皇帝の日記
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私らではなく、義弟妹が家を借りたので、そちらに移る事になったのだ。 サンタバーバラの、良い小学校の学区内に引っ越して行った。 家を借りるまで、と言いながらアナポリスからやってきて、結局半年以上同居していたわけですね。
ユアンがいなくて、寂しいわ。 ベイリーさんがいなくて、毛が落ちてなくて清々しいわ(あ
まあ色々感慨深いですが、義父と義弟が毎日毎日言い合っていたのが無くなって、とっても静か。 静かだね〜。 ところが、言い合ってたのに義父は静かになって寂しいらしく、家中ウロウロして、人を見つけては話し込んでいる。 あんまり英語がわかんないために、普段話し込まない嫁の所にも、一日二回くらい様子を見に来ますね。 「イサム〜イサム〜」と呪文のように唱えながら、あちこちから出て来る。
そして、義母がぎっくり腰でダウン。 なんということだ。 義父が増々暇になってしまう。 早く良くなって! というわけで、イサムさんを連れて一日何回もお見舞いに行くのだが、動かないグランマは、イサムさんにとって退屈なので、すぐにどこかに行ってしまうのであった。 2歳児だからね。 でも、病める時に支えあうのが家族です。 追々思いやりのある良い子になってください。 そのうち。
ところで、イサムさんの風邪。 もらったよ! 喉が痛いよ! でもまだ元気なので、ここで撃退したい。 蜂蜜舐めて頑張る。
という、大変ストレートな名前の病気をご存知でしょうか。 免疫力のない赤ちゃんがよくかかる、床やトイレからばい菌をもらって、発熱するという実に一般的な病気。 よく手足口などに赤いプツプツができることがあるので、手足口病と言います。 命名した人は、竹を割ったような性格なのでしょうか。
しかも、英語ではHand-Foot-Mouth diseasと言い、これもまんま。
たいていの病名は、英語で言われてもわかんないのだけれど、義妹にこれを言われて、一発でわかっちゃった。 もう、他の難しい病名も、こういう感じで簡単にして欲しい。
妊娠悪阻(入院が必要な程重症のつわり)なんてhyperemesis gravidarumだ。 難し過ぎる。 赤ちゃんが居て気持ち悪い病とかにしてくれ。
さて、ユアン君が手足口病になったので、プツプツは出ていないものの、熱が出て辛そう。 風邪ではないから鼻水が出たりとか、咳が出たりとかはしない。 地味に赤い顔をして、ぐずっているだけ。
「へー手足口病かー。イサムはやってないよねー」とか言ってたら、義母に「あらやったわよ。あんたたちがリトアニアに行ってる時に」と言われ、ジャバ夫さんとともにガビーン!となったのであった。 しかも、救急病院に行ったらしいわよ。 (重症ではなかったけど、プツプツが出たので義父母が慌てたらしい)
ガビーン!となって、こりゃあ本格的に、うちら両親はしっかりイサムを見ないといかんのではないの?と、急遽夫婦会議になったのであります。 今流行の、ネグレクトになってしまう。 いかん。 いかんよね。 夫婦揃って、子どもの病歴が言え無いだなんて。
ガビーン。 ・・・というわけで、これからイサムにかまう、強化週間に突入します。 今日早速、ロスにパスポート取りに行くんで、ナニーさんを頼んでしまいましたが。 明日からイサムさんにつきまといます。
またデイケアで風邪をもらって、青っ鼻垂らして咳してるイサムさんに付きっきり。 これまたうつったら、どうしてくれようか。 まあ、うつっても良いさ。 それがイサムの風邪ならば。
・・・どうかな。
イサムさんを撮影した写真館のホームページ、コンテンツバナーにイサムさんの写真が使われています。 http://www.babeestudio.com/
右端の方。 さすがアイドルね。 前髪がこんなにジャギジャギに切ってあるのに、可愛さは隠し切れなかったわ。
写真館の販促グッズや広告に限り、使用フリーという契約だったので、時々何の断りも無く使われているようです。 ギャラリーの、二番目のカテゴリーページにも、眼鏡イサムが。 あんま眼鏡の写真はいけてないと思っていたのに。 同じ写真だけど、イベントページにもイサムアイコンが。 2011年春の広告だから、すぐ違う子に入れ替わっちゃうかな。
さて、そんなステージママンな一方、あんまイサムさんの面倒みてないんじゃないかと言う疑惑が。 うーん。 見てなくはないけど、他のママに比べると、見てないとも言える。 特に引っ越してからは、一日の大半見てない。 けして、一人っきりにしているわけじゃあないんですよ。
義父母と同居になる時に、お母さんだけにしか懐かない子じゃあ、大変困るだろうよと思い、グランパマに連れ去られても、さらわれっぱなしにしていたせいかもしれない。 あと、家が大き過ぎて、うろちょろしているイサムさんの後ろを、いちいちついて回れないという事情も。 一応、お母さんとの間にドアなどの仕切りが無い状態にして、お母さんに助けてもらいたい時はすぐ来れるように導線は確保しているけれど、同じ部屋まで追っかけて行くとかはしてない。
そんで、今問題なのが、トイレットトレーニング。
あれ、子どもの排泄サインを親が見極めてトイレに連れてくんだって。 てことは、付きっきりで見てないといけないのだ。
一階の部屋がぶち抜きで一部屋しか無い実家なら、いつでもイサムさんの様子を見ていられるけど、時々どこに居るかもわかんなくなる今の状況では、とてもトイレのタイミングなんてわからない。
と、途方に暮れたのであるが。 もしかして、育児放棄気味なんじゃないかと心配になるくらいだ。 まあ、トイレの訓練は追々・・・なんか話せるようになったら・・・。
ようやく、風邪菌を全部撃退したと思う。 多少咳が残るものの、これはいつもの事なので、経過を見守るしか無い。
さて、今回妊娠中に風邪ひいてわかったこと。
それは、妊婦は風邪ひいちゃいかん!ということ。 薬飲めないからなのか、体力が落ちているからなのか、それとも良くわからない化学反応なのか、いつにも増して治りが遅い! そして、つわりと重なると、咳き込んで吐く。 増々体力が落ちる。 医者も、いつも以上に何もしてくれない。 何もかもが辛過ぎる。
別にすすんで風邪をひいたわけでもないけれど、こりゃあ本当に気をつけた方が良いですよ、奥さん。
そんな妊娠中の風邪に、役立ったものが、ずばり鼻うがい。 副鼻腔炎だったこともあり、これが無かったらたぶんもっと大変な症状になっていたと思われる。 そして、治るのも更に遅かったに違いない。
それから、蜂蜜。 喉がちょっと楽に。 あと天然ハーブ系ののど飴。
放っておいても大丈夫な家族。 主婦には、実はこれが一番ありがたいんじゃないかな。 ジャバ夫さんが頑張って、一週間イサムさんの面倒を見ていてくれました。
タイレノール。 どうにも頭が痛過ぎて、死ぬかもしれないと思った時に一回だけ。 産科の医者が、飲んでも問題ない、と言ったものの、心配だから一回だけにしときました。 そして、飲んだ数分後につわりで戻したという・・・。 でも確かに、ちょっと楽になったよ。
ヴィックス社が出してる、吸引式のスチーム器。 実に単純な機械で、お皿に水を入れておくと電気で沸騰して、湯気が上から出て来るという・・・。 役に立ったというか、寝る前に吸引すると、鼻がわずかに通るので、寝入りが多少楽に。 すぐにまた詰まっちゃうけど。
まあ、そんなこんなで乗り切りました。 妊娠中に風邪をひいたら、参考にしてくだされ。 でも、基本は耐える事。 うっかり風邪をひかない事が一番です。
母の日なので、義父が、義母と嫁二人にでっかい花束を買って来てくれた。 しかし、子ども等の手の届かない所がキッチンカウンターしか無いので、キッチンが笑っていいとも状態に。
そして、母の日は寝ている妻に朝食を持って行くと言うのが、この家の決まりなのか、朝はキッチンを奪い合う男どもの怒号で目が覚めたのでした。 静かに寝かせてくれ。
イサムさんからは、カード。 いつもジャバ夫さんが買って来たカードに、クレヨンでグリグリしてくれるのだが、だんだんラクガキのレベルも上がって来ている(ような気がする)。
そして、ジャバ夫さんからも妻へ、母の日カード。 ジャバ夫さんは手紙が苦手で、いつもカードに何も書かない人だったのだが、いつだったか3行くらいメッセージを書いてくれたのをえらく褒めたら、それ以来頑張って何事か書いてくれるようになった。 今回なんて、7行もメッセージがついている。 こちらもレベルが上がって来ている。
義母には、イサムさんと皇帝の連盟で、グランマ宛にカード。 それから、アンティーク屋さんでスコットランドのブローチを見つけたので、イサムさんからということでそれも添えて。 ジャバ夫さんからも、母宛にカード。
母の仏壇も綺麗に掃除して、ミカンを供えました。
というようなわけで、のんびりと過ごしたのでした。
あ、でも昼ご飯に義父がフライドチキンを作るとか言い出して、キッチンが大爆発したので、皆で掃除もした。
というわけで、イサムさんと沢山遊んだおじいちゃんが帰って行きました。 イサムさん大泣き。 おじいちゃんの準備しているスーツケースに入り込んでみたり、なんとなくおじいちゃんは遠くに住んでいる事がわかっているのだろうか。 「バイバーイ」と言ってから、ちょっと考えて泣いたり。 愛い奴よ。
ところで、前日は大変だったのです。
ジャバ夫さんがおじいちゃんを連れて、ワインテイスティングに行きたい!と言うので、妊婦が運転手となり、町でお勧めのワイン工場とビール工場に連れて行ったのであるが。 妊婦ねえ、ほら、プリウスの前のとこ潰しちゃったじゃない? 修理に出しちゃったので、義父母のでっかい車を借りたのです。 それがまあでかい事。 そして、馬力もあるので、なれない運転で四苦八苦。 よろよろしながら、それでも頑張って3つのワイナリーと2つのビール工場を回ったのであった。
で、運転の心配がいらないのと、親が来ている手前、あんま嫁さんに怒られないので、いい気になってまあ飲むは飲むは。 ジャバ夫さんも飲みましたが、おじいちゃんも飲みました。 できあがったのは、完全な酔っぱらい二人。 二人ともご機嫌系。
最後のビール工場では、ビールの入ったコップを工場見学に持ち込んで、飲み終わってその辺の機械の上に置きっぱなしにした上に、最後「回収しなさいよー」と促したら「俺のじゃないよー。違うよー。俺のじゃないよー」とか変なシラを切るおじいちゃん。 「新しい望遠鏡買おうよ〜。ジュピターとか見えちゃうんだよ〜」と10回くらい言い続けてるジャバ夫さん。
いつもは皇帝の方が先に酔っぱらうから、素面で酔っぱらいを観察するなんて、なかなかチャンスが無い。
冷静に見守る皇帝。 それから義父母と合流して、更にレストランでディナーなんですもの。
そして、酔っぱらい達と合流する義父母。 二人の様子のおかしさに、苦笑い。 皇帝半笑い。
そして、レストランでもカクテルを飲む二人。 もうベロンベロン。
同じ事を何回も繰り返すジャバ夫さん (例「ハリーポッターとソウは、どっちが面白いかなー。どっちが面白いかなー。どっちかなー」 「(壁の映画俳優の写真を見て)あの人なんで銃持ってるの?なんで持ってるの?なんで銃?」 「ビール美味しかった。ビール美味しかった。ビール美味しかった」 などを、各10回くらい繰り返して) それを、何故かもう一回英語で言い直して報告するおじいちゃん。 てか、すでにジャバ夫さんも英語で言っているので、言い直しているのかなんなのか。 というわけで、同じ事を何度も聞かなければならない我ら。
ムール貝の前菜を、フォークで取りたいのに巧く取れなくて、悲しむジャバ夫さん。 素面なのに、キノコの前菜を皿から半分以上落としている義父。 テーブルの上に転がってるキノコを食べるおじいちゃん(やめてー)。 カオス。
家に帰ってからも、ジャバ夫さんが日課通り、水を入れたピッチャーとコップを寝室に持って来てくれたのだが。 (皇帝、よく夜に咳き込むので、水さしは必需品) それは良いのだが、しばらくして、またキッチンからコップを持って来るジャバ夫さん。 繰り返すジャバ夫さん。 キッチンから、義弟が「何個コップ持ってくんだよ!」と制止しているのが聞こえる。 結局、計4個もコップ持って来た。 「もうコップ要らないよ」と言っても 「だってコップ無いと水飲めないんだよ〜」と何故か説得してくる。
・・・おもしろいけどウザイな・・・。
そして、朝になって「わ、なんでこんなにコップあるの?」とか聞いて来る。 それはね、妖怪コップ運びが来たんだよ・・・。
というわけで、珍しく酔っぱらいを客観的に観察できたのでした。
泣き上戸とかじゃなくてよかったけれども、が・・・。
こんにちわ。 前庭からゲートまでのわずかな間で、庭師の車にバンパーをぶつけてしまった皇帝です。
がっくり。
ぶつかった速度は、ほとんど動いていないようなもんだったので、ナンバープレートとバンパー附近の部品が曲がった程度だったのですが。 修理代がけっこうかかってね。 一週間車無しだし。
がっくりだよ。
修理屋さんに持って行ったり、保険屋さんと喧嘩したり。 こういうことは、いつもはジャバ夫さんが必ず一緒に来てくれるんだけど、今回は自分でやった。 やってやったぜ。 わっちもやればできるってことさ。
でも、大きかろうが小さかろうが、事故っておこすとがっかりですね。 がく。
庭師の車の方はライトが割れてしまった。 ちゃんと登録してないのか、修理屋には出せないっぽい。 庭師は詳しくは語らなかったけど、「いいよ、いいよ」という感じで、保険屋にも連絡したがってない様子だったのです。
・・・ごめんよ・・・。 ばた。
引き続き、プラレールに夢中過ぎて入眠儀式に集中できないようなので、夕飯を食べてる間にこっそり子供部屋のプラレールを片付けておいたら、その後はプラレールの事は忘れたのか、通常通りに歯を磨いて絵本を読んでベッドに入ったイサムさん。 目に入らなければ、忘れてしまうのだろうか。
さて、移動式の遊園地が来ていたので、行ってみた。 よくホラー映画とかで、ピエロが夜中に追いかけて来て、人を殺しそうなやつね。 イサムさん連れなので、昼間に行ったのだが、これがまあ暑い事。 日陰が無いので、てらてら。
メリーゴーランドや観覧車などの簡単な乗り物も来ていたけれど、イサムさんの身長が足りないのでどれにも乗れず。 何故かヤギや豚、鶏やウサギなどの家畜が沢山来ていて、地面はヤギの糞だらけ。 うーん。 動物園ってことなのかな?
どのアトラクションやイベントも、ちょーっとイサムさんには早い感じ。 来年は楽しめそうでした。
あと、路上パフォーマンスみたいなフォーク歌手のお姐さん達が、低いステージで歌っていたのだが。 イサムさんがステージによじ登って、踊ろうとして大変だった。 いつもリビングは、イサムさんのワンマンショーで、グランパが音楽をかけて、イサムさんが踊って、皆がちやほや拍手するもんだから。 でもそれはお前さんのステージではないのだよ。
開けてはいけない、禁断の箱。
それはプラレール。
トミカが販売している、プラスチックのレールを電池で走る鉄道おもちゃ。
男の子が老いも若きも皆、のめり込んで行くと言う。
その禁断のおもちゃを、おじいちゃんはあげてしまったのです。
・・・というわけで、まさに寝食を忘れてプラレールに没頭しているイサムさんです。 お昼寝の時間になっても寝ないくらい。 ご飯の時間には、レールの上の電車をぱっと取り上げて、ダイニングまでお母さんが逃げ、電車を追って走って来るイサムさんをハイチェアに縛り付けなければならない。 夜は、ちょっとした隙にオムツの箱の中に電車を隠して、イサムさんが探し疲れてベッドに入るまで待たなければならず。 朝の母は、プラレールの箱で殴られて起きる始末。
まさか、このままのテンションでずっとはまりっぱなしということは無いだろうけど。 とりあえず、今は少しだけ飽きてくれるのを待っています。
あと何故か、二つ以上の電車を同時にレールに置くのは、イサムさんの美学に合わないらしい。 二個置くと、慌てて一個止めに行く。 変な子ー。
2011年05月01日(日) |
坊ちゃんとじっちゃん |
というわけで、イサムさんにとってはおじいちゃんが来ているわけです。
おじいちゃんは時差もあって朝早く起きて来るので、朝寝坊の母に代わって遊んでもらっている。 ぐう。
そして、イサムさんは今寝る前に読む、絵本のノンタンにはまっていて、寝る時間に近づく頃「ノンタン読む?」と聞くと「タン!」と言いながら自分の好きなノンタンの絵本を選んで持って来る。 それを、おじいちゃん相手にせっせとやっている。 大体、絵本なんて二冊も読むと疲れるので、一回二冊までしか読んであげていなかったのだが。 お母さんに二冊読んでもらった後、おじいちゃんにも二冊読んでもらえるのだ。 ご機嫌。
特に観光に行くわけでもないので、近所をウロウロしている。 そして家でゴロゴロしている。 ゴロゴロ。
そういえば、ロイヤルウエディング。 アメリカのファッションチェック番組で、ビクトリア・べッカムが黒い服を着ていた事に対して「結婚式じゃなくて葬式だわ!」と散々こき下ろされていて、怖かった。 そういうところが、アメリカはイギリスよりも保守的だよな、と思った。 あと、それを「アメリカの恥」的に言うのだが、べッカム夫妻は元々イギリス人だ。 アメリカで活躍したら、即アメリカ産とみなすところも、すごいアレだな、と思った。
皇帝
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