皇帝の日記
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イサムノグチの母の映画「レオニー」を観た。
一応イサムさんの名前を付けるにあたって、字で経歴は読んだけれど、自分勝手な人だなーという印象だった。 映像で彼女の人生を見てみると、やっぱり自分勝手な人であった。
おじいちゃんが日本で放映した時に録画してくれたんだけれど、最後の部分が切れてとれてなかったです。 妹のアユミ、じゃなかったアイリスがどうなったのかがわからずじまい。
とにかく我々はイサムに肩入れして観ているので、少年イサムノグチがアメリカに単身送り込まれて、身寄りを失ってホームレスになってしまう下りなど、「イサムー!」と涙無くしては観れない。
イサム・・・オムツもまだとれてないのに、一人でどうやって生きていったら良いの・・・(それはうちのイサムです。
結婚して4年。 ジャバ夫さんは私に色々な学校に行く機会を作ってくれて、私も色々学びました。 ハリウッド映画の特殊技術を作る学校で、Photoshopなんかも学びましたね、そういえば。 一コマ10万円もする授業を、職権乱用して無料で受けてました。 でもあんまり興味を持てなくて、楽しくもなかったので、一応やるだけはやったけど、それを続けてなんかしようとかは思わなかったぞなもし。
だがしかし。 今まさにPhotoshopと格闘中。 人生無駄な事って無いんだね。 でも興味が無かったから、もう大分忘れているよ。 人参だもの。 みつお。
さて、昨日テーブルマナーの事がちょっと出たので、その事でも書こうかと思うんだけど。 はっきりいって、ジャバ家のテーブルマナーは不思議の部類に入ります。 普段からみんなバラバラテーブルについて、ついた途端に勝手に食べ始めます。 だってお腹がすいているから。 じゃんばるじゃん。 そして自分の食事が終わると、また思い思いに席を立って去って行きます。
誕生日とか盆暮れ正月イベント時には、みんな同時に席に着きますが、家族的行事な時限定。
そして、手先が器用ではありません。 食器の使い方も自由闊達で、必殺技は素手ですが、すぐに必殺拳をくりだします。 基本、荒ぶるヴァイキングがケルトの地を襲い、皆殺しにした村の食卓に用意されていた食事をそのままガツガツ食ってる感じです。 というか、そう言う人達の末裔なので、仕方の無い事です。
僕はそれで楽だなーと思っている程度のマナーしか持ち合わせていないので、特になんとも思わないのですが、子どもらにどうやって日本式の「いただきます」「ごちそうさま」の概念とかを教えたら良いかな?とは思いますね。
義母にその事を言ったら、食前に「イッタダッキマース」と言ってくれるようになったのだけれど、発音が「eat duck must」になっている。 あひるちゃん、食べなきゃ。
あと、いつ見ても変だなーと思うのは、ナイフとフォークの使い方。 これは箸文化のわっちが口出しするような事ではないのだけれど、ジャバ家はスコットランドのなんとかいう部族の人々で、先祖代々この使い方なんだそうだけど・・・。 だけれどもだけれども。
左手のフォークで肉の右側を押さえて、右手のナイフで肉の左側を切ります。 腕は「ねこふんじゃった」のハイライト、交差弾きの形になります。
なぜ?
変なんだけど。 伝統の、と言われると急にかっこよく見えてくる不思議。
他には、フォークの歯の間にナイフを入れて切ったりします。
なぜなんだぜ?
皆さんも、今度肉を切る時にやってみて下さい。 ワイルドな感じでガッガッと切るのが、かっこ良くなるコツです。 僕は何回練習してもできません。
カルメールで、なんだかとっても良いレストランに行ったので、せっかくなので記録しておく。
カルメールのダウンタウンにあるホテル、オーベルジュというとこのレストラン。 日本の観光ガイドに載っていたのです。 12席しか無いとかなんとか。 でも電話したら、7席しか無いとか言われた。 減ってる。
予約は一ヶ月くらい前に入れないといけないの。 アメリカのたいていのレストランは即日予約なんだけど。 こういう予約の難しいレストランといえば、一年前から入れてたのに結局イサムさんの病気で行けなくなってしまったサンフランシスコのなんたらを思い出しますね・・・。 ふふ。
今回は4回めの結婚記念日というわけで予約したのだけれど。 あーなんだか嫌な予感・・・。
そう、ジャバ夫さんが風邪ひきました。 ばた。
私も風邪のひき始め。 でも、この機会を逃したら、絶対カルメールまでやって来てしかも子供らを誰か(療養に来ている義父母)に預けて出かけられるなんて事は、今後10年しても無いかも知れない。 うう。 というわけで、頑張って行く。 食事は修行なのか・・。 つらい・・。
食事にはシャンパンと、コース一皿一皿に合わせたワインのコースをつけまして。 食べ物はシェフに完全お任せ。 メニューは一応あって、我等夫婦の名前と記念日が印刷してあったりの演出。 メニューは使う素材が書いてあるだけで、別になんも選べないのだ。
席は10席ありました。 なんで微妙に勘定間違えてるのみんな・・。
お食事の味は、さすがと言うか非の打ち所がなく。 美味しかったです。 フレンチと和食のフュージョン。 そんだけの値段でした。 一瞬でも不味かったら、10席を全てのテーブルクロスひきをして「まちゃひこー!!」と暴れるところだ。 高級料理店のシェフって大変だな。 だって自分からハードルあげちゃうんでしょ。 値段設定で。
ワインも良かったけど、ソムリエがいちいち「こちらはカバの口の中のような香が」とか一々説明してくれるのよ。 カバの口の中は知らないわー。
シャンパンの説明は「アホみたいに高級な味です」。 ストレートですね・・・。 シュッとしてました。
最後に席を立つ前に、「シェフがご挨拶したいのです」と。 きたー。
今まで良いレストランに行っても、行く我々がどうでも良いような格好をしているせいか、テーブルマナーが北欧ヴァイキング並なせいか、一度も挨拶イベントは発生した事が無いのに。 シェフが、シェフが来るの!? と思ったら、こっちが席を立たされ、キッチンに案内された。
え。
まさかの。 そう言うもんなの? しかもキッチンに行く前に「シェフはシャイな無口ヤローなので、そっとしておいて下さい」とか言われる。 ええー。 そんなん怖いわー。 挨拶したいって言ったのはそっちじゃないの? なにそれ。 今流行のツンデレとか言うヤツ? ツンデレシェフなの? トキなの??? ニッポニアニッポンなの????
ドキドキしながら厨房に入ると、今そこで料理を作ってるとは思えない程クリアーなキッチン。 なんもないと言える程の綺麗さ。 うーん。 そしてこちらに背を向けて作業しているシェフ。 一皿に5人掛かりで取りかかっている、何十人もの料理人達。 駄目だ。 目を合わせたら死ぬ。 呼ばれたのに、息を殺してたたずむ我々。
ウエイターさんがそっと「シェフ・・」と囁くと、ようやく振り向いたシェフ。 おお、普通な感じだ。 だがシェフの口から出て来たのは、なんというか聞き覚えのあるベチャベチャした音。
フランス、万歳。
オスカル様。 英語しゃべれないんですか?
なんとなーく薄笑いをへらへら浮かべたまま、握手して「とっても美味しゅうございました」と立ち去る我等。
なんなんでしょうね。 誰か「タイプ別、シェフが挨拶をしたがったら」攻略本を出して欲しい。
なんなのシェフの挨拶って・・・。 まあ面白かったから良い。
ウイジのパスポートをつくらにゃならんかったり、何がなんだったり。 じみーに忙しくて、サイト立ち上げたのに全然更新できてない。。。 うう。 でも水面下で慣れないPhotoshopとか、ぽちぽちしながらロゴを作ったりしてますよ。 こつこつ。
そして風邪。 おお風邪。 いつも通り過ぎてあれですけど、一応要らない情報を追加しておくと、鼻と喉が詰まる感じの風邪ですよ。 ごほごほ。 ウイジ以外全員やられているよ。
イサムさんは別件で色んな医者通い。 明日は耳鼻科に連れてかなならんので、ついでに鼻風邪も診てくれんかね。
そして私も別件で明日は医者。 なんか人差し指の関節に、ぼこっと出ているのです。 痛くも痒くもないのだけれど、一応診てもらわないと気持ち悪いので。 グーグル先生に聞いてみたら、どうも良性腫瘍ガングリオンというのが一番近い画像なんだけど。 強そうな名前とは裏腹に、良性らしいし。 これだったら良いな、という期待を込めて。 ガングリオン。
カルメ〜ルの市長は、クリントイーストウッドさんです。 豆知識。
うっかり他所者がバーに入ると、リボルバーでバンバン撃たれちゃうんだぜ。 ひゅーひゅー。 というようなならず者達の楽園ではありません。
日曜日にはルマンのレースがあるので、紳士淑女がワイナリーのテイスティングを楽しみながら「うふふふ」「おほほほ」「はははは」とたわむれております。 ワイナリーばっかり。 サンタバーバラだってワイナリーばっかりなんだけど。
ワイナリーからワイナリーへ。 斬新な旅。
さて、カルメルから海側にちょっと走ると、モントレーです。
日本人に有名なハイウエイ、ルート66はアメリカを横断しますが。 西海岸の海側をすぱっと抜けるのがハイウエイ1。 アメリカで最も古いハイウエイですので、番号は1です。 モントレーはハイウエイ1上にありますんで、理論上ではマリーナデルレイに住んでた時に走っていた1を、そのまま北上すればモントレーなわけですね。 まあ、子どもらが大きくなったら、そんな旅行も良さそうです。
モントレーには、全米で最も有名な水族館がございます。 行ってみましたよ。 泣くイサムを引きずり、ぐずるウイジを抱え。
すばらしかった! 特に静かにライトアップされた、豊富なクラゲの展示が美しい!
だが水族館は、泣き叫ぶ赤子と幼児と小学生と、叫ぶ中高生で阿鼻叫喚。 わー。 わー。
良し出よう。
1時間程で力つきて出てきました。 出口でイサムさんは扉に手を挟んで大泣きだし。 すまん、それは母の不注意だ。
水族館を出ると、イサムさんとウイジ名義で、母の日のプレゼントにクラゲのピアスをもらいました。 お母さんはピアスの穴が4つあるので、スタッドクラゲとスイングクラゲの2セット。 同時に着けると、耳の上で水族館が再現されます。 おおー。
ありがとう。 選んだのはジャバ夫さんだけど。 うふふ。
週末は、義父母の医者訪問に付き添いで、近郊都市カルメルに来ています。 都市っていうか、ワイナリーしかないんだけど。
サンフランシスコから車で2時間くらい南下したところにございます。 サンタバーバラからは北へ4時間ちょっと。 子どもらを背負いて。 ついでにチャム・チャームの商品も袋に詰め詰めして。
だって暇そうだからさ。 隙あらば行商しようと思ったのさ。 で、隙があったので、ホテルに着いてさっそく有閑マダム相手に、あたしサンタバーバラでジュエリーアーティストしてるのえへへ。 と、不審者丸出しで行商開始。 寝てるウイジを背負っているので、全くの危険人物って感じでもなかったのではありますが。 おしん in the U.S.A.・・・。
あー名刺作ってくれば良かった!でもそんな時間なかったし・・・く・・・。 と悔やんだけど、そんな不審者でも売れました! 大粒淡水真珠と革コードのラリエットが一本。 わーいわーい。
感動したよ。 うふふ。
帰ったら名刺作ります。
日本から、じーちゃんに救援物資色々持たせて下さった皆様ありがとうございます。 色々受け取りましたぞ。 あなたのハートも! お礼状をわしわしと書いているところです。 わしわし。
さて、最近急がしそうにしていたのにはわけがあるようなないような。
こんなサイトを作っていました。
http://chamucharm.blogspot.com/
ぽち。
アクセサリーブランド、「チャム・チャーム」たちあげました! ついに、職人になるのです。 名探偵は引退しました。 皇帝も退位しました。 母は一度なったら辞められないので、兼業です。
実は母方が代々江戸の職人さんなので、職人になる才能はありそうなんだ。 コツコツ物を作るのが性に合っているのさ。
今の問題は、表現したいことが沢山あるのに、サイト作る技術が全然足りてないってとこでしょうか。 コツコツ直しながら更新して行きます。 沢山作ったのに、アップするのがちょっと大変で・・しょぼしょぼ。 写真撮る技術とかも、学ばないといけないのです。 あ、写真はクリックすると、細かい部分が見える仕掛けですよ。
とりあえず親戚の皆さんは、奥さんへのプレゼントなどにお悩みの際はチャム・チャームへご相談ください。
いまだにじーちゃが近所のどこかに居ると思っているイサムさんは、朝突然「じーちゃ!」と叫んで探しに行ったり。 ふとテレビのスクリーンセーバーに出た家族写真のじーちゃを見て「じーちゃ?じーちゃ!」とまた探しに行ったり。
・・ちょっとせつないねえ、君。
というわけで、スカイプでじーちゃと通話させて 「じーちゃはこの薄い箱の中に帰って行ったのだよ」 と納得させる作戦に出たが。
今日もトミカで遊びながら「じーちゃ・・ぷれぜんち・・きーちゃ(汽車?)」と一人でブツブツ。 今彼の脳はじーちゃで占められている。
占められていると言えば、「お母さんの車壊れちゃった事件」もまだ頭の中に居座っているので、ふとした瞬間に「まみーずかい、ぶろくん」と呟くのだな。 車から降りる度に、タイヤを指差し確認してるんですけど。
いや、もう壊れてないから。
家に帰って来た時なら良いんだけど、外の駐車場とかでやられると、危ないのだよ。
だがしかし、行って聞かせてわかるようなイサムさんではありません。 時が解決するのを待つしか無いねえ。。。
じーちゃと一緒に、動物園に行ったイサムさん。 じーちゃに連れられ、キリンさんにレタスをあげるイベントに参加したイサムさん。 じーちゃに見守られながら、人口芝の丘から、段ボールで滑り降りたイサムさん。 じーちゃと並んで、子供用の機関車に乗ったイサムさん。 じーちゃにレディオフライヤーをひいてもらうイサムさん。
じーちゃ!じーちゃ!じーちゃ! じーちゃ万歳。
しかし、じーちゃは日本に帰らなければならない。 さてどうなることやら、と思っていたけれど、飛行機の時間が朝早かったのでイサムさんが目覚める前に、じーちゃはジャバ夫さんの車で出て行ってしまった。 ウイジをだっこして、じーちゃんの車を見送った。
ウイジもじーちゃんと朝食を食べに行ったり、楽しかったねー。 と、語りかけながら振り返ると、そこには
ガラス戸にじっとりへばりついているイサムさんが!
おおおおお。 お、遅かったね、一歩遅かったね! 不憫よのう。
「おじーちゃん、帰っちゃったよ」 と言うと、無言で車のおもちゃの世界へ行くイサムさん・・・。
またすぐ来るさ・・。
イサムさんおじいちゃんが遊びに来てから大変です。
朝起きたら「じいちゃああああああ!!」と叫びながら、おじいちゃんの部屋まで行き 「のっくのっく」 と口で言いながらドアを叩きます。
一日中「じーちゃ、じーちゃ、じーちゃ」と連呼しながら歩いている。
こりゃあじいちゃん帰ったら大変だぜよ。
さて、学校のスケジュールもあるので、一泊二日デンマークの旅に行って来た。 サンタバーバラ近郊にある、ソルバングという小さなかわいい街。 デンマーク移民が多く住んでいた谷を、観光用に整備したところ。
一応本物のデンマークに行った事がある身として、ソルバングは全然デンマークっぽくはないです。 でも、北欧っぽいかわいい建物とお店がミシミシ並んでいるので、行ってみると面白いですよ。
そしておそらく、LAXから来たであろう、でっかい中国の観光バスがでーんと停まっていた。 街にあふれる中国人観光客の山。 何故か中国人に囲まれ、バシャバシャ写真を撮られるウイジ。
あいやー、超かわいい赤ちゃんアルなー。 写真撮るアルなー。 西洋の赤ちゃんアルなー。
という事らしい。 ジャバ夫さんが乳母車押してたから。 しかし君達、その人半分アジア人だからね。 心無しかドメスティックな雰囲気を感じないかね?
彼らは国に帰ったら近所の人とかにロス/ロス近郊旅行の土産話をしながら、ウイジの写真を見せたりするのだろうか。 「デンマーク移民の村に行ったアルな。これ、デンマークの赤ちゃんアルな」と。
その後ろで、あんまり注目されなかったイサムさん。 あー君、もう赤ちゃんじゃないんだね・・・。 としみじみした。 いつだって皆に注目されて、知らないおばちゃん集団に抱っこされまくったり、女子高生に写真撮られたりするのは、イサムさんだったのに。
今ぁ〜春が来て〜君ぃわ〜幼児になったぁ・・・。
あと、中国人のおばあちゃんが、ウイジの裸足をさすりながら「赤ちゃんの足が外に出てるなんて駄目アルよ!こんなに冷たくなってるアルよ!心配アルよー!なんでこの親は靴下履かせないアルか!?」 と、しきりに中国語で言っていたが。
東洋医学では、冷えは天敵。 万病のもととされておりますな。 大丈夫だよばあちゃん、外暖かいし・・・。 でも面倒だから中国語出来ないふりしちゃった。 ふふ。
皇帝
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