皇帝の日記
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前回イサムさん妊娠時にも作ったけれど、今回も8月13日に義妹がベビーシャワーを企画してくれているので、レジストリーを作ってみた。 ベビザラス http://www.toysrus.com/shop/index.jsp?categoryId=2255957 と、ポッタリーバーン http://www.potterybarnkids.com/registry/find-registry.html?cm_type=fnav に、それぞれ。 皇帝の名前+ジャバ夫さんの姓で検索すると出て来る仕組み。
しかし、何が必要かなーと考えてみたけれど、イサムさんの若い時に使っていた物がまだまだ現役なので、特に「出産までにどうしても必要!」とか無い。 せいぜい、哺乳瓶が古くなってるから、衛生上新しいのを買った方が良いかな、程度。 後は、イサムさんの物が青いので、ピンクだったらなおの事よろしいな、というわけで、ピンクのグッズを加えて女の子らしさをアピール。
そして、イサムさんと赤ちゃんを両方連れてお出かけできるようになったら、二人まとめて運搬できるストローラーが必要になるだろうかなあ。 というわけで、いくつかのストローラーを検討してみている。 今の所、イサムさんを立たせて乗せて、赤ちゃんを寝かせて乗せるタイプが有力。 でもってこれも、すぐさま必要になるわけではないから、なんとなくレジストリーにポチってみた。
いまだに慣れない、アメリカの不思議習慣レジストリー。 日本に上陸する日が来るでしょうか。
というわけで、デンマーク編ザクザクと書き終わりました。
アメリカに帰国してすぐくらいに、元ルームメイトの友達で、5人くらいのデンマーク人が何故か我が家の敷地でキャンプを張って楽しむと言うイベントがあった。 妊婦は野宿には参加しなかったけれど、ちょっと旅行中疑問に思った事などを聞いてみた。
Q:やたらめったら象モチーフの物が巷にあふれていたけれど、デンマーク人は象が好きなの? A:象は好き。理由はわからない。女王も象が好きで、よく象モチーフを身につけている。
Q:生野菜をオヤツ代わりに食べる習慣は? A:生野菜は好き。理由はわからない。
Q:ペットボトルの水が高いんだけど。 A:普段水道水を飲んでいる。問題ない。
Q:若い子が、唐突に水兵帽みたいなのをかぶって歩いているのをよく見たんだけど。 A:高等学校を卒業する時にかぶる帽子。18ー20歳くらいの子だと思う。帽子の淵に入っているラインの数で、どの学校を出たかわかる。語学学校とかね。
Q:デンマークは良い国だと思ったけれど、なんでアメリカに来る事にしたの? A:デンマークは退屈だから。やりたかった仕事が、デンマークにはなかったから。
だそうです。 彼らがロッククライミングに行く前に、ぱっと聞いただけなので、あんまり深くはつっこめず。 寒い国の人だからか、キャンピングとか山登りとか、夏のアクティビティに魅力を感じるらしい。
そんな彼らがドリームワークスでアニメーターをつとめたHow to Train Your Dragonは、邦題「ヒックとドラゴン」で日本公開もされたので、是非観てみてください。 おすすめ。 http://www.youtube.com/watch?v=X9Nawaj_3N8&feature=related
整体に行くのに、誰もイサムさんの面倒を見ててくれる人が居なかったので、一緒に連れて行ったのだが。 診察室に一緒に入れてもらって、「ちょっと待っててねー」とうつぶせに診察台に寝て、先生がバキバキし始めたら 「マミー!!マミー!!」と絶叫しながら、母ちゃんのの頭髪を思いっきり引っ張るイサムさん。 なんか、お母さんがいじめられてると思ったらしい。 全く治療に専念できないまま、全身バキバキされて帰りましたよ。 先生も苦笑い。 必死の形相なイサムさんでありました。
さて、やったらめったらドルが弱って、不景気なんじゃのう・・・という感じですが。 我が家の近所の家達が、ドンドン売りに出されて、土日にはオープンハウスの看板が道に沢山立ち並んでおりました。 もうサンタバーバラの人も、家をキープできなくなって来ているのがわかる。
そんな中、我が家の大家さんが、なんと破産してしまった。 ぼーんってね。 なんという事でありましょうか。 来年の五月までに、引っ越して欲しいと言われてしまったよ。 うーむ、実に悩ましい。
というのも、元の家の敷地に作る予定の家もまだなんも決まってないし(予定通り遅れています) 来年の5月など、ジャバ夫さんの仕事がロスにあるかもわからないし。 だとしたら、どうせ借りるなら我ら一家だけロスに行っちゃったら良いかな。 どうかな。 グランパマはイサムさんと居たいだろうけど。 はてさて。 ケセラセラ〜。
から帰ってきましたよ。 行きのハイウエイが混みまくって、5時間かかった。 がく。 尾てい骨とか痛くなったある。
そして、のんびりしようにもジャバ夫さんがお仕事で居なくなってしまうので、イサムさんを引き連れてのサンディエゴ観光。 うう。 全部一人。 まあそれが普通なんだけど。
お買い物もプールもお食事も、どこに行くのもお母さんと一緒。 イサムさんのテンションが上がる。 愛い奴よのう・・・。 最近一緒にいないからね。 じゃあお母さんも頑張りましょう。
夜にお風呂に入れたら、急に「今日お父さんが居ない」と気がついたらしく 「ダッディー!!ダッディー!!」と叫び始めたイサムさん。 だがしかし、プールで泳いだから疲れ果てていたイサムさん、夜はぐっすりでしたよ。 ふふふ。 お母ちゃんはその5倍くらい疲れたけどね。
ところで前から激しい泣きとシャウト(絶叫)で他の追随を許さなかったディラン君。 体力がついて来たので、よりいっそう大変な事になっていましたよ。 一日中泣きっ放しの叫びっぱなし。 イサムさんが逆にぴたっと黙ってしまう程に。 母ちゃん大変だあ・・・。
翌日キッズカフェみたいなところに連れて行ってもらった。 子ども等が喜びそうなおもちゃが沢山あって、大人がくつろぐカフェ空間がある。 イサムさんを自由に解き放ち、雑誌なんかを読みながらゆったり。
他の子が遊んでいるおもちゃを取り上げた上に、泣き始めるイサムさん。 知らんがな。 と放っておいたら、スタッフの人が「あれあれ、君泣いちゃって、どうしたの?」とやって来て、イサムさんと遊び始めた。 なんということか。 今更母です〜と出て行くのもどうかね、と、まごまごしているうちにイサムさんの機嫌が直り、また野に戻って行った。
まあそんな事もありながら、二日間だけのサンディエゴでした。 ちゃんと初日の早朝に、小雨を降らしましたよ。 ふふふ。
明日からコペンハーゲンまた更新します。
ところで、これまでコペンハーゲン旅行に全ての標準を合わせて準備していたので、今何を目標に生きて行ったら良いのかわからなくなっている。 もう筋トレもガツガツしなくて良いものね。 楽しかったな、旅行。
明日早朝から、サンディエゴに行ってきます。 ジャバ夫さんのお仕事に付き合って。
なかなか会えないディラン君にも会って来るぜよ。 泣き虫ディラン君も、もう二歳。 もうお母さんから離れられるようになったかな。
さて、朝起きられない皇帝だが、帰国してからというのも、時差で夜イサムさんと共に眠くなって、8時には寝てしまうので、朝は日の出前に起きてしまう。 がしーん。 義母など、朝起きて来て、嫁の姿を見る事などついぞ無かったので、二度見している。 「朝早く起きたから、暑くなる前にイサムと散歩して来ようと思うんだけど」とか言った日には、「まあ!それはとても良いわね!」と、必要以上にハッピーに送り出してくれる。 きっと、いつも「この子はいったいいつ起きて来るのかしら・・・」と人知れず心配しているに違いない。 大体、義母が毎朝我らの居住区に来るのは、いつまでも起きて来ない母親に代わり、イサムさんの朝のオムツを替えるためである。 すいませんねえ、ごほごほ。
あ、血液検査の結果、懸念していた鉄分もようやく標準値に入り、全て問題無しとのこと。 良かった良かった、と言っていたら、またげろ〜んと吐いた。 何故に? もう後期に入るのに。 何を訴えたくて母に吐かせるのだ。 むーん。
そして、整体にまた行ったら「未だかつて無いほどこってる」と太鼓判を押されてしまった。 サンディエゴで安静にしてます・・・。
イサムさんと朝4時から起きて、ぼやーっとしていたけれど、「だっでぃー!だっでぃー!」とジャバ夫さんコールをされたので、8時頃にジャバ夫さんのテントを張っている所まで連れて行ったりしていたよ。
夜は、すっかりチケットを買った事を忘れていた、アイリッシュダンスに行って来た。
ショーの要素が大変強く、お客さんもくだけた感じ。 手拍子も足拍子もあり。
マイクを使っていたのがちょっと残念かな、と思う。 マイク無くても、十分なサイズの会場だったと思うんだけどなー。 その上、そのマイク操作がミスを連発。 歌手の声は出だし拾えなかったり、演者の私語を拾っちゃったり、ぼわ〜んって音が入ったり。 え・・・ってなったけど、酒場クオリティだと思えば、まあ良いか。
そして、ダンサーが一々ドヤ顔で〆るのがおもしろかった。 子どもも沢山観に来てて、休憩中には真似して踊る子が居てかわいい。
歌手のお腹が大きく、妊婦なのかデブなのか幕間にざわざわと皆憶測しあっていたけれど、あれは妊婦ですな。 6ヶ月と言ったところでしょうか。 歌手には恰幅の良い人が多いので、悩む所だけれども。
等々。 色々話題に尽きない舞台でした。
明日血液検査に行ってきます。 27週目までしか出来ない検査なのに、ギリギリだよ!
イサムさんがずっとべったり引っ付いてくる。 昨晩は夜中の二時に突然部屋にやって来て、引っ付いて朝まで寝てた。 とにかく母ちゃんが居なくなった事がショックで、「こいつ、また居なくなるんでねえか!?」という恐怖から、片時も離れてくれません。 後追いがほとんど無かったイサムさんだけに、こんなにモテたのは初めて。
更に、シッターさんが来たと同時に母が居なくなったので、イサムさんの頭の中ではこれが非常に密接に結びついてしまい、小切手を取りに来たシッターさんを威嚇。 シッターさんによると、二週間ずっとイサムさんは敵を見る目でシッターさんを睨んでいたそうな。 う・・・すまん・・・。
「父ちゃんまで居なくなってはたまらん!」と思ったのか、ジャバ夫さんは大人気だったとか。 仕事場から降りて来る度に、「ダッディー!」と飛びついて来て、離れない程。 母が居なくて可哀想だと思って、ジャバ夫さんは朝昼晩の食事をイサムさんと共にし、シッターさんが帰ってからの夕方〜寝るまでをべったりと過ごしたのだとか。 そして、すっかり映画「クレイマークレイマー」のお父さんの気持ちになってしまったんだって。 (あらすじ:ある日突然奥さんが子どもを置いて家出。今まで育児をした事の無かったエリートサラリーマンのお父さんが、孤軍奮闘して息子を育てるうち、父子の絆が深まる。ところがある日、仕事を見つけて自立した奥さんが、親権を返せ〜と戻って来る話。メリル・ストリープの怨念籠った演技が怖い)
「もうイサムから離れられない」と言いながら、週末は妻と子を捨てて、泊まり込みでサンタバーバラの山ハイキングの旅に出かけております。 お父さんが居なくなった事と、お母さんが帰って来た事が、イサムさんの頭の中でどう処理されるのでしょうか。
猫らはやけに毛艶は良くなり、ツルッツルのシルキースムースになりました。 そして、イサムさんは猫らと良い遊び相手になっているようで、追いかけ回したりもするけれど、良好な関係を保っている。
問題はユアンの方で、ユアンが猫の耳や手を思いっきり引っ張って困る。 痛い目に遭うとわかっているのに、逃げない猫らも意味がわからん。 家具に登れば良いのに・・・。
あ、整体に行ったら、股関節がずれそう、との診断。 長時間飛行機で座ってたのが、やはりいかんかったらしい。 イサムの時は股関節は大丈夫だったんだけど。 あと、肩ガッチガチ。 ガッチガチやねんぞー。
そのようなわけで、無事に戻りました。 この二週間色々な事があったので、何からお話しして良いやら。
とりあえず、日本は暑かったです。 蜃気楼が見えそうでした。
旅の第一目的である運転免許の更新も、つつがなく執り行われ、妊娠中でむくんだ顔のまま新しい免許が支給されましたぞ。
そして、私の旅立ちの寸前に、ロッキーさんが虹の向こうの犬天国へと行ってしまいました。 行ってしまいました、だけど、ずっと食欲不審や腰痛に悩まされていたので、少しだけほっとしています。 きっと今はお腹もすかない、脚も腰も痛くないところで、思いっきりピザを食べたりリスを追い回していることでしょう。 脱走癖はあったけれど、良い犬でしたな。 イサムさんが庭に出る度に探しているそうですが。
あと、イサムさんは帰国早々熱があったので小児科に行ってまいりましたんですよ、奥さん。 医者の診断は「健康な良い赤ちゃんです。ただ熱が出てるだけ」だって。 じゃあ何故熱が出ているか、とは教えてくれず。 まあしばらく自宅安静で。 あと、トイレットトレーニングは3歳からやるのが今のトレンドなんですって。
果たして飛行機で一睡もしないまま帰って来てすぐにバタバタしたので、眠くて眠くて、イサムさんと共に9時頃寝たら、今朝はやけに早く起きてしまいました。
デンマーク旅行篇の日記は、日付をさかのぼって徐々に更新の予定です。 あと、普通の日記もいつも通り更新予定。 今日は整体で、溜まったコリをほぐしてもらいに行ってきます。 肩がガキガキ。
素晴らしい時はやがて去り行くものです。 このところ、デンマーク旅行の事ばかりを考え、生きる糧にして来た為に、終わっちゃったらどうなるんだろう(出産するんだよ!)と名残惜しいわけでございます。
飛行機は午後なので、とりあえず午前中に一件くらい観光できるんじゃない?と地図をパラパラ。 しかし本日は月曜日。 美術館や博物館は全世界的に閉まっている日。 うーむ。
しかし、近所のデンマークデザインセンターと言うのは開いているらしいぞ。 よしよし、この距離なら、10時のオープンと共に入って、11時まで観光してホテルに帰って来て、それから飛行場に行っても余裕な筈。 というわけで、朝10時には荷物をまとめ、チェックアウトして、フロントに荷物を預けて、きちんとデザインセンターの入り口に立つ、几帳面な日本人。
それに対して、10時オープンなのに10時に出勤して来るキュレーター達。 君達・・・。
そして、どうやら大雨の被害で展示が一階しか公開できていないとかで、入場料無料だから許してねって入り口に書いてある。 ありゃ。 残念だけど仕方が無い。 ついでに、三日間活躍してくれたコペンハーゲンカードも今朝期限が切れたし、入場料無料ならば良いか。 と、入ってみると、一階のかわいいミュージアムショップは無事。 なんと、あとちょっとの旅行なのに、またぞろ買い物をしてしまったよ。 なんという罠。 何故か象のぬいぐるみとか買っちゃった。 くすくす。 そして、今回旅行中にやたらに雨に降られたので、もう旅も終わりだと言うのに携帯用ポンチョも買ってしまった。 6歳児用のサイズでぴったりだったある。
ザクザクとホテルに戻り、荷物をガラガラ引きながら駅まで行き、エアポート行きの電車に無事乗り込んで、コペンハーゲンに別れを告げました。 楽しかったぜ、コペンハーゲン。 でも物価が高いから、老後の住処になるかどうかはまだわからないな。 あと、冬はちょっと遠慮したいよね。 避暑地にはベスト3に入る都市だわ〜。 下水道工事してなければ、もっと町並みが綺麗だろうし。
とりあえず、象が好きな国として、心に刻んでおきましょう。 象が好きな人に、悪い人は居ない筈。
そして、飛行機はフィンランドのヘルシンキで再び乗り換え。 免税手続きをしなければならないので、買い物した現物(未使用が条件)を背負って、サクサクとカウンターへ行って書類にハンコを押してもらう。 せっかく重たい現物を持って歩いてたのに、おばちゃん全然確認してくれなかった・・・。 面倒が無くていいけどさ・・・。
それから、イミグレーションでEUからの出国手続きをいたします。 パスポートにハンコしてもらうのね。 ところが、これが長蛇の列。 なにこれー。 と、言っても始まらないので、大人しく並ぶ事30分。 子連れの人が大変そう。
ようやく税関を抜けたら、今度は免税書類を提出して、お金を返してもらわないといけませぬ。 手続きカウンターを探して、返金してもらおうとすると、何故かカードへの送金を断られ、ユーロで現金払いしか対応できないと言われる。 うーむ。 ユーロもらってもなあ。 とは思ったけれど、もらえないより良いか。 というわけでユーロ立てで払い戻してもらい、かなーり搭乗時間ギリギリで東京行き飛行機に飛び乗った我等。 我等と、もう一人お兄さんが飛び乗って、無事予定時刻に離陸する事ができた。 ほぼ同時に、ヘルシンキ名古屋行き、大阪行きが出ており、どうやら日本はフィンランドに大量の国民をピストン輸送していることが判明した。 もちろん、ヘルシンキ経由で他国が目的地な人も多いだろうけど。
フィンエアはやけに座席が高く作られていて、フットレストもついていないので、チビで妊婦にはやや過ごしにくい機内でござった。
成田に着くまで、またぞろほとんど寝る事が出来ず。 ちょっと妊婦的には無茶した感はありましたが、ハルコさんの助けを借りて無事に行程を終了。 大満足のデンマーク旅行でした。 また子どもが大きくなったら、家族でわさわさ行ってみたい所。 それまでにドルが回復してますように。
コペンハーゲンをフルに観光できるのは、本日が最後。 時が経つのは速いものです。 小さな街とは言え、まだまだ観ていない物が沢山。 しかし、この日は日曜日。 ヨーロッパの国々は週末あらゆる物が休み。 特に日曜日はキリスト教では礼拝の日なので、気合いを入れてお休み。 観光には不向きな日と言えましょう。
曜日と関係なく開いてそうなところを、ガイドブックとにらめっこして当りをつけて、出発。 水上バスを使って、街の北にあるカスレテット要塞まで行けないだろうか。 と、朝9:00頃に徒歩で王立図書館のあたりの駅まで行ってみた。 が、なんと水上バスの始発は10:00から。 バス停でがっつり昼寝を決め込んでるおじさん(ホームレスにしては清潔)を横目に、諦めて陸上の普通のバス停までテクテク歩いて行く。
カステレット要塞は、ペンタゴンな形のお堀でぐるっと囲まれている。 バスで星形の一角にたどり着いた我々。 果たしてどこから堀の中に入れるのか。 お堀の外側を、たらたら歩いてみる。 これが中々素敵な散歩コースになっていて、あまり観光客は歩いていないけれど、地元の人々がせっせとジョギングしたり、犬の散歩に使っていた。 気候も、絶好の散歩日和。 ☆の角二個分を歩いて、ようやく中へ入れる橋を見つけた。 地図ではわかりにくいけれど、自動車でも侵入できるんです。 車道がありました。
軍の施設なので、一応国旗がヒラヒラとはためいています。 しかし、デンマークの旗はどこで見ても(たとえ王宮であろうとも)やる気の無いうす〜い生地で出来ていて、例外なく裾がほつれている。 ぼろぼろで、赤いところは日に焼けて朱色に。 街は綺麗なのに。 何故そこに力を注がない? きっと興味が無いのでしょう。 ナショナリズムがどうのこうのではなく、国旗という存在そのものに興味が無いのか、旅の間目撃した国旗は、全てボロだった。 他国の旗でさえボロかった。 全てボロならば、ある意味平等と言えましょう。
さて、要塞の中にはカステレット教会がある。 教会は日曜日ミサをしている。 地元の人々が、おめかしをして集まっている中、リンゴンリンゴンリンゴンと鐘が鳴り始め、おそらく本日第二部となる礼拝の始まりをお知らせしている。 ・・・ところに、こっそりまぎれて中に入り「トイレ貸して下さい」とずけずけする妊婦。 妊婦はトイレを我慢する事が出来ません。 そして、妊婦にトイレを貸さざる者には、大いなる災いが降り掛かるであろう。 しかしてそこは、迷える子羊達が救いを求める神の家。 気持ちよく「どうぞ」とトイレを使わせてくれた。 ありがたい。 きっと来世良い事がありますように。 なむ〜。
教会を出て、要塞の反対側まで歩いて行き、かの有名な世界三大がっかり、人魚の像を観に行く。 皇帝のひい爺ちゃんが、大昔に世界旅行をした時に観たらしい。 多分それは、テロで爆破される前のオリジナルな人魚の像だった筈。 この人魚を破壊する事で、何の政治的意図が表明されるのかは謎だけれど、今あるのは何度か破壊されて、新しくしたり直したりした物。 皆が小さい小さい言うから、どんだけ小さいかと思ったけれど、たぶん実際の人間くらいの大きさ。 等身大くらいだった。 写真を撮ろうとする人々の群れがすごいので、ちょっと遠巻きに眺めて、水上バス乗り場へ。
あの大量の観光客達は、観光バスで団体で運ばれて来て、人魚の像の前で降ろされて写真を撮ってまたバスに帰るだけだから、きっとあの素晴らしい散歩コースは歩けないのであろうな。 ふふふ。 自由旅行の特典ね。
水上バスは、タイミング良く待たずにすっと来た。 それが始発だったので、車掌さんが例のやる気のない国旗を、各駅に掲揚して行くのも観れた。 一回北上して、ぐるっと回ってアメリエンボー宮殿の前で下船。 本日は女王様がこの宮殿に居たので、多少やる気のある旗が宮殿の屋根に揚がっていた。
アメリエンボー宮殿の名物はなんと言っても衛兵の交替式。 黒い綿棒のような帽子をかぶった兵隊さんが行進して来るあれ。 11:30にローゼンボー宮殿を出発した綿棒達が、12:00丁度にアメリエンボー宮殿に到着するのであります。 我々が到着した時には、まだ交替する前の午前勤務の綿棒達が宮殿の前に立っていた。 綿棒の仕事は、お城と王族の警護。 きびきびと宮殿の前を歩き回ったり、きりっと立っていたり。
まだ交替式までに若干の余裕があったので、じゃあ写真でも撮らせてもらいましょうかね。 しかし、どこまで綿棒に近づいても怒られないのでしょうか? と、おずおずしていると、年配の御婦人がかなり接近してにっこり、パシャ☆ あ、あんなに近づいて良いんだ。 と、ハルコさんがはりきって近づいて行って、最後にジャンプしたら 「ヘイ!!」と大きな声で怒られるの巻。 きゃあ。 びびったー。 宮殿に近づき過ぎたのがいけないのか、はたまたジャンプしたのがいけなかったのか。 その後も、なんか綿棒の気に入らない事(宮殿の縁石に腰掛けたり)をした人がいると、結構な大声で「ヘイ!!」と怒鳴られていた。 宮殿で日曜日を過ごしている女王様的には、この外の「ヘイ!!」はうるさくないんかね。
などと言いながら、とりあえずまだまだ時間に余裕があったので、宝物展示室に行く。 これがまた、ローゼンボーのように古くはないんだけど、新しい内装の部屋の中に、山程これでもかこれでもかと家族写真がみっちりぎっちり置いてあるのでありました。 最近結婚して子どもがぽろぽろ産まれた王子様一家の写真とかあった。 比較的最近の王室事情が学べる展示でした。
交替式が始まる時間なので、またぞろ広場に出て行って、写真を構えてじりじり待つ。 これはかなり近くで観る事が出来た。 観光客の数が、プラハとかより圧倒的に少ないのだよ。 かなーり行進に接近しても、「ヘイ!!」って言われないし。 お勧め。
それからフレデリクス教会を観て、お昼ご飯を求めてニューハウンへ。 適当なカフェに腰掛けて、イケメンなウエイターからサービスを受けていると・・・。 ん? ウエイターの腕に、なんかタトゥーが入っている・・・。 ん?
なんと漢字で「暴力団」と・・・。 あちゃー。 せっかくハンサムなのに、なんてラクガキを・・・。 やっちまったなー。 いや、しかし相変わらずご飯はおいしかったですよ。
さて、日曜日ですから。 どこもかしこもお店は閉まっているので、お買い物はできないと思いますでしょ。 でもね、蚤の市はやっているんですよ。 ふふふ。 事前に、ホテルの受付のお兄さんに聞いてみたのです。 日曜日にやってる蚤の市あると。 地図を頼りに、自転車に籠をつけて観光客を乗せる、いかにも観光地な人力車を拾い、教えてもらった通りに行ってみると・・・。 なんとなんもやってなかったのでした。
えー。
がっかりだよ。 でも、とりあえず車を降りてしまったので、特に何もないその通りをテクテク。 歩いてみても、観光地からも外れてしまったから、何があるわけでもなく。 ただ水害で工事中のボコボコの道路があるだけ。 テクテク・・・。 地図を見ると近くには、アシステンス教会墓地というのがあるらしい。 墓地か・・・。 異国の墓地はどんなもんかね。 と、とりあえず行ってみると、それほど暗い感じの墓地ではなく、むしろピクニックが出来そうな芝があふれる墓地。 でもいくら明るくたって、墓地ですから。 ピクニックはできないよなーと思っていると、ピクニックしてる一家を発見。 一体どういう経緯で墓地でピクニックを? 不思議な光景でございました・・・。
墓地を抜けたところで、バスを待ちます。 ちょっと中心街からは外れているけれど、南に向かって行けばコペンハーゲン動物園があるのです。 動物園好き。
バスは動物園の北にあるフレデリクスベア公園に到着。 ここで降りて、公園側から動物園に入ろうとするものの、なんと公園と動物園はきっかり別れていた! どっからも入れないまま、ウロウロウロ。 う・・・。 つ、疲れた・・・。 足の裏が激痛い。 妊婦もう駄目だ。 バタ。 とりあえず、公園の売店でアイスを買って、芝の上で休憩。 ふう。 モソモソアイスを食べながら、コペンハーゲンっ子の観察。 芝の上でピクニックシートを広げてくつろいでいる、同性のカップルが沢山居ますね。
初日から街中に同性カップルがあふれているのに気がついたが、どうもデンマークでは同性婚が認めてられているため、特に隠すべき事とか、珍しい事ではないそうな。 更に帰国後聞いたところ、世界で一番始めに同性婚が認められた国なので、そもそも年季がアメリカや他国なんかとは違うんだって。 我らが町中でいちゃいちゃしているのを見て、「あらまあ」などと思ったカップルも、夫婦なのかも知れないわけで、夫婦がいちゃいちゃしていたから、だからなんだって話ですよ。 なるほどね。 ちなみに、アメリカでは都心部ではゲイが市民権を得ていると言われているけれども、やっぱり外でいちゃいちゃしていれば「あれまあ」と言われる程度。 田舎など、いまだに下手すると路地裏でホモが暗殺されるレベル。 とても先進的とは言えませぬ。 ところで我らの前に陣取っていちゃいちゃしていたのは、巨乳と貧乳のレズカップル。 あんまり長居してもお邪魔かと、そそくさと退散したのでありました。 あと、芝の上は犬の糞が山程潜んでいたので要注意。
やたらでかいガチョウをやりすごしたり、ウロウロ徘徊して、やっと公園の外側から入り口を見つけ、中に侵入。 やれやれ。 もうこの時点でかな〜り弱っている妊婦。 休み休み、時にベンチで横になってみたり。 でもでも、この動物園、とても素晴らしかったのだ! もう無理〜とか言いながら、頑張って観てしまう程に、見事な動物園。 小振りながら、動物の見せ方が良い。 家族連れで子どもらが山程来ていて、それぞれの過ごし方を観ているのもまたたのしからずや。
子どもらが食べているオヤツが、生の人参だの、生のさやえんどう(これは大人も食べていた。デンマークの人気オヤツか?)だの、なんかサラダっぽいのがおもしろい。 オーデンセでも、生のキュウリを3世代一家全員でボリボリしてる人達がいたしな。
しかし足が痛い。 子連れに貸し出しているらしい、木製のひき車があり、2、3人の子どもらや、大荷物をそこへ入れて歩いている家族がちらほら。 わっちもそれを借りて、ハルコさんにひいて行ってもらいたい・・・とまで思ったけれど、やっぱり大人なのでちょっと我慢した。 でも、今思えば我慢しなければ良かったかも。 ふふふ。
ラクダ、やたら待遇の良い象、やる気の無いレッサーパンダなど、見所満載。 明度が無くなる程汚れた水槽に入れられたペンギンが、適当に撒かれた魚をやる気なさそうに食べたりしていた。 ペンギンは待遇が悪いのか。 そうか。 熊はやけに客にサービスが良く、立ち上がったり可愛いポーズをとってみたり。 そしてやって来た飼育員が、熊の毛皮や頭蓋骨を子どもらに見せているという、秘められた残虐性がたまらない。 熊の毛皮、臭かった。 カバの水槽の中が見れたり、キリンが間近に見れたり、魅力は尽きない。 ところが、カンガルーと書かれた檻に居るのは、どう見てもワラビー。 誰か!この子達ワラビーだよって教えてあげて!!
大満足して、バスでNORREPORT駅へ。 さっぱり発音がわからない駅。 地球の迷い方を見ながら、附近のレストランに行ってみるものの・・・全部閉店か移転。 うーん、やっぱりガイドブックは新しくないといかんかな。 ウロウロしながら、やけに雑貨の安いTIGERというお店を発見して買い物して、更に重くなったりしながら、ウロウロ。 ソマスゴというカフェを発見して、夕飯。 後で調べたら、このカフェがコペンハーゲンでは最古のカフェだそうです。 このカフェで、ジャズフェスティバルの為に、ジャズの生演奏が聴けたりして、中々ラッキーな一日でありましたね。 色々閉まってたけど、終わりよければ全て良し。
クリスチャンスボー宮殿から、バスで帰りました。
あ、以前観たこの映像が、私デンマークだと思ってたけどスェーデンだった。 http://www.youtube.com/watch?v=2ZsbDO8d0pw&feature=player_embedded#at=49 かわいいのでどうぞ。
皇帝
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