皇帝の日記
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皆さん忘れた頃だと思いますが、二ヶ月前に委託古着屋さんにバッグや靴を出しに行ったな。 売り上げをチェックしに行って来たのだが、半分以上売れて、売り上げの40%である254ドルを小切手でもらった。 うほほーい。
今まで買って来た物の、自分のセンスを問われているかのようで、ちょっとドキドキしていたんだよ。
それでも売れなかった物達は、残念ながら帰って来た。 可哀想に。 僕がまた使ってあげるよ、と思ったが。 また別の委託屋さんに持って行ってみるのも良いな、と思っても居る。
ところで、味を占めたのと、ジャバ夫さんが激しく激しく服を減らせ服を減らせとおっしゃるので、服も委託に出そうかと、クローゼットをガサガサガサガサしていた。
ものすごい量の服を引っ張り出して来て、スチームをかけて出荷準備をしたのだが。
問題は、そんだけ出したのに、クローゼットの中身はちっとも減っている感じがしない事。
ギュウギュウに詰まった服達が、ギュウ程度になっただけ・・・。
まあね・・・。
さて、(イサムさんに比べて)巨大児ウイジ。 どんどん大きくなるので、ついにユアンのところにやっていた9−12ヶ月の服を呼び戻して来た。 それはさすがに大きいのだけれど、ぶかぶかと言う程でもない。 これからは6−12ヶ月の服で回して行こうと思う。
始めこそ、女の子はフリフリフワフワよね〜、うふふ〜と思っていたけれど、もう良いのです。 あまりに速くサイズオーバーしてしまうので、せっかくのフリフリもあっというまに着れなくなってしまうと言う諸行無常。 ラガーシャツにジーンズでも良い。 盛者必衰の理・・・。
こんばんは。 最近ジャバ夫さんに早寝を勧められ、もはやいつ日記を書いていいのかさっぱりな感じです。 学校の無い日は余裕かもだけど。 でも週末は多いに働くので、それはそれで時間がないな。 普段、日記は二個くらいの出来事を書いているけれど、短いの一個でも良いか、とか思ってみたり。
短いのと言えば、こないだプリスクールに写真屋さんが来て、生徒達の写真を撮って行ってくれたんだけど。
イサムの写真が、半笑い。
遊んでいるのを止められて、イサムの世界から引きずり出されて写真を撮られたんだとか。 うーん。
問題は集合写真の方で、他の生徒が整列しているのに、イサムさんだけ先生に抱えられて、泣き暴れているという・・・。 居るねー、こういう子。
ってうちの子や!!
二度見しちゃったわよ。 コント並に見事な暴れっぷりでした。
金曜日に、ちょっと早めにイサムさんを迎えに行ったら、まだバルコニーで皆でオヤツを食べているところだった。
先生がこちらに気がついて、イサムさんに「ねえねえ、お父さんとお母さんが迎えに来てるよ」と指差しながら教えてあげたのに、イサムさん無視。
面白いので外から眺めていたら、しばらくしてまた先生が「イサム、お迎え来てるよ」と優しく椅子をひいて、こちらに身体を向けさせようとしてくれたが、これも無視。 すばやく身体を回転させ、何故か90度戻って外の風景を眺めるイサムさん。
おーい、お母さんだよー。
気がつかないイサムさん。 というか、毎回迎えに行っても、背後に密着するくらい近づいて行っても気がつかない事が多いのです。
それは、イサムさんが常に何かに熱中しているから。 何か、は毎日違う。 絵を描いていたり、車のおもちゃで遊んでいたり、磁石の不思議を解明しようとしていたり。 そしてこの日は、ただぼーっとしているけど、外の世界を無視したい気分らしい。
イサムよ・・・。
そして先生が3度イサムの注意を引こうとした時。 年長の(4歳くらい?)お兄さんがやって来て、バルコニーからこちらへ向かって言いました。
「あのねえ君達、僕たちはこれからオヤツの時間なの。イサムもオヤツを食べるの。だから忙しいから、もう帰って」
え。 帰れ言われた・・・。
ようやくこちらに気がついたイサムさん。
「まーみー。だーでぃー」 と指差し確認して、また席に戻って行った。
・・・。 僕らの存在価値とは・・・。
背中の痛みに朗報です。
奥さん、まずスポーツ用品店みたいなとこに行ってね、ヨガとかそういうとこのコーナーにある、発泡スチロール的な素材で出来ている、軽いポールをゲットするのです。 6−9ドル程度だったと思う。
ほんで、このポールを床において、身体に対して垂直にしたり(3分)直角にしたり(3分)しながら、ゴロゴロその上で転がっているのです。
皇帝は肩甲骨附近の、背骨の上の方が痛いので、その辺をゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ。 ぼへー。
とやるだけ。
3日間やってきたけど、今まで試したどの方法より痛みが軽減した。 お灸よりもストレッチよりもマッサージよりも(どれも一応効くよ。
痛みゼロには残念ながらなっていないけれど、朝起きたときはほぼゼロかな。 夜は一日の負荷がかかって来るので、やっぱり痛いっす。
さて、今朝起きたらジャバ夫さんが朝食を用意していてくれたので、自慢しておこう。
目玉焼きと、ソーセージ焼いたのと、トーストとコーヒーね。 そのくらいはやる気があるかどうかの問題で、他の家の夫だってできるでしょう。 普通に「あーありがたいことでございます」と食べ始めたら
「目玉の焼き方はどうですか?」とどや顔で言われたので、この人と結婚して良かったな、と思いました。
以前ヤノナリという名前の通りがあるとか書いていたが、今日本屋で「サンタバーバラ道の名前の由来」とかいうような本を見かけたので、立ち読みしたんだけど。
なんと、ヤノナリは本当に人の名前だった。
1770−90年代の人で、当時サンタバーバラに20程あった集落をまとめていた、偉大なる酋長ヤノナリ(後にペトロに改名)だってさー。 奥さんは4人。 ほー。
スペイン人入植者にも食料を提供するなど、友好な関係を保っていたそうです。 道の名前になるくらいだから、きっと偉大なんだろう。 なんか歴史を感じることができた。
歴史ある街って良いですね。 別にオクラホマに文句を言っているわけではないですよ。
イサムさん「びこーじゅ!」って言出した。 ついに接続詞が来た。 まあ「なぜなら」なんだかは言ってくれないんだけど。
で、考えてみたら、皇帝がジャバ夫さんに「Why~?」となんか聞くと、「because!」で終わらせたりするので(「なんで靴下を片方無くすの!?」「なんでも!」とかいうやり取りなんだと思うが)、きっと覚えてしまったのでしょう。
びこーじゅ!
さて、おでぶの猫ら。 このままでは病気になってしまうかも知れない。 猫の糖尿病とかもあるんでございましょう? 心臓病も怖いですね。 手遅れになる前に減量しましょう、そうしましょう。
というわけで、ダイエット用のカリカリと、ダイエット用の猫缶を買って来たのだが。
今まで何も考えずに与えていた、「子猫用」な猫缶は、なんと大人用の猫缶よりもずっと脂肪分が高いんだとか。 なかでも、猫界のマクドナルドと言われている(と、今回お店の人に初めて教えてもらった)ファンシーキャットという猫缶をあげていたのだが、これが相当良くなかったらしい。 売り場の姉さん曰く、「ファンシーキャットは油分がぱねえ。まじやべえ。ちょー美味い。猫まっしぐら」だそうだ。 やべえな。
ダイエットにお勧めなのは、マックスキャット・ライト。 脂肪分控えめで、鶏肉ベース。 素材はオーガニックのなんとかを厳選したなんとか。 カリカリも、マックスキャット・ウエイトコントロールに。 保護されてたところでも、マックスキャット・キティを食べていたな、そういえば。 きっとオーガニックで、猫の健康を考えたなんとかがなんとかなんでしょう。
ところが、この健康猫食品が美味しくないらしく。 もーすごい不評。 「餌くれ!餌くれ!」って言いに来るのに、ダイエットカリカリをあげたとたんに
「・・・え?餌くれって言ってるんですけど?」
という顔をしてこっちを見るのですよ。
うう。
で、でもお母さんはお前達の健康の事を考えてだね・・・。
そのうち諦めて食べるんだけど、残しがち。
健康になってくれたまへ・・・。
言葉の遅いイサムさん。 自分の名前を認識しているのかどうか長年疑問だったけれど、今日スーパーで「いちゃむ〜」と突然自分の名前を呼んだので、びっくらした。 そうか、君自分の名前知ってたのか。
英語で主語はIでしょ。 日本語だと小さい子が自分の名前を主語に「○○君はね、」としゃべったりするけど、英語でそれをすると、その後の文を三人称にしなければならないので、あんま一般的ではないのですよ。 まあそれ以前にイサムさんは文章を組み立ててはいないんだけどね。
それから、噴水を見ながら突然「ウオーター!」と言い出した。 おおおお。 そうですよ!それがウオーター!! イサム「ウオーター!」 皇帝「ヘレンケラー!」 と言っていたら、通りすがりのヒッピーに笑われてしまった。
ついに、イサムさんの頭の中の言語野が活動を始めたのか? 3歳までにはしゃべりだすでしょう、と放っておいたけど、間に合うか? そろそろ3歳!
ウイジの為に搾乳したものの、丁度お昼寝していたりして飲まなかった母乳を哺乳瓶に入れ、机の上とかにしばらく置きっぱなしにしていると・・・
上の方に脂肪分、下の方に水分と、分離して行きます。 上に白、中程に半透明の白、下に水っぽい白と、層になって行く。 これはウイジが飲む時に哺乳瓶をシャカシャカ振ると、いとも簡単に均一に混じってくれるので、慌てなくても大丈夫。
ただ、上の方にべっとり瓶の淵にこびりつくように溜まっている脂肪分を見ると、なるほど、これがウイジの頬肉に蓄積されて行くのだな、とよくわかる。 アザラシの母乳って、ものすごい油分なんですってね、奥さん。
そして、こんなにたっぷりの油を取られて、お母さんは増々カサカサになって行くのでした。 カサカサ。
さて、皇帝はチビですが。 だからといって、特に気にした事はありません。 チビで損した事も無いし。 服を買う時に、気をつけないと丈が長過ぎると言う不便はあるけれど、気をつけていればそれほど困った事ではない。
とこが最近、ちょっと油断してとんでもない失敗をやらかしてしまったのですよ。 セール(つまり返品不可)で売っていた通販のガウチョパンツ3枚なんですけどね。 モデルさんが、膝下丈で履いて、かっこよくポーズを決めていたのですよ。 あらかわいい。 でもきっとちょっと長めになってしまうわよね。 くるぶしくらいにはなってしまうわ。 てことは、マキシ丈っぽく着て、足下はビーチサンダルとか合わせたら良いわ。 リゾートっぽいわ。 粋だわ。
と、ポチッとなした。 一枚130ドルだったのが、19ドルくらいの投げ売りに。 色違いで3枚買ってしまったよ。 で、来て見たら。 なんと、引きずる程長かったのです。
がーん・・・。 膝下丈だったやん・・・。 じゃあ、モデルさんめっちゃ背が高かったのか・・・脚が長かったのか・・・その両方なのか・・・。
裾上げしようにも、裾の部分にレースが付いてて、それがデザインのポイント。 ここ切っちゃったら、ただの布巻。 うーん・・・。
うーん・・・。
考えた末、思いっきりヒールの高い、プラットフォームショートブーツを購入する事にした。 前々から気になっていたから、良いのです。 これもセールだし。 今年はチャンキーヒールが流行るって言ってたし。 ぽっくりみたいなのが可愛いのだ。
で、ぽちっとな。 やって来たブーツは、本当に可愛かった。 履くと、15センチも背が高くなってしまう。
あら。
あらあらあら〜。
長過ぎたパンツを履いて鏡の前に立ったら、なんか普通の人みたいな体型になっていた。
ほら、皇帝こないだ痩せたでしょ? チビが太ってると、豆タンクみたいな体型になってしまうんだけど。 それでいて、痩せたらナイスバディーになるかというとそうでもなくて、ただの豆になるだけなんだ。
だからと言って、別に背が低くてスタイルが良くなれなくて、お天道様を恨んだ事はございません。 だって、そういう体型で今まで生きて来たんだから。 なんとも思った事ございませんのよ、本当に。
ところが鏡にうつった自分はどうでしょう。 すらっとした普通のお嬢さんのようではありませんか。 そうか・・・。 このくらい痩せれば、普通の身長ならばシュッとしたお姉さんになれるのか・・・。 そうか・・・。
その時無意識に「I wish I had longer legs......」とこないだ習ったI wish構文が口をついて出たのであります。 すると同じ部屋の隅に座って何やらお仕事をしていたジャバ夫さんが、無言で、ものすごく申し訳無さそうな顔をしながら、竹馬のような靴を履いた妻をじっと見ていました。
ち
違うよ! 別にいつもそんな事考えて、がっかりしながら生きているわけじゃないんだからね! つか、全然!気にもしてないからね! チビで上等だからね!!
と、否定しようと思ったら、ジャバ夫さんがフロム・ボトム・オブ・ヒズ・ハート(心の底から)な感じで「Oh, so sad......I am so sorry.......」と慰めの言葉をかけてくれた。
おお。 お悔やみを申し上げられてしまった・・・。 おおお。 なんといういたわりと友愛・・・。
そんなわけで、なんとなく否定も肯定もできないまま、本日に至っているのだけど。
違うんだ・・・。
別に長い脚が欲しいわけでもないんだ・・・そりゃあったら楽しいだろうけど・・・。
ヴァレンタインは、アメリカの役所に結婚の届け出を出した記念日です。 が、しかし。 我々には何回も入籍記念日やら婚約記念日やら結婚式記念日やらやって来るので、今回はお互い協議の結果、プレゼントは無しで行きましょう。 夕ご飯だけ食べにまいりましょう、と言う事になった。
だがしかし、きっとジャバ夫さんの事だから、花束くらいはくれてしまうだろう。 と思い、私は桜の柄が絵付けされた花瓶を買って来ましたよ。 そして予想通り、朝起きると花束が用意されていました。 今後ともよろしく。
さて夕飯は、アメリカナンバーワンホテルに選ばれたサンヨシードローランチのレストランへ。 おさらいですが、このレストランに来るのは3回目。
一度目はイサムさんの前駆陣痛まっただ中。 アルコールも飲めず、うぎーとなりながら食べていたので、味わうどころではなく。 二度目はウイジのつわり最前線。 評判のカクテルは勿論飲めず、きしゃーと言いながらほとんど食べれなかった。
・・・やっとこさカクテルを飲めるじゃないの・・・。 と思っていたら。 風邪。 レ・ミゼラブル。 おおおおおおおおお。
全米が泣いた。
もうこのレストランに予約入れるのやめたい・・・。
2月12日は亡き母の誕生日でございました。 自分が母になって、色々思い出し、若くして一人で二人の子育てしてた大変さを想ったり(父はお仕事で忙しかったから。 または、反面教師にしなければならない事ももちろんあり。 しかし、子供二人を最後まで育て切ったという事は、素晴らしいんじゃありませんか。
生きていたら、孫の面倒も見たかったでありましょう。 母がやりたくても出来なかった生き物係だと思うと、いい加減に済ますわけにはいけませんね。 心して可愛がらなければ。
先週末から鼻たらして咳しているイサムさんと。 今朝から鼻水たらし始めたウイジを。
この喉がパンパンに腫れている私めが(くわ!!
皇帝
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