皇帝の日記
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鼻水つまり過ぎて、蓄膿症になってまいました。 ばたり。 頭痛いわ〜と思っていたら、だんだんほっぺたが痛くなって来て、歯が痛くなって来て、口が開けられなくなって来たのです。 恐ろしいですね。 熱もほんのり出て来たので、ついに内科に電話したのだけれど、妊婦の受診はやだな〜という空気がビンビン伝わって来る応対。 来週にならないと診察してあげないって事になって、「来週になったら、勝手に治ってまうわい!」と思って、かかりつけの産婦人科に電話したら、電話越しで診察してくれた。
まあ、重症でもなんでもないので、治療ったってなんもしないで、いつもやってる鼻うがいをするだけなんだけど。 痛み止めのタイレノールも飲んだけど、それはつわりで吐いてしまって、どうにも飲めない。 しかし、産婦人科の先生は、各種の病気を診ないといけないってこと? そら大変だわいな。
さて新学期。
風邪ひいて寝てるだけで春休みが終わってしまった。 イサムさんを公園に連れて行ってあげたかった・・・がく。 とはいえ、イサムさん自身も鼻垂らしていたのだから、あんまり外に連れて行くのもどうかな。 でも、子どもの風邪っぴきって、熱が出てない限り元気なんですよね。
今回は二週間、鼻水を大量に垂らしながら、顔中になすり付けながら、カピカピになりながら、元気だったイサムさん。 デイケアも無いし、お母さんはベッドで寝っぱなしだし、退屈で仕方が無かった模様。 最近では、寝ているお母さんに馬乗りになって、こちょこちょとくすぐったりして、気を引こうとする。
皇帝は、自分がくすぐられるの嫌いなんで、イサムさんの事もくすぐったりしないんですよ。 でも、ジャバ夫さんは「赤ちゃんはくすぐるもの」とか思っているらしく、よく執拗に「だー!」とかけ声とともにくすぐっている。 (かけ声の意味は不明) それを真似して、イサムさんはお母さんをくすぐって来るのだが。
「にゃー!にゃー!」と言いながら、首の下を重点的にくすぐる。 だが、まだ指をバラバラに動かせない為に、ただ手をグーパーしているだけなのである。 首の下でグーパーグーパー。
・・・別に・・・。
くすぐったくもなんともないですけどー。
とか言ったら可哀想なんで、一応「きゃー助けてー(棒読み」とか言ってみる。 そうすると喜んで、更に「にゃー!にゃー!(鼻水ブバ!」としてくるのである。 で、しばらくして飽きると部屋を出て行く。
退屈な母ですまん・・・。
学校が春休みなのと、親子共々風邪で鼻水を垂らしているのと、つわりで寝ているのであんまり書く事が無いのですが。
どうやら、我らもこないだ寄付したアメリカ赤十字の寄付金の一部が、日本に住むアメリカ人の脱出費用に使われている、とのことです。 なんということだ。 金を集める前に、そういう事は明記しておいてくれ(今は米赤十字のホームページに記載されている)。 と、日本の救援活動に使われると思っていたお金が、どうやら別の事に使われたと知って、多少びっくりしていたのだが。
でもってよーく考えてみる。
東北に永住状態で働いて、生活していたアメリカ人も多く居る事とも思う。 その人達も被災して、異国の地で救助を待っていたとしよう。 ならば、誰かが彼らの帰国を手伝わなければならない。 そして、それは日本政府にはできないことだし、やるとしたら同じアメリカの慈善団体がやるしかないだろう。
同じ、異国に住む外国人としては、非常時にはいかに色んな保証の目からこぼれて、時に最低限のセーフティーネットからも見放されていると言う事は、ままあるので、心配なことである。 ちゃんと避難所に場所はあるのか。 あったとして、仮設住宅には入居させてもらえるのだろうか。 家族が亡くなっても、遺族は見舞金が支給されるのか。
なんてなことを考えると、外国人の帰国費用だなんて、そんな無駄なお金使って!と言うわけにもいかない。
被災地と全然関係のないとこに住んでいるアメリカ人が退去すると言うなら、それは勝手にやってくださいと思うが、世の中にはどんな事情が転がっているかわからんのだね。
というわけで、確実に日本人の被災者救援に寄付金を届けたい人は、日本赤十字に直接入金すると、間違いないかと思われます。
まあ皇帝はケチなんですけど。
特に石鹸はケチ。 最後まで使いきりたい。 液体石鹸なら、最後の方は水で薄めてシャバシャバして使いきる。 固形石鹸はペラッペラの薄々になるまで使って、最後風呂場で身体にこすりつけて終わらせる。 そんくらいケチ。
で、洗面台に置いてある固形石鹸が、ちびっっっっこくなるまで置いておいて、ある日泡立たなくなったのでついに捨てて、大きなアメリカンサイズの石鹸を置いたのです。 (あの、掴めないくらいでっかい奴ね)
その翌日から。 ジャバ夫さんが手を洗う度に「良いねー新しい石鹸良いねー」「おおきい石鹸良いねー」としきりに言うのであった。 しかも、超うれしそうに。
・・・。 なんかごめんよ・・・。
今まで我慢していたのでしょうか。
そして、新しい石鹸で何日も幸せを感じられるジャバ夫さんは、きっと人として徳が高いんだろうな、と思った。
梵天丸もかくありたい。
というわけで、また17歳になってしまった皇帝です。
お昼は皆にお祝いしてもらいながらランチ。 ケーキは、子どもの頃にテレビCMで観て気になっていた、アイスのケーキをリクエスト。 ケーキなのに、アイスで出来てるんですよ、奥さん。 上にキャラメルとピーカンの砂糖漬けが乗ってて、甘い事この上なかった。 冷たいから食べれただけで、これ常温の普通のケーキだったら、甘くてもだえ死ぬところだった。
午後はイサムさんを義父母に見てもらって、産婦人科の定期検診へ。 今回は心音を聞かせてもらったりした。 それから、妊婦でも飲める咳止めと、妊婦でも飲めるアレルギー性鼻炎止めを処方してもらう。 もーね、鼻水だけでも止めないと、安眠できませんもの。
処方箋をもらったら、近所のCVS(チェーン薬局)に薬を取りに行く。 いかにも鼻水止まりません、といった感じの女性が、鼻炎の薬を取りに行く。
それから、ジャバ夫さんが久々に買い物に行こう!というので、サンタバーバラのメインストリートへ繰り出す。 義弟妹がデパートの商品券を誕生日プレゼントにくれたので、百貨店をウロウロ。 そこで、TOMSという、ロスでも話題の靴を発見! http://www.toms.com/our-movement?icid=us032011_06
TOMSは非常に単純な作りの布靴で、一足買うと、発展途上国の子どもに一足靴が支援されると言うチャリティーで有名。 しかし、正直な所、僕はこのチャリティーにあんま興味なかったのです。 何故なら、大人から子どもまで靴履いた事無いです、みたいな国にまで支援しているから。 履いた事無いってなら、多分靴必要ないんでしょう・・・。
でもこの靴、超軽くて履き心地が良い! 芯が入っていないので、踵を潰してスリッパのように履いてもオッケー。 これからお腹が大きくなったら屈めないし、石床にも耐えられるスリッパを探していたので、これは買いだ。 汚れたら洗濯も出来る。 お値段も手頃。
というわけでお買い上げ〜。
会計の間(米百貨店では、会計までの道のりが長い)チャリティー活動のパンフレットなどを読みつつ。 なるほど、最近は靴の要らなかったアフリカ諸国でも、道にガラスなんかが落ちてたりして危なかったり、傷口から感染症になってしまったりなんだのと、問題が増えているんだそうな。 ところでこの靴は靴底も薄いのだが、この作りで一日に何マイルも歩いて学校に行くなんて事が可能なんだろうか。 すぐに擦り切れそう。 などと考えたりした。
買い物が済んだら、ずっと気になっていた寿司屋へ。 ARIGATO寿司という。 サンタバーバラ市民イチオシのお寿司屋さんであるが。 いつも混んでいるし、ジャバ夫さんによると、日によって酢飯のクオリティーが違うんだそうな。 してこの日の酢飯は、当りでございました。 よ、良かった。
さて、誕生日なので、ジャバ夫さんがミュージカルのチケットを取っていてくれた。 「屋根の上のバイオリン弾き」を観に。 映画は何回も観ているけど、舞台は初めて。 有名なナンバーがいくつも入っている見せ場が前半1時間40分に。 後半はそれでも飽きさせずにサクサクサクっと50分程度で、怒濤の展開を見せて終わる。 おおー。 感動した。
舞台が終わって家に着くと、もう夜中。 ホッと一息ついたら、つわりで全部戻した。 さよならアリガト寿司。
良い一日でした。
妊娠の度にHIV検査をしなければならない決まりなんだそうで。 またしても一度で採血できずに、二度程刺された。 しかも一回目の失敗が、未だかつて無い程痛かった。 ぎゃってなった。
さて、妊婦だと言うのに風邪をひいてしまい、いつも通り咳が止まらなくなり、気管支炎になりそうだった今日この頃。 なんとか咳を止めないと、安眠できない。
というわけで、薬を飲まずに咳を止める方法を模索。 大根蜂蜜という魔性のアイテムを勧められたのですが、残念ながらこちらでは日系スーパーでなければ、大根を売っていない。 がーん。
仕方が無いので、地元の養蜂家が市場に卸している、蜂の巣付きの蜂蜜を買って来てゴロゴロ舐めていたら、これはこれで咳が止まる。 ただし、蜂蜜で喉が潤っている間だけしか咳止め効果がないので、ずっと舐めていないといけない。
他に、寝る時に枕元にタマネギのスライスを置いておくと言う方法。 これはね、効いたよ。 ただね、臭い。 半端なく臭い。 そして夢にメキシコ料理が出て来る。 夜中咳で眠れないと言う、のっぴきならない時にどうぞ。
のっぴきならなかったので二日くらいやってたけれど、臭いからできれば早く卒業したい。
あー早く風邪が治りますように。
不思議の国オクラホマの州法。 「クジラをペットにしてはいけない」
さて、そろそろ皇帝ってば17歳の誕生日なんですが。 まだまだつわりなんで、ご馳走とか食べられないし、なんかツルツルで食べやすいパスタとかにしておいてください、とか。 そういう話をしていたら、いつもは家の奥深くに鎮座して(太すぎて)動かない会計事務のおばちゃんが、おばちゃんじゃなくて皇帝より6個も若いという事が判明して、椅子から転げ落ちそうになったんだわ。
おばちゃん改め、会計のおねえさんは廊下に取り付けたイサムさん用のゲートのせいで、身体をぎゅっとすぼめないと部屋から出て来れなくなってしまい、元々あんま動かなかったのに最近ほとんど姿を見なくなってしまった。 そんなおねえさんは、「動物がかわいそう」という理由からベジタリアンで、肉も魚も食べない。 更にはほとんどの食材にアレルギーがあり、食べれるものがこの地球上にほとんど無いんだそうな。
じゃあ何食べてるの・・・。
なんか、色々謎の多い人なのであった。
そうか、若いのか・・・。
義妹の育児っぷりを見ていると、なる程アメリカ式だな、と思う事がある。
皆さん疑問に思った事無いですか。 なんでアメリカ人は冬なのに薄着なのか、とか。 夏でも、凍死寸前くらいクーラーかけておいて、袖無しとか。 なんなん? 寒くないん? って。
答えは、「訓練により寒くない」です。
ユアンが常に半袖Tシャツ一枚に半パンなんである。 赤ちゃんなのに。 日本の育児書とかに、赤ちゃんは大人の服装+1枚でって書いてないですか? 義妹自身がセーター着てても、ユアンはTシャツ短パンの姿勢を崩さない。 むしろ−1枚。
まあユアンが脂肪でミッチミチだから。 寒くはなさそうだけど。 で、ユアンまん丸だから、お腹がTシャツの裾からぼいーんと出ているのである。 冬でもヘソ出し。
私はヘソ出したら雷様にとられると思っているので、イサムさんはパジャマや服の下に、必ずロンパースの下着着用である。 寝相が悪くてヘソが出て、腹を壊すのを恐れているのであるが。 ユアンはヘソ出しっ放し。 ヘソとられっぱなし。
そしてイサムさんは冬は長袖トレーナーか上着を着ているのに。
どうでしょうね。 冬のボスポラス海峡で、寒風吹きさらしのフェリーで、半袖Tシャツのアメリカ人親子を見た時の衝撃。 今ならわかります。 あれは訓練の賜物なのです。
将来自分の子どもが海外で活躍するんじゃないかと思っている皆さん。 英会話はとりあえず置いておいて、赤子に薄着をさせる所から初めてみては。
毎年華麗にジャバ夫さんを騙していたが、今年はちょっと分が悪い。 何故なら、日付が変わる瞬間にジャバ夫さんが「エープリルフールだよねえ」と言っていたのだ。 うーんこれは騙しにくい。
一応考えてみたのが、主治医がもう一回超音波検査を確認したら、心音が二個あった。 実は双子を妊娠しているかもしれない。 という嘘。
これは騙されないだろうな・・・。 いや、あるいはジャバ夫さんなら? いやいや。
で、結局今年採用したのは。 「イサムさんが初めてトイレでのうん○に成功!しかもうん○がミッキーマウス型!」 という嘘。
電話で真に迫った演技で嘘つきました。 二階のオフィスから、転がり落ちんばかりに走って来たジャバ夫さん。
無事に成功しました。
すさまじいプレッシャーだった。 しかし三年連続四月バカに成功し、満足です。 皆、応援ありがとう! 来年も頑張ります!
9ヶ月のイサムさんを連れて日本に帰った時に、日本のスーパーには液体ミルクが無い!!と驚いたんですが。 粉ミルクだけなんですね。 実際、液体ミルク(すでに飲める状態に生成されていて、赤ちゃんが一回で飲みきれるサイズのボトルに小分けに入って売られている)はゴミが一杯出るし、コストパフォーマンスは悪いし、重いし場所とるし、粉の方が保存できる期限も長くて合理的。
液体ミルクの便利なとこは、産院や小児科病院などに出荷されていて、入院中の乳児に誰でもさっと授乳できるとことか(イサムさんの入院中は、使い捨ての飲み口とともにエンファミルというミルク屋さんが無料で提供しててくれたので、哺乳瓶の洗浄とか考えないでバカスカ使えて楽でした)。 ちょっとした外出時に、一本カバンに放り込んでおくだけで、いざと言う時にきゅっと赤子の口を塞げるとか、そういうところ。
そして、なにより清潔な水が手に入らない非常時にお役立ち。
今日本の水が汚染されて来ているので、アメリカのミルク会社にこの液体ミルクを送ってくれ!と言う嘆願書があるのです。
http://www.thepetitionsite.com/2/Feed-hungry-Japanese-Babies/
オンラインで署名で来ます。 もうすでに署名目標数は超えていますが、応援しています。 日本からでも参加できます。
シミラックと言うミルク屋さんは大手。 イサムさんもお世話になりました。 9ヶ月以上の赤ちゃんにも、アドバンスドミルクも液体で作っている会社です。 もちろん粉ミルクも作っているので、本当にこの活動で日本にミルクを送ってくれたら、次回の赤子はシミラック一本で育てて恩返しをしたい心意気。
そういえば、こないだサンタバーバラの中心街に行ったら、日本の為に赤十字の旗が通り一面に掲げられていました。 募金活動をしている人とちょっとお話ししたり。
今回の募金活動は、間違いなく日本の復興に使われ、無駄は無いでしょうとのこと。 なんでそういう事を言うかっつーと、ハイチの復興支援義援金が、いまだに宙に浮いた状態なんだそうな。 お金があっても、きちんと責任を持って受け付ける所が無いので、義援金の一部しか送れていない状態で、今後も見通しはつかないらしい。
その点、日本ではちゃんと運営してくれる機関がいくらでもあるから、安心して寄付できます、とのこと。 えらいな日本。
皇帝
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