皇帝の日記
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ついに引っ越し先と契約できたので、あと一週間くらいでお引っ越し作業に入れそう。 新しい近所はホープランチと言う所で、今よりは海と街に近く、ご近所組になんとジェームズキャメロンが居るのだ。(だからって良い事は何もないが もう、早くしてくれないと産んじゃうってばよ。
さて、アメリカでは今週末労働者の日で連休。 月曜日が休日だけれど、皆金曜日も有給で休んだりするから、週末はリゾート地であるサンタバーバラは混み混みで、観光客で賑わっております。 労働者でなければ、観光客でもない皇帝にはあんまり関係ないのだが、それでもお休み気分は高まるわけですね。
ほんで、ジャバ夫さんが元愛車を売る前に、ドライブをしたいというので行って来た。 お引っ越しの前に、近所で気になっていた場所に行ってみる事に。
気になってたのは、同じ山の上にあるなんかのお寺。 お寺さんがあるなーとは思っていたのだが。 青銅の鐘とかぶら下がってて、木造の境内で、ご自由にお入りください、みたいな。 行ってみたら、どうやらインド仏教のなんたらで、ヨガやアーユルベーダなどを紹介しているパンフレットが・・・。 あんま日本と関係なかったので、すごすご出て来た。
もう一個気になってたのが、麓の方にあるでっかい敷地の会社。 どうやらソフトウエアの会社らしい。 敷地の使い方が勿体なく、最も海が綺麗に見えるポイントが駐車場になっているという・・・。 そして、プログラマには景色は無用とばかりに、このロケーションにして窓があんま無い。 昨年の年商は150億という超優良会社だそう。 駐車場には高級車が並んでいた。 敷地内は建物以外は勝手に入れたので、グルグル景色を観ながらお散歩を楽しんで帰って来た。
そして、ドライブを終えたジャバ夫さんは「やっぱこの車売りたくない・・・キープしちゃ駄目?」と言出す始末。 引っ越し先で置く場所を確保できるなら良いけど・・・。 でも邪魔だよね。 うーん。
山の上には、流しの車洗い業者がやって来る。 洗車道具をバンに積み込んで定期的にやって来るのだが、これがわざわざ街まで洗車屋に行くよりも安いのだ。 安く上がるには理由があるのだが、第一に場所代がかからない、次に水道代がかからない(客の家の水道を使うから)、ということに尽きる。 車外のみならず、車内の清掃までしてくれるので、来た時にはお願いしている。
ところが車社会なもんで、外出する時は必ず車を使うため、抜き打ちで来ると家に車がほとんど無かったりする。 なので、最近なじみの業者さんは、前日とかに電話をくれるのだ。 「明日午後行きまーす」みたいな簡単な連絡。 そうすると、あーどれそれの車は汚さが限界だから洗ってもらいたいな、じゃあ午後の歯医者には別の車で行こう、とか決められるでしょ。
しかしですね、この業者さん、予告通りに来なかったりする。 午後来るっつったのに、朝一番に来たり。 それで結局、洗ってもらう車が出てたり、無かったりして帰ってもらったり。 なんでそんなんなのか、さっぱりわからないんですけど。
さて、最新のイサム語。
ポコヨ=およー ライオン=ないー クマ=ま ヤギ=あぎ レディ、セット、ゴー!=いーあっとごー!
以上が追加されましたので、次回イサムさんに会うまでに、皆様覚えておいて下さい。 あと、英語発音でバブル(泡、シャボン玉)は完璧に言えてます。 ばぼー。
ゴロゴロ。 整体にも足しげく通っているのだが、基本的には「赤ちゃんは元気だし、後一ヶ月だから頑張れ」という姿勢らしい。 そうだよね・・・。 ばた。
切腹後二日で退院と言う事で、硬膜外麻酔はどうすんだとか、痛み止めはどうなってるんだとか、ご心配をおかけしておりますが、なんとチューブをブっ刺したまま退院させられるんだとかで。 数日後、その針を抜きに、また病院に行かねばならないとか。 やれやれ。 患者元気で留守が良い。
そして、母乳信者になっている義妹からは、今回の母乳育児を成功させる為にというアドバイスを沢山聞かされるのだが。 まあ出来たらやるけど、出来なかったらやらないや、というスタンスなので、どちらでもいいのさ。 挑戦するのは、イサムさんの時で疲れ果てたからもう十分。 しかし、自分の事以上に盛り上がっている義妹。 なにやらトーランスから、日本語の母乳育児の本を取り寄せてくれそうになったり、日本人の母乳アドバイザーと連絡を取ろうとしたりしてくれてるので、止めるのが大変。 さすが教師はまじめだ。
しかし思うに、すぐに授乳に成功した人より、やろうとして出来なかった人の方が、よっぽど色んな方法を試したりして、知識的には豊富だと思うんだ。 だから皇帝も、あらゆる先人達の工夫を研究し尽くしたので、また本を読まなくても情報量だけはあるのであります。 まあその辺は心配ご無用。
引っ越しもしないといけないし、出産準備も、育児準備もしないといけない。 色々差し迫ってて、落ち着かない事でございます。 ウロウロ。
昨日イサムさんが、しみじみと母の腹を撫でながら「ベイビー、ベイビー」と言ったので、ああ、ついに腹の中に赤ちゃんがいる事が理解できたのかしら。 と期待していたのだが。 今朝はお腹をまたさすりながら「ドラム、ドラム」と言っていた。 太鼓。
さて、10月5日に手術する事になった。 が、退院の予定が7日である。 早いな。 前回術後3日間は眠ったまま過ごしていた気がする。 はてさて、それで大丈夫なんかね。
えー特に事態は変わりません。 痛いので、ゴロゴロ。 ゴロゴロゴロ。 咳しても痛い。
義父母がサンフランシスコの医者に診てもらいに行ってしまったので、グランマのデイケアは無く。 お手伝いさん達は週末コロラド旅行に行ってまった。 ジャバ夫さんは来客があり。 ピンチ。 暴れ盛りのイサムさんと、動けないお母さんが土日ゴロゴロしてるだけ。
イサムさんのオムツ替えなど無理なので、一見元気そうな奥様が、一々お客さんのとこにやって来て、夫に「オムツかえてたもれ」と言うのであります。 落とした物も拾えないので、鼻かんだ後のティッシュなどうっかり落とすと(アレルギーなので、一日何回も洟垂れてる)これまた夫に「捨ててたも」と。 どんな奥さんですが。
しかもこの期に及んで、デブ大国アメリカの人々は、八ヶ月の妊婦をただのデブだと思ってるフシがあるんでござる。 身動きの取れないちょいデブ(それでも「ちょい」って)奥さんが、顎で夫を使ってる。
いや、いつも夫に色々やってもらってますよ。 健康体でも。 でも奥さんは見栄っ張りなので、他人にそう思われるのは嫌。
先人達が築き上げて来た、働き者の日本人の奥さん像を、我が一代で台無しにしてはいかんではないか。 ブランドイメージは、作るのは大変だけれど壊すのは一瞬。
まあともかく。 そんな状況で、夜ジャバ夫さんがご飯を食べに外出するのにあわせて、義妹に応援に来てもらったのだが。 ユアンが猫らを追いかけ回すので、それを義妹が追いかけ回すという・・・。 結局3時間も居てもらったのに、その大半が猫とユアンの攻防で終わったのでした。 イサムをお風呂に入れて欲しかったのだけれど、そんな事は言出せなかった。 ばた。
そんなこんなで、大変疲れる週末でございました。 はあ。
奥さん、ついに動けなくなってしまいましたよ。
木曜の朝、さて起き上がろうと思ったら、脚の付け根が尋常じゃなくいたーい。 あー痛い。 と思いながらウロウロしてたら、本日よりいっそう痛くなって、ついに寝たきりです。 一応整体にも行ったけど、月曜日再診を言い渡されて、週末は家で安静にしていることになった。 あー痛いー。
とひっくり返っているので、特に今日一日なんもございませんでした。
イサムさんの容赦ない飛び乗り攻撃をかわしながら、横になっている。 かわいそうに。 お母さんの愛情を思いっきり受けられないままに、九月になったらフルタイムでプリスクールに通う事になるなんて。 甘えさせてやりたいけど、動けないもんね。 しょぼん。 もちろんジャバ夫さんがイサムさんの面倒を見てくれてるけどさ。
明日も横になってます。 ごろり。
最近まつ毛の為の美容液が、色んな化粧品メーカーから出ていますね。 まつ毛育毛。
女性であろうと年と共に頭髪が薄くなってきますが、まつ毛だって薄くなってきます。 顔を洗うと、タオルにまつ毛の抜け毛が。 もったいない。 なんてな事を思ったりするもんです。
さて、皇帝はまつ毛の長さであまり悩んだ事はないのでありますが、イサムさんのまつ毛はまた別物のように長い。 良いなー。 イサムさんに会った女の子は、100%言うね「まつ毛良いなー」と。 ゾウリムシみたいだよ、君。
そんなイサムまつ毛を毎日眺めていたので、皇帝もちょっと長いまつ毛が欲しくなってしまった。 最近化粧落しの度に、加齢で弱ったまつ毛がポロポロ抜けるのも気になっていたし。
この一年、様々なアメリカのまつ毛育毛剤、日本のまつ毛美容液を試しました。 まつ毛育毛のプロと言っても過言ではない程に。
さて、結論から言いましょう。 全てのまつ毛育毛剤は、ずばり一定の効果が認められる。
まず、まつ毛が抜けにくくなる。 毛自体が強くなって、ビューラーに負けないコシが出て来るので、変に折れたりしなくなる。 きちんとカールが出るようになる。 特に下まつ毛がわかりやすいけど、確かに毛が長くなる。
で、ここで言わせていただきましょう。 はっきり言って、誰もその変化に気がつきません。
何故なら誰もあなたのまつ毛のミリ単位の変化に興味が無いからです。
想像してみて下さい。 あなたの仲の良い友達が、もしくは妻が、恋人が「あたし最近まつ毛伸びたんだけど」と言出したら。 「へー」 と言うでしょう。 髪の毛切ったとかならリアクションのしようもあるものの、「あれ?最近まつ毛伸びたんじゃない?」という台詞は、どっからも出て来る気がしない。 そんな状態を想像できない。 言われたらむしろ怖い。
というわけで、まとめ。 まつ毛の育毛剤には効果がある。 しかしそれは自己満足の世界である。 だから、自分が満足するまで育毛したら良い。 ということでした。
しかも、どんなに伸びてもイサム領域にはいたらず。 むう。
最近すっかり小食で、ハイブリット赤ちゃんの名を欲しいままにしているイサムさん。 ほんと食べない。
白米が好きなので、いつだったかデラックスマツコが人間は白米さえ食べてれば大丈夫と言っていたのを信じて、なんも食べなかった時にはとにかく白米をモリモリ食べさせている状態。
リンゴにはまった時は、リンゴしか食べなかったし、水をリンゴジュースで割った物しか飲まなかったので、成分100%リンゴの赤ちゃんだった。 スイカがあるとスイカしか食べないし。 ブドウを三日間食べ続けた事も。 偏食なの?
その日よって食べる物が違うので、ものすごい偏ると言う事はなさそうだけど。 すっかりユアンの方が重くなっちゃって、母は心配しているよ。
今日は乳製品の日だったのか、チーズと牛乳とヨーグルトしか食べなかった。 牛乳はストローでコップから飲むんだけど、ストローの使い方がへたくそで、頬袋一杯に溜め込んでから、ちょっとずつ飲み下すのだ。 ほっぺをぶちゅっと潰したい衝動に駆られる。
背は伸びてるから、心配しなくても良いかも知んないけど。 やっぱりモリモリ食べてくれる子の方が安心ね。
さて、そろそろ出産について考えないといけないんだけど。 医者がなかなか出産予定日を決めてくれないので、まあ大体9月の終わり10月の頭よね、とぼや〜っとしている。 天秤座になるのね。 九月なら誕生石はサファイア、10月ならオパール。
ほんで、最近義父母が背中が痛いだの足が痛いだのと言っているので、これは産後ひっくり返っている間にイサムさんの面倒を見ててもらうのは無理そう・・・。 と思い、一週間くらいベビーシッターを雇おうとしたら、「大丈夫、イサムの面倒は我等が見る」と言い張るので、お任せする事にした。 「無理でしょ〜」と言われたのがショックだったのか、今日はやたらにイサムさんを誘拐しては、自分達の寝室で遊ばせている義父母。
頑張れ〜。 嫁はきっと、手術後一週間薬でラリッてるから使い物にならんぞー。
ついに新車を手に入れたジャバ夫さん。 「かっこいいでしょーかっこいいでしょー」とご満悦。 元々幸せになりやすい人なので、喜び度はマックス。
問題は、この車は皇帝も運転しなければならないと言う事。 ファミリーカーにした理由は、子どもらの送り迎えなどが頻繁になった時に、どっちの親もどちらの車も運転できないと、困る日がすぐにやって来るから。 車社会アメリカの親と言うのは、子どもが免許を取るまでは、足として使われる運命なのでございます。 足は融通が利かないと困るのです。
さっそく皇帝の分の保険も加入し、特訓開始。 プリウスより幅があるのが、もう嫌。 鼻もちょっと長いし。 車はアウディのA6というやつ。 でも、これで文句を言ってはいけない。 本当はジャバ夫さんはA7が欲しかったのだ。 でもA7の横幅がでか過ぎて、絶対わっちが運転したらこすりまくるに決まってる、と反対して、一個小さいのにしてもらったのであった。 しかも、バックアップカメラがまだ着いてないので、こすりそうセンサーだけを頼りに、混雑している前庭から出て行かなければならない。 あーヤダヤダ。
買って早々にこすったら、隣で幸せになっているジャバ夫さんも、さすがに泣くだろうし。 何回も切り返して、ようやくヨロヨロ家から出て行くと、今度は色んなメカメカしいシステムを設定しなければならないし。 冷房だけでも色んな機能が満載過ぎる。 うーわからん・・・。 親切過ぎて不親切。
ハイウエイで勝手に制限速度で走ってくれるだの、前の車がブレーキかけたらこっちも止まるだの、死角に敵が接近したらお知らせしてくれるだの。 更に色んな音が出るので、いざビービー言われたら「何!?何!?」って言ってるうちにぶつかりそうだよ・・・。
あと、人間の体温を感知して、暗闇でディスプレイしてくれるとかいうのがあるんだけど。 プレデターを轢く為としか思えない・・・。
結局色々説明してもらいながら山から降りて、そこでジャバ夫さんに運転を代わってもらって山を登って帰ってきました。 つ、疲れた・・・。 慣れるまで時間がかかりそう。
車と言えば、元々の焼けてしまった家の隣の人に会ったら、敷地内から24台もの不法投棄された車が見つかったとかで、憤慨していた。 お宅はどうよ?って言われましたので、調べてみたら3台程出て来たのだが。
どうも様子がおかしいのだ。 始めは隣の人も、焼け跡で廃墟っぽくなったから、ゴミを捨てて行く人が増えたんだろうと思っていたみたいだけれど、我が家の3台は、どうみても年代が古い。 よくよく調べると、お隣さんの24台も、最近まとめて捨てられたって感じじゃないのだ。 車の古さがバラバラ。 どういうこと? ホラーなの?
と思っていたら、山の更に上、人も近づかぬ僻地にある修道院からお坊さん達がやって来た。 大変歴史ある修道院でございますが、この度敷地ごとイギリス人老夫婦が建物を買い上げたので、引っ越します、との事だった。 それはどうもどうも、と挨拶して、色々話してみると、どうやらこの山を夜な夜な、違法なレースの場として使っている人々が居るんだとか。 そして、ちょうどお隣さんの家の上の道が、最も事故の起りやすいポイントで、人知れず道から飛び出て落っこちている者達が後を絶たないって。 よっぽどスピードを出し過ぎてると、飛び出過ぎて我が家まで落ちて来るらしい。
ほんで、良く落っこちるので、その残骸を狙ったヒッピー達がまた夜な夜なやって来ては、タイヤやシート、エンジンなど転売できる物をかっさらって行くらしい。 だから見た目が廃車っぽいのか・・・。 まだ人骨とかは出て来てないってことは、一応死んでは居ないんだろうけど・・・。 でもコヨーテとか出るからね。 遺体は誰かの胃の中に収まっているのかも知れない。 そら恐ろしいことだ。
ほんで来週から、ついに我が家の基礎と、ほんの少しだけ残った壁を壊し始めるので、噂を聞きつけたロスの映画屋さんが今週末残骸を使ってホラー映画の撮影を行う事になった。 ロッキーさんのお墓もあるので、ちょっとくらいカメラを横切ってくれないかな、と期待しているよ。
今週末、リアリティショーのスター、キム・カルダシアンの結婚式がご近所さんであったので、交通渋滞がありもうした。 昨日閉鎖された道路も今朝開放されたので、結婚式のあった家の前を通ったけれど、巨大トラックが何台も停まってて、通りにくかったわ。 総額30億円もかかったとか。 普通の花嫁だったら、緊張してぶっ倒れそうだけど。 スターはやっぱスターなのね。 もちろん、結婚式は後日ショーとして放送されるのでありましょう。
さて、昔アーノルド・シュワルツネッガーが主演をやった「コナン」という映画のリメイクを観て来た。 昔のコナンに比べると、暴力の表現が過激になっていて、しかも楽しい冒険と言う部分はほぼ無くなり、ただの復讐劇になってしまっていたよ。 もう、ハリウッドはどこに向かおうとしているのやら。 CGで血を作り放題になった為か、とにかく全編に渡って血祭り。
昔のコナンは動物の血を使うなどしていたので、そうそうお安く血を流せなかったのだよ。
そして、おそらく撮影を東欧で安くやったのか、スタッフはブルガリア人ばかりで、エンドロールの名前がずら〜っと「〜ov」「〜va」「〜ski」な名前ばっかり。 特殊効果にインドと中国の会社を使ったのか、後半はそんな名前ばっかり。 ハリウッドですらない。
内蔵を出せば、観客が喜ぶと思っているのか、本当にそれで観客が喜んでいるのか。 とにかくこの国の未来がちょっと心配になってしまった。
あ、あと、コナンの父親役の人が、オズの魔法使いに出て来るライオンにそっくりなので、もし観に行くなら、そこんとこだけ注目してみてください。 勇気が欲しい感じ。
皇帝
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