ぶつぶつ日記
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なんだかこの職場での居場所を考えると、 自分は所詮、はみ出し者なんだよなーと思っている今日この頃。 というか、入った経緯からしてアウトサイドなので、 仕方ないとずっと思っているし、 治外法権の身というのはそれなりに便利ではある。 でも、なんだかこのままここにいて、 どうなるんだろう・・・という気持ちが どんどん強くなっている。 元々、ずーーーーーーっといようと思って入った所ではないにしても、 すぐに辞める!と決めて入った所ではないし。 でも、誰にも私のことは「日本語教師」としては 認識されないし、認めてもらえないのかと思うと、 一体何のためにここに入ったんだろう、 本末転倒な気がしている。
それでもまあ、捨てる神あれば、拾う神ありで、 それなりに気にかけてくれる人もいたりして、 そう言う時は、人の言葉の一言に、 どかーーーん、良い意味でやられてしまったりする。 全く、もてる理由がよくわかりますよ>H先生(笑)。
そうして私は思った。 自分の居場所がないのなら、 それは自分で作ろう。 その場所は、今いるここではないかもしれない。 でもどこかに、きっと作れるはず。 それにはまず、自分を作ることから始めないとね。
私が勤めている学校では、 自主的にアジア全域をSARS危険区域を定めることにしたらしい。 ナーバスだとは思うが、何もしないで何かあるよりは 一応ガイドラインを決めておいた方が良いかなとも思う。 そんな放送を聞いていてふと、 自分はSARSについてあまりきちんとした情報を持っていないことに気がついた。 何となく、魔女狩り的な怖いうわさばかりを聞く気もする。
調べてみて思ったのは、 ここまでの騒ぎになったのはやはり、 短期間で一気に病気が広がったことではないかと思う。 感染力ならもっと強い菌があり、 完治ももっとしずらいものもあるが、 とにかく新しく認識されて、 広まるまでが異常に早かった。 これがもし、年単位のスパンで広がったとしたら、 あまり騒ぎにもならなかったような気もする。
前にも思ったことだが、 クローンだ、デザインチャイルドだ、人ゲノムの解明だ・・・と、 科学は生命の神秘をあばき、神に近づく勢いかと思われるが、 実際は、菌1つになす術もない状態。 いまだにエイズの特効薬もない。 科学の進歩ってなんだろう? 人類はいつも、何かに踊らされて、 何かしらの病に怯えている。
世の中、資格がなくては生き残っていけないような風潮である昨今。 私は学校の中ではPC関係一括担当であるが、 PC関係の資格など一切もっていない。 まともにどこかで勉強したことないので、 そりゃもってないわな、資格。 でもこれってやばいのかしらん。 何か関連資格を取らないと・・・。
ダブルワーカーな私の、ダブるな職場は週末のみ。 週末の仕事では色んな立場の人がそこに集っていて、 この間もその話しになった。 すきでもない、経験もない、でも簿記の資格を取るという。 でも実際このご時世、 経験は長いが資格はない人、 経験はないが資格がある人、 どっちが言いかっていったら、 前者じゃないの?即戦力が欲しいわけだし・・・、 という話になった。 一番いいのは、経験アリ,資格アリ、なのは誰しもわかっているが・・・。
でもこういう気持ちを持つのはいいことだと思う。 今の自分の立場やなんやらに、 不満や危機感を持っているということだから。 そしてそれを、何とか自分で解決できないかと、 自分なりに考えて模索しているということだから。 月ー金の職場は、そんなことは考えもせず、 漫然と過ごしている人が大変多いので、 こういう話を聞くと元気が出てくる。 世の中厳しいんだよなーと思うことは、 とても大切。
2003年05月11日(日) |
ベトちゃん、ドクちゃん |
懐かしい名前だが、昨日の新聞で久しぶりに彼らを見た。 日本人観光客でにぎわうベトナムだが、 いまだに直接枯葉剤を浴びた世代から見ると 孫の代になっている現在でも、 その後遺症による障害児が生まれてくるという。 特に彼ら二人がクラス平和村の病院では、 毎日一人の割合でそういう子供が生まれてくるということだった。
分離され、別々の体になったベトちゃんとドクちゃんは、 すでに「ちゃん」などとは言えない年になっていて、 22歳になったドク君はバイクやコンピューターを使いこなす、 活発な青年になっていた。 でもベト君はいまだに寝たきり、 介護なしには生きていけない状態である。
劣化ウランについて、 アメリカの発表は人体に影響のあるものではないということだが、 枯葉剤を思い出すとき、 それの発表を頭から信じて良いのか、という疑問が湧いてくる。 歴史から学んでいる? ということも、期待できるのだろうか。
今日もまた生まれてきている枯葉剤の後遺症を持つ子供たちを思う時、 疑いを持つことは、必要なものだと強く思う。 監視し、注意し、調査しつづけること。 それを使った国の調査ではなく、 第3機関の厳密な調査により、 はっきりしたことがわかるまで、 私たちは、注意し続けなくてはならない。
2003年05月08日(木) |
イエローケーキの行方 |
なんでもかんでも略奪されているイラクで、 核施設までやられちゃったのを知っているだろうか? はっきり言ってもんのすごい大事件だと思うのだが、 どうしたものか、大してニュースにはならなかった。 どうも、かなり貧しい地区にあったらしく、 人々は何も知らずに工場に入り込み、 「水をくむのにちょうどいい!」という感じで、 ドラム缶ごと持っていってしまったらしい。 盗んだ住民はもちろん被爆、 中には中身を河に流した人もいたらしく、 それって水質汚染というのでは・・・と青くなるが、 そんなことを気にかけるお偉いさんは アメリカにも、そして日本にもいないのか。
こんな所に、戦後復興の手伝いと称して、 行かなければいけない人たちの苦労を思うと、 暗鬱たる気持ちになる。 そしてイエローケーキはどこにいっちゃうのかな。 河に捨てられてしまっただけ? 巡り巡ってお隣の半島、北側の国に渡った日には、 はっきりいって全く笑えないぞ。
【この件に関しての補足情報】 ・イラク全土で7箇所ある原子力施設の全てが略奪された。 ・アメリカによると、何がどれだけ盗まれてどこへ行ったか、 全く追跡不能。 ・イエローケーキの入っていたドラム缶は一般家庭の水の貯蔵にすでに使われている様子。 ・元イラク原子力研究所関係の人が、周辺の家庭一軒づつまわり、危険なので使用せずに返すように説得中。 ・しかし元々貧しい地区が多いため、ドラム缶を取った住民としては、貴重な水がめがなくなるので、返還には難色を示している模様。 ・このドラム缶、洗った所で放射能がなくなるわけではないようです(あたり前か)。 ・被爆の症状が出てくるのは、3,4ヶ月あと・・・。
それにしても、イラク関連のニュースが1面をにぎわすことも ほとんどなくなってしまった。 賑わしているにはいるが、それは例の記者の記事だったりして、 イラクが今どんな状態なのか、 伝えてくれるニュースはあまりにも少ない。 アメリカもイギリスも、大してフセインを探しているようには思えないし、 大量破壊兵器が見つかっていないことも、 もうどうでもいいらしい。
アフガンは良くなったのか。 残念ながらそれは、否。 地方の荒廃ぶりはタリバン以前の状態に戻ってしまったようだ。 ペシャワールの会の医療活動も、大変そうである。 でももうアメリカの、そして日本の、 意識はアフガンにはとどまっていない。 復興の意義も、行動も。
イラクは良くなるのか。 これも未知数。 急激に冷えていく報道を見ながら、 次は何が一面を賑わすのかと考える自分がいる。 その後に残された人たちの心もまた、 急激に冷えてはいないかと、思いながら。
色々先のことを考えてくさくさしてしまったけれど(@仕事)、 A案、B案を考えたら、少し気が楽になった。 私は別に背中に背負うものがあるわけじゃない。 自分ひとりの面倒を見ていればいいわけなので、 どうしてもだめだったら、道筋を変えてみるのも、 全然オーケーなわけだ。
来年の今頃、A案、B案、 どちらに on the wayしているんだろう。 もしかしたら、全く考えていなかったC案、D案に なっているかもしれない。 それもまた、良し。
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