皇帝の日記
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なんぞ言ってるうちに、気分が悪くなって吐いていた。 がっかりだよ!
そして、父がGWなのではるばるやって来た。 LAXに迎えに行ったので、ついでに日本領事館でパスポートの延長申請をしてきた。 なーんともスムーズに手続きが終わり、サクッと来週パスポートがもらえる事になった。 素敵だ。 待ち時間無し。 駐車場料金が高いので、サクサクっと出て、のそのそサンタバーバラへ。
テレビでロイヤルウエディングなどを観て、疲れたので寝るのです。 ナイナーイ(イサム語でグッドナイト)
妊娠すると、体中の色素が濃くなるので、びっくりするくらいシミだらけになるのですが。 なんと、膝にシミが出て来たのですよ、奥さん。 えー?ヒザー?と思ったけど、確かに車に乗ってる時とかも膝にはバンバン日が当たってるし、それについて対策を練った事も無い。 紫外線が〜。 今後、助手席に座る時には膝掛けも必要ですね。
さて、なんだか風邪の治りと共に、体調が良くなっている私。 まさかまさかまさか、つわりが終わったのではないの!? と、またしても期待に胸膨らましておるのです。 ちなみに、今16週。 こんなに早くつわり済んじゃうなら、そら楽だわいな。 これから中期に入るから、多くの人はつわりが終わる時期なのだが。
イサムさんの時の、あの頑固なおえ〜感は、なんだったんだ。 と、思ったけど、5ヶ月と言えば新婚旅行だと言ってメキシコに行ってジャングル歩いたり、滝に打たれたり、シュノーケリングをしていたのだから、それなりに元気だったんじゃなかろうか。
でも今はもっと元気だ。 というか、お腹がすいて仕方が無い。 お腹がすき過ぎて、焼きたてのパンをガツガツ食べてる夢を見て目が覚めたくらいだ。
このままつわりが戻って来ませんように。 なむ〜。
先日イサムさんをデイケアに送りに行ったジャバ夫さんが、他の子のお父さんとゲートで鉢合わせたらしい。 ほんで、そのお父さんがビジネスマン風で、バシッとYシャツを着てネクタイをしていて、髪の毛もピチッとしてたそうな。 一方ジャバ夫さんは、シャワーも浴びずにヒゲも剃らず、もっさ〜っとして、それを隠す為にキャップをかぶって、とにかくもっさ〜としてた。
イサムさんが、可哀想な家の子じゃないかと思われたらどうしよう!と考えたジャバ夫さんは(不思議な事を考える人だな)、次に送りに行く時に、シャワーを浴びてヒゲを剃って、襟のついたポロシャツを着て出て行った。 そしたら、今度は向こうのお父さんの方が、もっさ〜として寝ぼけ眼で来ていたらしい。 勝手に失った自信を、また勝手に取り戻したジャバ夫さんでありました。
そういえば、イサムさんをパジャマで登園させた事を気に病んでいた皇帝だが、こないだいつもお洒落にしている大人っぽいサミュエル君(2歳3ヶ月)が、パジャマで、しかもおしゃぶりのハンドルに安心毛布を縛りつけた姿で、ちゅっちゅっちゅっと口を動かしながらぼや〜っとソファーに座っていた。 きっと起きられずに、寝たままお母さんに輸送されたのだろう。 本人は起きたらデイケアで、ちょっと状況が飲み込めていないようだった。
しかもパジャマ。 俺モテ系なのに。 せめて髪の毛にブラシぐらい入れておいてくれよ、母ちゃん・・・。 と思ってないだろうか。 サミュエル君は金髪の巻き毛を、肩まで伸ばしているのだ。 オスカル。
そんな朝の風景でした。
イサムさんが車の本を見ながら連呼する、謎の言葉「あっちゅ、あー!」 なんだかわからない。 真似すると怒るので、始まったらそっと見守っています。 なんだろうね、あっちゅ、あー!(あー!は喉の奥からふり絞るような音で)
あと、イサムさんは最近ようやく食欲が出て来て、肉も食べるようになった。 そして、食べた後のお腹が、信じられないくらいポッコーンと出ている。 食べた量より多く出ている。 何が入っているの。 椅子に座らせて、食べ始めると途中で腹がテーブルにつっかえ出すので、時々椅子を後ろに引かなければならない程だ。 爆発するんじゃないかと心配になる。
そんなイサムさん近況です。 しゃべりだしはまだまだのようです。
今朝スターバックスに行ったら、イースターで子ども等が皆お洒落をしていて、イサムさんだけ普通のTシャツ着てて、なんか悪い事をしたなーと思った。 イースターの正しいファッションは、明るいパステルカラーの色調で揃え、帽子をかぶるんだそうですよ。 帽子の形はなんでもオッケーだそう。
さて、特に無宗教なジャバ家は、ご馳走を準備するわけでもなく、毎年イースターは平常運転で過ごしております。 でも今年は、子どもが二人居るから、タマゴ探しだけでもしてあげようと言う事になった。 子どものイベントなのだね。
タマゴを2ダース買って来て、義母が赤かぶやら色の出る野菜を煮て、タマゴを染める準備。 子ども等はクレヨンでタマゴに絵を描いて、終わったら染め液に入れる。 そうして出来上がったタマゴを、義父が庭に撒く。 本当は隠すんだけど、やる人がイサムさんとユアンだからね。 撒いたのを集めるくらいが限界でしょう。
というわけで、午後タマゴ集めに。 イサムさんがタマゴを拾ってバケツに入れるという、一連の動作が気に入ったらしく、猛烈な勢いでタマゴを集めまくっていました。 で、集めて終わり。
あっさりとしたイースターでした。 でもイサムさんが楽しそうだったので良し。
昨今のドル弱のせいで、銀など地金の値段が前学期の倍になってしまい、教材が揃わない授業まで出て来た。 仕方が無いので先生の誕生日会などをしたりしている。 ニクソンショック。
ところで、免許証を更新する為に日本に戻らないといけないとか言っていたが。 なんと、パスポートの期限が切れていた! なんとまあ。 ロスの日本総領事館に行かねばならない。 そして、必要な書類の請求が、いまだに「返信用封筒に切手を貼って送る」とかだ。 日本のお役所は、何故そんなにもインターネットでダウンロードさせるのが嫌いなのだ。 いまや西洋のほとんどの国が、書類はダウンロード式なのに。
もちろん、手書きで記入した書類は、機械を通すのではなく直接提出するか郵送するのがセキュリティの面でも有効だろう。 だけど、空の書類を郵送でしか届けないだなんて。 請求すらお手紙出さないといけないなんて。 なんてローテク。
この辺は悔い改めて欲しい。 仕事は、米役所に比べて格段に速くて正確だけんども。 ブチブチ。
回復して来て、すっかり忘れそうになっていたけれど、死ぬんじゃないかと思っていた時に予約した内科さんが火曜日でした。 えー。 なんか良くなって来てるし、もう良いよー。 と思ったのに、キャンセルしても問診料がかかると言われたので、とりあえず行って来た。
案の定、特に話すことも無く。 耳の中とか診てもらったり、肺炎になってないか診てもらっただけ。 (アメリカにしては)良心的なお医者さんで、「僕に出来ることは、もう何も無いよ」と、帰された。 妊婦だから薬出せないからね。
ところで今回大活躍なのが、件の鼻うがい。 ばっちいので詳細は避けますが、これが無かったら、もっとずっと大変な目にあっていたと思われる。 人間の英知の結晶だね、こりゃ。
クラシックコンサートに行って来た。 お昼の3時に開演で、夕方に終わると言う不思議スケジュール。 演目はモーツアルトのジュピター。
パンフレットに書かれていた蘊蓄では。 ジュピターはモーツアルト最晩年の三つの遺作の一つで、最高傑作。 構成は、始めに三つのテーマを紹介し、最終的に五つのテーマを登場させる、モーツアルトでは最も複雑な作品。 本人は完成直後に亡くなっており、一度もオーケストラによる演奏を聴いていない。 依頼者は不明で、完成後売却もされていない。 なんの為に作られたのか、今もミステリー。
だそうです。
前編後編入れても一時間半程度だったので、風邪菌をばらまく(迷惑な)覚悟で行った。 行ってみたら、緊張からか一度も咳も出ずに静かに座っていられたのであった。 えらいな自分。 よしよし。
始めの印象は、やけにヴァイオリンが多いなーということ。 30人以上ヴァイオリンが席巻していて、残りが半ダースのセロ弾きのゴーシュと、コントラバス。 やけに弦楽器。 後ろの方にチョロチョロとラッパ隊と太鼓が居るような居ないような。 でも、ちゃんとバランスが取れてました。
そして、間に(元)天才少女ハープ弾きの独奏があり、盛り上がる。 いや、でもハープって本当に派手なので、目立ちたがりじゃないとハープ弾きにはならないよね、と思った。 元天才少女は8歳でハープを始め、その6年後にはプロとして舞台に立ち、以後数々の賞を総なめにして行ったと言う。 年とともに少女ではなくなったわけですね。 それでもまだ29歳なので、まだまだこれから色んなところで活躍することでしょう。 他の人達が真っ黒な衣装で統一している中、彼女だけが真っ赤なロングドレス。 申し分無く目立っていたわ、金魚ちゃん。
わーっと盛り上がって、良い感じの長さで終了。 お隣のベトナム料理屋さんでファーを食べて帰りました。
チケットはジャバ夫さんからのプレゼント。 誕生日前後に「そういえば、子どもが産まれてからオーケストラ観に行ってないねー」と言っていたのを覚えていてくれたらしい。 言ってみるもんですね。
さすがに一週間もベッドの上でだらだらグダグダ過ごしていれば、やや回復します。 今日はちゃんと朝7時にイサムさんに太鼓のバチで殴られて起き、朝ご飯も自分で食べてノソノソ起き上がって来ましたとさ。
鼻はまだ詰まっているけれど、頭痛はだいぶ良くなり。 痰が絡んだ咳は出るものの、ゼロゼロする感じではなくなった。 このまま一気に回復して欲しいところ。 なにより気候がやったらめったら暑くなって来たので、これ以上寝てられないと言うか、暑い! 座ってるだけで汗かくくらい。
さて、寝込む前の話だが。 公園でぼへーっとイサムさんを遊ばせていたら、日系のおばあちゃんに話しかけられた。 日本人って不思議なもので、海外で出会ってもたいがいお互いに無視して通り過ぎるもんなんです。 ところがこないだの震災のせいか、最近よく日本人に話しかけられるようになった。 話と言っても、お互い日本人であることを確認してから、家族は大丈夫だった?困ってる事無い?程度の挨拶だけれど。 やはり、故郷を遠く離れていると、大きな異変があると心細くなるものらしい。
で、おばあちゃんは日系二世で、強制収容所生まれ。 日本語より英語の方が話せるし、日本にも50年くらい行ってないけど、福島の親戚が心配で話しかけてきたらしい。 親戚とは言え、一世だった父親が他界してからは連絡先もわからないし、普段は交流も無いから、無事かどうかもわからないとのこと。 そういう移民も多いだろうと思う。
そんなこんな話していたら、イサムさんを見ておばあちゃんが 「アイノコはやっぱり可愛いデスネー」
古い言葉が一周して新しく生まれ変わったのであった。 近頃とんと聞きませんねえ。 間の子て。
膿みたいなもんがですね、鼻梁のわき、目の下辺りにたまるんですってよ。 要するに青っ鼻みたいなんが、ちゃんと外に出ないで鼻の奥底に蓄積しちゃったみたいな。 バイキンマンが喜んじゃうわけですよ。 がふ。
一夜明け、病気は気管支にやって来たらしく、本日は咳までも。 いったいいつまで私を苦しめるのか、風邪。 年がら年中風邪。 こんなに風邪ひいてる人がいるだろうか。
上あご全体が痛く、歯が痛がゆいので、あんまりなんも食べられなくて寝ていたら、ちょっと痩せてしまった。 痩せたと言っても、妊娠してからガンガン体重を増やしていたので、プラマイしたらプラスなんですけんども。 「痩せちゃったよもー」とぽろりとこぼしたら、ジャバ夫さんがやけに心配して、朝からベーコンを二枚ずつ焼いては持って来るのだが。 君にとってベーコンとは一体どんな位置にある食品なのだ。
あと、食べても鼻が完全に詰まっているので、味がしないのだ。 今まで「鼻が詰まって味がわからない」とか聞いても、意味が良くわからなかったのだが。 なるほど、ここまで詰まると味がしないな。 海苔を醤油にビタビタに浸して食べても、味がしないのだ。 すごいな。 何食べてるか、さっぱりわからん。
最近、日本では痩せ過ぎの妊婦が問題になっているそうだが、アメリカでは妊婦を太らせるのが流行らしい。 痩せると入院させられるクリニックもあるそうなので、気をつけたし。
皇帝
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