多いんじゃないだろうか。
彼らは何も決められない。
部下の使い方もわからない。
少なくとも、100社ある会社のうち半分の会社の
経営者や重役がこういう人たちだったら、
そりゃ経済なんて良くなるわけないよな。

何がしたいの?
部下に何をさせたいの?
何をしなくてはいけないの?
そんなビジョンは全くない。
ただただ、問題もなく自分が偉い人のまま、
一日が終われば良いだけなんだから。


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