皇帝の日記
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毎晩、イサムさんが眠りについてからパソコンをポチポチしていると、モモが膝に乗って来る。 モモはいわゆるラップトップキャットの才能があるらしい。 猫持ちの醍醐味ですな。 花も福も、あんま膝に乗らない猫なので、これはうれしい。
最近またイサムさんの髪の毛が伸びて来て、耳かきの後ろに付いてるフサフサみたいになってきたから、床屋さんに連れて行った。 ら。 前の人と違う人が切って、その人がすごい下手くそでさ。 しかもいい加減。 子どもだからこんなもんで良いや、って感じが、ありありと見て取れる。 前髪パッツーンだし。 ヘルメットみたいにされた。
家に帰って、義母に会ったら「イサム髪切ったね。かわいいわー」と言ってくれたけど。 その晩、イサムさんが寝てから「私、今回の床屋さん下手くそだと思うんだけど」と言ってみたら、「・・・うん」って小声で同意してた。 二歳児とはいえ、本人の前で言わないのがなんとも言えない、かわいい心遣いだと思った。
僕は言うけどね、本人の前で。 ヘルメット!って呼びかけるけどね。 バルカン星人とも言うな。
そうそう、日本で遺伝子組み換え作物が承認されようとしていますよ。 アメリカの後を追わないで欲しい。
http://blog.livedoor.jp/chiblits/archives/51831195.html
ついに安定期でございます。 妊婦あこがれの安定期。 相変わらず中期に入っても吐いていたので、このままなんとなくつわりしたまま後期に突入するのかと思っていたけれど。 なんか調子が良くなって、味覚も元にもどりつつある。 甘いもの食べたいなーと思うくらいの異常かな。 普段は甘いもの好きじゃないから。
そして不思議な事に、イサムさんの時にバス!っとできた中心線が出て来ない。 お腹真っ二つだったのに。 今回は出るのが遅いのかしら? それとも出ないのかしら。 出ないで欲しい。 消えるのに時間がかかるから。
そして、中期になったせいか、ぼーっとしている。 イサムさんの時も、たいがいぼーっとしていたが、よりいっそうぼーっとしている。 こんなにぼーっとしていると、車の運転とかできるだけしない方が良いと思うんだけれど、そういうわけにもいかず。 こないだガソリンスタンドで、急にガソリンの入れ方をすっぱり忘れてしまい、車の前でぼや〜っと5分ばっかり立ち尽くしてしまった。 ぼー。
学校も、今学期は残すところ二週間程だが、かなりぼーっとして、先生の言った事を聞き逃しまくっている。 先生も「この子は・・・」と思っているに違いない。 ぼー。 簡単な作業手順も、わからなくなることがしばしば。 危ないよなーと思うのだが、あとちょっとなので気をつけて乗り切りたい。
ぼへー。
猫らの個性が徐々に見えて来た。 ナナは好奇心旺盛で甘えん坊で、機敏、何故かうん○臭い。 モモはちょっと用心深く、甘えん坊、どんくさい。 どちらも甘えん坊なのが、母的にはうはうは。
便宜上二匹まとめてGIRLSと呼んでいる。 皇帝は学校に行ったり、イサムさんの面倒をみてたりするので、なかなかかまってあげられないのだけれど、2匹で勝手に楽しんでいるのでラク。
しかしナナはそのうちお風呂入れてあげないと・・・。 今はまだ、避妊手術したばっかりだから洗えないけどね。 そういえば、避妊手術の痕が1センチくらいのチビっとした傷なんだけど。 花ちゃんとか、もっとガバッと切られてた気がする。 猫医療も日進月歩なんだろうか。
そして、ジャバ夫さんがうざいほど(あ)に心配性。 あれしちゃいけない、これしちゃいけないって。 たいていの事は大丈夫だよ。 猫だし・・・。
あ、ロッキーさんには猫がいることがバレてしまいました。 パティオから視線を感じると思ったら・・・。
そんなわけで猫が来た。 モモちゃんとナナちゃん。 白と黒で黒い所がシマシマなのがモモちゃん。 グレーの猫がナナちゃん。 3月29日生まれだって。 我らのプロポーズ記念日だ。
そりゃあ愛らしいさ。 そして、人間の子に比べて、なんと静かでラクチンなことであろうか。 「あ!転ぶ!危ない!」って事無いものね。 ご飯も勝手に食べてくれるし。
とりあえず、慣れるまでは一週間くらい我ら夫婦の部屋に居てもらって、その後徐々にリビングなどにテリトリーを広げて行ってもらいましょう。
心配していたイサムさんと猫らの関係は、意外にもイサムさんがジェントルマンで、そーっとそーっと接してくれるので、猫らも安心。 なんていい子なんだよ、イサム。
さて、週末元ルームメイトの誕生日だったので、ロスに行って来た。 ティムバートン展をやっているので、それも見たいと思って早めに出て来たのに、なーんとチケットを一週間以上前に買わないと入れない程の盛況。 残念ながら今回は見送り。 そのうち落ち着くかな?
そして夜はハリウッドにある、会員制のレストラン、マジックキャッスルでお食事。 http://magiccastle.com/ ドレスコードが厳しいので、ショートパンツ(スーツとセットでツイードなのに!)で来たデンマークっ子は、貸し出しのスカートに代えるように促されていたわ! そして、バーバリーの襟無しのスーツで来た男の子が、これまた襟無し不可!と貸し出しの上着に変えられていたわ。 恐ろしい・・・。
男の子、ゲイなんだけど。 中に着てたドルガパのシャツとネクタイに合わせてのヴィンテージバーバリーだったのに・・・と気落ちする事。 大丈夫よ。 そんなに皆あなたの服装をチェックしてないわよ。
そんな皇帝は、昼にティムバートン展に行く気満々だったので、不思議の国のアリスなロリータ服で、フルウイッグまでつけた、ふざけた格好だったのにOKらしい。 ワンピで革靴だから。 基準はそうなんだろうけどさあ・・・。
主役もゴスロリで登場。
ご飯は美味しくなかった! 大事な事だから二度言う。 美味しくなかったよ!
マジックキャッスルでは毎時余興のマジックショーをやっているので、サクサク食べ終わって、シアターに行く。 パペットショーとマジックショーを観て、お開き。 シュワルツネッガーが今ホットな話題らしく、いじられてました。
夜遅かったけど、イサムさんとグランマがお留守番しているので、頑張って運転して帰りました。 ロスは楽しいけど、サンタバーバラはやっぱり静かでリラックスするわ〜。
またイサムさんが鼻水たらして、風邪ひいてまんがな。 そして、その風邪をもらって寝ているジャバ夫さん。 君達・・・。 君達への愛は変わらないが、是非うつさないでくれたまえよ。 もう風邪はごめんだよ。
ところで、イサムさんは辛いのが平気だと言う事に気がついた今日この頃。
こないだ唐辛子入りの柿ピーをポリポリ食べていたら、イサムさんが横からせっせと奪って食べ始めたではないか。 辛いし、口がピリピリするから、すぐ後悔して手を止めるだろうと思っていたら。 そのままガツガツ食べ続けて、ついに母のおやつを全部食べてしまった。 何君、辛いの好きなのかい?
そして今日、ジャバ夫さんが中華屋さんから辛い鶏肉を買って来て食べていたら、わしもわしもと横から食べ始めたではないか。 というか、人の物を横から無言で食べるのは止めたまえよ。 ちなみにこの辛い鶏肉炒め、皇帝は食べられません。 と言うくらい辛いのに。 もっともっとと、これまた父の夕飯を全部食べてしまった。
ジャバ夫さんは、味覚がおかしいんじゃないかと言うくらい辛い物が大好きなんだけど。
そして「さすが俺の息子!」と喜んでいるジャバ夫さん。 That's my son!だそうです。 うーん、私の息子ではないな。
子どもに辛い物あげても良いんだっけ。 でも本人が好んで食べてるなら、止める筋合いもないか。
アメリカのカード社会にはだいぶ慣れて来たが、どうしても慣れないのがチェック。 小切手。
小切手切った事あります?
僕はアメリカで2回くらいしか切った事無い。 それも、必ず誰かの監修のもと。 おそるおそる書きました。
だって、あの只の紙みたいのに、金額と相手の名前書いてあるだけなんだよ? 怖くない? 怖いよね。 書き方間違ったら、色々面倒な事になるし。 しかも、相手はたいていあんまり良く知らない人宛。 こえー。
だがしかし、医療費や学費や家賃の支払いなんかは、たいてい小切手で行われるし。 カードの使えない学費は特にね。 それで、これからイサムさんの学費やクラブ活動のお金や、なんやらかんやらを、度々支払わなければならないわけだ。
すでに、今デイケアの支払いは小切手。 毎回ジャバ夫さんに請求書を持ち帰って、小切手書いてもらって、次の日持って行っているのだが。 駄目じゃん! 保護者として、母として、これは小切手書けないとまずいんでないの?
ということになり、ジャバ夫さんに小切手特講をしてもらったのだ。 要するに、後々金額が改ざんされないように、色々とルールを守って書かないといけない。 という只それだけなんだけどね。
結婚した時にジャバ夫さんにもらった、皇帝用の小切手帳を引っ張り出して来て、ようやっと書き始めたのだよ。 大人の階段登ったよ。
でもやっぱり心配だよねえ。 だって紙だもの・・・。
もらう予定の猫等が、腹を壊してしまったので思ったより体重が伸びず。 体重が一定以上にならないと、避妊手術を受けられない為に、受け取りが延びてしまっていたのだが。 ついに腹も治って、手術も完了し、回復を待つばかりとなった。 大体月曜日には迎えに行ける筈。
注文した猫タワーがまだ届いてないけど、タワーを使えるようになるのはどうせもうちょっと先だし。 とりあえず、猫のおもちゃを少量と、猫ハウスと、爪研ぎとトイレは用意した。 さあいつでも来い。
ところで、火事から3年。 いまだに避難所暮らし(?)をしている我が家なんであるが。 ついに保険会社との決着もつきつつあり、元の土地に新しい家を建てる事になった。
のだが。
まだ保険屋が色々ごねているので、本丸に着工するのは無理。 でもこのままズルズル貸家に居ると、家賃がかさんで仕方がない(保険屋がね)という話になったそうで。 色々な話し合いや色々な色々が色々に進んだ結果、私どもとはなんら関係のない所で、私ども夫婦の家を今年中に造る事になったらしいのだ。
「らしい」というのは、その場で話を聞いて居たにも関わらず、自分等の話をしていると思ってなかったので、適当に聞き逃してしまったのだ。
そして、その後の建築屋さんとのミーティングでも、自分の家だと思ってなかったので「はいはい、ふーん」と話を聞いているだけだった。
ミーティングの後に、ジャバ夫さんに何が起きていたのか説明してもらってびっくりこいたね。
要するに、土地の端に簡単な家を先に建てて、そこに皆引っ越して、本丸の着工を待つのだ。 ほんで、母屋が完成したら、義父母はそちらに移り、簡単に建てられた家には、我ら夫婦が住むのだ。 仮のすみかが我が家に。 我が家(仮)。
うーん。 一応、どうせ建てるなら我が家には色々な夢があったのだが。 こんな形で適当に建てられる我が家とはな。 まあ良いか。 保険屋が建ててくれるんだし。 まあまあ。
どうしても譲れない事は4つだけ。 1)下駄箱のある玄関が欲しい。 2)メインベッドルームの風呂釜とシャワーは別にして欲しい。 3)窓には網戸をつけてほしい。 4)奥さんに大きなクローゼットちょうだい。
それだけだ。 次回のミーティングで、一応言ってみる。
まだまだ盛り上がっているジャバ家。
イサムさんの将来に関して、「なんかの芸術家。アーティストになったら良いよ〜」とか、適当な事を言っていたジャバ夫さんだが。 プロジェクト・ピンクの将来に関して「ハーバードかケンブリッジに行かないと」とか言い出した。 何故なら、つまらない男につかまらないように、だってさ。
更に、イサムさんの習い事に関しても「イサムは空手か柔道か剣道をしないと」とか言い出した。 何故なら妹につまらない男が近づいて来たら、叩きのめすんだってさ。
どうしたことか、今まで好きなように歩んで幸せになってくれ、というコンセプトだったイサムさんの人生が、プロジェクト・ピンクのサポートになってしまっている。
ジャバ夫さん、落ち着いて。
夕飯食べながら「俺の娘がさあ・・・」とまだ見ぬ娘の事を語り出し、補聴器を着けてない義父に「え?俺の何?」と聞き返され「む・す・め!俺の娘!まあ、親父はdaughterって聞き慣れてないだろうけどね〜むふふ」とご満悦のジャバ夫さん。
夫が果てし無く盛り上がっていて、冷静になる妻であった。 でもちょっと面白いので、もっと先走って面白い事しないか、注意深く見守っている。
2011年06月01日(水) |
プロジェクト・ピンク |
というわけで、どうしたことかお腹の子は女の子でありました。 まあ大変。
今まで、第二子のコードネームは「マーク2」だったのに、突然「プロジェクト・ピンク」に変更。
ジャバ夫さんの喜びは半端なく、今まで全然感心がなさそうだったのに、妻のお腹をさすりながら「マイ・ストロベリー・ショートケーキ」とか言っちゃってる始末。 (イサムさんの時はよく腹に話しかけていたけれど、二番目は飽きたのか、あんま腹に話しかけていなかった) 奥さんの事を「マイ・キューティップ(綿棒)」とか言ってたのに。 なんだよ、ストロベリー・ショートケーキって。
妻への待遇もなんだか違う。 昨晩、肉を食べ過ぎてゲーゲー吐いていた皇帝であるが(つわり+咳き込み+食べ過ぎのせい)。 「肉すごい臭いよ〜トイレのドア閉めて〜」とか心ない事を言ってたのに。 超音波医を出てから「デンマーク行くとか言って、大丈夫なの!?火山が噴火したらどうするの><帰って来れなかったら困るよ〜」とか言い出した。 あんた・・・。 露骨な・・・。
良いですよ、帰って来れなかったら。 デンマークの無料医療で、つつがなく産んで来るから。
義父母の盛り上がりも大変なもんで。 義母は買い物に行く気満々。 ピンクでリボンでフリルでレースな買い物を。 落ち着いてくれ。
実は皇帝、今度も男の子だろう、と思っていたので、義妹から友達から、男の子物のおさがり服ばかりを集めて、段ボールに3箱程ガレージに溜めていたのだ。 なんということだ。 しばらく男の子服の出番はないではないか。
そして、皇帝の財布の紐も緩みそう。 もう、ピンクでリボンでフリルでレースな買い物に、今にも飛び出しそうだ。
月曜日はメモリアルデー。 アメリカで言う所のお盆みたいな休日。
気がつけば床にユアンが這っていて、義弟妹が帰って来ているのだなあ、と思うのでありますが。 一日置きくらいに遊びに来ているので、特別感はない。 実は新しい家も車で10分程度の所なので、しょっちゅう居るのだ。 義父母うれしそう。
そして、ユアンはなんと立った。 ベイリーさんを捕まえたくて追いかけ回しているうちに、ガシーン!と立ったのである。 なんというガッチリ。 そして、イサムさんの唯一のアドバンテージである体格も、ユアンの方が重さで勝ってしまった。
更に、リビングで車のおもちゃで遊んでいたイサムさんに忍び寄ったユアン。 そして、なんとグーで殴った! というか、太鼓を叩く要領でボコボコボコとした。 呆然とするイサムさん。 そして大泣き。
ああ〜。
かわいそうに・・・。 でも、君いつもその倍くらい殴ってるじゃんかよ・・・。
その日は一時間程泣いてから、泣き寝入りいたしました。 かわいそうにねえ。 でもお母さんは面倒くさいから、君らの喧嘩に口は出さないでおくよ。 腕力では将来的にも勝てないだろうから、なんか別の事で勝ってください。
なんか・・・走る速度とかで・・・。
皇帝
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