ぶつぶつ日記
DiaryINDEX|past|will
つらい時、なんとなく悲しい時、 気持ちが沈んでどうにもならない時、 自分の本棚の前で立ち止まり、 須賀敦子さんの本を手に取ることが 本当に多い。 そうして、読み終わったあと、 この人の優しくて、悲しくて、暖かい、 そして新しい本を、 もうそんなにたくさんは読めないんだなと思い、 残念な気持ちでいっぱいになる。
不思議な題名の新しい本は、 色々な雑誌に寄稿された書評が中心だった。 あといくつ、須賀さんの新しい本が出版されるか わからないけれど、 須賀さんがどれだけたくさんの地図を 私たちに残してくれていたか、 あらためて気がついた。
それは、本を巡る静かな冒険への地図。
2003年06月18日(水) |
カウントされない人たち |
結局、イラク一般人の戦没者に関しては、 アメリカは調査する気は一切ないようだ。 でも、死んでいる人はたくさんいて。 悲しみを抱えている人もたくさんいて。 憎しみを煮えたぎらせている人もたくさんいて。
やった方は、すぐに自分のやったことを忘れる。 いや、その意義に酔って、 やったという認識すらないかもしれない。 でも、やられた方は、決して忘れないんだよ。
1万人とも言われている、 カウントされない、地下に横たわる人たち。 その上に、危うい平和という文字が 道化面して乗っている。
2003年06月16日(月) |
戦争が終わっても、帰って来られなかった人たち |
イラクでの戦闘が終わって、 全ての軍人の家族はホッと一息、 胸をなでおろしていた。 夫が、子供たちが、恋人が、友人が、 無事に帰ってくると。 でも、実際には、戦争が終わったというのに、 無事には帰って来られなかった人たちがいる。
なんで今も死んでいるんだろう? 何が起こっているんだろう? そんな答えを伝えてくれる報道も ほとんどない中で、 日本も文官含め、多国籍軍に 人を送ることになるらしい。
帰ってきたくても帰って来られくなった人が 実際に現れた時、 この国の人々は事の重大さに、 ようやく気がつくのかもしれない。
2003年06月15日(日) |
3歩歩いて2歩下がる |
ような心境。 やり場のない、もやもやした気持ち。 相手のことを思いやって、 どうしてそうするのか、 わかっているつもりだけど、 でもやっぱり、 どうしてそんな風にするわけ? こっちの気持ちはどうなのよ! と言いたくなってしまう。
そして言いたくなってしまう気持ちを ごくりと飲み込んで、 距離が遠くなってしまったように感じる。 実際に、今日の心の距離は 本当に、遠い。
少し前何気なく目にした記事、 それはアメリカ人が選ぶヒーロー人気投票の結果だった。 インディ・ジョーンズやジェームズ・ボンドという いかにもな競合を押しのけてその1位に輝いたのは 「アラバマ物語」の主人公であるフィンチ弁護士。 ずいぶん古い映画だなーと思い内容を調べてみた。 1930年代のアメリカ南部アラバマ州。 根強い黒人差別が残る土地で弁護士フィンチは 白人の娘を暴行した疑いをかけられた黒人青年の弁護を受け持つ。 彼にとっては良心にもとづいた仕事であったが、 町全体が彼の敵となって裁判の前に立ちふさがる・・・。
フィンチを演じたグレゴリー・ペック氏が亡くなった。 そのニュースを見ながら、 こういう人物を心のヒーローに選ぶアメリカ人に、 その同じ心で、国際社会にも目を向けてほしい・・・と思った。 無実の罪で裁判を受ける黒人青年のように、 虐げられている人々がいやしないか? そうして今自分たちは、 フィンチの前に立ちふさがった人たちのように、 パレスチナの前に立ちふさがってはいないか、と。
いつもいつも思う。 悪いのは、パレスチナだけなの? パレスチナ人は、全員、気が狂った狂信者なの? それとも、好戦的な人種なの?
否。
そのどれもが違う。 そんなことはありえない。 少しだけ、少しだけ見方を変えれば、 いつも見ているニュースにも 疑問がわかないだろうか?
考える。 どうして自爆テロが起こるのか。 どうして自爆テロに進んで向かう人がいるのか。 イスラエルだけが被害者なの? イスラエルだけが正しいの?
否。
まー次から次へと色んなことがあって、 ある意味飽きないと言えるぞ、職場(^^;)。 でも精神衛生上はとーーーーっても悪い。 人相と愛想と性格が、どんどん悪くなってしまう。
さてさて・・・。 そんな状況を打破するために、 力試しをしてみることにしろう。 来年がだめなら、さ来年があるさ! そのくらいの気持ちでやってみます。
|